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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H01M
管理番号 1291027
審判番号 不服2013-25226  
総通号数 178 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-10-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2013-12-24 
確定日 2014-09-02 
事件の表示 特願2011- 10692「電池用積層フィルムおよびそれを用いた電池用容器」拒絶査定不服審判事件〔平成23年 7月21日出願公開、特開2011-142091、請求項の数(3)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成12年8月10日に出願した特願2000-242141号の(以下、「原出願」という。)一部を平成23年1月21日に新たな特許出願としたものであって、平成25年2月8日付けの拒絶理由に対して、同年4月17日付けで意見書及び手続補正書が提出され、同年6月26日付けの最後の拒絶理由に対して、同年8月9日付けで意見書及び手続補正書が提出されたが、同年9月18日付けで、前記8月9日付けの手続補正が却下されるとともに拒絶査定がなされ、これに対し、同年12月24日付けで拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同日付けで手続補正書が提出され、平成26年7月15日付けで上申書が提出されたものである。

第2 平成25年12月24日付け手続補正の適否
1 補正の内容
平成25年12月24日付け手続補正(以下、「本件補正」という)は、補正前の請求項1の「酸変性ポリプロピレン層」を、「押し出しラミネーション法で膜状に押し出された酸変性ポリプロピレン層」と補正(以下、「補正事項1」という。)するとともに、補正前の明細書段落【0010】の「酸変性ポリプロピレン層」を、「押し出しラミネーション法で膜状に押し出された酸変性ポリプロピレン層」と補正(以下、「補正事項2」という。)するものである。

2 補正の適否
(1) 補正の目的の適否及び新規事項の追加の有無について
ア 補正事項1
本件補正の補正事項1は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「酸変性ポリプロピレン層」について、「押し出しラミネーション法で膜状に押し出された」との限定を付加するものであって、本件補正前の請求項1に係る発明と、本件補正後の請求項1に係る発明の産業上の技術分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
また、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、「当初明細書等」という。)の段落【0032】には、「このような熱接着性樹脂層を金属箔層の内側の面に積層する方法は、・・・(中略)・・・
(3)予めフィルム状に製膜された熱接着性樹脂層のフィルムを、押し出しラミネーション法(通称、サンドイッチラミネーション法)で、金属箔層と熱接着性樹脂層のフィルムとの間に、酸変性ポリプロピレン、L・LDPEなどの熱接着性樹脂を膜状に押し出して、両側から加圧し、密着させて積層する方法。・・・(中略)・・・などがあり、積層フィルムの使用条件などに応じて、適する方法を適宜選択して使用することができる。」(当審注:下線は当審が付与した。)と記載されているから、補正事項1は、当初明細書等に記載された事項の範囲内になされたものであり、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしている。
また、補正事項1が、特許法第17条の2第4項の規定に違反するところはない。

イ 補正事項2
本件補正による補正事項2は、補正事項1に係る補正によって生じる特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載の不一致を解消して、記載の整合を図るものであるから、特許法第17条の2第5項第4号の明瞭でない釈明を目的とするものに該当する。
また、上記アにおいて検討したのと同様に、補正事項2は、当初明細書等に記載された事項の範囲内になされたものであり、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしている。

(2) 独立特許要件について
上記(1)のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とする補正を含んでいるから、本件補正後の請求項1に係る発明が、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について以下に検討する。

ア 補正発明
本件補正後の請求項1に係る発明(以下、「補正発明」という。)は、平成25年12月24日付けの手続補正書に記載された特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。

「【請求項1】
電池の外装材に用いられる積層フィルムであって、該積層フィルムが、少なくとも外側から、2軸延伸ポリエステルフィルム層、2軸延伸ナイロンフィルム層、金属箔層、熱接着性樹脂層が順に積層された積層体で形成され、前記金属箔層がアルミニウム箔であって、且つ、少なくともその内側の面がクロメート処理され、該クロメート処理面に押し出しラミネーション法で膜状に押し出された酸変性ポリプロピレン層を介して前記熱接着性樹脂層が積層されていることを特徴とする電池用積層フィルム。」

イ 刊行物の記載事項
(ア) 刊行物1
原査定の拒絶の理由に引用され、本願の原出願の出願日前に外国において公知となった国際公開第99/40634号(以下、「刊行物1」という。)には、「電池ケース用シートおよび電池装置」(発明の名称)について、以下の記載がある(当審注:追加の下線は当審が付与した。)。

「技術分野
本発明は、電池装置および電池の構成要素を収納する電池ケース用シートに関する。」(明細書本文第1頁第3ないし5行)

「発明の開示
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、軽くて薄く、且つ、強度、耐久性のほか、水蒸気その他のガスバリヤー性、密封性、電極端子との接着性など、性能および加工性に優れ、軽量、薄型化された電池ケース用シートおよび電池装置を提供することを目的とする。」(明細書本文第1頁第18ないし22行)

「次に電池ケース51について説明する。電池ケース51は積層体シート(電池ケース用シート)をヒートシールすることにより形成される。
このシートは、下記(1)?(4)のいずれかの構成の積層体で形成され、且つ、該積層体の第1の基材フィルム層、第2の基材フィルム層、第3の基材フィルム層が、それぞれ2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下PETフィルムと略記)または2軸延伸ナイロンフィルム(以下ONフィルムと略記)となっている。
(1)第1の基材フィルム層/金属箔層/熱接着性樹脂層
(2)第1の基材フィルム層/第2の基材フィルム層/金属箔層/熱接着性樹脂層
(3)第1の基材フィルム層/金属箔層/第3の基材フイルム層/熱接着性樹脂層
(4)第1の基材フィルム層/第2の基材フィルム層/金属箔層/第3の基材フイルム層/熱接着性樹脂層」(明細書本文第4頁下から第4行ないし第5頁第10行)

「上記の構成において、ガスバリヤー性を付与する中間層の金属箔層にはアルミニウム層、銅箔などを好適に使用することができる。中でもアルミニウム箔は比較的安価であり、貼り合わせなどの加工性にも優れていることから最も好ましく使用できる。」(明細書本文第6頁下から第5ないし2行)

「図2に示した電池ケース用シート10は、外側から順に、第1の基材フィルム層1a、第2の基材フィルム層1b、金属箔層2、熱接着性樹脂層3を積層して構成したものである。
この構成は、前記図1に示した電池ケース用シート10の構成に対して、中間層の金属箔層2の外側の第1の基材フィルム層1aの性能を向上させるため、第2の基材フィルム層を追加し、第1の基材フィルム層1aと第2の基材フィルム層1bとの2層で構成したものである。
この場合も、第1の基材フィルム層1aと第2の基材フィルム層1bには、それぞれPETフィルムまたはONフィルムが用いられる。
只、この場合、同種のフィルムを2枚積層してもよいが、第1の基材フィルム層1aにPETフィルムを用いた場合は、第2の基材フィルム層1bにはONフィルムを用いるというように異種のフィルムを組み合わせて積層することが、両者の弱点を補完でき、長所を兼ね備えさせ得る点でより好ましい。
上記積層構成の代表的な具体例としては、例えば下記のような構成が挙げられる。
1○(当審注:「○の中の1」(いわゆる丸文字)である。以下、同様。)PETフィルム(厚さ12μm)/ONフィルム(厚さ15μm)/アルミニウム箔(厚さ9μm)/酸変性ポリオレフィン系樹脂層(厚さ40μm)
2○ONフィルム(厚さ15μm)/PETフィルム(厚さ12μm)/アルミニウム箔(厚さ9μm)/酸変性ポリオレフィン系樹脂層(厚さ40μm)
従って、このような構成を採ることにより、電池ケース用シート20は、基材フィルム層がPETフィルムとONフィルムの両方の長所を兼ね備えたものとなり、各種の機械的強度や耐性などにおいて、総合的に優れた性能の電池ケース用シート20を得られる効果を奏する。」(明細書本文第10頁第1行ないし第23行)

(イ) 刊行物2
原査定の拒絶の理由に引用され、本願の原出願の出願日前に日本国内において公知となった特公昭42-10757号公報(以下、「刊行物2」という。)には、「ポリオレフィンを金属へ接着する方法」(発明の名称)について、以下の記載がある。

「本発明は固体ポリオレフインを金属へ接着する方法及びその製品に関するものである。
ポリエチレン及び立体規則性をもつポリプロピレンのような結晶性ポリオレフインは金属との接着性が比較的乏しく、そのため、このような重合体による金属の表面被覆としての利用ははばまれて来た。」(第1頁左欄第20ないし26行)

「本発明によれば金属基材とその金属表面を覆つている結晶性ポリオレフイン層とからなる製品は無水マレイン酸変性プロピレン重合体を金属とポリオレフインとの間に接着層として含んでいることを特徴とする。」(第1頁右欄第1ないし5行)

「例 1
無水マレイン酸変性立体規則性ポリプロピレンは、100部の立体規則性ポリプロピレン、5部の無水マレイン酸及び1部のベンジルパーオキサイドを1000部のクロロベンゼンに加えて溶液にし、それを窒素気流中112乃至120℃で1.5時間加熱し、混合物を30分乃至1時間還流し、ついで沈澱する重合体を分離する操作によつて生成され、この無水マレイン酸変性立体規則性ポリプロピレンは出発重合体の重量に対して0.3%の無水マレイン酸を含有していた。150乃至280℃の沸点で燈油を分留して得られる軽質炭化水素混合物に上記の変性重合体を加えて得た15%溶液を130℃に加熱し、120乃至135℃のこの溶液にリン酸塩処理した18-ゲージ鋼の10cm×15cm試験パネルを浸漬し、パネルに溶液を施した。ついでパネルは室温で2乃至3分空気乾燥し、5分間205℃で焼き、20乃至30℃の水に急冷して、下塗り塗料の厚さを5.0×10^(-3)乃至7.5×10^(-3)mmとなした。
次に平均直径3.0×10^(-2)乃至5.0×10^(-2)mmの立体規則性ポリプロピレン粒子100部及びキシレン300部の分散体を2.5×10^(-2)乃至3.8×10^(-2)mmの厚さになるように噴霧し、室温で15乃至20分間空気乾燥してキシレンを除去し、5分間205℃で焼き、最後に20乃至30℃の水で急冷してパネル表面にポリプロピレン上層を施した。塗装されたパネルの2.54cm^(2)の広さの表面に互いに0.16cmの間隔で直角に、かみそりの刃を用いて綾目の刻み線を入れ、この刻み線の入つた面に普通の透明な感圧セロハンテープを加圧して接着させ、表面からテープを急に引剥いで、テープによつて塗料が除かれるかどうかを観察して、パネルへの塗層の接着性を試験した。この試験においては次のように評価した。パネルから塗料が少しも剥れなければ「優秀」1(当審注:ここの「1」は「;」の明らかな誤記である。)25%以下の塗料が剥れる場合は「優良」;25乃至50%の塗料が剥れる場合は「良好」;50乃至75%の塗料が剥れる場合は「劣等」;75%以上の塗料がパネルから剥れる場合は「大変劣等」というように規定する。この接着試験において、上記の被覆は「優秀」と評価された。」(第2頁右欄第13行ないし第3頁左欄第7行)

「例 3.4.5
冷間圧延鋼、亜鉛メツキ鋼及びアルミニウム試験パネルをボンダーライズした鋼パネルの代りに用いる以外は例1の方法を反覆した。各々の試験パネルに対する例1の試験による塗料の接着は「優秀」である。」(第3頁左欄第18ないし23行)

「本発明の方法はどんな金属表面にも適用することができるが、特に鋼、アルミニウム、銅、スズ板及び類似物質の表面に満足に利用できる。最良の接着をうるために金属表面は清浄にすべて(当審注:ここの「すべて」は「すべき」の明らかな誤記である。)であり、希望によつては、サンドブラストするか或いは燐酸塩またはクロム酸塩処理の如き金属表面の予備処理に一般的に用いられる方法を用いて表面を処理してもよい。更に金属は箔の形であつても剛体の形であつてもよい。
特許請求の範囲
1 無水マレイン酸変性プロピレン重合体の層を金属とポリオレフイン間に接着層として有することを特徴とする金属基材と金属表面を覆う結晶性ポリオレフイン層とからなる積層物。」(第4頁右欄下から第14ないし1行)

ウ 引用発明
上記イ(ア)の記載から、刊行物1には、軽くて薄く、且つ、強度、耐久性のほか、水蒸気その他のガスバリヤー性、密封性、電極端子との接着性など、性能および加工性に優れ、軽量、薄型化された電池ケース用シートを提供することを目的とする以下の発明が記載されていると認められる。

「電池の構成要素を収納する電池ケース用シートであって、該電池ケース用シートが、少なくとも外側から、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、2軸延伸ナイロンフィルム、金属箔層、酸変性ポリオレフィン系樹脂層からなる熱接着性樹脂層が順に積層された積層体で形成されており、前記金属箔層がアルミニウム箔である電池ケース用シート。」(以下、「引用発明」という。)

エ 対比
補正発明と引用発明とを対比する。
(ア) 引用発明の電池ケース用シートは、電池の構成要素を収納するものであるから、電池の外装材に用いられるものである。また、引用発明の電池ケース用シートは、2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、2軸延伸ナイロンフィルム、金属箔層、熱接着性樹脂層が順に積層された積層体で形成されているから、積層フィルムであるといえる。
したがって、引用発明の「電池の構成要素を収納する電池ケース用シート」、「電池ケース用シート」は、補正発明の「電池の外装材に用いられる積層フィルム」、「電池用積層フィルム」にそれぞれ相当する。

(イ) 引用発明の「2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム」、「酸変性ポリオレフィン系樹脂層からなる熱接着性樹脂層」は、補正発明の「2軸延伸ポリエステルフィルム層」、「熱接着性樹脂層」にそれぞれ相当する。

(ウ) 以上から、補正発明と引用発明との一致点と相違点は、以下のとおりである。
<一致点>
「電池の外装材に用いられる積層フィルムであって、該積層フィルムが、少なくとも外側から、2軸延伸ポリエステルフィルム層、2軸延伸ナイロンフィルム層、金属箔層、熱接着性樹脂層が順に積層された積層体で形成され、前記金属箔層がアルミニウム箔である電池用積層フィルム。」

<相違点>
補正発明は、「前記金属箔層がアルミニウム箔であって、且つ、少なくともその内側の面がクロメート処理され、該クロメート処理面に押し出しラミネーション法で膜状に押し出された酸変性ポリプロピレン層を介して前記熱接着性樹脂層が積層されている」のに対し、引用発明は、「前記金属箔層がアルミニウム箔であ」るものの、「少なくともその内側の面がクロメート処理され、該クロメート処理面に押し出しラミネーション法で膜状に押し出された酸変性ポリプロピレン層を介して前記熱接着性樹脂層が積層されている」ことが特定されていない点

オ 相違点についての判断
(ア) 上記イ(イ)の記載から、刊行物2には、金属基材と結晶性ポリオレフイン層の接着性を良くするために、無水マレイン酸変性プロピレン重合体を金属とポリオレフインとの間に接着層として含ませること、金属としてアルミニウムが適用できること、金属が箔の形であってよいこと、及び、金属表面を清浄にして最良の接着を得るために、希望によっては、予備処理として金属の表面に、サンドブラスト、燐酸塩又はクロム酸塩処理をしてもよいことが記載されている。

(イ) 上記刊行物2の記載から、アルミニウム箔と無水マレイン酸変性プロピレン重合体との接着性は良好なことが把握できるから、引用発明のアルミニウム箔からなる金属箔層と酸変性ポリオレフィン系樹脂層からなる熱接着性樹脂層との接着性は良好であるといえる。
そうすると、引用発明に、刊行物2に記載された事項を適用しようとする動機付けは生じ得ない。

(ウ) なお、平成25年9月18日付けの補正の却下の決定において、引用された刊行物である特開2000-067846号公報は、電池ケースに用いる積層フィルムの分野において、積層フィルム製造時に押し出しラミネーション法を用いることが周知技術であることを示すために提示された文献であって、引用発明に、刊行物2に記載された事項を適用しようとする動機付けを生じさせ得るものではないし、仮に、引用発明に上記周知技術を適用したとしても、上記相違点に係る補正発明の発明特定事項を導き出すことはできない。

(エ) 以上から、上記相違点に係る補正発明の発明特定事項は、引用発明及び刊行物2に記載された事項に基づいて、当業者が容易に導き出せるとはいえない。
したがって、補正発明は、引用発明及び刊行物2に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることがでたものではない。

(オ) よって、本件補正の補正事項1は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合する。

カ むすび
本件補正は、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に適合する。

第3 本願発明
上記のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第3項ないし第6項の規定に適合するから、本願の請求項1ないし3に係る発明は、本件補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項により特定されるとおりものである。
そして、上記第2の2(2)オのとおり、本願の請求項1に係る発明は、引用発明及び刊行物2に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。
また、本願の請求項2及び3に係る発明は、本願の請求項1に係る発明の発明特定事項を全て有するものであるから、上記第2の2(2)オと同じ理由により、引用発明及び刊行物2に記載された事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。
さらに、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2014-08-18 
出願番号 特願2011-10692(P2011-10692)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H01M)
最終処分 成立  
前審関与審査官 渡部 朋也藤原 敬士増山 慎也  
特許庁審判長 木村 孔一
特許庁審判官 小川 進
河本 充雄
発明の名称 電池用積層フィルムおよびそれを用いた電池用容器  
代理人 藤枡 裕実  

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