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審決分類 審判 全部無効 5項1、2号及び6項 請求の範囲の記載不備  H04N
審判 全部無効 特36 条4項詳細な説明の記載不備  H04N
管理番号 1271337
審判番号 無効2012-800036  
総通号数 161 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-05-31 
種別 無効の審決 
審判請求日 2012-03-28 
確定日 2013-02-06 
訂正明細書 有 
事件の表示 上記当事者間の特許第4415032号発明「電子テレビプログラムガイド」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 訂正を認める。 特許第4415032号の請求項4、8に係る発明についての特許を無効とする。 特許第4415032号の請求項1ないし3、5ないし7に係る発明についての審判請求は、成り立たない。 審判費用は、その8分の6を請求人の負担とし、8分の2を被請求人の負担とする。 
理由 第1 手続の経緯
1 本件出願の経緯
出願 平成19年 7月17日
(特願2007-186174
分割の原出願 特願2002-279969
分割の原出願の原出願 特願平7-530243号
分割の原出願の原出願の出願日 平成 6年 5月20日)
設定登録 平成21年11月27日
(特許第4415032号
請求項数 8
権利者 ニューズ・アメリカ・パブリケーションズ・インク
権利者 テレコミュニケーションズ・オブ・コロラド・インク )

2 本件特許の経緯
移転登録・表示変更登録申請 平成23年 2月 8日
(登録後の権利者
権利者 ティーヴィーエスエム パブリッシング インク
権利者 テレ?コミュニケーションズ オブ コロラド,インコーポ
レイテッド )

移転登録申請 平成23年 3月25日
(登録後の権利者
権利者 ユナイテッド ビデオ プロパティーズ インク )

3 本件審判の経緯
審判請求書(請求人) 平成24年 3月28日
(甲第1号証添付)
審判事件答弁書(被請求人) 平成24年 7月19日
(乙第1号証添付)
訂正請求書(被請求人) 平成24年 7月19日
(全文訂正特許請求の範囲、全文訂正明細書添付)
口頭審理陳述要領書(請求人) 平成24年 9月 7日
(甲第2号証?甲第8号証添付)
口頭審理陳述要領書(被請求人) 平成24年 9月21日
口頭審理(特許庁審判廷) 平成24年 9月28日

第2 請求及び主張の概要
1 請求人
(1)請求の趣旨
特許4415032号の特許請求の範囲の請求項1?8に記載された発明についての特許を無効にする
審判請求費用は被請求人の負担とする
との審決を求める。

(2)無効理由
本件特許発明1?8は、特許法第36条第4項及び第5項第1号に規定す
る要件を満たしていないことから、同法第123条第1項第4号により無効
にすべきである。

ア 本件特許発明1について
構成要件1Dの「前記第1の番組と共に前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の複数の項目のうちの少なくとも1つの項目を表示する」という記載は、「実施可能要件」および「サポート要件」に違反する。(特許法第36条第4項、第5項第1号)

本件特許明細書及び図面には、番組の映像と共に前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の項目を表示することについて、図5、図9、図11?14に関する説明がなされており、これらの図、説明では、表示される項目は1つである。番組の映像と共に前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の項目を表示するとき、複数の項目が表示されることは記載されていない。(特許法第36条第5項第1号)
また、「前記第1の番組と共に前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の複数の項目のうちの少なくとも1つの項目を表示する」を記載していない本件特許明細書は、そこに記載していない「前記第1の番組と共に前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の複数の項目のうちの少なくとも1つの項目を表示する」を当業者が容易に実施できる程度に記載しているということができない。(特許法第36条第4項)

イ 本件特許発明2について
本件特許発明1に関して述べたとおり、請求項1の「少なくとも1つの項目」は、本件特許明細書及び図面に記載されておらず、請求項2の「前記少なくとも1つの項目」も同じく本件特許明細書及び図面に記載されていないから、「前記少なくとも1つの項目は、番組タイトルと番組チャンネルとを含む、」は本件特許明細書及び図面に記載されていない。(特許法第36条第5項第1号)
また、「前記少なくとも1つの項目は、番組タイトルと番組チャンネルとを含む、」を記載していない本件特許明細書は、そこに記載していない「前記少なくとも1つの項目は、番組タイトルと番組チャンネルとを含む、」を当業者が容易に実施できる程度に記載していない。(特許法第36条第4項)

ウ 本件特許発明3について
本件特許発明1に関して述べたとおり、請求項1の「少なくとも1つの項目」は、本件特許明細書及び図面に記載されておらず、請求項3の「前記少なくとも1つの項目」も同じく本件特許明細書及び図面に記載されていないから、「前記少なくとも1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、」は本件特許明細書及び図面に記載されていない。(特許法第36条第5項第1号)
また、「前記少なくとも1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、」を記載していない本件特許明細書は、そこに記載していない「前記少なくとも1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、」を当業者が容易に実施できる程度に記載していない。(特許法第36条第4項)

エ 本件特許発明4について
(ア) 「前記少なくとも1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、」について
本件特許発明1に関して述べたとおり、請求項1の「少なくとも1つの項目」は、本件特許明細書及び図面に記載されておらず、請求項4の「前記少なくとも1つの項目」も同じく本件特許明細書及び図面に記載されていないから、「前記少なくとも1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、」は本件特許明細書及び図面に記載されていない。(特許法第36条第5項第1号)
また、「前記少なくとも1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、」を記載していない本件特許明細書は、そこに記載していない「前記少なくとも1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、」を当業者が容易に実施できる程度に記載していない。(特許法第36条第4項)

(イ) 「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」について
番組の映像と共に前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の項目を表示する、図5、図9、図11?14、それらの説明のいずれを見ても、番組が表示される部分は項目が表示される部分より小さいこと、すなわち、 「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」ことは記載されていない。(特許法第36条第5項第1号)
よって、「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」は本件特許明細書及び図面に記載されておらず、また、「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」を記載していない本件特許明細書は、記載していない「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」を当業者が容易に実施できる程度に記載されていない。(特許法第36条第4項)

オ 本件特許発明5?8について
本件特許発明5?8は、本件特許発明1?4と同じ技術思想について、システムの発明としたものであり、本件特許発明5?8に係る本件特許請求の範囲、明細書及び図面の記載は、本件特許発明1?4と同様に判断されるので、本件特許発明1?4に関して述べた特許法第36条違反が、本件特許発明5?8にも当てはまる。(特許法第36条第5項第1号、第4項)

(3)訂正が認められないとする理由
被請求人の「ユナイテッド ビデオ プロパティーズ インク」は、詐欺行為により本件特許(特許第4415032号)の権利者になっており、本来であれば、権利者になり得なかったものであることから、権利者としての適格を有しておらず、それゆえ平成24年7月19日付けの訂正請求書における請求人としての当事者適格も有していないので、その訂正請求書に係る手統は、不適法な手統であってその補正をすることができないものとして、決定をもって、却下されるべきである。(特許法第133条の2)

本件特許(特許第4415032号)に係る「特許を受ける権利」は、

ア:平成10年(1998年)6月1日 特許を受ける権利の持分譲渡
特許出願人「テレコミュニケーションズ・オブ・コロラド・インク」の特許を受ける権利の持分を「TCI-TVゴーズ,インク(TCI-TVGOS,INC.)」に譲渡

イ:平成11年(1999年)2月25日 名称変更
特許出願人「ニューズ・アメリカ・パブリケーションズ・インク」の名称を「TVガイド マガジン グループ,インク(TV GUIDE MAGAZINE GROUP,INC.)」に変更

ウ:平成11年(1999年)3月1日 特許を受ける権利の持分譲渡
特許出願人「TVガイド マガジン グループ,インク(TV GUIDE MAGAZINE GROUP,INC.)」の特許を受ける権利の持分を「TVガイド,インク(TV GUIDE,INC.)」に譲渡

エ:平成11年(1999年)3月1日 特許を受ける権利の持分譲渡
特許出願人「TVガイド,インク(TV GUIDE.INC.)」の特許を受ける権利の持分を「ユナイテッド ビデオ ブロパティーズ インク」に譲渡

オ:平成11年(1999年)3月1日 特許を受ける権利の持分譲渡
特許出願人「TCI-TVゴーズ,インク(TCI-TVGOS,INC.)」の特許を受ける権利の持分を「ユナイテッド ビデオ プロパティーズ インク」へ醸渡
(口頭審理陳述要領書の第3頁に記載)

イ?オに示す手続で譲渡されており、本件特許(特許第4415032号)に係る特許出願(特願2007-186174号)は、特許を受ける権利を有しない「ニューズ・アメリカ・パブリケーションズ・インク」及び「テレコミュニケーションズ・オブ・コロラド・インク」によりなされている。
これらの出願人を「ユナイテッド ビデオ プロパテイーズ インク」に変更する手統は、本件特許が特許として登録になっていることから、もはや行えないので、「ユナイテッド ビデオ ブロパティーズ インク」は本来、特許権者になり得ないものであるが、それを、

a:平成21年(2009年)11月27日 特許登録手続
特許権者 ニューズ・アメリカ・パブリケーションズ・インク
特許権者 テレコミュニケーションズ・オブ・コロラド・インク

b:平成23年(2011年)2月8日 登録名義人の表示変更
特許権者「テレコミュニケーションズ・オブ・コロラド・インク」の名称を「テレ-コミュニケーションズ オブ コロラド、インコーポレイテッド」に変更(さらに住所も変更)

c:平成23年(2011年)2月8日 一般承継による本権の持分移転
特許権者「ニューズ・アメリカ・パブリケーションズ・インク」の持分を「ティーブィーエスエム パブリッシング インク」に移転

d:平成23年(2011年)3月25日 特定承継による本権の持分移転
特許権者「テレ?コミュニケーションズ オブ コロラド、インコーポレイテッド」の持分を「リバティー メディア エルエルシー」に移転

e:平成23年(2011年)3月25日 特定承継による本権の持分移転
特許権者「リバティー メディア エルエルシー」の持分を「ユナイテッド ビデオ プロパティーズ インク」に移転

f:平成23年(2011年)3月25日 特定承継による本権の持分移転
特許権者「ティーブィーエスエム パブリッシング インク」の持分を「ユナイテッド ビデオ ブロパティーズ インク」に移転
(口頭審理陳述要領書の第2頁に記載)

a?fの手続を行って特許権者になったことから、特許庁に登録されているa?fの手続は、上述したイ?オの手続と相違するので事実に反し、詐欺行為に該当する。
したがって、「ユナイテッド ビデオ ブロパティーズ インク」は、特許権者としての適格を有しておらず、それゆえ、平成24年7月19日付けの訂正請求書の請求人としての当事者適格も有しないので、その訂正請求書に係る手統は、不適法な手続であってその補正をすることができないものであり、決定をもって、却下されるべきである(特許法第133条の2)。

(4)甲号証
甲第1号証 : 特許第4415032号公報
(本件特許公報)
甲第2号証 : 特許第4415032号登録事項
甲第3号証 : 特許を受ける権利の承継に係る申請書
(平成11年11月15日、欧州特許庁への提出分)
甲第4号証 : 甲第3号証の日本語の翻訳文
甲第5号証 : 欧州特許第0775417号明細書
甲第6号証 : 国際公開第95/32583号パンフレット
甲第7号証 : 米国特許第5781246号明細書
甲第8号証 : 特表平10-501936号公報フロントページ

2 被請求人
(1)答弁の趣旨
特許第4415032号に関する訂正請求による訂正を認める、訂正後の請求項1?8に係る各発明について特許第4415032号の特許を維持する、審判請求費用は請求人の負担とする、との審決を求める。

(2)乙号証
乙第1号証 : 平成17年(行ケ)第10042号
特許取消決定取消請求事件の判決

第3 判断
訂正請求がなされているので、まず、訂正の適否から判断し、続いて各請求項に対する各無効理由について判断する。

1 訂正の適否
(1)訂正の内容
平成24年7月19日付け訂正請求書による訂正(以下、「本件訂正」ともいう)は、次のとおりである。

・請求項1において、「少なくとも1つの項目」を「1つの項目」に変更し、「前記少なくとも1つの項目」を「前記1つの項目」に変更する。

・請求項2?4のそれぞれにおいて、「前記少なくとも1つの項目」を「前記1つの項目」に変更する。

・請求項5において、「少なくとも1つの項目」を「1つの項目」に変更し、「前記少なくとも1つの項目」を「前記1つの項目」に変更する。

・請求項6?8のそれぞれにおいて、「前記少なくとも1つの項目」を「前記1つの項目」に変更する。

(2)判断
本件訂正は、特許請求の範囲において「少なくとも1つの項目」を「1つの項目」とするものであり、図11等に図示されるようなブラウズモードにおいて「1つの項目」が認められるから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、「特許明細書等」ともいう)に記載した事項の範囲内においてするものと認められるとともに、1つに限らず複数の項目が表示される概念を含むものである訂正前の「少なくとも1つ」が「1つの項目」と訂正されることで、複数の項目が表示される概念を含まない1つの項目を表示されるものとなり、特許請求の範囲を減縮するものであることは明らかであって、特許請求の範囲の減縮を目的とするものと認められる。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものとは認められない。
請求人は、訂正請求が不適法である旨の主張をするが、訂正請求をする「ユナイテッド ビデオ プロパティーズ インク」は、本件無効審判の被請求人であって、訂正請求をすることができると認めるのが相当である。
したがって、訂正請求が不適法であるとする請求人の主張は採用できない。
以上のとおりであるから、本件訂正は、平成6年改正前特許法第134条第2項ただし書きに適合し、特許法第134条の2第5項において準用する平成6年改正前特許法第126条第2項の規定に適合する。
よって、平成24年7月19日付け訂正請求書による訂正を認める。

2 無効理由
(1) 請求項1
請求項1に対する無効理由は「少なくとも1つの項目」が複数の項目が表示される概念を含むことに基づく無効理由である。
請求項1は訂正により、「少なくとも1つの項目」を「1つの項目」と訂正され、複数の項目が表示される概念を含まないものとなったことから、「少なくとも1つの項目」が複数の項目が表示される概念を含むことに基づく無効理由は理由がないものとなった。
よって、請求項1に対して請求人が申し立てる無効理由は理由がない。

(2) 請求項2
請求項1と同様であり、請求項2に対して請求人が申し立てる無効理由は理由がない。

(3) 請求項3
請求項1と同様であり、請求項3に対して請求人が申し立てる無効理由は理由がない。

(4) 請求項4
請求項4に対する無効理由は、(ア)「少なくとも1つの項目」に加えて、(イ)「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」についても申し立てている。
(ア)「少なくとも1つの項目」については請求項1と同様に判断され、これに関する無効理由は理由がないといえる。
そこで、(イ)「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」について判断する。

ここでいう「第1の部分」は、番組(プログラム信号)を表示する図11で人物のように図示される表示がなされる部分であり、その部分は、「マイクロコントローラ16はVDG23に指令してテレビからグラフィックオーバーレイ51を除去させ、このようにしてテレビ受信器27にプログラム信号55だけを視られるようにする。」【0056】のであるから、本来プログラム信号が表示される画面全体であるといえ、「第2の部分」は、項目(プログラム情報)が表示される部分(グラフィックオーバーレイ111)であるといえ、図11などの記載から、「前記第1の部分は、前記第2の部分より“大きい”」ことは、本件特許明細書等に記載されているといえる。
そして、「前記第1の部分は、前記第2の部分より大きい」ことは、番組の映像と重なるように前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の項目を表示することが「視聴者は、以前に選択したテレビプログラムを同時に引き続き視ながら、」【0060】プログラム情報をみるためのものであるから、テレビプログラム、すなわち、番組を表示する第1の部分を大きく、プログラム情報を表示する第2の部分を小さくすることで、番組の映像と重なるようにプログラム情報も表示しつつも、番組を引き続き視るための構成といえる。

しかしながら、番組の映像と重なるように前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の項目を表示する、図5、図9、図11?14、それらの説明のいずれを見ても、番組が表示される部分は項目が表示される部分より小さいこと、すなわち、「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」ことは記載されていない。「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」とすると、番組を「引き続き視(ながら)」にくくなることは明らかであり、プログラム情報も表示しつつも、番組を引き続き視るための構成として自然なものとはいえない。そうすると、グラフィックオーバーレイの表示サイズを調整する技術が知られていて一般的表示技術として「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」とすることが可能であるとしても、本件特許明細書の1つの主旨である、プログラム情報も表示しつつも、番組を引き続き視るための構成として自明とはいえない。
また、本件特許明細書において、番組は「引き続き視(ながら)」るのであり、「項目」が番組に重なる以外に、番組を表示する部分を変化させる記載はないから、番組が表示される部分である「前記第1の部分」は、請求項1に関して述べたように、図11などの画面全体である以外の記載はなく、「前記第1の部分」、すなわち、画面全体より更に大きい「項目」を表示する部分を想定することもできない。番組は映像であり、映像の内容は全体に比べて小さい一部分が下になって隠れたとしてもおよそ理解できるが、「項目」は、文字情報などとしておよそ必要と考えられる情報を表示すると考えるべきであり、番組を視ながらわざわざ表示するのであるから、それが一部であっても隠れるように表示するのは自然ではない。
そうであるから、「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」とする技術思想が本件特許明細書及び図面に記載されているということはできず、請求項4の「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」は本件特許明細書及び図面に記載されているということができない。
また、「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」を記載していない本件特許明細書は、記載していない「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」を当業者が容易に実施できる程度に記載されているということができない。

被請求人は、
「本件特許明細書又は図面に「前記第1の部分」が「前記第2の部分」より小さいという明示的な記載や示唆がなくても、「前記第1の部分」が「前記第2の部分」より小さいことは記載されているというべきである。なぜなら、当業者であれば、第1の番組と共にインタラクティブ番組表の項目が表示される限り、「前記第1の部分」が「前記第2の部分」より大きい場合であっても、「前記第1の部分」が「前記第2の部分」より小さい場合であっても、当該発明の課題を解決できると認識することができる」(答弁書12ページ)
という旨の主張をするが、上記のとおり「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」とする技術思想が本件特許明細書及び図面に記載されているということはできないものであり、「前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい」とすると上記のように、番組の映像と重なるようにプログラム情報も表示しつつも、番組を引き続き視ることを阻害するといえ、本件特許明細書及び図面に記載されていない事項が、本件特許明細書及び図面とは別に、本件発明の課題の一部を解決できるものとしても、それが記載されているということはできない。

以上のとおりであるから、請求項4に対して請求人が申し立てる無効理由は理由がある。

(5) 請求項5
請求項1と同様であり、請求項5に対して請求人が申し立てる無効理由は理由がない。

(6) 請求項6
請求項2と同様であり、請求項6に対して請求人が申し立てる無効理由は理由がない。

(7) 請求項7
請求項3と同様であり、請求項7に対して請求人が申し立てる無効理由は理由がない。

(8) 請求項8
請求項4と同様に判断され、請求項8に対して請求人が申し立てる無効理由は理由がある。

第4 むすび
以上のとおり、平成24年7月19日付け訂正請求書による訂正は認めることができる。また、請求項1ないし3、5ないし7に対する無効理由は理由がないから、請求項1ないし3、5ないし7に係る発明は、請求人の申し立てる無効理由によっては、無効とすることができない。
請求項4、8に対する無効理由は理由があるから、請求項4、8に係る発明は、無効とすべきものである。

審判に関する費用については、特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第64条の規定により、その8分の6を請求人の負担とし、8分の2を被請求人の負担とする。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
電子テレビプログラムガイド
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビ受信器上で視聴者に視聴される無線または有線テレビ放送のスケジュール情報を視聴者に提供する電子プログラムスケジールシステムに関する。特に、本発明は、より強力で便利な動作環境を視聴者へ提供し、同時にユーザによるガイド全体の操作効率を改善する改良された電子プログラムガイドに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビシステムの電子プログラムガイドは従来から公知である。例えば、或る従来のシステムは、テレビ受信器の全画面上にテキストスケジュール情報を表示するために電子文字発生器を使用する。他の従来のシステムは、視聴者が表示フォーマットを選択可能に視聴するために、電子的に記憶されたプログラムスケジュール情報を視聴者に提供する。更に他のシステムは、視聴者選択基準を入力するデータプロセッサを使用し、次にこれらの基準に適合するプログラムスケジュール情報だけを記憶し、続いてプログラマブルチューナを自動的に同調するため、或るいは選択されたテレビプログラムが放送される際に録画デバイスを動作させるために記憶情報を使用する。このような従来のシステムは、1990年11月発行のPopular Scienceに発表された”Stay Tuned for Smart TV”に概説されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に従来の電子プログラムシステムは、実現が困難であり、しかも使用が煩わしい。また、それらのシステムは、これらの電子プログラムシステムの視聴者の視聴習慣をより現実的な方法で処理する視聴能力を提供することができない。更に、これらのシステムの多くは、設計が複雑であり、実現に費用がかかる。使用の容易性および経済性は、プログラム網及びテレビに基づく他のサービスの数および種類の劇的な増加をもたらすものと考えられるので、テレビプログラム販売業者および視聴者にとっては主要な関心事である。また、新しい衛星およびケーブルに基づく技術の出現により、視聴者が利用できるテレビチャンネルの数が飛躍的に増加するに従って、これらの従来システムの効用は実質的に低下している。
【0004】
更に、これらの従来技術のシステムは、ペイパービュー(pay-per-view:視聴毎料金支払い)項目、プレミアムサービス(premium services:別料金番組提供)、或いは視聴者が予約視聴しない他のパッケージされたプログラムに関して、視聴者に充分な情報、例えば価格等を提供することができない。また、そのようなプログラムを要求または衝動に応じて自動的に購買する能力を視聴者に提供することができない。更に、これらの従来技術のシステムは、手動または他の面倒な方式による修正または置き換え、或いは集積回路および/または他の部品を物理的に交換しなければ更新できないハードウエアに基づくシステムに依存している。このため、視聴者の側で電子的ガイドを実現するアプリケーションソフトウエアプログラムを更新または置換するための効果的かつ自動的な方法を提供できない点で不充分である。
【0005】
これらの従来の電子ガイドシステムは、電子プログラムガイドアプリケーション又はデータの部分ではない他のアプリケーション、或いは情報システムにユーザーをリンクさせる能力を備えていない。
【0006】
これらの従来の電子ガイドシステムは、機能的にリンクされかつ統合された形式で視覚的に表示されるテレビプログラム及びサービスのビデオプロモーションを提供しない。プログラムのプロモーションはテレビプログラムの有効なマーケッティングの重要な要素である。ペイパービューペイ(即ちアラカルト)プログラム及び他の規制されていないプログラムサービスのプロモーションは、連邦政府による規制改訂の後はケーブルテレビのオペレータには特に重要である。ビデオを用いたこのようなプログラムをプロモーションする現在の方法は、全画面の連続した広告(即ちプレビュー)を使用する専用「呼び込み(barker)」チャンネルを経由する。これは、価格及び注文情報を伴うことも、またはそれらを伴わないこともある最近、このようなプロモーションビデオは分割画面内に示されており、画面の一部が、プロモートされる全体プログラムが示される時間におおよそ対応する時間に全体のスケジュール情報を表示する。従って、改良された表示機能、及びビデオプロモーションをプログラムスケジュール情報と注文処理機能とにリンクする機能を提供できる電子プログラムガイドに対する要求が存在する。
【0007】
また、従来の電子プログラムガイドは、個別のチャンネル及び個別のプログラムへのアクセスを制御する簡単なかつ有効な方法を視聴者に提供することができない。性および暴力を含む成人向け場面の量はここ40年間着実に増加している。これがどのように子供達あるいは他の視聴者に影響するかという問題が国民の注目を集めている。保護者にチャンネルをロックアウトする能力を与えることが、特定のテレビ受信器およびケーブル変換器ボックスの良く知られたかつ普及した特徴である。この能力にも拘わらず、この特徴は保護者によってほとんど使用されていない。その有効な使用を妨げる主要な原因は、一般的に実施されるそれらの方法が煩雑であることや、或る目的のプログラムへのアクセスを遮断するためには、そのチャンネル全体を遮断させねばならないことである。保護者によるチャンネル型ロックアウトは、遮断されるチャンネル上の他のプログラム業者(例えば、夜間に成人向けプログラムを提供し、その翌朝には若者向けプログラムを提供する業者)にとって不公平であり、またそのようなプログラムにアクセスを望んでいる視聴者にとって不都合である。従って、柔軟で複雑でないスクリーン上の視聴者インターフェースを使用して個々のプログラムおよびチャンネルへパスワード制御を行うシステムに対する特別な要求がある。
【0008】
また、従来の電子プログラムガイドは、要求に応じて現在の費用請求状態を視聴する能力を視聴者に提供しない点において充分でない。そのため、視聴者の要求に応じて視聴者に現在の費用請求情報を提供できるシステムに対する要求が存在する。
【0009】
従来のプログラムガイドに伴う別の問題は、グリッド形式で、つまり時間スロットを表す列とチャンネルを表す行とでスケジュール情報を表示する時に、一般にプログラムのタイトルがグリッドのセルに収まるように横方向に省略されることである。グリッドのセルの幅はプログラムの継続時間と共に変化する。30分プログラムには、そのプログラムのタイトル及び説明のために単に小さなスペースが割り当てられるので、30分のプログラム用のタイトルのみならず1時間のプログラムでさえ、そのタイトルと説明との一方または両方を、割り当てられたスペースに収まるようにしばしば省略せねばならない。或るシステムは、プログラムの説明を省略する工夫をすることなく、単に切断しているので、視聴者にプログラムの趣旨を理解不能にさせてしまう。このような例として、最近のテレビプログラムのディスプレイは、グリッドセル内に次のようなテキストを含んでいる。「Baseball:Yankees v.(野球:ヤンキース対)」幾つかのシステムは各グリッドセル内のテキストに二行を与えることにより部分的にこの問題を緩和するが、プログラムの説明は依然として省略されているので、この解決は理想的ではない。
【0010】
時間スロットが自動的に或るいは視聴者制御コマンドに応答して変化したときに同様の問題が発生する。典型的には、90分のスケジュール情報が一度に表示され、90分のウインドウが30分増分毎にシフトできる。30分のシフトが30分サイズのグリッドセルを表示させる、例えば2時間の映画を表示させる場合には、映画の全タイトルがセルに収まらないであろう。この場合にも、タイトルの省略が要求される。この場合には、テキストを2行用いて30分セル内にタイトルを示すことが望ましいのであろうが、60分及び90分セルはタイトルを表示するためにテキストの一行だけで足りるかもしれない。
【0011】
また、従来の電子プログラムガイドは、テレビ受信器上にその都度現れるプログラムをそのまま視聴しながら、電子的にプログラムガイドを見る方法を欠いている。更に、これらの従来のプログラムガイドは、視聴者が一連のチャンネルを介して操作するので、視聴者に多くの当て推量の余地が残されている。視聴者が、一般に「チャンネルサーフィン」として知られるように、その時刻現在に任意のチャンネル上に表示されているプログラムを確認するために、複数のチャンネルを切り換えて視聴する際に、視聴者は複数のチャンネルを経てサーフィンする際に出会うビデオのなかから、どのプログラムが現在放送されているのかを推量することが必要である。任意の所定の時間に任意の所定のチャンネル上に現れるプログラムの多く(或る場合には、30%まで)が広告あるいは他の営利本位のプログラムであるので、視聴者は、どのプログラムが所定の時間に選択されたチャンネル上に現れているのかに関する手がかりを提供されない。従って、視聴者は、プログラムを特定し、次に選択されたチャンネル上にこのプログラムが現れるのを見るには、宣伝あるいは広告が終わるまで待たねばならない。このように、視聴者が使用可能なチャンネルを経由してサーフィンするときに、各チャンネルについてその時のプログラムスケジュール情報を表示するというプログラムガイドに対する要求が存在する。
【0012】
そのため、従来技術においては、もっと容易に実現でき、かつ動作が魅力的かつ効率的な簡単化された電子プログラムスケジュールシステムに対する要求がある。また、視聴者に、他の電子プログラムスケジュールシステム、特にリモートコントローラを使用するシステムではこれまで実現できなかった方法で、放送プログラム及び電子スケジュール情報の両方を表示する電子プログラムスケジュールシステムを提供する必要がある。
【0013】
例えば、視聴者が、選択された放送プログラムをテレビ受信器の画面の一部上に視聴し、同時に他のチャンネル及び/またはサービスに関するプログラムスケジュール情報を画面の他の部分上に視聴できるようにする柔軟なプログラムスケジュールシステムに対する特別の要求がある。また、プログラムスケジュール情報を視聴するために、視聴者に、複数の選択可能な表示フォーマットから選択可能とするようなプログラムスケジュールシステムに対する要求がある。また、動作の特定のモードで能動的となるリモートコントローラ上のこれらのキーを視聴者に指示するシステムを有することが望ましい。また、将来放送するために予定されたプログラムを視聴するように、プログラム自在なリマインダを設定する能力を視聴者に与えるというシステムに対する要求も存在する。
【0014】
更に、視聴者が本来予約視聴しないペイパービュー項目、プレミアムサービス或いは他のパッケージされたプログラムに関する判り易い情報を視聴者に提供し、また視聴者に要求あるいは衝動に応じてプログラムを自動的に購買する能力を付与する電子ガイドシステムに対する要求もある。また、視聴者側で電子ガイドを実現するアプリケーションソフトウエアを更新あるいは置換する信頼でき、しかも有効な方式を提供する電子ガイドシステムに対する要求がある。
【0015】
電子プログラムガイドアプリケーションあるいはデータの部分ではない他のアプリケーション或るいは情報システムに視聴者をアクセスする能力を視聴者に提供するシェルあるいはウィンドウとして作用する電子プログラムガイドに対する要求も存在する。
(発明の概要)
【0016】
従って、本発明の目的は、視聴者に放送プログラムを視聴可能とし同時に他のプログラムのプログラムスケジュール情報を対話的に視聴可能とするシステムを提供することである。
【0017】
本発明の別の目的は、プログラムスケジュール情報を複数の表示フォーマットの中から選択できる能力を視聴者に提供することである。
【0018】
本発明の更に別の目的は、使用時にシステムの動作の特定モードにおいて能動的になるリモートコントローラ上のこれらのキーをプログラムスケジュールシステムの視聴者に指示することである。
【0019】
本発明の更に別の目的は、将来のプログラムに対してプログラム自在なリマインダメッセージを設定する能力を電子プログラムスケジュールシステムの視聴者ーに提供することである。
【0020】
本発明の更に別の目的は、ペイパービュー項目、プレミアムサービス、或いは視聴者が予約視聴しない他のパッケージされたプログラムに関する判り易い情報、および要求あるいは衝動に応じてそれらのプログラムを自動的に購買する能力をシステムの視聴者に提供することである。
【0021】
本発明の更に別の目的は、視聴者側で電子的ガイドを実現するアプリケーションソフトウエアプログラムを更新あるいは置換する信頼性があり、且つ有効な方式を提供する電子ガイドシステムを提供することである。
【0022】
シェル或るいはウインドウとして動作する電子的プログラムガイドの更に別の目的は、電子的プログラムガイドアプリケーション或るいはデータの部分ではない他のアプリケーションあるいは情報システムにアクセスする能力を視聴者に提供することである。
【0023】
電子的プログラムガイドの更に別の目的は、テレビプログラム及びサービスのビデオプロモーションが、そのようなプログラム及びサービスのマーケティングおよび販売を容易にする統合された形式で機能的にリンクされ、且つ視覚的に表示されるというシステムを提供することである。
【0024】
本発明の更に別の目的は、プロテクトされた対話型の柔軟でしかも複雑でないスクリーン上のインタフェースを用いて、個別のプログラム及びチャンネルにアクセスするパスワード制御を提供することである。
【0025】
本発明の更に別の目的は、視聴者が利用可能なチャンネルを経てサーフィンする際に、全てのプログラムに対して現在のプログラム情報を視聴者に提供することである。
【0026】
本発明の更に別の目的は、視聴者が要求に応じてその時現在の自身の費用請求情報にアクセスできるというシステムを提供することである。
【0027】
本発明の更に別の目的は、変化する背景映像に対してテレビプログラムリストをオーバーレイするというシステムを提供することである。
【0028】
本発明の更に別の目的は、テレビプログラムリストのページを有するグリッドセル内のテキストの改良された表示を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0029】
本発明のこれらの及び他の目的は、放送を受信する受信器、複数のテレビチャンネルに対する衛星あるいはケーブル有線放送テレビプログラム、及びテレビ受信器を複数のチャンネルのうちの選択された一つに同調するチューナを備えた電子プログラムスケジュールシステムにより実現される。データプロセッサは、複数のテレビチャンネル上に現れた複数のテレビプログラムに対するテレビプログラムスケジュール情報を受信し、メモリに格納する。視聴者制御コマンドを選択し、この視聴者制御コマンドに応答して信号を受信するデータプロセッサに応答して信号を送信するために、視聴者制御装置、例えばリモートコントローラが視聴者によって使用される。テレビプログラム及びテレビプログラムスケジュール及び他の情報を表示するために、テレビ受信器が使用される。ビデオ表示発生器はデータプロセッサからビデオ制御コマンドを受け取り、メモリからプログラムスケジュール情報を受け取り、テレビプログラムガイドの動作の少なくとも一つのモードにおいて、テレビチャンネル上に現れるテレビプログラムにオーバーレイする形式でプログラムスケジュール情報の一部を表示する。データプロセッサは、視聴者制御コマンドに応答して発生されたビデオ制御コマンドを有するビデオディスプレイ発生器を制御し、少なくとも一つのテレビプログラムにオーバーレイする関係で、テレビ受信器上に複数のチャンネルのうちの任意の選択されたチャンネル上に現れる複数のテレビプログラムのうちの任意の選択されたプログラムについてのプログラムスケジュール情報を表示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
図1は全体的に10で示す電子プログラムスケジュールシステムの様々な構成要素を示すブロック図である。それらの構成要素は、衛星放送受信器のような視聴者のセットトップケーブル変換器ボックスまたは他の信号受信器もしくは処理装置に機械的に設けることができる。別の例では、その構成要素は別のハウジング内に取り付けることができ、またはテレビ受信器、VCR、パーソナルコンピュータもしくはマルチメディアプレーヤの一部として含むことができ、更には、高帯域ネットワーク系に分配アプリケーションとしても存在することができる。
【0031】
入力信号11が受信器12に接続され、それはデータプロバイダーから伝達されたデータ流れを受け取る。そのデータ流れは、例えば特定の地理的場所の、またはその他のマーケットで入手可能なプログラムまたはサービスに関する情報を含むことができる。入力信号11は、例えば標準的な放送、ケーブルテレビ放送もしくは衛星放送の一部としてまたはデータ伝達の他の形態として発生させることができる。データプロバイダーはプログラム情報プロバイダー、衛星アップリンクマネージャー、ローカルケーブルオペレータまたはそれらのソースの組合わせであり、データ流れはすべてのテレビプログラムに関するプログラムスケジュール情報及びオペレータの地理的マーケットにおいて入手可能な他のサービスを含む。
【0032】
データ流れは変調することができ、その後、例えば75MHzの周波数で作動する専用チャンネル伝送を部分的に含むようなかなり多数の経路のケーブルラインを通って伝達することができる。当業者には、多数の他の方法を用いてデータ流れをプログラム放送信号の垂直消去期間内に埋め込むようにして伝達可能であることが明白であろう。詳細に以下に説明するように、本発明によると、伝達されたデータ流れは視聴者側において電子プログラムガイドを実行しまたは更新するためのアプリケーションソフトウエアを追加的に含むことができる。
【0033】
その伝達されたプログラムスケジュールまたはアプリケーションソフトウエアは、信号入力ライン11上の受信器12によって受け取られる。その受け取られた信号はその受信器から復調期13、例えばQPSK復調器またはGI Info-Cipher(情報暗号化)1000R、に伝達され、それは伝達信号を復調してバッファ15に伝える。
【0034】
M68000ECのようなマイクロコントローラ16がバッファ15に伝えられたデータを受け取る。ブートストラップ作動ソフトウエアは電子プログラムガイドアプリケーションソフトウエアの更新したものを捕捉するために用いることができ、そのソフトウエアは読み出し専用メモリ(ROM)17に収納される。マイクロコントローラ16は受け取ったプログラムスケジュール情報を用いて、適切に組み込まれた記録内のデータをダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)18に記憶させることによってデータベースを構築する。その記憶されたスケジュール情報は、周期的、例えば、1時間ごとに、1日ごとに若しくは1週間ごとに更新することができ、またはスケジュールに変化が生じたときもしくは他の要因で更新が認可されたときにもいつでも更新することができる。システムはシステムクロック19も備えている。
【0035】
別の例としては、プログラムスケジュール情報はROM、ディスクもしくは他の不揮発性メモリで供給することができ、またはそれは格納ディスクもしくは他のデータ記憶装置にダウンロードすることができる。本発明はここではスケジュール情報の伝達または受信の特定の方法には言及しない。
【0036】
マイクロコントローラ16が、受信データを、プログラムスケジュール情報とは全く異なるプログラムスケジュールシステムを制御するアプリケーションソフトとして認識すると、それはそのデータを電気的に消去可能かつプログラム可能なROM(EEPROM)20またはバッテリーでバックアップされたスタティックRAM(SRAM)のような不揮発性メモリに格納する。この構成により、アプリケーションソフトウエアの変更または置換バージョンをソフトウエアディベロッパーからケーブルまたは他の伝達装置を介して直接に視聴者にダウンロードすることができる。
【0037】
EEPROMが用いられる場合には、ディベロッパーからダウンロードされたアプリケーションソフトウエアの変更または置き換えバージョンが、ROM17に記憶されたダウンロードオペレーティングソフトウエアの指示の下で、最初にマイクロコントローラ16によってDRAM18に記憶される。その記憶されたアプリケーションソフトウエアは、例えば、検査合計分析または他の検査ルーチンによって正確さをチェックすることができる。
【0038】
アプリケーションソフトウエアの正確さが検査できた後、マイクロコントローラ16はEEPROM20を再プログラムするルーチンを開始し、そこでは、アプリケーションソフトウエアが永続的に記憶される。マイクロコントローラ16は適切な制御コマンドを再プログラム回路21に供給し、その回路はEEPROMに消去及び書込みを行うのに必要な適切なプログラム電圧及び論理信号を供給するのに適する。それはそのプログラム電圧Vprogと読込みまたは書込可能のような他の必要な制御信号を、マイクロコントローラ16からコマンドを受け取るとEEPROM20に供給する。EEPROM20が電気的に消去されると、マイクロコントローラ16はDRAM18から記憶のためにEEPROM20への新たなアプリケーションソフトウエアの移動を開始する。
【0039】
バッテリーバックアップのSRAMを不揮発メモリとして用いた場合には、マイクロコントローラは、再びROMに記憶されたダウンロードオペレーティングソフトウエアの指示の下で、直接SRAMにディベロッパーからダウンロードされたアプリケーションソフトウエアの変更または置換バージョンを記憶させる。その記憶されたアプリケーションソフトウエアはその後に例えば検査合計分析または他の検査ルーチンによって正確さをチェックすることができる。
【0040】
電力がシステム10に最初に供給されると、ブートストラップオペレーティングソフトウエアが、プログラムガイドアプリケーションソフトウエアがメモリに存在することを検査する。それが存在しない場合には、ブートストラップオペレーティングソフトウエアはそのソフトウエアのダウンロードを待機する。一度そのアプリケーションソフトウエアが存在すると、マイクロコントローラ16はDRAM18の専用部分からのアプリケーションプログラムソフトウエアを実行する。
【0041】
別の例では、そのアプリケーションソフトウエアは不揮発性メモリ20から直接に実行することができる。プログラムガイドアプリケーションソフトウエアの制御の下で、マイクロコントローラ16は最初に、プログラムスケジュール情報がDRAM18に存在することを照合する。それが存在しないときには、マイクロコントローラは上述のとおりプログラムスケジュール情報のダウンロードを待つ。また、アプリケーションプログラムがメモリに存在するが、プログラムスケジュール情報データを含むデータベース記録は未だ入手できない場合には、アプリケーションソフトウエアは他のタスク(仕事)を実行するように構成することができ、それにより、例えば、視聴者がプログラムスケジュール情報データを必要としない機能を実行するとともに、データベースが未だ入手できないことを示す適当なメッセージを表示することができる。
【0042】
スケジュールシステムが作動しているときには、以下に詳細に説明するように、マイクロコントローラ16はDRAM18に記憶されたプログラムスケジュール情報を入手し、更に、不揮発メモリ20または別の例ではDRAM18に記憶されたスクリーン構成及びグラフィックシンボルまたはロゴ表示のための記憶されたビットマップのような他のダウンロードデータのタイプに関連して、それをビデオ表示ジェネレータ(VDG)23に供給し、それは本発明の実施例ではRoctecによって製造されたRocgenカードのような市販されて入手可能なVGAタイプのグラフィックカードであってもよい。そのVDGは標準的なRGBビデオ発生器24を含み、それはマイクロコントローラ16によって送られたデジタルプログラムスケジュール情報を入手し、そして、それを特定のスクリーン表示のためのビットマップにしたがってRGBフォーマットに変換し、次にそれはテレビ受信器27によって視聴者に表示される。各スクリーンの構成は以下にシステムオペレーションセクションにて示すと共に詳細に説明する。
【0043】
VDGはビデオオーバーレイデバイス25も備えており、それはRGBビデオ入力を受け取るとともに、ゼネラルインスツルメンツ(General Instrument)によって製造された従来のチューナーまたはJerrold DPBBチューナーのような従来のテレビチューナー28からの入力を受け取り、それは標準的NTSCビデオフォーマットのプログラム信号を供給する。オーバーレイデバイス25はRGB信号を変換するとともにチューナー28からの信号と組合わせ、そして、図2に示すように、プログラム信号及びプログラムスケジュール情報の両方を含む複合NTSC出力信号を生成する。その複合ビデオ信号は図1に示すように変調器26に供給され、その変調器はRadio Shackから入手できるような変調器でよく、それからその信号はテレビ受信器27に送られ、それは視聴者が変調チャンネル例えばチャンネル3または4に同調するようにする。その複合ビデオ信号はVDGからそのVDG上のビデオポート25Aを通って直接にテレビ受信器27または他の受像装置に供給することもできる。
【0044】
図1に関連して述べられたシステムの構成要素は全てが例えばIBMのパーソナルコンピュータによって望ましいプラットフォームに組み込まれ、そのコンピュータには伝達リンク及びRoctecによって製造されたようなビデオグラフィックカードが組み込まれている。マイクロプロセッサ及びメモリを備えるケーブル変換器ボックスのような他のプラットフォームまたは高帯域ネットワークも用いることができる。特定の構成要素の例としては以下のものがある。
【0045】
マイクロコントローラ・・・モトローラ部品番号第MC68331-16ROM・・・テキサスインスツルメンツ部品番号TMS27PC512DRAM・・・テキサスインスツルメンツ部品番号TM4256EEPROM・・・インテル部品番号28F001BX-T
ともかく、当業者には、ハードウエアの構成要素及びデータ記憶の特定の詳細はシステムの特定の実行の機能に関するものであって、本発明の対象ではないことが理解されよう。
【0046】
以下に詳細に説明するように、視聴者は図3に示すようなリモートコントローラを用いてプログラムスケジュールを通じて指示を出すことができ、それは赤外線もしくは信号手段によってまたは他の適当な視聴者インタフェースによってリモートコントロール送受信論理の従来の原理に基づいて作動する。そのリモートコントローラ31は図1に示すリモートコントローラ受信器29を介してマイクロコントローラ16と通信を行い、その受信器はSilent Partner IR 受信器でよく、リモートコントローラ31から送信された信号を受け取り、マイクロコントローラに視聴者によって押されたキーを示す対応デジタル信号を供給する。
【0047】
本発明に適したリモートコントローラ、例えば図3に示すようなものは、Universal ElectronicsまたはPresentation Electronics’ Silent Partnerによって製造されたリモートコントローラでよく、それは電源スイッチ32、音量調節キー33及びミュート調節キー34、エンター(ENTER)キー35、0-9デジタルキー36、四方向矢印キー37A及び37B、モード(MODE)キー38並びに下方の箱形の「i」で示されている情報キー39を備えることができる。電源32、音量調節キー33及びミュートキー34は、典型的には現在のテレビ受信器に用いられている従来のリモートコントローラのような方式で作動する。多数のデジタルキー36は従来のリモートコントローラと概ね同様に機能する。残りのキーを簡単に説明すると以下のとおりである。
【0048】
MODEキー38は電子プログラムスケジュールシステム10の様々な段階を通じて視聴者を導き、それにより、一般的に視聴者がサブメニュー状態にあるときに以前のスクリーンに戻ることができる。上/下方向矢印キー37Aにより視聴者は、以下に充分に説明するように、プログラムスケジュールシステムがFLIPまたはBROWSEモードにあるときに異なるTVチャンネルを通るように指示することができ、さらに、視聴者はMENUモードにあるときにTVスクリーンに表示された強調(ハイライト)されたバーを通じて指示を出すことができる。左/右方向矢印キー37Bにより、視聴者は、以下に詳細に説明するように、プログラムスケジュールシステムがBROWSEモードにあるときに、選択された時間間隔で指示を出すことができる。それらにより、更に、視聴者はMENUモードの「カテゴリー」サブメニューにある間に対象のカテゴリーにまたがって指示を出すことができるとともに、プログラムスケジュールシステムが視聴ごとの支払いオーダーモードにあるときには時間間隔に亘って指示を出すことができ、更に、一般的に、左または右方向に様々なアイコン及び他のオブジェクトを選択するように指示を出すことができる。情報、即ち、「i」キー39によって、視聴者はプログラムスケジュールシステムの様々なモードの間に補充プログラム及び他の情報を視ることができる。ENTER35キーは、視聴者が一旦リモートコントロールキーから選択すると、コマンドを充足するとともに入力をなす。それらのキーの機能及び動作はFLIP、BOWSE及びMENUモードの以下の詳細な説明においてより明白になるであろう。
【0049】
リモートコントローラ40の第2の実施例を図4に示す。そのリモートコントローラの実施例は、電源キー41、数字キー42、方向矢印キー43A,43B、情報キー48、ENTERもしくはSELECTもしくは「OK」キー44、ボリュームコントロール45、ロックアウトキー45A、ミュートキー46及びヘルプキー48Aを備える。それはさらにポンドサイン(pound sign)及びスターキー(star key)も備える。
【0050】
そのリモートコントローラの実施例はさらに多数のアイコンキー47A及び47Bを備え、それはプログラムスケジュールシステムの異なるサブメニューまたはモードに対応する。アイコン47A及び47Bはプログラムスケジュールシステムが作動しているときにTVスクリーンに表示することもできる。アイコンキーは特に図3に示されたリモートコントロールの実施例に用いられているMODEキー38と置き代わる。それらのキーを用いると、視聴者はプログラムスケジュールシステムの操作の所望のモードに対応するアイコンキーを単に押すだけで、一つのモードから他のモードへと移動することができる。図4の実施例においては、アイコン47A及び47Bは対応するカラーコードキーの上方に直接に置かれたグラフィックシンボルとして示されている。別の例では、そのカラーコードキーは除かれ、キーをアイコン自体のイメージで形成することができる。
【0051】
図4に示すリモートコントローラの実施例は3つのカラーコードビューワー優先選択またはお好みチャンネルキー48A、48B及び48Cも含んでおり、それらは直接アイコンキーの上方に置かれている。それらのキーの各々は、プログラムスケジュールシステムに個々の視聴者が作成した「チャンネル優先選択」または「お好みチャンネル」リストを示し、それは特定の視聴者用のチャンネルの特定の部分集合のリストであり、それはその視聴者がプログラムスケジュールシステムの動作の間に視ようとする一連の命令に配置されている。チャンネル優先選択またはお好みチャンネルリストの作成は以下の部分において説明する。従って、システムは三人の個人の視聴者に対し少なくとも三つの個別のチャンネルを提供する。
【0052】
図4のリモートコントローラは「ヘルプ(HELP)」キー48Aを備えるように構成することができ、それは、押されると、マイクロコントローラ16がメモリから予め記憶されている指示メッセージを検索し、さらにそれをテレビ受信器27に表示する。それらのメッセージは視聴者に指示の形態でヘルプ状態を表すもので、その指示は視聴者を電子テレビプログラムガイドの様々な作動モードのオペレーションを通じて案内する。それは、システムの記憶容量に依存し、テキストメッセージ、教育的ビデオイメージ、もしくはオーディオプログラム、またはそれらのどのような組合わせでもよい。さらに、それらのヘルプメッセージは、それらが文脈依存であるように、即ち、メッセージが、ユーザーがヘルプキー48Aを押したという電子プログラムガイドの操作において正確な点に完全に依存して表示されるように作ることができる。例えば、情報はリモートコントローラの操作のために供給することができ、それにより、FLIPもしくはBROWSEモード(以下に説明する)もしくはガイドの操作の他のモードを作動することができ、インパルス命令することができ、ロックアウトのセット等を行うことができる。それを果たすため、ガイドの各操作の各点は、マイクロプロセッサが例えば視聴者がそのガイドを作動したときに現在の作動点を反映するコードを時間に応じて記憶することによって最新の作動点を追跡するように、コード化することができる。視聴者がヘルプキー48Aを押したときには、マイクロコントローラ16は現在記憶されている作動点のコードに応じて適当なメッセージの組を検索する。さらに、iキー39はヘルプキーの機能を実行するように用いることができる。
【0053】
加えて、リモートコントローラの機能の各々は視聴者のケーブルボックスまたは他のハードウエアにあるキーボードに組み込むこともできる。システムオペレーション作動時には、本発明の電子プログラムスケジュールシステムは以下のように機能する。
【0054】
フリップ・モード視聴者がテレビ受信器で特定のプログラムチャンネルを視ているときに、プログラムスケジュールシステムは、第5図に示すように、フリップ・モードになるようにデフォールトを働かせる。このモードでは、視聴者が、例えば、リモートコントローラの上下方向矢印を用いて、プログラムのチャンネルを変える度に、チューナーで選択されたチャンネルのプログラム情報を有するグラフィック表示51がテレビ受信器27のスクリーン上に受像されたプログラム信号55に重なるように表示される。図1に示すようなビデオ・オーバーレイデバイス25は、コンピュータにより生じるRGBビデオグラフィック・オーバーレイ情報とチューナーからのNTSCフォーマットプログラム信号とを結合し、NTSCフォーマット出力信号を供給する。この信号はチューナーからのプログラム信号とテレビ受信器27上で視るプログラムスケジュールオーバーレイ情報とを含む。
【0055】
グラフィック・オーバーレイ51に含まれるプログラム情報はマイクロコントローラによりRGBビデオ発生器に供給される。フリップ・モードでは、マイクロコントローラは、まず、例えば、DRAM18にあるプログラムスケジュール・データベースをサーチし、現時点、即ち、視聴者が視聴のためにテレビ受信器上でチャンネル選択を行ったときに対応する選択チャンネル52のプログラム情報を拾い出す。マイクロコントローラ16は、次いで、RGBビデオ発生器24に現在のチャンネル及びプログラム情報を供給する。RGBビデオ発生器はディジタル・データ情報をRGBフォーマットに変換し、それをビデオ・オーバーレイデバイス25に供給する。通常の操作においては、マイクロコントローラ16は、デフォールトにより、番号順に優先順位が決められてケーブル会社により提供されるすべてのチャンネルを表示する。この番号順はラジオ周波数域における放送チャンネルまたは地方ケーブル操作者のマーケティング判断によって決められる。「チャンネル選択」サブメニュー、または、これに代わる「ロケータ」スクリーン(これらについては後に述べる)を用いて、視聴者は、テレビ受信器27に提供されるチャンネルの内容または順序を改めることができる。
【0056】
一般に、視聴者がフリップ・モードの間に所定の時間間隔内にリモートコントローラ40からチャンネル変更指令その他の指令を発しないときには、マイクロコントローラ16はVDG23に指令してテレビからグラフィックオーバーレイ51を除去させ、このようにしてテレビ受信器27にプログラム信号55だけを視られるようにする。所定の時間間隔の長さは、視聴者にオーバーレイに含まれたプログラム情報を読むのに充分な時間を与える長さとする。グラフィックオーバーレイ51が現れる所定時間間隔の長さはマイクロコントローラ16でアドレスできる非揮発性のメモリ20内の位置に記憶される。視聴者は、最初に視聴者選択モードを選び、次いで「オーバーレイ間隔」の項目を選んで時間間隔の長さを変えることができる。マイクロコントローラ16は次に視聴者プロンプトを画面上に表示させる。これにより、画面は、例えば、視聴者に画面上のグラフィックオーバーレイに表示された適当な時間を選ばせる。視聴者は数字キーを用いて適当な回答、例えば、5乃至60秒の時間、を入力し、ENTERキーを押す。次いで、新しい時間が読み取られ、メモリ内のオーバーレイ時間間隔位置にマイクロコントローラ16によって記憶される。
【0057】
もし視聴者が所定のオーバーレイ期間が経過する前または後に、上下方向矢印43Aを用いて、または数字キー42で所望のチャンネル番号を入力した後にENTERキーを押すことにより、リモートコントローラ40からチャンネル変更指令を発するときは、マイクロコントローラ16はチューナー28をして所望のチャンネルを選ばせる。このチャンネルは上下方向矢印43Aを用いるときは現在のチャンネルの直前または直後のチャンネルであり、視聴者が数字キーパッドで入力するときはこの特定のチャンネルである。また、マイクロコントローラはそのチャンネルの現在のプログラム情報をサーチし、それを画面に表示させる。従って、視聴者がチャンネルを切り替えるたびに、選択されたチャンネルのプログラムスケジュール情報が自動的にグラフィックオーバーレイ51に現れ、一方、特定の時点で選択されたチャンネルに現れる実際のプログラム55は画面の残りの部分を占める。
【0058】
視聴者が、フリップ・モードの間に左または右方向の矢印キーを押すと、システムは、ブザー音または無効なキー操作を示すテキスト表示等により、エラーメッセージを発するように設けられる。
【0059】
ブラウズ・モードブラウズ・モードを開始するには、視聴者は第3図に示す第一実施例のリモートコントローラを用いるときは、フリップ・モードにあるときにモード・スイッチを1回だけ押す。図4に示す第二実施例のリモートコントローラ40を用いるときは、視聴者は、ブラウズ・アイコン47Aの下にあるボタンを押す。
【0060】
ブラウズ・モードにおいて、視聴者は、以前に選択したテレビプログラムを同時に引き続き視ながら、視ているチャンネルのみならず、すべてのチャンネルのプログラムスケジュール情報を走査することができる。図11に示すように、このモードにおいては、フリップ・モードで現れるグラフィックオーバーレイ情報はブラウズの対象となるチャンネルのプログラム情報に置き換えられる。その情報は視聴者が現在視ているチャンネルの情報であることもあり、他のチャンネルの情報であることもある。視聴者がブラウズ・モードに入るためにリモートコントローラ40から指令を発した後に、フリップ・モードの場合と同様に、グラフィックオーバーレイ111が現れ、現在選択されているチャンネル112のプログラムスケジュール情報及びテキスト形式のブラウズ表示部113が示される。これにより、図11に示されるように、視聴者に現在のアクティブ・モードを示す。
【0061】
もし視聴者がブラウズ・モードにある間にリモートコントローラ40上の上下方向矢印のいずれかを押すと、テレビ受信器画面27のグラフィックオーバーレイ部分111に前のチャンネルまたは次のチャンネルのプログラムスケジュール情報が示される。一方、チューナーは図12に示すように、視聴者がブラウズ・モードを選んだときにテレビ受信器上に現れたチャンネルプログラムを選択したままになっている。上下方向矢印キーを押すたびに、選択されたチャンネルの対応プログラムスケジュール情報が表示される。また、グラフィックオーバーレイは現在放映されているプログラムの実際のビデオ信号またはその時にブラウズ・オーバーレイに表示されているスケジュール情報に対応する後刻のプログラムの一部を示す小さなビデオウィンドウを有し得る。このようにして、視聴者はテレビ受信器上の少なくとも一つの選ばれたプログラムを継続的に視ながら、すべてのチャンネルのプログラムスケジュール情報を同時に走査することができる。高性能のテレビ受信器の到来とともに、一つの画面上に複数の放映プログラムを同時に表示し、または、例えば、放映プログラムと広告とを同時に表示するように画面を分割することも可能となるであろう。
【0062】
もしブラウズ・モードにおいてプログラムスケジュール情報の走査を行うときに、視聴者が現在視ているプログラムのチャンネルからグラフィックオーバーレイ中のスケジュール情報に示されたプログラムのチャンネルに切り替えたいときには、単にENTERボタンを押すだけで、チューナー28はそのチャンネルに切り替えられる。もし視聴者が他のチャンネルを視ようとしてブラウザー・モードから他のモードに切り替えることを望み、プログラムスケジュール情報を示すグラフィックオーバーレイ111を除去しようとするときは、第一実施例のリモートコントローラ31のモードキーを2回押さなければならない。最初の押圧で後述のようにメニューモードになり、2回目の押圧でフリップ・モードになる。フリップ・モードになればタイムアウトインターバルの時間経過後にグラフィックオーバーレイが除去される。第4図に示す第二実施例のリモートコントローラでは、利用者はブラウズ・アイコンキーを切り替えてブラウズ・モードを終わらせる。
【0063】
視聴者が最初にブラウズ・モードから入ってチャンネルの走査を開始すると、オーバーレイ部分111に現れるスケジュール情報は任意のチャンネルで放映されているプログラムを記述する。後の、または以前のプログラム情報を視るためには、視聴者は左右方向矢印43Bを操作する。その結果、以前に上下方向矢印で選んだ特定チャンネルの将来のプログラムスケジュール情報が表示される。そのチャンネルは現在視ているものであっても、その他の利用可能ないかなるチャンネルであってもいい。示されるチャンネル情報はプログラムの名前及びプログラム開始終了時間を含む。システムの現在の実施例では、メモリー保存のために、視聴者が現在の時間より前の時間のプログラム情報を視ることはできない。しかし、適当なメモリーが利用できるならば、そのような情報を提供するようにシステムを容易に変更することができる。例えば、所望により、視聴者が以前の時間のスケジュール情報を視て特定の番組を見い出した後にマイクロコントローラに指令してそのプログラムの将来の放映日を探索表示させることが望ましいこともあろう。あるいは、マイクロコントローラが自動的にこの操作を行うことが望ましいこともあろう。
【0064】
ブラウズ・モードで将来の時間のプログラムスケジュール情報を視るときは、第12A図に示すように、特定のプログラム122の放映時間121がチャンネル番号とサービス表示部123とともにハイライトで示される。そのようにハイライトで示すと、視聴者が将来の時間のプログラムスケジュール情報を視ていることを認識できる。また、ブラウズ・モードで特定のチャンネルについての将来の時間のプログラムスケジュール情報を視るときに、リモートコントローラ40のチャンネル上方向矢印キーを押すと、次のチャンネルについてのプログラムスケジュール情報が現れるが、これは視聴者が上方向キーを押す前に視ていた将来の時間に対応するものである。このモードでは下方向矢印キーは同一の作用をする。
【0065】
ブラウズ・モードで将来の時間のプログラムスケジュール情報を視ている間に、視聴者がリモートコントローラ上のENTERキーを押すと、マイクロコントローラ16はVDG23に指令してREMINDERオーバーレイ・メッセージを130を表示させる。このメッセージは第13図に示すようにブラウズ・オーバーレイ132の上に第2のオーバーレイとして表示される。このREMINDERメッセージ130は視聴者に対して、選択したプログラムの開始前の所定の時間に、第13図に示すように、視聴者が選択したプログラムを視得るようにシステムが促す(リマインドする)べきか否かを尋ねる。もし視聴者が肯定的な返事をするときは、マイクロコントローラ16は少なくともチャンネル、選択されたプログラムの日時から成るリマインダーデータをリマインダー・バッファー内に記憶させる。このバッファーは視聴者がリマインダーを設定したすべてのプログラムについて同様なスケジュール情報を記憶する。選択されたプログラムの開始時間の所定時間前、例えば5分前に、マイクロコントローラ16はリマインダーデータに基づいてタイトルとサービスを含むスケジュール情報を引き出し、VDG23に指令して、図14に示すように、テレビ受信器27上にリマインダー・オーバーレイ・メッセージ140を表示させ、視聴者に、同人が以前選択したプログラムを視るリマインダーを設定したことがリマインドされる。リマインダーメッセージ140はチャンネル、サービス及び開始時間を含んでいる。これは、また特定のプログラムの放映時間前の分数を表示し、放映時間まで各分毎に表示を更新する。またリマインダーメッセージ140は「チャンネル選択」(TUNE)問合せを表示し、視聴者に対して、自分で選択したプログラムにチャンネルを合わせるか否かを尋ねる。視聴者が複数のリマインダーを設定するときは、リマインダー・オーバーレイは各リマインダーが放映される予定の時間に応じて、例えば昇順に重ねられ、視聴者が、その時に表示されているリマインダーメッセージを除去する適当な処置をとった後はテレビ受信器上には次のリマインダーメッセージが現れる。リマインダーメッセージ140は、また、視聴者が以前に設定したすべてのリマインダーのリストを常時したり修正したりすることができるようにされ得る。フリップ・モードでのオーバーレイ表示時間と同様に、視聴者は視聴者選択モードを用い、時間の表示を修正して、選択したプログラムが放映される前にリマインダーメッセージが現れる時間を変更することができる。
【0066】
MENUモード
図3に示されたリモートコントローラ31を使用して、視聴者は、MODEボタン38をそれぞれ1回あるいは2回トグルすることにより、BROWSEモードあるいはFLIPモードからMENUモードに入ることができる。図4に示されたリモートコントローラ40を使用して、視聴者は、MENUアイコンに相当するキー47B簡単に押す。
【0067】
図6では、MENUモードでは、システムは、視聴者に個別のプログラム表情報表示フォーマット、ローカルケーブルシステムメッセージボード、及び他のオンライン情報サービスの選択を可能にする複数のメニューアイテム及びアイコンを表示する。図6に示された実施例では、リモートコントローラ31あるいは40上の上向きあるいは下向き矢印43Aを用いてアクセスされる4つの垂直方向に選択可能な水平バー61ー64が存在する。各バーの左端には、そのバーに含まれている情報を特定する識別アイコン61A-64Aが表示されている。図6に示された実施例では、第一のバー内の「TV GUIDE」アイコン61AはTVガイドマガジンからのプログラム表情報に対応し、第二のバー62内の「NOW SHOWING」アイコン62Aはペイパービュー及びプレミアムサービス種目に対応し、第三のバー63内の「MSO Logo」アイコン63Aはカスタマサービスあるいはローカルケーブルカンパニー情報メッセージに対応し、第四のバー64内の円形アイコン64Aは、視聴者が利用できる他の対話的サービスに対応し、広帯域ネットワークの場合には他のメニュー、例えばホームショッピング、バンキング、あるいは電話としての使用に対応する。図6及び図6Aにも示されているように、各バーはその内容の文字による説明も含んでいる。
【0068】
視聴者がまずMENUモードを入力すると、システムはプログラム表バーの選択を実行しない。特定のバーが選択されると、文字による説明が除去され、複数のアイコンあるいは識別ウインドウが識別アイコンに隣接して表示される。図6では、プログラム表バー61が選択される。リモートコントローラ40上の上向きあるいは下向き矢印キーを使用して、視聴者は垂直に隣接するバーを選択する。図15ー図17は、それぞれ、ペイパービューバー62、カスタマサービスあるいはメッセージバー63、及びインタラクティブTVサービスバー64の選択を示している。
【0069】
別のMAIN MENU画面215が図38に示されている。図38に示されたメニューからアクセスできる選択画面が図38A及び図38Bに示されている。これは、三つの水平方向に選択できるバー、つまりプログラム表205、ホームシアター206、及びカスタマサービス207を有している。MAIN MENU画面215は以下に説明される別の「Locator」識別子も含んでいる。
【0070】
MENU画面のあるバーが選択されると、視聴者は、リモートコントローラ40上の左あるいは右向き矢印及びENTERキーを使用して、複数の水平方向に選択できる表示アイコン65Aー65Cからあるアイコンを選択できる。各アイコンは特定の色の背景ウインドウ内に現れるグラフィックシンボルを含んでいる。あるアイコンが選択された時に、これはその背景ウインドウからオフセットされ、ウインドウの色が変わる。図6では、第一のバー61内の「TV GUIDE」アイコンに隣接するグリッドアイコン65Aが選択される。
【0071】
MAIN MENU画面内の選択できる入力に対応する機能は図6を参照して説明される。同じ機能が図38に示されたMAIN MENU 215に示されたカテゴリにも適用できることが当業者には明らかである。
【0072】
最も上の垂直方向に選択できる水平バー61では、最初のグリッドアイコン65Aは、プログラム表情報が図18に示されたようなグリッドリスト内に表示される「All Listings」モードを表している。別に、図25に示されたような、単一列のグリッド状ディスプレイも使用できる。この形式では、垂直y軸はチャンネル番号及びサービスを特定し、一方垂直x軸は時間を特定する。図18の画面ディスプレイは、視聴者にシステムの現在の動作モードを知らせるために、左上部コーナーにモード識別子180、この場合には表記「All Listings」も含んでいる。視聴者がMENUモードを入力する前に視るチャンネルの強調(ハイライト)されたディスプレイ181がモードディスプレイのすぐ下にある。右上部にコーナーには、日付/時間識別子183のすぐ上のウインドウ内に、現在の日付及び時間を表示するロゴアイコン182が現れる。
【0073】
図18に示されたスクリーン表示の中央にはグラフィックアクティブキー表示(ADK)184があり、それは、視聴者にリモートコントローラ上のそれらのキーがプログラムガイド表示装置のその特定のモードで作動中であることを示す。例えば、図18のスクリーン表示において、カーソルは上下または右方向だけに移動することができる。視聴者がその点でリモートコントローラ上の左方向矢印キーを押したとすると、その装置は、カーソルは左には移動することはできないので、いかなる機能も実行しない。従って、左矢印キーは反応せず、そのイメージはADK184に表示されていない。同様に、装置は上下または右方向矢印キー及びENTERキーを押したことに応答するだけなので、それらはグラフィックAKD184に表示された唯一のキーイメージである。MODEキーは、表示されていないが、一方のモードから他方に移動するために常に機能している。視聴者が最初にAll Listing guideを入力すると、時間リスト化は、最新の時間が1時間または1/2時間ではないときにはその最新の時間の直前の30分に開始せず、その場合には、表示が特定の時間または30分から開始し、さらに、そのチャネルリスト化はMENUモードに入る前に視聴者ーが視た最後のチャネルから開始する。例えば、図18において、最新の時間は7:13p.m.と表示され、その時間のリスト化は7:00p.m.に始まり、さらに、チャネルのリスト化はチャネル4から始まる。
【0074】
All Listingモードにおいては、移動自在のハイライトカーソルを用いて視聴者に最も新しく選択されたプログラムを示す。視聴者はリモートコントローラ40上の方向矢印キーを用いてカーソルの移動を操作する。さらに、カーソルがそのスクリーンの底に置かれて下方向矢印が押されると全体の情報表示のページが上昇し、同様に、カーソルが表示の最も右側にあって右方向矢印が押されると、ページは左に動く。このようにして、視聴者は全体のプログラムスケジュールを通じて指示を行うことができる。
【0075】
図6の最上水平バー61における全てのリストアイコンの右側に接する折りたたみアイコン65Bは、「カテゴリーリスト」モードと認識され、ここでは番組スケジュール情報を、図19に示されるように、プログラム内容により表示及び分類する。図19に示される特別なリストは映画、スポーツ、ニュース及び子供向けプログラム190A-190Dのカテゴリーを含む。データベースレコードが、各リストを内容確認識別子を含むように記憶するので、マイクロコントローラが、データベースを検索し、カテゴリーリストモードにおける表示の目的のための内容により、情報を分類できる。
【0076】
図19に示されるように、視聴者は、ハイライト即ち強調のために左または右へカーソルを操作し、いずれか一つのカテゴリーをリストの文頭に表示できる。図19においては、「映画」カテゴリー190Aが選択されている。図示の如く、視聴者が、時間より優先して、表示タイトルのアルファベット順に全ての映画の表示を与えると、現在の時間が半時間または一時間上にない限り、現在の時間に半時間の先行が開始され、この場合、表示は特別な時間または半時間で開始される。図19におけるスクリーン表示は、全ての一覧表示モードに関連して使用されると同様に、グラフィック AKD184のみならず、プログラミング スケジュールシステムの現在の操作モードのテキスト説明をも含む。
【0077】
全てのリスト表示モードにおいて、視聴者が現在放送中の演劇プログラムに興味を持ったとすると、視聴者はリモートコントローラ40のエンターキーを押すことにより、直ちに演劇プログラムに変えることができる。興味を持った演劇プログラムを将来に視たければ、視聴者は、リマインダー情報設定のオプションを再度与える。
【0078】
図6のディスプレィのテレビガイドバー61の最も右側における三角アイコン65Cは、「チャンネルリスト」モードと認識され、図20に示されるように、ここではプログラムスケジュール情報がチャンネル別に分類されて表示される。図20に示されるスクリーン表示は、文章モード識別表示201、グラフイックAKD184を含み、ウィンドゥはロゴアイコン182と、時間/日付交互表示183を含む。プログラム一覧表の文頭は、チャンネル リスト モードに入る前に視聴者が視ていた最後のチャンネルから開始される幾つかの連続チャンネル202A-202Cのリストである。中間ウィンドゥ202Bにおけるチャンネルが興味を引いたチャンネルであり、スケジュール情報を表示するためのチャンネルである。表示は、現在の時間が一時間または半時間上にない限り、興味を引いたチャンネルに、直ちに現在の時間に半時間先行してそれらのプログラムを表示し、この場合、表示は特別な時間または半時間で開始される。視聴者は、先に説明したように、カーソルのスクリーンの下部への操作及び表示の頁めくりにより、更に将来のリストを表示できる。視聴者はまた、リモトートコントローラ40上で矢印キーを左または右方向へ操作することにより、選択されたチャンネルを変更できる。この方式により、視聴者がチャンネル変更指令を発すると、次の連続チャンネルが、興味を引いたウィンドゥ202Bに、表示の文頭においてチャンネル列で表示され、新たに選択されたチャンネルのためのスケジュール情報がテレビ受信器27に表示される。他のモードのように、視聴者が、現在放送中の他の興味を引いたプログラムへ変えたいならば、視聴者は、リモトートコントローラ40上でエンターキーを単純に押すことにより、変えることができ、また視聴者が、放送中の番組を後で視たいのならば、視聴者は再びリマインダー情報設定のオプションを与える。
【0079】
フリップ(FLIP)、ブロウズ(BROWSE)、及びメニューモードの各々において、下側の“i”アイコンは、一定のプログラムリストとの接続の機会ごとに表れ、例えば図20に示される“i”アイコン203は、映画である。このアイコンが現れているときはいつでも、視聴者は、リモートコントローラ40上のiキー48を押すことにより、一般に、プログラム内容のテキスト的説明及び/またはプログラムに関する他の情報、例えば出演者の名前などを含む付加的なプログラム情報を視ることができる。このような付加的な情報の表示の例が図21に示されている。
【0080】
図6に示される「メイン メニュー」モードのスクリーンに表れた第二の水平バー62は、「ホーム シアター」リストである。これは、ペイパービュー(Pay-Per-View)イベント(プログラム)またはサービス、特殊なプログラム及びプレミアムサービスプログラムに対応する。視聴者がこのカテゴリーを選択すると、テレビ受信器は、図15に示されるように情報を表示する。このホーム シアターバーに表れた第一のホームシアターチケットアイコン150は、図22に示すように、ペイパービュープログラム及びプレミアムサービスが表示された形式と同一である。他のモードのように、視聴者は、興味を引いたものへカーソルを操作でき、何らかの特別な演劇を選択できる。また、視聴者は、リモトートコントローラ40上でiキー48を押すことにより、ペイパービュープログラムまたはサービスに関する付加的な情報を得られる。図22におけるペイパービューメニュースクリーン表示は、ビデオ表示部分220を含み、これは、視聴者がペイパービュースケジュールを視ている間、現在または将来のプログラム及びサービスの短い宣伝用のクリップを視聴者に視せることができる。図22の表示は、広告用クリップがスクリーンの最左の四分区画に表示されるようにビット マップ(bit mapp)をなしている。クリップがビデオ表示部分120に無作為に表示されるか、代わりに、クリップがプログラムのリストへの特に選択された入力に対応して表示され、リストを通じて視聴者が操作したことに従って、自動的に切り替えられる。
【0081】
視聴者が、リモートコントローラ40上で矢印キーを使用して、所望のプログラムまたはサービスへのカーソルの操作により、ペイパービュープログラムまたはサービスに関心を持った際、視聴者は、リモートコントローラ40上でエンターボタンを押すことによりプログラムまたはサービスを注文でき、かくして関連したスケジュール、促進及び注文事項が機能する。この方式により視聴者が、特別なペイパービュープログラムまたはサービスを選択すると、次いでプログラムシェジュールシステムは、図23に示されるように、ペイパービュー指令スクリーンを視聴者に表示する。表示は、プログラムまたはサービスの費用を説明する図を含む。表示は、視聴者に対して、複数の放送予定時間230A-230Cのなかからいずれを選択するかを尋ね、またペイパービュープログラムまたはサービスの開始前にリマインダー情報を視るかどうかも尋ねる。視聴者は、これらの問いに対し、リモートコントローラ40上の方向キーを使用して応答する。即ち、適切な答えにカーソルを操作し、次いでエンターキーを押す。視聴者がペイパービュープログラムまたはサービスを注文した後は、プログラムスケジュールシステムは、図24及び図24Aに示されるように、視聴者に二つの指令確認サブメニューを表示する。これらのサブメニューのいずれにおいても、視聴者はペイパービュープログラムまたはサービスを確認または消去できる。
【0082】
視聴者が注文を確認するならば、マイクロコントローラ16は、メモリー内の場所にペイパービュー情報を記憶する。システムは、二回線通信または他の同様な相互作用能力を有し、電話回線またはケーブルラインのいずれかにより、指令情報をケーブル オペレータへ指令情報を伝送できる。代替的に、ケーブル オペレータの場所におけるコンピュータが、マイクロコントローラがペイパービュー情報を記憶させたメモリーを審問できる。適切な時間に、ケーブル オペレータはペイパービュープログラムまたはサービスを供給し、プログラムを注文した全ての視聴者に受信される。
【0083】
図15のペイパービューバーにおける第二のアイコン151は、特殊な放送プログラム、ケーブルまたは衛星プログラムサービスを示し、これに対して視聴者は、電子プログラムガイドを通じてアクセスする。このモードでは、電子プログラムガイドアプリケーション ソフトウェアは、適切なデータ伝送リンクを通じて、視聴者をプログラムサービスへ接続するように働き、ここで視聴者はサービスに相互作用する。代替的に、電子プログラムガイドは操作ソフトウェアを提供し、これは特別なプログラムサービスのためのメニュー及びスケジュール情報を含む。このようなサービスは例えば、貴方が選ぶテレビ(Your Choice TV;“YCTV”)のような高い割合の再放送を提供するサービスであり、この場合、アイコンはYCTVの表示に適切な形態をとる。YCTVに演じられるプログラムは、プログラムガイドシステムを通じて視聴者へ供給される。図15のペイパービューバーにおける最後のアイコン152は、表示形式であり、図26に示されるように、そのリストは全てケーブル オペレータから提供されたプレミアムサービスである。このモードにおいては、視聴者は、リモートコントローラ40上の矢印キーを使用したカーソルの操作及びエンターキーを押すことにより、プレミアムサービスのいずれも衝動的に選択できる。ペイパービュー注文と同様に、システムは視聴者に対して注文表示の列を示し、視聴者がサービスを注文すると、他の別のサブメニューを使用して視聴者の要求を確認する。確認されると、マイクロコントローラ16は注文情報を記憶するか、またはケーブルオペレータへ直接伝送する。一旦に注文が確認されると、マイクロコントローラは直ちに、注文されたプレミアムサービスへの視聴者のアクセスを許可する。この方式では、視聴者は、要求に応じてプレミアムプログラムまたはサービスを注文できる。仮に、フリップまたはブロウズモードの間は、視聴者は、予約していないサービスのためのチャンネルまたはスケジュール情報を視るが、マイクロコントローラ16は、図9に示される如き図表による上書き(overlay)を伴うプログラム信号の表示に代えて、注文サブメニューを表示させる。このサブメニューは視聴者に対して、この選択されたサービースは現在予約されていないことを示し、次いで、このサービスを注文するか否かを視聴者に尋ねる。視聴者が肯定的に応答するならば、プログラムスケジュールシステムは視聴者に上記に説明した注文サブメニューを実行する。この方式では、視聴者はプレミアムプログラムまたはサービスを衝動的に注文できる。
【0084】
図6に示されるメニューモードにおける第三の水平バー63は、「メッセージ」「視聴者サービス」リストである。図16に示されるように、第一の封筒アイコン160は、ケーブルオペレータから入手可能なメッセージ情報を表す。視聴者ーが伝言アイコンを選択すると、図27に示されるように、視聴者には現在入手可能なメッセージのスクリーン表示が呈示される。図27に示される表示には、ケーブルシステムメッセージ270及び広告情報271を含む。視聴者がケーブルシステムメッセージ オプション270を選択すると、視聴者には、図28に示されるような、地方ケーブル オペレータに関連したメッセージが呈示される。視聴者が、図27に示される広告事情オプション271を選択すると、視聴者には図29に示されるような現在の広告情報が呈示される。この情報は、視聴者に請求された利用記録、現在の収支情報、係留中の注文、利用可能なクレジットの指示を含み、ここでクレジットは、ケーブルまたは他のオペレータにより借用可能限界が予め定められている。従って、視聴者は、予め設定された確実な使用限界のみを明示すればよい。ペイパービュープログラムの請求額が一旦限界に達すると、マイクロコントローラは更なるプログラム注文を許可しない。代替的なメッセージメニューが図28Aに示されている。
【0085】
図16の「視聴者選択」モードと認識される視聴者サービス情報バー63における第二アイコン161は、視聴者に多数のプログラムスケジュールジュールシステム操作パラメータを創作または修正させる。ひとたび選択されると、この表示は、例えば図7に示されるように、確実なチャンネル及び/または確実なプログラムの具体的内容の表示のみならず、プログラムスケジュールシステムの確実な操作パラメータに関連した幾つかの選択的オプションを提供する。
【0086】
図7に示された第一のオプションは「ペアレンタル(parental)」オプション70であり、これはまた「キーロックアクセス」オプションも表現する。ひとたびこのオプションが視聴者により初期選択されると、システムは、図30に示されるような「キーロックアクセス」サブメニューを表示する。
【0087】
キーロックアクセスサブメニューは、ここに説明された詳細な態様における視聴者特定四桁コードからなるアクセスコード「キー」を入力した視聴者の要求により、予め選択されたチャンネル及びプログラムまたはプログラムの前に、視聴者ーに対して個々のチャンネル及びプログラムまたはプログラムの制御アクセスを許可する。図30に示されるメニュー表示は、視聴者により選択的に垂直Y軸に入力される目的カテゴリーの列を示す。特定の目的カテゴリーは、リモートコントローラ40の上または下向き矢印キーの使用により、所望の入力を強調して選択される。視聴者が特定の目的カテゴリーを選択すると、左右矢印キーが選択されたカテゴリー内の操作に使用される。
【0088】
図30に示される第一の目的入力は、「ペアレンタルガイダンス(Parental Guidance)」カテゴリー301である。視聴者が、カーソルの操作により入力を強調し、このカテゴリーを選択すると、カーソルは水平に能動ウィンドゥ302へ水平移動でき、このウィンドゥ302は第五の五文字格付け項目の一つを表示及び選択する。プログラム内容の文字項目表示格付けは以下の通りである。「V」は暴力(violence)、「N」は裸体(nudity)、「L」は語学(language)、「AS」は成人プログラム(adult situation)、「PD」は保護者の裁量(parental discretion)である。視聴者が、右方向矢印キーの使用、エンターキーを押すことにより、特定の項目、例えば「L」を選択すると、マイクロコントローラ16に、暴力か明らかな語学(language)を示す「L」で表されるプログラムのためにキーロック アクセスが選択されたことが指示される。システムは、「L」カテゴリー表示の直下にキーアイコンを表示させることにより、キーロックアクセスの起動を示す。キーロックアクセスが設定されると、これは、カテゴリー文字を選択し、次いでエンターキーを押すことにより、起動終了する。この動作は、キーアイコンを消去させる。視聴者は、リモートコントローラ40上で左右方向矢印キーの使用により能動ウィンドゥ302における格付けカテゴリーを変更でき、そのイメージは、能動ウィンドゥに隣接するスクリーン上に、視聴者に対するリマインダーとして表示される。この方式では、視聴者は、ペアレンタルガイダンスカテゴリー内に表れるいずれのプログラム内容確認のためにキーロックアクセスを設定して他の格付けカテゴリーを選択できる。
【0089】
キーロックアクセスコードそれ自身は、四桁のコードからなり、視聴者は、これを何時でも入力及び変更できる。これを実行するためには、視聴者は第四の垂直選択的入力「変更キーロックアクセスコード」304を強調(ハイライト)し、この強調は、リモートコントローラ上で方向矢印キーを使用してカーソルの操作でアクセス コード304を強調することによりなされる。ひとたび強調されると、視聴者は、新たな四桁のコードを入力するか、または既に存在するコードを書き替え入力して、エンターキーを押す。次いでマイクロコントローラ16は、新たな四桁キーロックアクセスコードを確認し、それをメモリーに記憶する。視聴者は、他の既に機能したキー(暗証)のみならず、キーロックアクセスコードも消去でき、これは、図30における最終入力、「キーロックアクセスコード及び全ての暗証を消去」305への移動によりなされ、この表示305が「OK」ウィンドゥを強調し、次いでエンターキーを押す。この動作は、キーロックアクセス コードのみならず、既に設定された全てのキーを消去及び起動終了させる。
【0090】
各プログラム内容のためのスケジュール情報データベースは、ペアレンタルガイダンスカテゴリー内のプログラム内容確認に対応するファイルを持つ。操作の間、マイクロコントローラは、このファイルを視聴者の指令に応じて検閲し、注文または表示機能により、プログラムを同調または注文させ、或いは同調が実行される前に、それに対応するスケジュール情報を表示させる。プログラムスケジュール情報データベース記録内のペアレンタルガイダンス識別が、図30に示される起動したペアレンタルガイダンス識別のいずれか一つに合致すると、システムが何らかの更なる動作をなす前に、視聴者は直ちに四桁のキーロック アクセス コードを入力する。入力されたコードが、視聴者により上記のように予め入力されて記憶されたキーロック アクセス コードに合致すると、システムは、視聴者の要求により、プログラムの同調、プログラムの注文、またはプログラムに対応するスケジュール情報の表示を実行する。コードがシステムに承認されないと、更なる動作はなされず、視聴者の要求は拒否される。
【0091】
カーソルの操作により、方向矢印キーを使用して第二の入力「MPAA評価」308を強調すると、視聴者は、図30にも示されるように、これら「MPAA評価」に基づくプログラムのためのキーロックアクセスをも設定できる。
【0092】
ペアレンタルガイダンスカテゴリーと共に、MPAA 評価カテゴリーが選択されると、視聴者はカテゴリー内で能動ウィンドゥ306を水平移動させて、五つの評価コード、即ち、「G」は一般視聴者(general audience)向け、「PG」はペアレンタルガイダンス(parental guidance)向け、「PG-13」は、ペアレンタルガイダンスであって、13歳未満の者は保護者同伴でなければ視てはいけないことを示唆するもの、「R」は禁止、「X」はX-評価の一つを選択できる。ペアレンタルガイダンスカテゴリーでは、特定の評価の選択、能動ウィンドゥに特定の評価コードが表れるまでの左右方向矢印キーの使用、次いでエンターキーを押すことにより、視聴者は、評価のためのキー ロックアクセスを設定でき、この場合、キーアイコンは評価コードの下に表れる。ペアレンタルガイダンスカテゴリーと共に、キーロックアクセスが設定されると、システムは、視聴者に、要求がなされたときは、いつでも四桁キーロックアクセスを入力するように促し、ここで視聴者の要求は、同調、注文または、既に起動したキーロックアクセスの評価コードに合致する評価コードを有する特定のプログラムのためのスケジュールインフォーメーションの表示である。
【0093】
キーロックアクセスモードは、チャンネルの制御アクセスのための目的カテゴリー303を含み、これは例えば、「チャンネル遮断」または「チャンネルロック」と題することができる。
【0094】
ペアレンタルガイダンスカテゴリーと共に、MPAA評価カテゴリーが選択されると、ユーザーはチャンネル遮断カテゴリー303を操作し、この操作は、リモートコントローラ上の方向矢印キーの使用及びエンターキーを押すことのカーソルの操作による。
【0095】
チャンネル遮断カテゴリー303が入力されると、視聴者は、図30にチャンネル2で示されるように、能動ウィンドゥ307を水平方向に移動できる。視聴者が、リモートコントローラ40上の方向矢印キーを使用したカーソルの操作により、このウィンドゥを強調すると、キーロックアクセスが、能動ウィンドゥにチャンネルを表示させるように設定される。これが、キーロックアクセスモードにおける他の目的カテゴリーと共になされると、エンターキーを押すことにより、能動ウィンドゥにおけるチャンネル番号の下にキーアイコンが再び表示される。視聴者は、リモートコントローラ40上の左または右方向矢印キーのいずれかを押すことにより、一続きの前のチャンネルか次のチャンネルへ移動できる。この方式では、視聴者は、任意の利用可能なチャンネルのためにキーロックアクセスを稼働させることができる。
【0096】
ペアレンタルガイダンスカテゴリー301及びMPAA308カテゴリーと共に、特定のチャンネルのためにキーロックアクセスが設定されると、システムは視聴者に対し、そのチャンネルの同調または注文の指令を既に実行したキーロックアクセスコードの入力を促す。入力キーロックアクセスコードが、予め記憶されたアクセスコードに合致すると、視聴者の指令が実行される。別な場合には、視聴者ーの指令は無視される。従って、視聴者は、何らかの利用可能なチャンネルのオーディオ及びビデオプログラム内容に制御アクセスできる。この例では、マイクロコントローラ16は、オーディオ及びビデオプログラム信号がVDGを通ることを許さないが、スケージュール情報がチャンネルに表示されることは許す。
【0097】
プログラムの効果的なロックアウトの代替的な方法は、図39に示されるように、「ロックアウト」スクリーンの使用により達成される。上述したようにペアレンタルガイダンス、MPAA及びチャンネル基準に基づくプログラムに対するアクセス制限に加えて、アクセスは、プログラムタイトルに基づいて制限され得る。図39は代替的なロックアウトスクリーン250を示し、これは、上述した基準に加えて、プログラムタイトルに基づいてプログラムへのアクセスを許可または制限するのに使用できる。一日の時刻、週の曜日、クレジット利用限度、及び内容カテゴリー(例、トークプログラム)のような他のパラメータも含ませることができる。
【0098】
図39に示されるように、ロックアウトスクリーン250を入力するには、ユーザーは、リモートコントローラ40上で数字桁キー42及びエンターキー44を使用して複数桁ロックアウトコードを入力せねばならない。システムが最初に使用されるか、または据え付けられた際、ロックアウトコードは初期設定される。最初の例でロックアウトコードを設定するには、視聴者が、図40に示されるようなセットアップスクリーン260にアクセスする。セットアップスクリーン260は電子的プログラムガイドが据え付けられて初期化された最初のときには、自動的に表れる。電子的プログラムガイドの通常の操作期間中にアクセスするために、セットアップスクリーン260への適切なアクセス経路も備えることができ、これはメインメニュー215における適切なアイコンからのような経路である。
【0099】
図40のセットアップスクリーン260において、視聴者はロックアウトコードカテゴリー265を操作し、新たなロックアウトコードを設定でき、これは、リモートコントローラ40上のキーの適切な操作及び選択によりなされる。ロックアウトコード入力に好適なメニューが図40Aに示されている。ひとたびロックアウトコードが与えられると、予めロックされたプログラムを視る際、或いは、ロックアウトコードの消去または変更など、ロックの設定または変更には、ロックアウトコードを使用せねばならない。視聴者がロックアウトコードを忘れてしまい、それを消去せねばならない場合、ロックアウトコードが記憶されたメモリー位置には、例えば地方ケーブル会社によりアクセス可能である。
【0100】
ロックアウトコードが入力され、図39のロックアウト スクリーン250が表示されると、スクリーン内の操作は、リモートコントローラ40上の方向キー43A及び43Bにより制御される。上向き及び下向きキー43Aを選択カーソルへ移動させると、映画評価251、ペアレンタルガイダンス252、チャンネル253、ロックプログラム254またはロックアウトコード255カテゴリーのいずれも選択できる。次いで左向き及び右向きキー43Bが選択されたカテゴリー内の操作に使用される。
【0101】
予め設定されたロックアウトコードの消去は、ロックアウトコードカテゴリー255内の消去入力256への選択カーソルの移動及びリモートコントローラ40上のエンターキー44を押すことによりなされる。これにより、マイクロコントローラは、視聴者により予め設定された全てのロックと同様に、メモリーに記憶されたロックアウトコードを消去する。現在のロックアウトコードを変更するには、視聴者は、ロックアウトコードカテゴリー255における変更入力257を操作し、リモートコントローラ40上のエンターキー44を押す。次いでユーザーは新たなロックアウトコードを入力させ、これはマイクロコントローラにより連続的にメモリーに記憶される。
【0102】
映画評価251、ペアレンタルガイダンス252カテゴリーのいずれにおいても、ロックを設定するには、視聴者は、リモートコントローラ40上の方向キー43A及び43Bを用いた選択カーソルの操作により、図39における選択された入力を操作し、次いで、図4に示されるパッドロック キー45Aのようなリモートコントローラのロックアウトキーを押す。マイクロコントローラは、表示の適切な変化、例えば、選択された入力ウィンドゥのテキストまたは背景の色の変化により、ロックが既に設定されたことを示す。図39において、パッドロック アイコン258が、映画評価カテゴリー251内の「PG」入力のウィンドゥに表れている。選択カーソルが選択された入力に位置している間、ロックアウトキーを留めると、ロックアウトキーを入力するために、ロックアウト キー機能が交互に能動化、非能動化される。
【0103】
同様に、特定のチャンネルのロックを設定するためには、視聴者は、選択カーソルを用いてチャンネルを選択し、次いでロックアウト キーを押す。図39において、チャンネルカテゴリー253におけるチャンネル「4 KCNC」がロックされ、これはウィンドゥに表れる反転及びパッドロックアイコンにより示されている。
【0104】
プログラム ロックもまたタイトルにより設定でき、これは幾つかの方法により成し遂げられる。例えば、電子プログラムガイドの上述のフリップまたはブロウズ モードが許可されているとき、これに起因して、その時に受信されている実際のプログラム信号に重ねられた(スーパーインポーズされた)ウィンドゥにおける他のプログラム 予定 インフォーメーションと一緒にプログラムのタイトルが表示され、視聴者は、リモートコントローラ40上のロックアウトキー45Aを押すことにより、表示されたプログラムに対応するプログラムへの制限アクセスできる。視聴者はプログラムを観ている間、フリップまたはブロウズ モードのいずれが許可されているかに拘らず、リモートコントローラ40上のロックアウトキー45Aを押すことにより、現在同調されているプログラムへも制限アクセスできる。この例では、マイクロコントローラが先ず表示からプログラム信号を隔て、次いでプログラム用のスケジュール情報データーベース記録へアクセスし、次に、適切なフラグを現して設定することにより、プログラムがロックされたことが示される。また、例えば図18から図20に示して上記に説明したように、グリッド(grid)またはカテゴリーリストにおけるプログラムスケジュール情報を視る際、視聴者は、選択カーソルを用い、リモートコントローラ40上のロックアウトキー45Aを押して強調することにより、ロックアウトのためのプログラムを添えることができる。
【0105】
これらの各例では、次いでマイクロコントローラが、プログラムタイトルを、メモリーに記憶されたロックアウト タイトル リストへ、視聴者により予めロックアウトされた何らかの他のタイトルと一緒に記憶させる。ロックアウト タイトル リストの個々の項目は、図39に示された「ロックプログラム」ウィンドゥ259にアルファベット順に表示され、視聴者は、図40におけるリモートコントローラ上の上下方向キー43Aを用いてロック プログラム ウィンドゥ259に選択カーソルを位置決めすることにより、リストを初めから終りまでスクロールでき、次いで左右方向キー43Bを用いて、リストを初めから終りまで一時に一項目をスクロールできる。メモリースペースを節約する目的で、代替的に、マイクロコントローラは次のようにプログラムできる。即ち、マイクロコントローラは、フラグを設定するか、或いはその逆に、ロック アウトされるべきプログラムのためのプログラムスケジュール情報を保持する特定のデータベース記録をマークし、その後、視聴者がロックプログラムウィンドゥ259のロックアウトタイトルリストを見直す際のように、タイトル情報を表示すべきときに、データベースをアクセスし、タイトル情報を検索する。
【0106】
個々のタイトルがロックアウトされると、マイクロコントローラは、ロックプログラムのためのプログラムスケジュール情報を表示すべきときはいつでも、パッドロックのような適切なロックアウトアイコンを表示するように付加的にプログラムすることができ、ここでロックアウトアイコンが表示されるのは、フリップまたはブロウズ モードのウィンドゥ オーバーレイ内、或いは、メインメニュー表示に表れる様々なグリッド及びカテゴリー表示内などである。システムは、予めロックされたプログラムのプログラム信号に、仮に何者がアクセスを試みると、適切なテキスト情報を表示することもできる。勿論、ひとたびプログラムがロックされると、全ての場合にマイクロコントローラは、適切なコードが入力されるか、或いはロックアウトが外されるまで、実際のプログラム信号(プログラム信号のオーディオ及びビデオ部分の双方を含む)へのアクセスを防ぐ。
【0107】
プログラムが放映されるときには、そのプログラムをブロックするための幾つかの方法を使用できる。例えば、映画格付け、ペアレンタルガイダンス、及びチャンネルカテゴリーの場合には、各々のプログラムのためのスケジュール情報データベース記録は、図39に示されるロックアウトスクリーン250の映画格付け251、ペアレンタルガイダンス256及びチャンネル253カテゴリーにおける格付け、プログラム内容識別子またはチャンネル登場の各々に対応したファイルを備える。
【0108】
操作期間中、マイクロコントローラは、同調または注文機能がなされる前に、プログラムを同調または注文する視聴者の指令に応答して、データベース記録の適切なファイルを検閲する。更に、ロックアウトコードは、プログラムスケジュール 情報へのアクセスを制限するのに使用される。この例においては、マイクロコントローラはまた、プログラムのためのスケジュール 情報が表示される前に、スケジュール情報データベース記録における適切なファイルを検閲する。
【0109】
プログラムスケジュール情報データベース記録における映画格付け、ペアレンタルガイダンスまたはチャンネル識別がロックアウトスクリーン250に示されたロックアウト入力のいずれか一つに合致すると、ロックアウト照合スクリーン300がビデオ信号と重畳された関係で表示され、図41に示されるようにテレビ受信器に表示される。システムが何らかの更なる動作をとる前に、視聴者は、予め設定されたロックアウトコードを入力するように促される。安全基準を付加するために、星印が視聴者入力ロックアウトコードとして表示される。入力コードが、上述したように視聴者により予め入力されて記憶されたロックアウトコードに合致すると、システムは、視聴者の要求、即ち、プログラムの同調または注文、或いは、対応するスケジュール情報の表示を実行する。仮にコードがシステムに認められなければ、更なる動作はなされず、視聴者の要求は無視される。この場合、ロックアウト照合スクリーン300は、正しいコードが入力されるまで、テレビ受信器に表示され続ける。視聴者により何の行為もなされなければ、ロックアウト照合スクリーン300は、予め設定された中断期間、例えば一、二分間の後に消去される。
【0110】
同様に、タイトルによるロックアウトの場合、マイクロコントローラはまた、スケジュール情報データベース記録におけるタイトル ファイルを検閲し、それを視聴者が予めロックを設定するためのプログラム タイトルのリストと比較する。仮に、上述したように、マイクロコントローラが、タイトルによりロックされた実際のプログラムのタイトルのリストを保持していなければ、データベース記録内のファイルに適切な識別子が設定され、視聴者が最初にロックを設定した際に、プログラムがタイトルによりロックされることを示し、その後、マイクロコントローラは、プログラムを同調または注文、或いはスケジュール情報を表示させる視聴者の要求に応じて、上記ファイルを検閲する。効果的なロックアウトのための代替的な方法は、テレビ受信器により受信されたリアルタイム プログラム信号の一部分の使用に関係する。この方法では、プログラムの格付け、ペアレンタルガイダンスカテゴリー、タイトルまたはチャンネルに対応するコードが、プログラム信号と一緒に挿入されて伝送され、この挿入は、垂直または水平帰線消去期間(ブランクインターバル)、或いはラスター捜査線のように、テレビ受信器上では不可視なものになされる。プログラム信号が受信されると、これらのコードはプログラム信号から取り去られ、メモリーに記憶される。プログラム信号で転送されるディジタルコードの挿入伝送及び受信のための方法及び装置は公知である。
【0111】
伝送コードがプログラム信号から分離されてメモリーに記憶された後は、マイクロコントローラは、これをロックアウト基準と比較でき、ここでロックアウト基準は、上述したように、視聴者によってロックアウトスクリーン上で適切な動作により設定されたものである。
【0112】
図40に示されるセットアップスクリーン260は、代金コードカテゴリー270をも含み、何らかの割増料金チャンネルまたはペイパービュープログラムが注文可能になる前に入力すべき数字代金コードを視聴者に設定させる。図40に示されるセットアップスクリーン260は、新たな代金コード設定と、予め設定された暗証の消去または変更とのための入力を含む。代金コードの設定、確認、消去または変更のための適切なメニューが図40Bから図40Eに示されている。視聴者が代金コードをひとたび設定すると、マイクロコントローラはその後、プレミアムサービスチャンネルまたはペイパービュープログラムを同調または注文するための視聴者の要求に応答して代金コード照合スクリーンを表示する。
【0113】
代金コード照合スクリーンは、ロックアウト照合スクリーンと同様な方式で働く。即ち、マイクロコントローラが要求されたプログラムを同調または注文する前に、視聴者に、予め設定された代金コードパスワードを入力するように促す。正しい代金コードが入力されないと、マイクロコントローラは、更なる動作をなさず、代金コード照合スクリーンは、正しいコードが入力されるまで、テレビ受信器に表示され続ける。予め設定された中断期間に何の行為もなされなければ、代金コード照合スクリーンは消去される。
【0114】
図7に示される第二のオプションは、優先チャンネル即ち「お好みチャンネル」リストオプション71である。このアイコンを強調してリモートコントローラ40上のエンター キーを押すことにより、視聴者には、図8に示すようなサブメニューがスクリーン上に呈示される。
【0115】
通常の操作では、プログラムガイドシステムは、視聴者がリモートコントローラ上の方向矢印キーの一つを用いることにより発せられた上方向または下方向へのチャンネル変更指令に応答して、視聴者に対してチャンネルを番号順に呈示する。チャンネル番号呈示シーケンスは、オペレータによりチャンネル上に調整された順番に、ケーブル会社により提供された全てのチャンネルを含む。
【0116】
プログラムガイドシステムはまた、幾つかの視聴者規定チャンネル呈示シーケンスの中から選択する能力を備え、これは図4に示される「チェックマーク」アイコン キー48A,48Bまたは48Cの使用により機能される。これらのキーは、詳細に後述するように、特定の視聴者が選択して、マイクロコントローラがメモリー内に「チャンネル選択」リストとして格納したチャンネルの優先特定リストを表示させる。これらの優先チャンネルリストの一つを機能させるために、視聴者は、対応するチェックマークアイコンキーを押し、この場合、マイクロコントローラが、グラフィック オーバーレイでスクリーン上に選択アイコンを表示でき、全てのスクリーン表示が、視聴者に対して、優先チャンネル選択リストがシステムにより使用されていることを気付かせる。選択リストが機能すると、システムは、テレビ受信器の同調及びスケジュール情報の表示を、機能された視聴者選択リストに選定されたチヤンネルのみに制限する。
【0117】
チヤンネル選択リストのチャンネル内容及び/または連続的な注文を訂正するためには、視聴者は、プログラムガイドシステムのメニューモードを入力する。FLIPモードからMENUモードを入力するには、図3のリモートコントローラ31を使用する際には、視聴者はモード キー38を二回押す。図4のリモートコントローラ40の他の実施例を使用する際に、MENUモードを入力するには、視聴者は、メニューアイコンキー47Bを一回押す。
【0118】
最初に入力された際、MENUモードは図6に示されるようなスクリーン表示を持つ。チヤンネル選択リストの編集のためのサブメニューを選択するために、視聴者は、図7に示すように下向き矢印キーを使用したカーソールの操作により、先ず第三の水平帯63を選択し、この帯63には、例えば「メッセージ」または「カストマー サービス」などのタイトルを付けることができる。それにより図6Aのスクリーンが表示される。次いで視聴者は、方向矢印キーの使用及びエンターキーを再度押してアイコンを強調することにより、帯内に表れている第二のアイコンを選択するが、この第二のアイコンにはチェックマークが付されており、これは「視聴者選択モード」に対応している。この動作は、マイクロコントローラ16に、図7に示すような、視聴者選択サブメニューを表示させる。チャンネル選択または「お好みチャンネル」入力71の選択により、視聴者は、図8に示すように、チャンネル選択サブメニューを入力する。視聴者が未だそれをなしていないなら、視聴者は図4のリモートコントローラ40における特定のチェック マーク アイコン キーを押し、特定のチャンネル選択リストを生成または訂正する。
【0119】
図8に示されるチャンネル選択メニューにおいて、特定のケーブルシステムに利用可能な全てのチャンネルのリスト80が、図8においては「選択」と称されてテレビ受信器の左側に表示され、視聴者選択リスト81が、図8においては「選択済」と称されて右側に表示されている。「END」または「-1」シンボルのような特定のコードが、視聴者選択リスト81の第一(最上)位置82に表れると、システムは、操作の全てのモードにおける番号順の全てのチャンネルについての情報を表示する。これはシステムの省略(default)モードである。
【0120】
利用可能なリスト80から順次にチャンネルを選択し、これを選択リスト81に所定の順序で配置することにより、視聴者は、チャンネルの補助組及び/または視聴者からのチャンネル上昇またはチャンネル下降指令に応じた暗黙シーケンスの再整理を選択できる。これは、リモートコントローラ40における上下矢印キーを使用して利用可能なリスト80におけるチャンネルを強調し、一時的入力でバッファへ格納することにより達成される。
【0121】
マイクロコントローラ16は、視聴者選択リスト81に予め入力された全てのチャンネルのリストを格納する。テレビ スクリーンの左側に表示された利用可能なチャンネル リスト80を初めから終りまで操作する際、視聴者により強調された特定のチャンネルとして、視聴者により強調された特定のチャンネルに隣接してウィンドゥ84が表れる。視聴者選択リスト81に特定のチャンネルが既に表れているならば、システムは、このチャンネルは、利用可能なチャンネルリスト80から予め選択されており、リスト81から削除できるのみであることを示唆する注意(リマインダー)として、ウィンドゥ84内に「削除」情報を表示し、これはエンター キー44を押すことにより達成される。リスト80における特定の強調されたチャンネルが予め選択されていなければ、システムは、視聴者がエンター キー44を押せば、特定のチャンネルが視聴者リスト81に追加するために選択されることを示唆するリマインダーとして、ウィンドゥ84内に「選択」情報を表示する。マイクロコントローラ16は、選択されたチャンネルをリスト81の下部に挿入する。この方式では、視聴者は、何らかの所望の順序で、視聴者選択リストからチャンネルを選択または削除できる。
【0122】
利用可能なチャンネルリスト80も、映画、ニュース、スポーツ、または子供向け演劇のようなカテゴリー入力83を備えることができる。視聴者が、その視聴者選択リスト81にカテゴリーを含めていないならば、視聴者がチャンネル上昇または下降指令を発したときに、システムは、先ず視聴者が選択した優先チャンネルを番号順に表示し、次いで選択された一つまたは複数のカテゴリーに対応する内容のプログラムを有する全てのチャンネルを一回に表示する。
【0123】
視聴者が上述の方式によりチャンネル選択リスト81を訂正すると、マイクロコントローラ16は続いて、視聴者が方向矢印キーの一つを使用してなしたチャンネル変更コマンドに対応する視聴者特定チヤンネル列を記憶する。視聴者選択リストを機能させるには、視聴者は、図4に示されるリモートコントローラの上部の三つのチェックマークアイコンキー48A、48B、48Cの一つを押す。視聴者選択リスト81は、テレビ受信器の同調または電子プログラムガイドの何らかの操作モードにおけるスケジュール情報の表示の選択的制限に使用できる。
【0124】
本実施例では、選択リストが機能すると、システムは、テレビ受信器の同調と、MENUモードにおけるグリッド カテゴリー及びチャンネルリストのみならず、FLIP及びBROWSEモードにおけるスケジュール情報の表示とを、機能した視聴者選択リストに選定されたチャンネルについてのみに制限する。視聴者選択リストが機能している際、チューナーが同調できず、対応するスケジュール情報が表示されなければ、いずれのチャンネルも視聴者選択リストに入力されていない。この点で、ペアレンタルガイダンス301、MPAA308またはチャンネル遮断カテゴリー303におけるキーロックアクセスの設定は、上述した優先チャンネルのチャンネル選択リストのような他の表示基準を使用した場合とは異なる結果を生じることに注意すべきである。従って、キーロック アクセスが、許可されたコードの表示または注文の未入力から、スケジュール情報ではなく、オーディオ及びビデオ プログラム情報を妨げている間、仮に特定のチャンネルがチャンネル選択リストに含まれていて、且つキーロックアクセスモードのチャンネル遮断カテゴリーで機能しているキーロックアクセスを持つならば、そのチャンネルまたはそれに対応するスケジュール情報は何時も表示されない。
【0125】
予め選択された視聴者選択リストを非能動化するためには、視聴者は、図4のコントローラ40上の適切なチェックマークアイコンキーを留める。ひとたび非能動化されると、システムは、全ての利用可能なチャンネルのスケジュール情報の表示のみならず、全ての利用可能なチャンネルの表示及び同調を省略する。
【0126】
次いで、視聴者選択リスト81が仮に能動化すると、これは、選択されたモードのみ、例えばFLIPモードのみにおける同調及びスケジュール情報の表示の制御に使用できるので、視聴者は、全ての他のモードにおけるスケジュール情報に対応する全てのチャンネルを観れる間、FLIPモードにおいては、選択リスト81に入力されたチャンネルについてのみ、同調させることができ、且つそのチャンネルについてのみ対応するスケジュール情報を観ることができる。
【0127】
この後者の形態では、この例のみならず、機能されたチャンネル選択リストがなく、システムが省略モードにあるとき、視聴者選択リスト81に表れたチャンネルが、視聴者が加入していないサービスに対応しているならば、マイクロコントローラ16は、プログラム信号の表示に代えて、図9に示すように、注文サブメニューをグラフィックオーバーレイと一緒に表す。このサブメニューは、視聴者に対して、この視聴者が、選択されたサービスには現在加入していないことを示唆し、次いで視聴者に、このサービスを注文するか否かを尋ねる。視聴者ーが肯定的に応答すれば、プログラムスケジュールシステムは、衝動的な注文としての視聴者の要求を確認すべく、視聴者に他の注文サブメニューを呈示する。
【0128】
またプログラムガイドは、図37に示されるように、ロケータスクリーン201を有する形態にもでき、これはチャンネル選択及びお好みチャンネルリストの規定にビューアーを加える。ロケータ スクリーン201は、いずれの特定のチャンネルにも、いかなる特定の時刻にも、現れるプログラム情報のソース、例えば、ブロードキャスト、ケーブルキャスト、ペイパービュー、要求に応じて代用ビデオ、衛星、または他のプログラム素材のソースに応じて分類された全ての利用可能なチャンネル番号を表示する。従って、ロケータスクリーン101は、何らかの特定のチヤンネルまたはサービスを、利用可能なチャンネルのリストを初めから終りまでスクロールするための迅速且つ効果的な方法を与える分類のために置くことに使用できる。チヤンネル番号は、プログラムカテゴリー、プログラム内容、プログラム格付け、または他の基準に基づく内容、利用可能な時間、番号順、或いは他の論理的な分類などの他の基準によっても分類できる。
【0129】
図37に示す例において、視聴者はリモートコントローラの方向キー43A、44Bを用いてロケータスクリーン内を移動できる。右方向キー及び左方向キー43Bは選択クルーザーをカテゴリー列内で移動させ、一方、上方向及び下方向キーは特別なカテゴリーを選択するために用いられる。選択クルーザーを希望のチャンネルに位置させてリモートコントローラ40のEnterキー44又はオプション調整キー(図示省略)の何れか一つを押すことによってロケータスクリーン201から特定の映像チャンネルを選択することが可能である。
【0130】
チャンネル選択の目的に加え、ロケータスクリーン201は視聴者がお好みチャンネルリストを作成することができるようにする。そのために、視聴者は最初にリモートコントローラ40の方向キー43A、43B又は数字キー42を用いて選択クルーザーを希望するチャンネルに移動させ、次にリモートコントローラ40の希望チャンネルキー46Aを押す。これにより、ディスプレイの画面が変わり、例えば、チャンネル表示テキスト(文字)若しくは該文字の背景の色を変えることにより、又は適当なアイコンを表示し若しくは他の表示を行なうことにより、そのチャンネルが一つのお好みチャンネルとして選択された旨の表示を示す。図4に示すリモートコントローラ40において、シャープキー「#」はお好みチャンネルのキーとして機能することができる。
【0131】
また、多数のお好みチャンネルのリストを用いるならば、視聴者はお好みチャンネルのキーを押す前に、リモートコントローラ40の適当なお好みチャンネルのキーを押して特定のリストを選択する。たとえば、先に説明したように、図4のリモートコントローラ40は、3つの色分けされたチェックマークのお好みチャンネルのキー48A、48B、48Cを有し、これらのキーは3人の別のユーザーのための少なくとも3つの別のお好みチャンネルのリストを与える。異なる表示特性をロケータスクリーン201に表示して特定のお好みチャンネルのリストが選択されたことを示すことができる。図4に示すリモートコントローラ40上で用いられるチェックマークキー48Aのようにリモートコントローラ上でお好みチャンネルのリストを示すことを行なわせるために用いるアイコン又はイメージを、お好みチャンネルのリストが得られるときに、ロケータスクリーン201及びプログラムガイドの他のスクリーンに表示することができる。代替的に、表示されたテキスト又はその背景の色を変えて選択されたお好みチャンネルのキーの色と同じにすることができる。
【0132】
ロケータスクリーン201は幾つかの経路を介してアクセスすることができる。例えば、ロケータスクリーンは、最も大きなチャンネル番号と最も小さなチャンネル番号との間といったように走査するチャンネル番号の間に仮想チャンネル、たとえば、仮想チャンネル0として都合良い位置に含まれるようにすることができる。視聴者に対しては、そういった仮想チャンネルは便利なチャンネルとして視える。しかしながら、仮想チャンネルはキャリアとしてのバンド幅を追加することを必要としない。例えば、仮想チャンネルは加入者ステーションにおいてデジタル式に生じさせることができ、あるいは、既存のバンド幅周波数における適当なブランキングインタバルに含ませることができる。この方法において、リモートコントローラの数値キー42を用いて対応するチャンネル番号を入力するか、上下方向キー43Aを用いて大きな番号から小さな番号あるいはその逆に走査するか、いずれか一方によって、仮想チャンネルにアクセスすることができる。図38に示すように、メインメニュー表示215にアイコン又はテキストメッセージといった適当な識別子210を与えることが好ましく、視聴者はこの識別子210を選択クルーザによって強調し、リモートコントローラ40のEnterキーを押すだけでロケータスクリーン201にアクセスできる。代替的に、視聴者が押すことによってマイクロコントローラにロケータスクリーン201を表示させるようなロケータスクリーンに相当するキーをリモートコントローラに備えることとしてもよい。
【0133】
お好みチャンネルのキーに加えて、視聴者が作動させるカテゴリー別アイコンキー、例えば、映画、スポーツあるいは子供プログラムキーをリモートコントローラ40に設けることとしてもよい。このシステムは、そういったキーが視聴者によって作動されたときに、特定の好みのカテゴリーのプログラムのみを視聴者に提供するためのものである。お好みチャンネルのアイコンと共に、マイクロコントローラは、視聴者がシステム作動のうちの現在活動しているモードを認識できるように、活動中の好みのカテゴリーに対応するアイコンを表示することとしてもよい。
【0134】
図16のメニューの第3水平バーの右端のクエスチョンマークアイコン162はプログラムガイドシステム「ヘルプ」モードを示し、この中に視聴者に対するシステム操作の説明が含まれる。さらに、リモートコントローラ40の適当なキーを用いてクルーザを走査することにより、視聴者はこのモードを選択することができる。一旦選択すると、ヘルプモード内に現れた次のサブメニューは、システムのどの特定の部分についてヘルプ情報を視たいかを視聴者に質問する。
【0135】
メニューモードの最後の水平バーに現れるアイコンは、インタラクティブな、あるいは、その他のタイプの情報サービスを示し、この情報サービスへの門戸として作用するプログラムシステムは、この情報サービスを図17に示すように視聴者に対して利用可能にする。クルーザーを走査することによって、視聴者ーは、図31から35に示すように特定のサービスの内の一つをどれでも選択できる。
【0136】
例えば、視聴者が最後の水平バーに現れる「X・PRESS」アイコンを最初に選択したならば、図31に示すようなサブメニューが表示される。リモートコントローラの方向矢印キー及びEnterキーを用いて視聴者は図31の3つのエントリーの一つを選択することができる。特定のエントリーが選択されたならば、図32?35に示すように、電子プログラムガイドは視聴者を選択されたサービスに接続し、制御を特定のサービスアプリケーションソフトウェアへ渡す。
【0137】
代替的に、複数の内容特定カテゴリーキー、例えば、スポーツキー、ニュースキー、映画キー等に相当する複数の内容特定キーをリモートコントローラ40に設けることもできる。視聴者が内容特定キーを押すと、内容特定モードが開始される。図4において、リモートコントローラはスポーツキー49を備える。ユーザーがスポーツキーを押すと、マイクロコントローラはプログラムの表示やプログラム予定情報をスポーツ関連のものに限定する。マイクロコントローラは他の全てのプログラムやスケジュール情報がTV受信器に現れることを阻止する。マイクロコントローラは、そのプログラム又はスケジュール情報に関連する適当なコードを検査することによってスポーツ関連プログラムやスケジュール情報を区別することができるようにすることができる。
【0138】
先に説明したように、コード化はいくつかの方法を用いて達成することができる。例えば、プログラム信号の垂直ブランクインタバル又はプログラムスケジュール情報のデータベースの記録内の適当なメモリ位置に適当なコードを含ませることによって、あるいは、スケジュール情報が広いバンド域のネットワークで受信されるならば、コードを適当なブランクインタバルに含ませることによって達成される。視聴者は、スケジュール情報が表示されておらずプログラム信号のみがTV受信器に視られるときは勿論、電子プログラムガイドのいずれのモード(先に説明したFLIP、BROWSE又はMAIN MENU(メインメニュー)モードを含む)の作動においても、適当な内容特定キーを押して内容特定モードを作動させる。視聴者によって一旦内容特定モードが要求されたならば、マイクロコントローラは即座かつ直接的に内容特定プログラム基準を使用可能状態にし、この使用可能状態が例えばスポーツキー49を走査することによって使用不能状態にされるまでガイドのすべとの作動モードの場合において内容特定プログラム基準を使用可能状態に維持する。
【0139】
スポーツキー49のような特別の目的の内容特定キーに変えて、システムは一つの一般的な内容特定キーを備えるように構成しても良く、このキーは作動されると、視聴者に対してすべての内容特定カテゴリーのリストを含む内容特定メニューを表示する。視聴者は次にリモートコントローラの方向矢印キーを用いれ選択クルーザを走査して特定のカテゴリーを反転させEnter(入力)又はOKキーを押してそれを選択する。リモートコントローラの内容特定キーを用いる変わりに、ロケータ、セットアップあるいはメインメニューのスクリーンといった電子ガイドの他のメニュースクリーンに適当な識別子を与えることによって内容特定メニューへのアクセスがなされる。
【0140】
一つの特定の内容特定カテゴリーが選択されたときに、全ての選択されていない内容特定プログラムを止めることに加えて、マイクロコントローラはプログラムされて前記選択された内容特定カテゴリーに特に関連する全ての付加価値プログラム又はサービスを可能にする。例えば、視聴者がスポーツの内容特定モードを作動させたとき、マイクロコントローラは、スポーツプログラムあるいはそれに関連するスケジュール情報のみが表示されることを許可することに加え、全てのスポーツ関連付加価値サービス、例えば、それに関連するクイズゲーム又はビデオゲーム、ゲームの進行中の最新のスコア、チームのスケジュール、選択されたチームあるいはプレイヤーの先のゲームのリプレイ、チケット又は御土産の購入等に関する情報を探してそれを可能にする。従って、プログラム又はサービスから得られる情報は電子プログラムガイドの環境に統合されうる。先に述べたように単に制御を他のサービスに渡すよりも、このように電子プログラムガイドはシステムインテグレータあるいはインターフェイスとして働き、有用な付加価値情報を電子ガイド環境内のパッケージに組込み、従って、多様な内容特定カテゴリーに相当する一連のモジュール式電子プログラムシステムを与える。
【0141】
図40に示すセットアップスクリーンは、また、テキスト見出し「スクリーンの下部」と「スクリーンの上部」とを含むテキスト位置カテゴリー275を含む。リモートコントローラ40の上下方向キー43Aを用いてテキスト位置カテゴリ275に移動し、リモートコントローラ40の右及び左方向キーを用いてそのカテゴリ内の「スクリーンの上部」又「スクリーンの下部」に移動し、次に、Enter又は選択キー44を押すことによって、視聴者は、電子プログラムガイドの種々の作動モードにおける表示情報に用いられるオバーレイウィンドウの位置を制御することができる。図40のセットアッププスクリーン視聴者に二つの位置、上又は下の選択を与える。プログラムガイドの作動モードに依存して、TV受信器を視る際のさらに多くの位置選択を視聴者に与えることが望ましく、あるいは、視聴者が異なる作動モードに表示された情報の異なる位置を選択できるようにすることが望ましい。
【0142】
ここに開示する本発明の新規な特徴の一つは、テキスト合わせシステムである。テキスト合わせシステムの好ましい実施例は、プログラムリストデータが視聴者へ伝送されメモリに保存される前に、プログラムリストデータを編集するために用いるインタラクティブコンピュータプログラムを含む。このインタラクティブシステムは次のように作動する。編集されていない(又は部分的に編集された)プログラムリスト情報(データ)はデータプロセッサにロードされる。このデータはプログラムのタイトル、プログラムが放送される時間、プログラムの放送時間長さ、プログラムのカテゴリ、プログラムの形式に依存して付加説明情報を含む。例えば、映画の場合、データはMPAAレート、映画の年代、映画が白黒映画であるか、及び出演男優及び女優のリストを含む。
【0143】
データプロセッサはプログラムタイトルデータのみを抽出し、このデータはテレビプログラムタイトル、映画タイトル、スポーツイベントその他特別イベントのタイトルを含む。プログラムの長さに基づいて、データプロセッサは最初にリストデータを分析し、各タイトルとしてどういったグリットサイズのタイトルが必要かを決定する。従って、2時間の長さの映画は、4つの異なるサイズのグリッドセル(30、60、90、120分)のそれぞれに合うようにするため、4つの異なる編集されたタイトルを必要とする。データプロセッサは、次に、タイトルの文字の長さに基づき、タイトルを表示するためにどのくらいのスペースが必要かを決定する。タイトルが文字カーニングに対するプロポーショナルフォント及び文字を用いてプログラム表グリッド内に表示されるならば、データプロセッサは、また、タイトルを表示するために必要なスペースを決定する際にこれらの要素(ファクタ)を考慮することができる。この決定は、タイトルの文字の特別な組合わせに必要なピクセル数に基づいてなされる。タイトルを表示するために有用なスペース量はグリッドセルの大きさと、アイコンが作動された際にアイコンを表示するために必要なスペースに依存する。
【0144】
一つ又はそれ以上のグリッドセルにちょうど納まるように多くのスペースをフルタイトルが必要とするとデータプロセッサが決定したならば、そのタイトルはデータプロセッサに接続されたCRTのような適当な表示装置を用いてエディタに提示される。エディタはその後で、タイトルを割り当てられたスペース内に合うように変更するように問われる。タイトルが1を超えるセルサイズに編集されなければならないときに、エディタはこれらをそれぞれ別々に編集するように問われる。インタラクティブプログラムの好ましい実施例において、エディタは、編集されたタイトルが設計グリッドセル内に納まるか否かリアルタイムで示される。
【0145】
好ましい実施例において、プログラムタイトルの各グリッドセルに2行のテキストが表示される。編集されたタイトルは、第一行に現れ、そして必要ならば、第2行へと続く。第2行へワードラップさせるか否かの決定は、単語間のスペース、カンマ、ピリオド、ハイフン等といった自然な切れ目がタイトルに存在するかに依存する。これらはワードプロッセッサソウトウェアルーチンにおいて標準的に用いられる技術である。エディタは、また、割り当てられた2行にフルタイトルが納まり、タイトル中に自然の切れ目が無いためにハイフンが必要とされる状態にタイトルを編集することを問われる。
【0146】
エディタにタイトルを短くするように問う前に、データプロセッサはタイトルを短くされたタイトルの記憶されたライブラリと比較し、他のリストデータベースを編集しながらタイトルが以前既に短くされたかを決定する。エディタによってタイトルの変更はいつでも行われ、短くされたタイトルはライブラリに追加される。短くされたライブラリを構築するこの方法は必要とされる手入力を非常に少なくできることは明らかである。
【0147】
テキスト合わせシステムの作動方法を説明するフローチャートを図42に示す。フローチャートは、ただ一つのプラットフォームに関し、プログラムグリッド内にリストを示すためにそれを作成するが、作動は全てのプラットフォームに関してまったく同じである。
【0148】
テキストの編集は、同じタイトルを表示するために、多重寸法のグリッドセルが用いられる状況や他の状況において必要となり得る。例えば、開示されるプログラムガイドは、個々のプラットフォームが異なる拘束及び有効グリッドセルスペースを有するような幾つかの異なるプラットフォーム上で作動するかもしれない。或るプラットフォームはテキストをプロポーショナルフォントで表示しないかもしれないし、あるプラットフォームは有効スペースを減らすという限定を受けるかもしれない。従って、好ましい実施例において、インタラクティブプログラムは全てのプラットフォームに関し同時に必要な編集を要求する。更に、テキスト編集は、プログラムリストのグリッドの他のモードを必ず表示させるようにすることもできる。
【0149】
例えば、図20の「チャンネル別リスト」において、プログラムは一つの全体的な固定長のライン上に一覧にされるが、このラインの長さは、プラットフォームごとに異なるかもしれないので、テキスト合わせシステムはこの表示モード同様に異なるプラットフォームに関するリストを編集する目的のために用いられる。テキスト表示の有効スペースは、また、アイコン表示にどれだけのスペースが確保されるかにかかっている。表示のためのマルチプルサイズのグリッドセルよりも固定長ラインが用いられるためにどういったグリッドサイズが必要なのかを決定する必要が無い場合を除き、図42に示す方法と同じ方法が適用される。
【0150】
ここで開示されるテキスト合わせシステムはタイトル編集以外に応用できることは当業者にとって明白である。このシステムは、メッセージ「i」スクリーンストリーライン、視た分だけ支払うものです、といったメッセージや同ようなメッセージがテキスト表示の設計有効スペース内に納まるように、これらのメッセージを編集するように簡単に変形可能である。
【0151】
マイクロコントローラ16のためのコンピュータプログラムは変化する背景の表示予定を含むことができ、この背景にプログラム表情報を部分的に又は全スクリーン上でオバーレイさせる。背景はメモリ又は光学記憶装置のようなその他の記憶媒体にビットマップとして保存される。例えば、毎朝午前6時に背景に日の出を表示させるコマンドをVDGに与えるプログラムをマイクロコントローラ16に設定することができる。背景を次に、一日中、例えば、青い空又は夜景に変更することができる。背景は、例えば、1日の中の時間、週のうちの日、月、年又は季節によって変えることができる。情緒的(ムード)背景を、また、視聴者が視ている又は選択されたプログラムスケジュール情報の特定のカテゴリーのプログラムに依存して変更することもできる。情緒的背景として、視聴者が住む特定の地域を反映するようなシーン、例えば、ロッキー山脈、レイニエ山等を使用することもできる。海や森といった標準的なシーンを用いることとしてもよい。さらに、オーディオバックグランドを表示される特定の情緒的バックグランドに関連させることとしてもよい。さらに、クリスマス、7月4日、スーパーボウルサンデー等といった祭日及び特別なイベントに対して異なる背景を用いることとしてもよい。背景の目的はプログラムリストを視るときにあきがこないようにするためである。マイクロコントローラ16は情緒的背景表示を自動的に調和させるようになっている。視聴者は、また、マイクロコントローラを操作して適当なムードオプションメニューを表示させ(このメニューはムード背景の一覧を視聴者に与え、視聴者は選択クルーザを操作することによって一つまたはそれ以上の背景を選択できる)、多くのムード背景から選択することができるようになっている。そういったムードオプションメニューへのアクセスは、適当な文字による又は視覚的な識別子をロケータ(LOCATOR)又はセットアップ(SETUP)スクリーンといったシステムの適当なメニュー内に与えることによって達成される。
【0152】
さらに、電子プログラムガイドは各プログラムの放送情報とともにプログラムの唯一のデジタル識別子を記憶することができるように構成され、その識別子を後に使用(例えば、視聴者がプログラムを記録するビデオレコーダのような記憶装置にそれを伝送)することができる。プログラムガイドはそのビデオレコーダの動作を自動的に制御するために、この識別子をまた使用することができる。プログラムガイドはこの目的のため、他の記憶されたプログラムスケジュール情報を用いるように構成することができる。
【0153】
ここに開示する発明に使用される特定のコンピュータプログラムの形態及び内容は、ビデオシステムプログラミング及びグラフィックディスプレイの技術分野の当業者には容易に理解される。システムの操作ロジック(作動論理)を示すフローチャートは図36に示される。添付の請求の範囲から逸脱することなく、本発明の実施例から逸れた例も有り得ることは当業者には明白である。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】図1は本発明の好適実施例の種々の要素を示すブロック図である。
【図2】図2は本発明の好適実施例で使用されたビデオオーバーレイ装置によるプログラムとその表情報との組み合わせを示すブロック図である。
【図3】図3は本出願の電子プログラムガイドシステムの好適実施例に関連して使用できるリモートコントローラを示す。
【図4】図4は図3に示されたリモートコントローラの別の実施例を示す。
【図5】図5は本発明の好適実施例の動作の一つのモードにおいてテレビ画面上に現れるオーバーレイを示している。
【図6】図6は本発明の好適実施例の動作のMENUモードにおいてテレビ画面上に現れるメニューである。
【図6A】図6Aは本発明の好適実施例の動作のMENUモードにおいてテレビ画面上に現れる更に別のメニューである。
【図7】図7は本発明の好適実施例の一つの様相におけるテレビ画面上に現れるテレビ視聴者優先 メニュー(Viewer Preference Menu)を示している。
【図8】図8は好適チャンネル選択 サブメニュー(Preferred Channel Selection Submenu)を示している。
【図9】図9は本発明の好適実施例の一つの様相におけるテレビ画面上に現れる衝動注文メニュー(Impulse Ordering Menu)を示している。
【図10】図10は本発明の好適実施例の動作の一つのモードに現れるプレミアムサービスサブメニュー(Premium Service Submenu)を示している。
【図11】図11は本発明の好適実施例の動作のBROWSEモードにおいてテレビ画面上に現れるグラフィックオーバーレイを示す。
【図12】図12は、図11に示されたものとは異なる情報を有する、本発明の好適実施例の動作のBROWSEモードにおいてテレビ画面上に現れるグラフィックオーバーレイを示す。
【図12A】図12Aは、図11に示されたもの以外の時間及びチャンネルに対する表情報を表示する、本発明の好適実施例の動作のBROWSEモードにおいてテレビ画面上に現れるグラフィックオーバーレイを示す。
【図13】図13は本発明の好適実施例の動作のREMINDERモードにおいて現れるグラフィックオーバーレイを示す。
【図14】図14は本発明の好適実施例の動作のREMINDERモードにおいて現れる更に別のグラフィックオーバーレイを示す。
【図15】図15は本発明の好適実施例の動作のMENUモードにおいてテレビ画面上に現れる更に別のメニューである。
【図16】図16は本発明の好適実施例の動作のMENUモードにおいてテレビ画面上に現れる更に別のメニューである。
【図17】図17は本発明の好適実施例の動作のMENUモードにおいてテレビ画面上に現れる更に別のメニューである。
【図18】図18は本発明の好適実施例の動作の全リストモード(All Listings mode)において表示される表情報のグリッドリストを示している。
【図19】図19は本発明の好適実施例の動作の部門別リストモード(Listings By Category mode)において表示される表情報を示している。
【図20】図20は本発明の好適実施例の動作の部門別リストモード(Listings By Category mode)において表示される表情報を示している。
【図21】図21は追加プログラム情報に対する視聴者のリクエストに応答して表示された情報を示している。
【図22】図22は本発明の好適実施例の動作のペイパービューモード(Pay-Per-View mode)において表示されるプログラム、注文、及びビデオプロモーションの情報を示している。
【図23】図23は、図22に示された動作モードに関連して使用される注文サブメニュー(Ordering Submenu)を示している。
【図24】図24は、図22に示された動作モードに関連して使用される更に別の注文サブメニュー(Ordering Submenu)を示している。
【図24A】図24Aは、図22に示された動作モードに関連して使用される更に別の注文サブメニュー(Ordering Submenu)を示している。
【図25】図25は本発明の動作の全リストモード(All Listings mode)において表示される表情報の更に別のグリッドリストを示している。
【図26】図26は本発明の好適実施例の動作の一つのモードに現れるプレミアムサービスサブメニュー(Premium Services Submenu)を示している。
【図27】図27は本発明の好適実施例の動作の一つのモードに現れるメッセージメニュー(Message Menu)を示している。
【図28】図28は、図27のメニューに関連して使用された代表的なメッセージを示す。
【図28A】図28Aは別のメッセージメニュー(Message Menu)である。
【図29】図29は図27のメニューに関連して用いられる広告情報を示す。
【図30】図30は本発明の望ましい実施例の1モード動作の間に現れるキーロックアクセスメニューを示す。
【図31】図31は本発明の望ましい実施例の対話型テレビモードに関連して現れるメニューを示す。
【図32】図32は図31の対話型テレビモードに関連する相場ウォッチメニューに現れる情報を示す。
【図33】図33は図31に示された動作の対話型テレビモードに関連して現れる他の情報を示す。
【図34】図34は本発明の望ましい実施例の動作の対話型テレビモードにおけるニュース表示に現れる情報を示すメニューである。
【図35】図35は本発明の望ましい実施例の動作の対話型テレビモードにおけるスポーツ表示に現れる情報を示すメニューである。
【図36A】図36Aは電子プログラムガイドのためのコンピュータプログラムの実行に必要なオペレーション論理を示すフローチャートである。
【図36B】図36Bは電子プログラムガイドのためのコンピュータプログラムの実行に必要なオペレーション論理を示すフローチャートである。
【図36C】図36Cは電子プログラムガイドのためのコンピュータプログラムの実行に必要なオペレーション論理を示すフローチャートである。
【図36D】図36Dは電子プログラムガイドのためのコンピュータプログラムの実行に必要なオペレーション論理を示すフローチャートである。
【図37】図37はチャンネル番号の確認およびお好みチャンネルリストのための確認スクリーンを示すメニューである。
【図38】図38は電子プログラムガイドの動作メニューモードにおいて用いることのできた別のメニューである。
【図38A】図38Aは別のメインメニューおよび別のメインメニューからアクセス可能な時間ごとのスクリーンを示す。
【図38B】図38Bは別のメインメニューおよび別のメインメニューからアクセス可能な時間ごとのスクリーンを示す。
【図39】図39は特定のプログラムへのアクセス許容または禁止のために交互に用いることができるロックアウトメニューである。
【図40】図40はテキスト位置並びにプレミアム付きおよび視聴ごとの支払いプログラムのための購入コードのセットアップに用いることができるセットアップメニューである。
【図40A】図40Aはロックアウトコードを入力するための見本メニューを示す。
【図40B】図40Bは購入コードの入力、確認、精算または変更を行うための見本のメニューを示す。
【図40C】図40Cは購入コードの入力、確認、精算または変更を行うための見本のメニューを示す。
【図40D】図40Dは購入コードの入力、確認、精算または変更を行うための見本のメニューを示す。
【図40E】図40Eは購入コードの入力、確認、精算または変更を行うための見本のメニューを示す。
【図41】図41は図39に関連して用いられるロックアウト確認メニューである。
【図42】図42は本発明のテキスト適合装置の望ましい実施例の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0155】
10 電子テレビプログラムガイド(電子テレビプログラムスケジュールガイドシステム)
16 マイクロコントローラ(データ処理手段)
23 ビデオ表示ジエネレータ
27 テレビ受信器
31,40 リモートコントローラ(視聴者制御手段)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ上で番組を見ながらユーザがインタラクティブ番組表をブラウズすることを可能にする方法であって、
前記方法は、
第1の番組が放送される第1のチャンネルにチューナーを同調することと、
前記ディスプレイの少なくとも一部に、前記第1のチャンネルで放送されている前記第1の番組を表示することと、
前記第1の番組と共に前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の複数の項目のうちの1つの項目を表示することであって、前記1つの項目は、第2の番組に関連し、前記第2の番組が第2のチャンネルで放送されるスケジュールされた時間帯に対応する、ことと、
前記ユーザからの前記1つの項目の選択を受け取ったときに、前記第2の番組が放送されている前記第2のチャンネルに前記チューナーを同調することと、
前記ユーザからの前記選択を受け取ったときに、前記ディスプレイの少なくとも一部に前記選択された1つの項目に対応する前記第2の番組を表示することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記1つの項目は、番組タイトルと番組チャンネルとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の番組は、前記ディスプレイの第1の部分に表示され、前記1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、前記第1の部分は、前記第2の部分より大きい、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の番組は、前記ディスプレイの第1の部分に表示され、前記1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ディスプレイ上で番組を見ながらユーザがインタラクティブ番組表をブラウズすることを可能にするシステムであって、
前記システムは、
第1の番組が放送される第1のチャンネルにチューナーを同調する手段と、
前記ディスプレイの少なくとも一部に、前記第1のチャンネルで放送されている前記第1の番組を表示する手段と、
前記第1の番組と共に前記ディスプレイ上で前記インタラクティブ番組表の複数の項目のうちの1つの項目を表示する手段であって、前記1つの項目は、第2の番組に関連し、前記第2の番組が第2のチャンネルで放送されるスケジュールされた時間帯に対応する、手段と、
前記ユーザからの前記1つの項目の選択を受け取ったときに、前記第2の番組が放送されている前記第2のチャンネルに前記チューナーを同調する手段と、
前記ユーザからの前記選択を受け取ったときに、前記ディスプレイの少なくとも一部に前記選択された1つの項目に対応する前記第2の番組を表示する手段と
を備える、システム。
【請求項6】
前記1つの項目は、番組タイトルと番組チャンネルとを含む、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の番組は、前記ディスプレイの第1の部分に表示され、前記1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、前記第1の部分は、前記第2の部分より大きい、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の番組は、前記ディスプレイの第1の部分に表示され、前記1つの項目は、前記ディスプレイの第2の部分に表示され、前記第1の部分は、前記第2の部分より小さい、請求項5に記載のシステム。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2012-09-28 
出願番号 特願2007-186174(P2007-186174)
審決分類 P 1 113・ 531- ZD (H04N)
P 1 113・ 534- ZD (H04N)
最終処分 一部成立  
前審関与審査官 川崎 優梅本 達雄  
特許庁審判長 奥村 元宏
特許庁審判官 猪瀬 隆広
藤内 光武
登録日 2009-11-27 
登録番号 特許第4415032号(P4415032)
発明の名称 電子テレビプログラムガイド  
代理人 大塩 竹志  
復代理人 大塩 竹志  
代理人 山本 秀策  
代理人 森下 夏樹  
復代理人 山本 健策  
代理人 安村 高明  
復代理人 飯田 貴敏  
代理人 岡本 敏夫  
代理人 飯田 貴敏  
代理人 山本 健策  
代理人 安村 高明  
代理人 山本 秀策  
代理人 森下 夏樹  

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