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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 B62J
管理番号 1321928
審判番号 不服2016-7510  
総通号数 205 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-01-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-05-23 
確定日 2016-12-13 
事件の表示 特願2012- 91315号「車両用スロットル装置」拒絶査定不服審判事件〔平成25年10月28日出願公開、特開2013-220666号、請求項の数(5)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成24年4月12日の出願であって、平成27年7月30日付けで拒絶理由が通知され、同年9月10日に意見書及び手続補正書が提出され、平成28年2月22日付けで拒絶査定がされ、これに対し、同年5月23日に拒絶査定不服審判が請求されたものである。

第2 本願発明
本願の請求項1?5に係る発明は、平成27年9月10日にされた手続補正により補正された請求項1?5に記載された事項により特定されるものと認められるところ、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は以下のとおりである。
「ハンドルに設けられるスロットルグリップと、
該スロットルグリップにスロットルケーブルを介して接続され、前記スロットルグリップの操作量を検出するアクセルポジションセンサと、
前輪の上方に配置されるフロントフェンダーと、
前記前輪を下端に軸支する左右一対のフロントフォークと、を備え、
前記アクセルポジションセンサは、前記フロントフェンダーの上面に沿って設けられ、
前記各フロントフォークに挟まれるように配置され、少なくとも上側がカバーによって覆われていることを特徴とする車両用スロットル装置。」

第3 原査定の理由の概要
本願発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。


引用文献1.特開2012-6494号公報
引用文献2.特開2012-51443号公報

引用文献1(段落【0046】?【0048】、第4図)には、ハンドルに設けられるアクセルグリップ97(スロットルグリップ)と、アクセルグリップ97にアクセルケーブル99(スロットルケーブル)を介して接続され、アクセルグリップ97の操作量を検出するアクセル操作量検出装置98(アクセルポジションセンサ)と、フロントフェンダー53(フロントフェンダー)とを備えたものが記載されている。
また、引用文献1(段落【0051】、【0062】、第5、6図)には、アクセル操作量検出装置98が側面視でハンドルの回転軸と重なる点、上方がカバープレートで覆われる点が記載されている。
引用文献2(段落【0144】、【0149】、第40、41図)には、センサ、検出手段をフロントフェンダの上面に沿って設けた点が記載されている。
引用文献2記載の事項を踏まえることで、アクセルポジションセンサをフロントフェンダーの上面に沿って設けることは、当業者が容易になし得る事項である。
一対のフロントフォークを備える構成は慣用のものである。
引用文献1、2の組み合わせにおいて、当該慣用事項を踏まえ、アクセルポジションセンサをフロントフォークに挟まれるように配置することは、格別に困難な事項ではない。

第4 当審の判断
1 刊行物の記載事項並びに刊行物に記載された発明及び技術的事項
(1)刊行物1の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用文献1として示された特開2012-6494号公報(以下、「刊行物1」という。)には、図面と共に以下の事項が記載されている。(下線は当審で付加した。以下同様。)
ア 「【請求項1】
車体フレーム(F)の前端に設けられて後上がりに傾斜したヘッドパイプ(26)に操向可能に支承されるバー状の操向ハンドル(25)と、該操向ハンドル(25)に配設されるアクセル操作子(97)と、該アクセル操作子(97)の操作に応じて変位するようにして前記アクセル操作子(97)に一端部が接続されるアクセルケーブル(99)と、前記アクセル操作子(97)の操作量を検出するようにして前記アクセルケーブル(99)の他端部に接続されるアクセル操作量検出装置(98)とを備える鞍乗り型車両において、前記アクセルケーブル(99)の変位に応じて回動するようにして前記アクセルケーブル(99)の他端部に接続される回動部材(102)と、該回動部材(102)の回動軸線に沿う方向に延びて前記回動部材(102)を上方から覆うカバープレート(110)とを備える前記アクセル操作量検出装置(98)が、前記ヘッドパイプ(26)の近傍に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両。」

イ 「【0002】
操向ハンドルに設けられたアクセル操作子の操作量を検出し、検出した操作量に応じてパワーユニットの出力を制御するようにした所謂ドライブバイワイヤ(DBW、スロットルバイワイヤとも言う。)が知られており、・・・」

ウ 「【0026】
図2において、この電動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク24ならびに該フロントフォーク24の上部に連結されたバー状の操向ハンドル25を操向可能に支承するようにして後上がりに傾斜したヘッドパイプ26と、該ヘッドパイプ26から後下がりに延びるダウンフレーム27と、該ダウンフレーム27の下部に連結されて後方に延びる左右一対のアンダーフレーム28…と、それらのアンダーフレーム28…の後端に一体に連なって後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム29…とを備える。」

エ 「【0030】
・・・また前記フロントカバー42の下方に配置されるフロントフェンダ53が、前記前輪WFを上方から覆うようにして前記フロントフォーク24に取付けられ、・・・」

オ 「【0036】
前記フロントカバー42は、前記フロントステー50の起立フレーム部50a…を前方から覆うとともに前記台座部50bを上方および側方から覆うように形成されるものであり、・・・」

カ 「【0046】
ところで操向ハンドル25の右端部には、後輪WRを駆動する動力を発揮する動力源である電動モータ23の出力を調整するためのアクセル操作子であるアクセルグリップ97が回動操作可能に配設されており、このアクセルグリップ97の操作に応じて変位するようにして前記アクセルグリップ97に一端部が接続されるアクセルケーブル99の他端部が、前記アクセルグリップ97の操作量を検出するアクセル操作量検出装置98に接続される。また前記フロントステー50における前記台座部50bの下側にはホーン100が支持される。
【0047】
図6を併せて参照して、前記アクセル操作量検出装置98は、一端部が前記アクセルグリップ97に接続される前記アクセルケーブル99の変位に応じて回動するようにして前記アクセルケーブル99の他端部に接続される回動部材としてのドラム102と、該ドラム102の回動量すなわち前記アクセルグリップ97の回動操作量を検出するセンサ103とを備えるものであり、センサ103のセンサケース104が、後上がりに傾斜して車体フレームFの前端に設けられるヘッドパイプ26に固着されたステー105に一対のボルト106,106で締結される。」

キ 「【0060】
ところで後輪WRを駆動する動力を発揮する電動モータ23の出力を調整するためのアクセルグリップ97の操作量を検出するアクセル操作量検出装置98が、側面視でフロントステー50の前記起立フレーム部50a…および前記ヘッドパイプ26間に配置されるので、アクセル操作量検出装置98を前後から保護することができる。・・・」

ク 「【0062】
またアクセル操作量検出装置98は、ドラム102の回動軸線に沿う方向に延びてドラム102を上方から覆うカバープレート111を備えるので、ヘッドパイプ26の上方の締め付け部位から組付け時にビスやボルトが落下したとしてもカバープレート111で落下物を受けるようにしてアクセル操作量検出装置98の検出部に影響を与えないようにすることができる。・・・」

ケ 「【0071】
たとえば上記実施の形態では本発明を電動二輪車に適用した場合について説明したが、本発明は電動三輪車にも適用可能であり、また内燃機関を動力源とした自動二輪車や自動三輪車等の鞍乗り型車両にも本発明を広く適用することができる。」

(2)刊行物1に記載された発明
上記(1)ウ及び【図1】?【図2】、【図4】?【図6】の記載より、「フロントフォーク24」は「前輪WF」をその下端で軸支していることは明らかである。
以上のことから、刊行物1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているものと認める。
「操向ハンドル25に配設されるアクセルグリップ97と、
該アクセルグリップ97に一端部が接続されるアクセルケーブル99と、前記アクセルケーブル99に他端部が接続され、前記アクセルグリップ97の回動操作量を検出するアクセル操作量検出装置98と、
前輪WFを上方から覆うように取付けられたフロントフェンダ53と、
前記前輪WFを下端に軸支するフロントフォーク24および該フロントフォーク24の上部に連結されたヘッドパイプ26と、を備え、
前記アクセル操作量検出装置98は、側面視で前記ヘッドパイプ26に固定されたフロントステー50の起立フレーム部50a、50aおよび前記ヘッドパイプ26間に配置され、前記アクセル操作量検出装置98のドラム102の回転軸線に沿う方向に延びて前記ドラム102を上方から覆うカバープレート111と、前記起立フレーム部50a、50aを前方から覆うとともに前記フロントステー50の台座部50bを上方および側方から覆うように形成されているフロントカバー42を有する鞍乗り型車両のドライブバイワイヤ。」

(3)刊行物2の記載事項
原査定の拒絶の理由に引用文献2として示された特開2012-51443号公報(以下、「刊行物2」という。)には、図面と共に以下の事項が記載されている。
ア 「【請求項1】
車体フレーム(11)にパワーユニット(27)と外装部品(40)と盗難対策装置(112)とが取付けられている鞍乗り型車両(10)において、
前記盗難対策装置(112)は、GPS信号を受信するGPSアンテナ(110)と、
このGPSアンテナ(110)から延びるケーブル(111)と、このケーブル(111)の先端に連結され前記GPS信号を処理するGPSユニット(64)とを有し、
前記GPSアンテナ(110)は、前記GPSユニット(64)から離れた位置にて、前記車体フレーム(11)又は前記外装部品(40)に取付けられていることを特徴とする鞍乗り型車両。」

イ 「【0144】
或いは、GPSアンテナ110Bは、フロントフェンダ101の上面又は下面に配置されていても良い。
・・・」

ウ 「【0149】
・・・
或いは、GPSユニット64Cは、フロントフェンダ101の上面又は下面に配置されていても良い。
・・・」

(4)刊行物2に記載された技術的事項
以上のことから、刊行物2には次の技術的事項が記載されているものと認める。
「盗難対策装置が取付けられている鞍乗り型車両において、盗難対策装置は、GPS信号を受信するGPSアンテナとGPSユニットを有し、前記GPSアンテナまたは前記GPSユニットは、フロントフェンダの上面又は下面に配置されている鞍乗り型車両。」

2 対比・判断
(1)本願発明と引用発明との対比
ア 本願発明と引用発明とを対比すると、引用発明の「操向ハンドル26」は本願発明の「ハンドル」に相当し、以下同様に、「前輪WF」は「前輪」に、「フロントフェンダ53」は「フロントフェンダー」にそれぞれ相当する。

イ 上記1(1)ケに「鞍乗り型車両」として「内燃機関を動力源」とする場合について記載があり、この場合、内燃機関は「スロットル」(流路断面積を変化させて流量を制御する装置)を有するものであることは明らかであるので、引用発明の「アクセルケーブル99」は本願発明の「スロットルケーブル」に相当し、同様に、「鞍乗り型車両のドライブバイワイヤ」は「車両用スロットル装置」に相当するといえる。

ウ したがって、引用発明の「操向ハンドル25に配設されるアクセルグリップ97と、」は、本願発明の「ハンドルに設けられるスロットルグリップと、」に相当するといえる。
また、前者の「該アクセルグリップ97に一端部が接続されるアクセルケーブル99と、前記アクセルケーブル99に他端部が接続され、前記アクセルグリップ97の回動操作量を検出するアクセル操作量検出装置98と、」は、後者の「該スロットルグリップにスロットルケーブルを介して接続され、前記スロットルグリップの操作量を検出するアクセルポジションセンサと、」に相当するといえる。
そして、前者の「前輪WFを上方から覆うように取付けられたフロントフェンダ53と、」は、後者の「前輪の上方に配置されるフロントフェンダーと、」に相当するといえる。

エ してみると、本願発明と引用発明との一致点、相違点は以下のとおりと認める。
〔一致点〕
「ハンドルに設けられるスロットルグリップと、
該スロットルグリップにスロットルケーブルを介して接続され、前記スロットルグリップの操作量を検出するアクセルポジションセンサと、
前輪の上方に配置されるフロントフェンダーと、
を備えた車両用スロットル装置。」

〔相違点〕
「アクセルポジションセンサ」の配置に関し、
本願発明が、
「前記前輪を下端に軸支する左右一対のフロントフォークと、を備え、
前記アクセルポジションセンサは、前記フロントフェンダーの上面に沿って設けられ、
前記各フロントフォークに挟まれるように配置され、少なくとも上側がカバーによって覆われている」
というものであるのに対し、引用発明は、
「前記前輪WFを下端に軸支するフロントフォーク24および該フロントフォーク24の上部に連結されたヘッドパイプ26と、を備え、
前記アクセル操作量検出装置98は、側面視で前記ヘッドパイプ26に固定されたフロントステー50の起立フレーム部50a、50aおよび前記ヘッドパイプ26間に配置され、前記アクセル操作量検出装置98のドラム102の回転軸線に沿う方向に延びて前記ドラム102を上方から覆うカバープレート111と、前記起立フレーム部50a、50aを前方から覆うとともに前記フロントステー50の台座部50bを上方および側方から覆うように形成されているフロントカバー42を有する」
というものである点。

(2)引用発明に対する進歩性の判断
上記相違点について検討する。
ア まず、引用発明の「カバープレート111」は、上記1(1)クに示されるように、「ヘッドパイプ26の上方の締め付け部位から組付け時にビスやボルトが落下したとしてもカバープレート111で落下物を受けるようにしてアクセル操作量検出装置98の検出部に影響を与えないようにする」ことを主目的とするものであって、走行時の前輪が跳ね上げる土や小石等を対象としたものではない。そして、アクセル操作量検出装置98を含めたヘッドパイプ26付近の箇所全体が、別途設けられる「フロントカバー42」で覆われるものであって、刊行物1の段落【0057】の「前輪WFが、フロントカバー42の下方に配置されるフロントフェンダ53で上方から覆われるので、フロントカバー42の下方が開放状態にあっても前輪WFから巻き上げられる泥等がフロントカバー42内に侵入し難くすることができる」という記載と併せみれば、「カバープレート111」は、「アクセル操作量検出装置98」に対し、走行時の前輪が跳ね上げる土や小石等からの保護に特段寄与しないことは明らかであるので、当該「カバープレート111」が本願発明の「カバー」に相当するとはいえない。

イ 次に、刊行物1の【図1】?【図6】の記載から、引用発明の「フロントカバー42」が「アクセル操作量検出装置98」の「少なくとも上側」を覆っていると認定できたとして、それが本願発明の「カバー」に相当するといえたとしても、「アクセル操作量検出装置98」は、「左右一対のフロントフォーク」の「各フロントフォークに挟まれるように配置され」たものではない。
そして、鞍乗り型車両において、「前輪を下方に軸支する左右一対のフロントフォーク」を有するものが慣用技術であり、当該慣用技術を引用発明の「フロントフォーク24および該フロントフォーク24の上部に連結されたヘッドパイプ26」に代えて採用したとしても、得られるのは、「アクセル操作量検出装置98は、側面視で一対のフロントフォークに固定されたフロントステー50の起立フレーム部50a、50aおよび前記一対のフロントフォーク間に配置され」というものにすぎず、本願発明の「アクセルポジションセンサ」が「前記各フロントフォークに挟まれるように配置され」るという事項を少なくとも直接は得ることはできない。また、上記1(1)キに示されるように、引用発明は「前後からの保護」のため、「側面視で前記ヘッドパイプ26に固定されたフロントステー50の起立フレーム部50a、50aおよび前記ヘッドパイプ26間に配置され」という構成を採用していることから、上記採用にあたり「前記各フロントフォークに挟まれるように配置され」る構成に必然的になるとの特段の事情も見当たらない。

ウ また、上記刊行物2に記載された技術的事項は、盗難対策装置の「GPSアンテナ」もしくは「GPSユニット」を「フロントフェンダ」(本願発明の「フロントフェンダー」に相当。)に配置するものであるが、本願発明のような「アクセルポジションセンサ」の配置に関するものではなく技術分野を異にするものである。さらに、それら機器を「フロントフェンダ」に対し「上面又は下面」に配置するものであり、その理由は「車両の空きスペースに比較的自由に配置する」(刊行物2の段落【0154】)ためであって、例えば「下面」に配置した場合、「前輪が跳ね上げる土や小石等」はそれら機器に付着する虞があることは明らかであるので、刊行物2には、フロントフェンダを利用して「前輪が跳ね上げる土や小石等」から機器を保護するという技術思想が開示されているとはいえないものである。
したがって、引用発明とは目的も効果も異なる刊行物2に記載された技術的事項のうち「フロントフェンダ」の「上面」に機器を配置することだけを取り出して、引用発明に対し適用することは当業者にとって容易ということはできない。

エ そして、本願発明は、上記相違点に係る事項を採用することにより、少なくとも「前輪8が跳ね上げる土や小石等からフロントフェンダー10によってアクセルポジションセンサ26を確実に保護することが可能となる。また、フロントフェンダー10が、アクセルポジションセンサ26への泥避け、水避け、耐熱板の役割を果たす為、アクセルポジションセンサ26の保全性が良くなる。」(段落【0045】)、「アクセルポジションセンサ26が各フロントフォーク7に挟まれるように配置されているため、各フロントフォーク7によってアクセルポジションセンサ26を保護することが可能となる。これに伴って、例えばレース等で転倒した際にアクセルポジションセンサ26が他部品や路面と接触するのを防止し、アクセルポジションセンサ26の破損を回避することが可能となる。」(段落【0049】)という作用効果を奏するものであって、このような作用効果を刊行物1ないし2の開示内容及び慣用技術から予測可能ということはできない。

(3)まとめ
したがって、本願発明は、当業者が引用発明、刊行物2に記載された技術的事項及び慣用技術に基いて容易に発明をすることができたとはいえない。
本願の請求項2?5に係る発明は、本願発明をさらに限定したものであるので、本願発明と同様に、当業者が引用発明、刊行物2に記載された技術的事項及び慣用技術に基いて容易に発明をすることができたとはいえない。

第5 むすび
以上のとおり、本願の請求項1?5に係る発明は、引用発明、刊行物2に記載された技術的事項及び慣用技術に基いて容易に発明をすることができたとはいえないから、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2016-11-28 
出願番号 特願2012-91315(P2012-91315)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (B62J)
最終処分 成立  
前審関与審査官 須山 直紀  
特許庁審判長 島田 信一
特許庁審判官 平田 信勝
一ノ瀬 覚
発明の名称 車両用スロットル装置  
代理人 北村 周彦  

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