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審決分類 |
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 G03G 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G03G |
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管理番号 | 1258878 |
審判番号 | 不服2011-23539 |
総通号数 | 152 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2012-08-31 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2011-11-01 |
確定日 | 2012-06-21 |
事件の表示 | 特願2005-174049「画像形成装置」拒絶査定不服審判事件〔平成18年12月28日出願公開、特開2006-349851〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1 手続きの経緯 本願は、平成17年6月14日の出願であって、平成22年11月19日付けで拒絶理由が通知され、平成23年1月21日付けで手続補正書が提出されたが、同年7月29日付けで拒絶査定がなされ、これに対して同年11月1日付けで審判請求がなされたものである。 2 本願発明 本願の請求項1?5に係る発明は、平成23年1月21日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?5に記載された事項により特定されるとおりのものと認められるところ、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は次のとおりである。 「像担持体上に作像された画像をシート上にプリントする画像形成装置において、 主走査方向に濃度一定で、副走査方向に濃度勾配を有したテストパターンを入力画像として受付け、当該テストパターンをプリントすることにより、装置本体の主走査方向の各位置において正規の濃度勾配に対して生じている濃度勾配ムラを検出する手段と、 検出した濃度勾配ムラに応じて、以降のプリント時に画像データの濃度補正をする補正データを作成し保存する手段と、 を備え、 前記テストパターンのプリントが、過去に作成された補正データによる補正を禁止した状態で行われることを特徴とする画像形成装置。」 3 引用刊行物の記載事項 これに対して、原査定の拒絶の理由で引用された、本願出願前に頒布された特開2005-131961号公報(以下「引用刊行物」という。)には、以下の事項が記載されている(下線は審決で付した。)。 ア 「【請求項1】 光導電性を有する像担持体と、画像データに従って前記像担持体の表面を露光する手段であって、前記像担持体の表面において主走査方向に延びた露光対象領域を前記画像データに従って露光する動作を、前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って該露光対象領域を移動させながら行うことにより前記画像データに対応した静電潜像を前記像担持体の表面に形成する露光手段と、前記静電潜像を前記像担持体の表面において可視像化する現像手段と、前記像担持体表面の可視像を記録媒体に出力する出力手段とを有する画像形成手段と、 前記画像データによって表される画像の濃度および前記主走査方向における位置の組み合わせに依存した露光補正量の分布を表す露光補正量分布データを予め取得し、出力すべき画像データが与えられたとき、前記主走査方向の各位置に各々対応し、かつ、該画像データによって表される画像の濃度に各々対応した露光補正量を前記露光補正量分布データに基づいて決定する露光補正量決定手段と、 前記露光補正量決定手段により決定された露光補正量に基づいて、前記露光手段における露光量を制御する露光量制御手段と を具備することを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 前記副走査方向に沿って濃度が変化する濃度ムラ検出用パターンの画像データを前記露光手段に与えるパターン形成部と、 前記濃度ムラ検出用パターンの画像データが前記露光手段に与えられることにより前記出力手段から前記記録媒体に出力される出力パターンを読み取り、出力パターンの画像データを出力する画像読み取り装置と、 前記画像読み取り装置から出力される画像データを、前記記録媒体上における出力パターン各部の濃度を表す濃度データに変換する変換手段と、 前記濃度ムラ検出用パターンの画像データによって表される前記濃度ムラ検出用パターン各部の目標濃度と前記濃度データによって表される前記出力パターン各部の濃度とに基づいて、露光補正量分布データを生成する露光補正量分布データ生成手段と を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。」 イ 「【技術分野】 【0001】 本発明は、露光装置の光量補正によって出力画像の濃度ムラを補正する機能を有する画像形成装置に関する。 【背景技術】 【0002】 電子写真プロセスを使用するプリンタ、複写機等の画像形成装置においては、様々な要因,例えば、感光体感度ムラ、露光装置の露光ムラ、転写ムラなどによって、出力画像に濃度ムラが生じることがある。この濃度ムラは、出力する色、スクリーンパターンの種類、又は写真や文字等の画像種類等に応じて異なるのが普通である。従来においては、それぞれの場合に応じて露光装置の露光量を補正することによって、この濃度ムラを補正していた(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の技術を「従来の技術」と称することとする。 【0003】 【特許文献1】特開2002-172817号公報 【0004】 また、画像形成装置のひとつに、タンデム構成を有するものがある。これは、YMCK各色に対応する画像形成エンジンを水平方向に配列させ、順次各色の画像形成を行うものである。この画像形成プロセス中、各画像形成エンジンにおける感光体ドラム上の像は、それぞれ一旦中間転写体に転写される。この中間転写体への転写は1次転写と呼ばれている。この1次転写の際、感光体ドラムの回転軸方向(以降「主走査方向」とする)にも濃度ムラが生じることがある。従来技術においては、この主走査方向に生じる濃度ムラも露光装置の露光量によって補正していた。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 この主走査方向の濃度ムラは、出力する画像の画像濃度(以降、適宜「Cin」と表記する)に応じて異なる分布を有することが知られている。図8は、画像濃度と主走査方向の濃度ムラとの関係を例示した図である。Cinが20%の時と60%の時とでは、同図に示すように主走査方向の濃度分布は異なる。 【0006】 しかしながら、従来の技術における露光量補正は、ある画像濃度の濃度ムラ分布に基づいて行われている。図9はこの様子を例示したものである。同図に示すように、従来の露光量補正では、ある画像濃度で適正な露光補正量を供給できたとしても、別の画像濃度においては露光装置が過補正となることがあって好ましくない。 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、全濃度領域において、主走査方向の濃度ムラ分布を補正することができる画像形成装置を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上記課題を解決するため、この発明は、光導電性を有する像担持体と、画像データに従って前記像担持体の表面を露光する手段であって、前記像担持体の表面において主走査方向に延びた露光対象領域を前記画像データに従って露光する動作を、前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って該露光対象領域を移動させながら行うことにより前記画像データに対応した静電潜像を前記像担持体の表面に形成する露光手段と、前記静電潜像を前記像担持体の表面において可視像化する現像手段と、前記像担持体表面の可視像を記録媒体に出力する出力手段とを有する画像形成手段と、前記画像データによって表される画像の濃度および前記主走査方向における位置の組み合わせに依存した露光補正量の分布を表す露光補正量分布データを生成する露光補正量分布データを予め取得し、出力すべき画像データが与えられたとき、前記主走査方向の各位置に各々対応し、かつ、該画像データによって表される画像の濃度に各々対応した露光補正量を前記露光補正量分布データに基づいて決定する露光補正量決定手段と、前記露光補正量決定手段により決定された露光補正量に基づいて、前記露光手段における露光量を制御する露光量制御手段とを具備することを特徴とする画像形成装置を提供する。 かかる画像形成装置によれば、出力すべき画像データによって表される画像の濃度に対応し、かつ、主走査方向に沿った各位置に対応して決定された露光補正量を用いて、露光手段による露光量の制御が行われる。」 ウ 「【発明を実施するための最良の形態】 【0008】 以下、図面を参照して、本発明の最良な実施の形態について説明する。 【0009】 <第1実施形態:画像形成装置> <1-1:画像形成部100> 図1は、本実施形態に係る画像形成装置10の概略構成図である。 画像形成装置10は、大別すると画像形成部100と制御部200とから構成されている。図1では、画像形成部100を構成する各装置には100番台の符号が付けられており、制御部200を構成する各装置には200番台の符号が付けられている。 画像形成部100は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の4色それぞれに対応する4個の画像形成エンジン110Y、110M、110C、110Kを有する。尚、各画像形成エンジンの基本的な構成は共通であるから、ここでは、画像形成エンジン110Yについて説明する。 【0010】 画像形成エンジン110Yは、光導電性を有する円筒状の感光体ドラム120の周囲に、帯電装置130、露光装置140、現像装置150等を配置してなるものである。 帯電装置130は、回転駆動される感光体ドラム120を帯電させるためのもので、本実施形態においては、コロナ放電を利用するスコロトロンが使用されている。この帯電装置130により、感光体ドラム120の表面電位は、所定の帯電電位となる。 なお、帯電の態様は、直流のBCR,交流のBCR、又は帯電ブラシを使用するもの、コロナ放電を利用するもの等多様であるが、如何なる帯電手段を用いても本実施形態に係る効果を得ることができる。 【0011】 露光装置140は、帯電装置130によって所定の帯電電位に帯電した感光体ドラム120に対して、出力画像に基づいた露光用のビームを照射するROS(Raster Output Scanner:書き込み露光用走査装置)である。ROSの光源としては、LD(Laser Diode)が主に使われている。このLDの走査方向は、感光体ドラム120の軸方向と等しく、本実施形態においてはこの方向を主走査方向(FS(Fast Scanning)方向)と呼ぶ。また、この主走査方向と直交する方向を、副走査方向(SS(Slow Scanning)方向)と呼ぶこととする。この露光装置140を構成する各LDは、画像形成装置10によって出力される画像における1画素に対応する。 感光体ドラム120表面の、ビームが照射された部分の表面電位は、感光体ドラム120の有する光導電性により所定のレベルまで減少する。この感光体ドラム120表面の電位は、電位センサ141によって計測される。このように感光体ドラム120の表面電位が変化することにより、露光装置140によって露光がなされた感光体ドラム120の表面には、出力画像に基づいた静電潜像が形成される。 (中略) 【0015】 <1-2:制御部200> 制御部200は、画像形成部100の動作を制御するとともに、本実施形態に係る濃度ムラ補正処理を実行するための制御を行う。 図2には、制御部200を構成する各装置のうち本実施形態における濃度ムラ補正処理に関連する部分が示されている。以下、図1及び図2を参照して制御部200について説明する。 【0016】 制御回路210は、この制御部200の各部を制御すると共に、画像形成部100における様々な動作の制御を行う装置であり、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等からなる。この制御回路210が行う制御の一例としては、各画像形成エンジンにおける露光装置140の露光量補正処理、電位センサ141から供給される電位検出信号の処理、後述する画像読み取り装置から供給される濃度データ処理、後述するパターン形成部220、プリント制御部230、及び画像濃度制御部240の制御等が挙げられる。 【0017】 パターン形成部220は、濃度ムラ補正処理に用いられる濃度ムラ検出用パターンや、画像形成部100におけるトナー供給量を制御するための制御用パッチを生成する。プリント制御部230は、制御回路210によって画像の出力を指示されると、当該画像の画像データを生成する。イメージカウント部250は、パターン形成部220またはプリント制御部230によって生成される画像データによって表される画像の平均濃度を表す画像濃度目標値を生成し、画像濃度制御部240に供給する。画像濃度制御部240では、イメージカウント部250から供給された画像濃度目標値に基づいて、現像装置150で使用されるトナー量を制御するためのトナー供給信号を制御する。 【0018】 一方、パターン形成部220またはプリント制御部230によって生成される画像データは、イメージカウント部250を介して画像処理部260に供給される。画像処理部260では、与えられた画像データから、YMCK各色に対応した濃度データを生成し、パルス幅変調回路261に供給する。パルス幅変調回路261では、当該濃度データに基づいてPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号が生成され、露光装置140を駆動するレーザドライバ262に供給される。 レーザドライバ262は、パルス幅変調回路261から供給されるパルス幅変調信号に基づいて、各画像形成エンジンにおける露光装置140を駆動する。また、後述する濃度ムラ補正処理が行われると、レーザドライバ262には、制御回路210から露光装置140の露光量を補正するための露光補正量が与えられる。 【0019】 画像濃度検出信号処理部270は、画像形成エンジン110Kの1次転写位置よりも、やや中間転写体160の進行方向下流に位置する濃度センサ271から出力される濃度検出信号を処理し、画像濃度制御部240に供給する回路である。濃度センサ271は、中間転写体160における画像と画像の間、いわゆるインターイメージ部において形成される濃度制御用パッチの濃度を検出するセンサである。この濃度制御用パッチの画像データは、前述のパターン形成部220から与えられるものである。画像濃度制御部240では、この濃度制御用パッチの濃度情報と、イメージカウント部250から与えられる画像濃度目標値とを比較して、現像装置150において使用されるトナー濃度を補正する。このようなトナー濃度の補正は、ADC(Auto Developability Control)制御と呼ばれる。 【0020】 画像読み取り装置280は、画像形成装置10内に設置されており、スキャナ等の外部接続の画像読み取り装置と同等の機能を有する。この画像読み取り装置280は、制御回路210によって制御されており、後述する濃度ムラ補正処理において、濃度ムラ検出用パターンが用紙171に出力されると、定着装置180による定着処理が施された後、この用紙171上の濃度ムラ検出パターンを読み取る。この読み取り処理によって得られた当該パターンの濃度データは、制御回路210に供給される。制御回路210は、濃度ムラ補正処理時には、画像読み取り装置280から受け取った濃度データに基づいて主走査方向の濃度ムラ分布を算出し、露光補正量分布を算出する。また、制御回路210は、この露光補正量分布を画像濃度Cin毎に作成する。従って、前述のレーザドライバ262には、画像濃度Cin毎の露光補正量が与えられる。 尚、本実施形態において、この画像読み取り装置280は、画像形成装置10に内蔵されているが、かならずしもこの態様である必要はない。例えば、画像読み取り装置280を画像形成装置10内に設ける代わりに、スキャナなどの画像読み取り装置から外部に設け、この画像読み取り装置によって濃度ムラ検出パターンを読み取ったときに得られる画像データまたは濃度データを受け取る受信装置を画像形成装置10に設けてもよい。この場合にも本実施形態と同等の効果が得られる。 【0021】 <1-3:濃度ムラ補正処理> 図3は、本実施形態に係る濃度ムラ補正処理の処理手順を示すフローチャートである。 好ましい態様においてこの濃度ムラ補正処理は、各画像形成エンジンにおける感光体ドラム120の交換時に行われる。また、別の好ましい態様において、この濃度ムラ補正処理は、所定の枚数(例えば5万枚等)の印刷出力が行われる毎等に行われる。更には、別の好ましい態様では、ユーザが任意のタイミングにおいて所定の操作を行ったときに濃度ムラ補正処理が実行される。さらに別の好ましい態様では、予め定められたタイミングで自動的に濃度ムラ補正処理が実行される。 【0022】 濃度ムラ補正処理が開始されると、制御回路210は、パターン形成部220に濃度ムラ検出用パターンの画像データの出力を指示し、画像形成部100、及び制御部200の各部を制御して、用紙171に濃度ムラ検出用パターンの出力を行う(ステップS301)。この濃度ムラ検出用パターンの出力は、濃度ムラの補正対象となる画像形成エンジンについて行われる。ここでは、単色、例えば画像形成エンジン110Yに対する濃度ムラ補正処理が行われることとする。 【0023】 図4は、本実施形態に係る濃度ムラ検出用パターンの模式図である。 本実施形態における濃度ムラ検出用パターンは、副走査方向に一定の幅を有し、かつ、主走査方向に延びたストライプ状の均一濃度領域を副走査方向に並べたようなパターンとなっている。ここで、各ストライプ状均一濃度領域の画像濃度Cinは、10%から100%まで10%ずつ段階的に変化している。階調の表現方法には、一般的に、各画素の濃度を複数ビットの濃度データによって表現し、各画素毎に濃度階調をもたせる濃度階調法と、1ビットの濃度を有する複数の画素によって、階調単位であるマトリックスを構成し、このマトリックスを言わば1画素として階調表現を行う面積階調法とがあり、本実施形態では前者が用いられている。この方法を用いると、後者の面積階調法と比較して高精細な画像を得ることができる。 【0024】 本実施形態において、プリント制御部230およびパターン形成部220の各々から出力される1画素分の画像データは8ビットで構成されており、これにより「0」?「255」の256階調が表される。 【0025】 濃度ムラ検出用パターンの出力が終了すると、用紙171に出力された濃度ムラ検出用パターンの画像が画像読み取り装置280によって読み取られ、読み取ったパターン各部の画像の濃度が検出される(ステップS302)。本実施形態においては、画像形成エンジン110Yを対象とした濃度ムラ補正処理について述べているから、この場合、画像読み取り装置280は、「Y」即ちイエロー単色の濃度が検出されることになる。 なお、本実施形態に係る画像形成装置10は、濃度ムラ検出用のパターンとして、YMCK単色の他にも、これらYMCKの内2色の組み合わせで表現される2次色であるRGB、又はYMCから構成される3次色であるグレイ等が出力できるようになっている。 【0026】 次に、検出された濃度から、YMCK各色(ここではYのみ)の濃度データが算出され(ステップS303)、制御回路210に供給される。YMCK単色の場合には、ステップS303が実行されるが、例えば、濃度ムラ検出用パターンが3次色で形成されていれば、ステップS302において、濃度ムラ検出パターンの読み取りにより得られたRGB各色の画像データが画像読み取り装置280から出力され、制御回路210によりRGBの色データが、一旦L^(*)a^(*)b^(*)データに変換される(ステップS304)。そして、更にこのL^(*)a^(*)b^(*)データがYMCの濃度データに変換される(ステップS305)。 【0027】 制御回路210は、このようにして濃度ムラ検出パターンを構成する各画素の濃度データが得られると、主走査方向に沿った各画素の濃度分布を画像濃度Cin毎に算出する(ステップS306)。さらに詳述すると、次の通りである。既に説明したように、濃度ムラ検出パターンは、画像濃度Cinが異なった複数のストライプ状の均一濃度領域を有している。制御回路210は、これらの各ストライプ状均一濃度領域毎に(すなわち、各画像濃度Cin毎に)、当該領域に対応した濃度データを用いて、用紙171上における主走査方向の各画素の濃度分布を求めるのである。次に、制御回路210は、この各画像濃度Cin毎の濃度分布に基づいて露光補正量を演算する(ステップS307)。この露光補正量を算出するに当たって、最初に、各画像濃度Cin毎に、用紙171において主走査方向に並んだ全画素の濃度値が平均される。そして各画素についてそれらの濃度のこの平均値からの差分が算出される。これが上記濃度誤差となる。また、基準として平均値の代わりに、主走査方向書き出し位置(領域)の濃度を用いても良い。 【0028】 ここで、全画素についてこの濃度誤差に基づく露光補正量を算出しても構わないが、例えば、1200dpi(dot per inch)の解像度でLDが書き込みを行う露光装置ではLDの書き込み画素の総数が数万個に及ぶことがあり、その場合に各書き込み画素について露光補正量を演算していては制御回路210の処理負荷が増大する懸念が生じる。そこで、本実施形態では、以下のようにして、露光補正量が演算される。 【0029】 制御回路210は、露光装置140を構成する書き込み画素を数百個単位の素子群に分割して扱う。ここでは、256個毎にこの素子群が構成され、主走査方向に全50個の素子群が配列しているとする。制御回路210は、各素子群内において、適当な間隔で数個の素子を抽出し、これら各素子に対応した前記濃度分布上の画素の濃度誤差を取得する。例えば、16画素間隔でこの濃度誤差を取得すれば、一素子群当たり16画素、全800画素分の濃度誤差が得られることになる。制御回路210は、取得した濃度誤差に基づいて、下記(1)式に示す演算を行う。 Δexp=1/Sensitivity・ΔD ・・・・・(1) ここで、Δexpは露光補正量、ΔDは濃度誤差である。「Sensitivity」は、感度係数であり、画像濃度Cin、及びCMYK各色によって異なる。この感度係数は、画像濃度Cinを「X」(単位は%)とすると、下記(2)式で算出される。 Sensitivity=b_(0)+b_(1)・X+b_(2)・X^(2)+・・・・+b_(6)・X^(6)・・・(2) ここで、b_(0)?b_(6)は各色毎に異なる定数であり、回帰演算によって与えられる。 【0030】 これらの演算の結果、各素子群について16個ずつ、濃度誤差を補正するための露光補正量Δexpが得られる。制御回路210は、素子群毎に、この16個のデータを直線補間によって補間する。尚、補間の態様はこれに限定されず、スプライン補間などが行われても良い。この補間処理の結果、素子群毎に、露光補正量の補正カーブが得られる。この補間を行う際に、例えば、ある素子群の256番目の画素と、隣接する素子群の16番目の画素とを補間するように制御回路210が制御を行えば、主走査方向に連続した1本の露光補正量カーブが得られる。この露光量算出処理は、各画像濃度Cinについて行われ、その結果、ステップS307によって、画像濃度Cinが10%から100%までの10種類の露光量補正カーブが得られる。 尚、ここでは、画像形成エンジン110Yを対象に説明しているが、実際の補正処理実行時に、YMCK各色を対象とすることによって、各色に対応した露光補正量カーブが得られることは勿論である。 【0031】 各色、各Cinについて露光補正量カーブが算出されると、制御回路210は、この露光補正量カーブを、8ビット即ち256階調に拡張する(ステップS308)。濃度ムラ検出用パターンを256階調で出力しても構わないが、これも前述のように制御回路210の処理負荷を考えると好ましくない。ここでは、10階調分の露光補正量カーブに基づいて中間階調を補間し、256階調分の露光補正量カーブを得ている。補間の方法としては、ステップS307と同様に直線補間が使用される。即ち、実測された画像濃度Cinについて、前述の800画素分の露光補正量を連結する。この連結の際、Cinが0%の時の露光補正量はゼロとする。この連結処理の結果、Cinが0%から100%までの全諧調領域における露光補正量カーブが得られる。最後に、この領域を256等分することにより、256階調の画像濃度に対応した露光補正量カーブが得られることになる(ステップS309)。こうして得られた露光補正量カーブは、制御回路210によって図示略のRAMに格納される。 【0032】 図5は、ある画素における、画像濃度Cinと露光補正量との関係図である。画像濃度の増加に伴って、露光補正量は増加することが分かる。尚、同図において、露光補正量は、補正前の露光量に対する割合で示されている。また、ステップS308によって得られる主走査方向全濃度領域における露光補正量カーブは、図5に示すカーブを、縦軸及び横軸とそれぞれ直交する方向に重ね合わせたものである。 【0033】 以上のようにして、主走査方向全画素、全画像濃度に対する露光補正量カーブが得られると、以後、制御回路210は、プリント制御部230から得られる入力画像データの用紙171への出力の際に、この入力画像データによって表される画素値と、RAMに格納された露光補正量カーブとから、画素毎に露光補正量を算出し、この露光補正量に基づく露光量の補正をレーザドライバ262に指示する。」 エ 上記アないしウから、引用刊行物には以下の発明(以下「刊行物発明」という。)が記載されているものと認められる。 「感光体感度ムラ、露光装置の露光ムラ、転写ムラなどの様々な要因によって、出力画像に濃度ムラが生じる画像形成装置において、従来は、露光装置の露光量を補正することによってこの濃度ムラを補正しており、また、主走査方向にも濃度ムラが生じることがあるが、従来は、この主走査方向に生じる濃度ムラも露光装置の露光量によって補正していたところ、従来の技術における露光量補正は、ある画像濃度の濃度ムラ分布に基づいて行われていたので、ある画像濃度で適正な露光補正量を供給できたとしても、別の画像濃度においては露光装置が過補正となり、出力する画像の画像濃度(Cin)に応じて異なる分布を有する主走査方向の濃度ムラは全濃度領域において補正することができず好ましくなかったので、出力する画像の画像濃度(Cin)に応じて異なる分布を有する主走査方向の濃度ムラ分布を全濃度領域において補正できるようにすることを目的とし、 光導電性を有する像担持体と、画像データに従って前記像担持体の表面を露光する手段であって、前記像担持体の表面において主走査方向に延びた露光対象領域を前記画像データに従って露光する動作を、前記主走査方向と直交する副走査方向に沿って該露光対象領域を移動させながら行うことにより前記画像データに対応した静電潜像を前記像担持体の表面に形成する露光手段と、前記静電潜像を前記像担持体の表面において可視像化する現像手段と、前記像担持体表面の可視像を記録媒体に出力する出力手段とを有する画像形成手段と、 出力すべき画像データが与えられたとき、前記主走査方向の各位置に各々対応し、かつ、該画像データによって表される画像の濃度に各々対応した露光補正量を、前記画像データによって表される画像の濃度および前記主走査方向における位置の組み合わせに依存した露光補正量の分布を表す露光補正量分布データに基づいて決定する露光補正量決定手段と、 前記露光補正量決定手段により決定された露光補正量に基づいて、前記露光手段における露光量を制御する露光量制御手段とを具備する画像形成装置において、 画像形成部100と、該画像形成部100の動作を制御するとともに、濃度ムラ補正処理を実行するための制御を行う制御部200とから構成し、 前記制御部200が、 CPU、RAM、ROM等からなる制御回路210と、 副走査方向に一定の幅を有し、かつ、主走査方向に延びたストライプ状の均一濃度領域を副走査方向に並べたようなパターンとなっている、副走査方向に沿って濃度が変化する濃度ムラ検出用パターンの画像データを前記露光手段に与えるパターン形成部と、 前記濃度ムラ検出用パターンの画像データが前記露光手段に与えられることにより前記出力手段から前記記録媒体に出力される出力パターンを読み取り、出力パターンの画像データを出力する画像読み取り装置と、 前記画像読み取り装置から出力される画像データを、前記記録媒体上における出力パターン各部の濃度を表す濃度データに変換する変換手段と、 前記濃度ムラ検出用パターンの画像データによって表される前記濃度ムラ検出用パターン各部の目標濃度と前記濃度データによって表される前記出力パターン各部の濃度とに基づいて、露光補正量分布データを生成する露光補正量分布データ生成手段とを具備することにより、 出力する画像の画像濃度(Cin)に応じて異なる分布を有する主走査方向の濃度ムラ分布を全濃度領域において補正できるようにしたものであって、 前記濃度ムラ補正処理は、前記像担持体である感光体ドラム120の交換時に行われる処理であり、 前記制御回路210は、該濃度ムラ補正処理が開始されると、前記パターン形成部に濃度ムラ検出用パターンの画像データの出力を指示し、前記画像形成部100及び前記制御部200の各部を制御して、記録媒体である用紙171に濃度ムラ検出用パターンの出力を行い、濃度ムラ検出用パターンの出力が終了すると、用紙171に出力された濃度ムラ検出用パターンの画像を前記画像読み取り装置に読み取らせ、読み取ったパターン各部の画像の濃度を検出し、検出された濃度から濃度データを算出し、RGBの色データを一旦L^(*)a^(*)b^(*)データに変換し、更にYMCの濃度データに変換し、主走査方向に沿った各画素の濃度分布を画像濃度Cinが異なった複数のストライプ状の均一濃度領域毎に、濃度ムラ検出パターンを構成する各画素の濃度データを用いて、これらの各ストライプ状均一濃度領域毎の主走査方向の各画素の濃度分布を求めて、前記露光補正量分布データを予め取得し、得られた露光補正量分布データを前記RAMに格納するものである、 画像形成装置。」 4 対比・判断 本願発明と刊行物発明とを対比する。 (1)刊行物発明の「像担持体である感光体ドラム120」、「像担持体表面の可視像」、「記録媒体である用紙171」、「出力」、「画像形成装置」、「像担持体表面の可視像を記録媒体に出力する出力手段とを有する画像形成手段」「主走査方向」、「副走査方向」、「濃度ムラ検出用パターン」、「副走査方向に一定の幅を有し、かつ、主走査方向に延びたストライプ状の均一濃度領域を副走査方向に並べたようなパターンとなっている、副走査方向に沿って濃度が変化する濃度ムラ検出用パターンの画像データを前記露光手段に与える」、「前記濃度ムラ検出用パターンの画像データが前記露光手段に与えられることにより前記出力手段から前記記録媒体に出力される」、「画像形成部100」、「主走査方向における位置」、「『濃度ムラ検出用パターンの画像データ』によって表される『副走査方向に一定の幅を有し、かつ、主走査方向に延びたストライプ状の均一濃度領域を副走査方向に並べたようなパターンとなっている、副走査方向に沿って濃度が変化する濃度ムラ検出用パターン』各部の『目標濃度』」、「『出力する画像の画像濃度(Cin)に応じて異なる分布』を有する『各ストライプ状均一濃度領域毎の主走査方向の各画素の濃度分布』」及び「『出力すべき画像データが与えられた』とき、『露光補正量』を『決定する』する際に用いる『露光補正量分布データ』を『予め取得し、得られた露光補正量分布データを前記RAMに格納』しておく『濃度ムラ補正処理』を実行するための制御を行う制御部200」は、それぞれ、本願発明の「像担持体」、「像担持体上に作像された画像」、「シート」、「プリント」、「画像形成装置」、「像担持体上に作像された画像をシート上にプリントする画像形成装置」、「主走査方向」、「副走査方向」、「テストパターン」、「主走査方向に濃度一定で、副走査方向に濃度勾配を有したテストパターン入力画像として受付け」、「当該テストパターンをプリントする」、「装置本体」、「主走査方向の各位置」、「正規の濃度勾配」、「濃度勾配ムラ」及び「以降のプリント時に画像データの濃度補正をする補正データを作成し保存する手段」に相当する。 (2)刊行物発明の「画像形成装置」は、 「画像形成部100」と、「該画像形成部100の動作を制御するとともに、濃度ムラ補正処理を実行するための制御を行う制御部200」とから構成し、前記制御部200が、 「CPU、RAM、ROM等からなる制御回路210」と、 「副走査方向に一定の幅を有し、かつ、主走査方向に延びたストライプ状の均一濃度領域を副走査方向に並べたようなパターンとなっている、副走査方向に沿って濃度が変化する濃度ムラ検出用パターンの画像データを前記露光手段に与えるパターン形成部」と、 「前記濃度ムラ検出用パターンの画像データが前記露光手段に与えられることにより前記出力手段から前記記録媒体に出力される出力パターンを読み取り、出力パターンの画像データを出力する画像読み取り装置」と、 「前記画像読み取り装置から出力される画像データを、前記記録媒体上における出力パターン各部の濃度を表す濃度データに変換する変換手段」と、 「前記濃度ムラ検出用パターンの画像データによって表される前記濃度ムラ検出用パターン各部の目標濃度と前記濃度データによって表される前記出力パターン各部の濃度とに基づいて、露光補正量分布データを生成する露光補正量分布データ生成手段」とを具備することにより、 出力する画像の画像濃度(Cin)に応じて異なる分布を有する主走査方向の濃度ムラ分布を全濃度領域において補正できるようにしたものであって、 その制御回路210は、濃度ムラ補正処理が開始されると、 「前記パターン形成部に濃度ムラ検出用パターンの画像データの出力を指示し、前記画像形成部100及び前記制御部200の各部を制御して、記録媒体である用紙171に濃度ムラ検出用パターンの出力を行い、濃度ムラ検出用パターンの出力が終了すると、用紙171に出力された濃度ムラ検出用パターンの画像を前記画像読み取り装置に読み取らせ、読み取ったパターン各部の画像の濃度を検出し、検出された濃度から濃度データを算出し、RGBの色データを一旦L^(*)a^(*)b^(*)データに変換し、更にYMCの濃度データに変換し、主走査方向に沿った各画素の濃度分布を画像濃度Cinが異なった複数のストライプ状の均一濃度領域毎に、濃度ムラ検出パターンを構成する各画素の濃度データを用いて、これらの各ストライプ状均一濃度領域毎の主走査方向の各画素の濃度分布を求めて、前記露光補正量分布データを予め取得し、得られた露光補正量分布データを前記RAMに格納」するものであるから、上記(1)に照らせば、 本願発明の「主走査方向に濃度一定で、副走査方向に濃度勾配を有したテストパターンを入力画像として受付け、当該テストパターンをプリントすることにより、装置本体の主走査方向の各位置において正規の濃度勾配に対して生じている濃度勾配ムラを検出する手段」を備えているといえる。 (3)刊行物発明において、「テストパターンのプリント(濃度ムラ検出用パターンの画像データが、露光手段に与えられることにより出力手段から記録媒体に出力される)」は、感光体ドラム120の交換時に行われる濃度ムラ補正処理が開始されると、制御回路210が、パターン形成部に濃度ムラ検出用パターンの画像データの出力を指示し、画像形成部100及び制御部200の各部を制御して、行われるものであるところ、刊行物発明において、感光体ドラム120の交換時に濃度ムラ補正処理を行う理由は、取り出される使用済みの感光体ドラム120の感光体感度ムラと、新たに装着される感光体ドラム120の感光体感度ムラとは異なっているとの前提があることは当業者に自明の事項である。 したがって、使用済みの感光体ドラム120に対応している露光補正量分布データを、感光体感度ムラが異なる新たな感光体ドラム120に交換した際に行われる濃度ムラ補正処理における「テストパターンのプリント」の際に用いることには技術上の意味が無いから、感光体ドラム120の交換時に行われる刊行物発明の「テストパターンのプリント」の際に、使用済みの感光体ドラム120に対応している露光補正量分布データに基づいた露光量の制御は行わないことが当業者に自明である。 そして、刊行物発明において「テストパターンのプリント」の際に「使用済みの感光体ドラム120に対応している露光補正量分布データに基づいた露光量の制御は行わない」ことは、本願発明において「前記テストパターンのプリントが、過去に作成された補正データによる補正を禁止した状態で行われる」ことに相当する。 よって、刊行物発明は、本願発明の「前記テストパターンのプリントが、過去に作成された補正データによる補正を禁止した状態で行われる」との事項を備えているといえる。 (4)上記(1)ないし(3)からして、本願発明と刊行物発明とは、 「像担持体上に作像された画像をシート上にプリントする画像形成装置において、 主走査方向に濃度一定で、副走査方向に濃度勾配を有したテストパターンを入力画像として受付け、当該テストパターンをプリントすることにより、装置本体の主走査方向の各位置において正規の濃度勾配に対して生じている濃度勾配ムラを検出する手段と、 検出した濃度勾配ムラに応じて、以降のプリント時に画像データの濃度補正をする補正データを作成し保存する手段と、 を備え、 前記テストパターンのプリントが、過去に作成された補正データによる補正を禁止した状態で行われることを特徴とする画像形成装置。」である点で一致し、相違するところはない。 (5)したがって、本願発明は、引用刊行物に記載された発明であるから、特許法第29条第1号第3号の規定に該当し、特許を受けることができない。 (6)仮に、上記(3)において、刊行物発明において「テストパターンのプリント」の際に「使用済みの感光体ドラム120に対応している露光補正量分布データに基づいた露光量の制御は行わない」ことは、本願発明において「前記テストパターンのプリントが、過去に作成された補正データによる補正を禁止した状態で行われる」ことに相当するといえないとしても、また仮に、刊行物発明において「テストパターンのプリント」の際に「使用済みの感光体ドラム120に対応している露光補正量分布データに基づいた露光量の制御は行わない」ことが当業者に自明であるとはいえないとしても、上記(3)で述べたように、刊行物発明において、感光体ドラム120の交換時に濃度ムラ補正処理を行う理由は、取り出される使用済みの感光体ドラム120の感光体感度ムラと、新たに装着される感光体ドラム120の感光体感度ムラとは異なっているとの前提があることは当業者に自明の事項であるから、刊行物発明において、「テストパターンのプリント」の際に「使用済みの感光体ドラム120に対応している露光補正量分布データに基づいた露光量の制御を禁止する」ことは、当業者が容易に想到することができた程度のことであり、この「テストパターンのプリント」の際に「使用済みの感光体ドラム120に対応している露光補正量分布データに基づいた露光量の制御を禁止する」ことは、本願発明において「前記テストパターンのプリントが、過去に作成された補正データによる補正を禁止した状態で行われる」ことに相当するから、本願発明は、当業者が刊行物発明に基づいて容易に発明をすることができたものである。 よって、本願発明は、当業者が引用刊行物に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 5 むすび 上記4(1)ないし(5)のとおりであるから、本願発明は、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。 上記4(6)のとおりであるから、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2012-04-19 |
結審通知日 | 2012-04-24 |
審決日 | 2012-05-09 |
出願番号 | 特願2005-174049(P2005-174049) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(G03G)
P 1 8・ 113- Z (G03G) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 畑井 順一 |
特許庁審判長 |
小牧 修 |
特許庁審判官 |
立澤 正樹 住田 秀弘 |
発明の名称 | 画像形成装置 |
代理人 | 小林 国人 |
代理人 | 木村 公一 |
代理人 | 中島 司朗 |
代理人 | 川畑 孝二 |