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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する A63F
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する A63F
管理番号 1352515
審判番号 訂正2018-390187  
総通号数 236 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-08-30 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2018-11-30 
確定日 2019-06-01 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3734820号に関する訂正審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 特許第3734820号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり,訂正後の請求項1について訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
手続の経緯の概要は以下のとおりである。
平成16年 9月 3日 出願(特願2004-257370号)
平成17年10月14日 特許査定
平成17年10月28日 設定登録(特許第3734820号)
平成28年 6月14日 訂正審判の請求(訂正2016-390074号)
平成28年 8月 3日 審決(訂正を認める)
平成30年11月30日 本件訂正審判の請求(訂正2018-390187号)

第2 訂正の可否に対する判断
1 請求の趣旨及び訂正の内容
本件特許第3734820号(以下「本件特許」という。)の特許請求の範囲を,本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり,訂正後の請求項1について訂正することを認める,との審決を求める。

そして,その訂正内容は,以下のとおりである(下線は,当審で付した。以下も同じ。)。
(1) 請求項1の訂正
ア 訂正事項1
平成28年6月14日付け訂正審判の請求による訂正が認められた,特許請求の範囲の請求項1における(以下,単に「訂正前の」という。)「所定の座標系に基づいて,プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するタッチパネルによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって,」を,
「表示部,および,当該表示部に設けられたタッチパネルを備え,所定の座標系に基づいて,プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力する当該タッチパネルによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって,」と訂正する。

イ 訂正事項2
訂正前の「ゲーム制御を行うステップであって」を,
「ゲームオブジェクトの移動制御を行うステップであって」と訂正する。

ウ 訂正事項3
訂正前の「前記指示座標が前記基準位置を中心とした所定半径を有する円領域からなる制限範囲を逸脱したときには,指示座標が前記制限範囲の外縁部にあるときの入力距離に基づいてゲーム制御を行う,ゲーム制御ステップと」を,
「前記指示座標が前記基準座標を中心とした所定半径を有する円領域からなる制限範囲を逸脱したときには,指示座標が前記制限範囲の外縁部にあるときの入力距離に基づいて前記ゲームオブジェクトの移動制御を行う,ゲーム制御ステップと」と訂正する。

エ 訂正事項4
訂正前の特許請求の範囲の請求項1における「ゲーム制御ステップと」と「を実行させる,ゲームプログラム。」の間に「前記制限範囲を表す画像を前記表示部に表示させる表示ステップと」を挿入して訂正する。

2 当審の判断
(1)訂正事項1について
訂正事項1は,2箇所の訂正があるため,「表示部,および,当該表示部に設けられたタッチパネルを備え,」に係る訂正を「訂正事項1-1」とし,「当該(タッチパネル)」に係る訂正を「訂正事項1-2」とする。
ア 訂正事項1-1
訂正事項1-1は,訂正前の【請求項1】にある「ゲーム装置」に対して,「表示部」を備えること,該「表示部」が「タッチパネル」を備えるものであることを限定するものであるから,訂正事項1-1は,特許請求の範囲の減縮に該当し,特許法第126条第1項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とするものである。
そして,願書に添付した明細書の段落【0030】に「図1において,本実施形態のゲーム装置1は,2つの液晶表示器(LCD)11および12を所定の配置位置となるように,ハウジング18に収納して構成される。具体的には,第1液晶表示器(以下,「LCD」という)11および第2LCD12を互いに上下に配置して収納する場合は,ハウジング18が下部ハウジング18aおよび上部ハウジング18bから構成され,上部ハウジング18bが下部ハウジング18aの上辺の一部で回動自在に支持される。」と記載されているとおり,ゲーム装置1には,液晶表示器(LCD)である第2LCD12が設けられており,当該「第2LCD12」は,液晶表示器であるから,「表示部」に他ならない。
さらに,同段落【0032】に「また,第2LCD12の上面には,本発明の入力装置の一例としてタッチパネル13(図1における破線領域)が装着される。」と記載されているとおり,「表示部」である「第2LCD12」の上面に「タッチパネル13」が設けられており,「表示部」が「タッチパネル」を備えるものである。
したがって,訂正事項1-1によって訂正された事項は,願書に添付した明細書又は図面に記載された事項に基づいたものであって,願書に添付した明細書又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において,新たな技術的事項を導入するものではなく,願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてされたものであるから,特許法第126条第5項の規定に適合する。
また,訂正事項1-1によって,訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はないから,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでもなく,訂正事項1-1は特許法第126条第6項の規定に適合する。

イ 訂正事項1-2
訂正事項1-2は,上記のとおり,訂正事項1-1によって,タッチパネルが,表示部に設けられたタッチパネルであることを限定されたため,これを受けて「所定の座標系に基づいて,プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するタッチパネル」の箇所の「タッチパネル」についても,同じく「表示部に設けられたタッチパネル」であることを限定するものであるから,訂正事項1-2は,特許請求の範囲の減縮に該当し,特許法第126条第1項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とするものである。
そして,訂正事項1-2によって訂正された事項は,訂正事項1-1によって限定された事項と同じであるから,上記「ア 訂正事項1-1」で述べたとおり,願書に添付した明細書又は図面に記載された事項に基づいたものであって,願書に添付した明細書又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において,新たな技術的事項を導入するものではなく,願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてされたものであるから,特許法第126条第5項の規定に適合する。
また,訂正事項1-2によって,訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はないから,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでもなく,訂正事項1-1は特許法第126条第6項の規定に適合する。

(2)訂正事項2
訂正事項2は,訂正前の【請求項1】にある「ゲーム制御を行うステップ」に対して,「ゲームオブジェクトの移動制御を行うステップ」と,どのような制御を行うかを限定するものであるから,訂正事項2は,特許請求の範囲の減縮に該当し,特許法第126条第1項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とするものである。
そして,願書に添付した明細書の段落【0008】に「なお,特許文献1には,プレイヤの指の移動軌跡にあわせ相対的にカーソルを移動させる方式も開示されている。また,特許文献2では,プレイヤがタッチパネルをタッチした指の動きのベクトルに応じた動きで,タッチして選択された対象をゲーム画面上で移動させる方式が開示されている。しかしながら,これらの方式では,プレイヤの指が移動しない限り入力がされないため,ジョイスティックを模した入力を実現することができない。なぜなら,上述したように実際のジョイスティックはレバーを所定位置で保持しているときに一定の入力が継続して出力されるものであるからである。より具体的に言えば,特許文献2で開示された方式を用いてタッチした指の動きのベクトルに応じた動きでゲームオブジェクトを移動させる場合,ゲームオブジェクトを移動させるためには指を動かし続けなければならない。」,および,同段落【0009】に「それ故に,本発明の目的は,ポインティングデバイスを用いてジョイスティックを模した操作において,プレイヤにおける操作の混乱を防ぐゲームプログラム,ゲーム装置,および入力装置を提供することである。」と記載されているとおり,本件特許は,ポインティングデバイスを用いてジョイスティックを模した操作における,「ゲームオブジェクトの移動制御」を行うステップを有するゲームプログラムである。
したがって,訂正事項2によって限定された事項は,願書に添付した明細書又は図面に記載された事項に基づいたものであって,願書に添付した明細書又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において,新たな技術的事項を導入するものではなく,願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてされたものであるから,特許法第126条第5項の規定に適合する。
また,訂正事項2によって,訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はないから,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでもなく,訂正事項2は特許法第126条第6項の規定に適合する。

(3)訂正事項3について
訂正事項3は,2箇所の訂正があるため,「前記基準座標」に係る訂正を「訂正事項3-1」とし,「前記ゲームオブジェクトの移動制御」に係る訂正を「訂正事項3-2」とする。
ア 訂正事項3-1
訂正事項3-1は,訂正前の【請求項1】にある「前記基準位置」を,「前記基準座標」とするものである。
ここで,訂正前の「前記基準位置」について,請求項1において,当該記載より前に「基準位置」なる語句はなく,また,願書に添付した明細書においても「基準位置」なる語句はない。
そして,「所定半径を有する円領域からなる制限範囲」について検討すると,願書に添付した明細書の段落【0057】に「次に,CPUコア21は,指示点が原点に設けられた制限範囲を逸脱しているか否かを判断する(ステップ46)。図8に示すように,原点(ox,oy)を中心とした所定領域は,制限範囲として設定される。例えば,制限範囲は,原点(ox,oy)を中心とした所定半径を有する円領域で設定される。」と記載されているとおり,「制限範囲」は,「原点(ox,oy)を中心とした所定半径を有する円領域で設定」されるものである。
さらに,同段落【0048】に「図4において,CPUコア21は,接触フラグをONに設定する(ステップ55)。そして,CPUコア21は,現在プレイヤがタッチパネル13をタッチ操作している接触点(以下,単に接触点と記載する)をタッチパネル13の原点(基準座標)に設定し記憶する(ステップ56)。具体的には,上記タッチパネル座標系において,接触点を(tx,ty),原点を(ox,oy)とすると,CPUコア21は,
ox=tx
oy=ty
として,原点座標を設定する。」と記載されているとおり,「原点である(ox,oy)を原点座標を設定」して,原点は「原点(基準座標)」でもあるから,「所定半径を有する円領域からなる制限範囲」は,「基準座標」を中心としていることになる。
したがって,訂正前の【請求項1】にある「前記基準位置」は,「前記基準座標」の誤記であることは明らかであり,訂正事項3-1は,誤記の訂正に該当し,特許法第126条第1項ただし書き第2号に掲げる事項を目的とするものである。
そして,上述したとおり,訂正事項3-1によって訂正された事項は,願書に添付した明細書又は図面に記載された事項に基づいたものであって,願書に添付した明細書又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において,新たな技術的事項を導入するものではなく,願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてされたものであるから,特許法第126条第5項の規定に適合する。
また,訂正事項3-1によって,訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はないから,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでもなく,訂正事項3-1は特許法第126条第6項の規定に適合する。

イ 訂正事項3-2
「(訂正事項3-2に係る)ゲーム制御」は,「前記指示座標が前記基準座標を中心とした所定半径を有する円領域からなる制限範囲を逸脱したときには,指示座標が前記制限範囲の外縁部にあるときの入力距離に基づいたゲーム制御」(以下,「訂正事項3-2ゲーム制御」という。)」のことであり,この「訂正事項3-2ゲーム制御」は,「(訂正事項2に係る)ゲーム制御」である「基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離に基づいたゲーム制御」を,ある特定の条件の下で行われた場合の制御として,さらに限定したものである。
したがって,訂正事項3-2は,訂正事項2によって「(訂正事項2に係る)ゲーム制御」が「ゲームオブジェクトの移動制御」と訂正されたことにともない,対応する「訂正事項3-2ゲーム制御」に係る「ゲーム制御」を,同様に「ゲームオブジェクトの移動制御」とし,さらに,先出の「ゲームオブジェクトの移動制御」を受けて「前記ゲームオブジェクトの移動制御」としたものであるから,明瞭でない記載の釈明に該当し,特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものである。
そして,訂正事項2によって訂正された事項は,願書に添付した明細書又は図面に記載された事項に基づいたものであって,願書に添付した明細書又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において,新たな技術的事項を導入するものではなく,願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてされたものであるから,特許法第126条第5項の規定に適合する。
また,訂正事項3-2によって,訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はないから,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでもなく,訂正事項3-2は特許法第126条第6項の規定に適合する。

(4)訂正事項4
訂正事項4は,訂正前の【請求項1】に「前記制限範囲を表す画像を前記表示部に表示させる表示ステップ」を付加して,限定するものであるから,訂正事項4は,特許請求の範囲の減縮に該当し,特許法第126条第1項ただし書き第1号に掲げる事項を目的とするものである。
そして,願書に添付した明細書の段落【0093】に「また,上記実施例で説明した原点および当該原点を中心に設定される制限範囲の少なくとも一方を表す画像を,第2LCD12に表示してもかまわない。本発明は,プレイヤがタッチパネル13を視認しなくても感覚的に原点位置を認識できるものであるが,タッチパネル13が覆う第2LCD12に原点や制限範囲を表示することによって,さらにプレイヤにタッチパネル13における原点や制限範囲の位置をリアルタイムに示すことができる。」と記載されているとおり,「制限範囲」を「表示部」である「第2LCD12」に表示してもよいことが記載されているから,訂正事項4によって訂正された事項は,願書に添付した明細書又は図面に記載された事項に基づいたものであって,願書に添付した明細書又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において,新たな技術的事項を導入するものではなく,願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてされたものであるから,特許法第126条第5項の規定に適合する。
また,訂正事項4によって,訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はないから,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでもなく,訂正事項4は特許法第126条第6項の規定に適合する。

(5)訂正事項1,2,3-1,および4によって訂正された訂正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される発明が,特許出願の際独立して特許を受けることができる発明であるかについて
本件特許に係る侵害訴訟事件(平成29年(ワ)第43185号)において,被告(株式会社コロプラ)が提出している各証拠(乙1,2,22ないし38号証(枝番号を含む))についても検討したが,各証拠には,特に訂正後の特許請求の範囲の請求項1における発明特定事項のうち「指示座標が基準座標を中心とした所定半径を有する円領域からなる制限範囲」を有し,該制限範囲について「制限範囲を表す画像を表示部に表示させる」表示ステップを実行させるゲームプログラムについては,記載も示唆もなく,当該発明特定事項が周知技術や設計的事項であるとする根拠もない。
したがって,これらの証拠によっては,訂正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される発明が,特許出願の際独立して特許を受けることができないとすることはできない。
その他に,訂正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される発明が,特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見できない。
以上のとおりであるから,訂正後の特許請求の範囲の請求項1に係る発明が,特許出願の際独立して特許を受けることができないとすることはできない。

第3 むすび
以上のとおりであるから,本件訂正審判の請求は,特許法126条1項ただし書1号,2号,および3号に掲げる事項を目的とするものである。
また,同条5項,6項,及び7項の規定にも適合する。
よって,結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部、および、当該表示部に設けられたタッチパネルを備え、所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力する当該タッチパネルによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記タッチパネルがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化し、その後、座標入力されている状態が継続するときに、前記コンピュータに、
前記変化したときに前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記座標入力されている状態が継続する間に前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離に基づいて、ゲームオブジェクトの移動制御を行うステップであって、前記指示座標が前記基準座標を中心とした所定半径を有する円領域からなる制限範囲を逸脱したときには、指示座標が前記制限範囲の外縁部にあるときの入力距離に基づいて前記ゲームオブジェクトの移動制御を行う、ゲーム制御ステップと、
前記制限範囲を表す画像を前記表示部に表示させる表示ステップとを実行させる、ゲームプログラム。
【請求項2】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化したときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御ステップとを実行させ、
前記基準座標設定ステップは、前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化するまで、前記座標系における基準座標を再設定しないことを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項3】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するタッチパネルによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記タッチパネルが設けられた表示部にゲーム画像を表示するステップと、
前記タッチパネルがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
少なくとも前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御ステップと、
前記タッチパネルがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化したことを検出する出力検出ステップとを実行させ、
前記基準座標設定ステップは、前記出力検出ステップが前記変化を検出した後、再度前記タッチパネルが座標入力されている状態になったときに前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における基準座標を再設定することを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項4】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御ステップと、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化したことを検出する出力検出ステップとを実行させ、
前記基準座標設定ステップは、前記出力検出ステップが前記変化を検出した後、再度前記ポインティングデバイスが座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における基準座標を再設定し、
前記出力検出ステップは、前記ポインティングデバイスから座標情報が出力される状態から出力されない状態になったときに非出力状態が継続する時間の計時を開始し、当該計時する時間が所定時間を超えた際、当該ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化したと判断することを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項5】
前記ゲーム制御ステップは、前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態になったとき、当該座標入力されていない状態になる前の前記指示座標および前記基準座標に応じた前記入力方向および前記入力距離の少なくとも一方に基づいたゲーム制御を継続して行うことを特徴とする、請求項2に記載のゲームプログラム。
【請求項6】
前記ゲームプログラムは、前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態になったとき、当該座標入力されていない状態になる前の前記指示座標および前記基準座標の相対的な位置関係を記憶する位置関係記憶ステップを、さらに前記コンピュータに実行させ、
前記指示座標設定ステップは、前記座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報が示す位置を前記座標系における指示座標に設定し、
前記基準座標設定ステップは、前記位置関係記憶ステップで記憶した相対的な位置関係に基づいて、前記座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報が示す位置を基準に前記座標系における基準座標を再設定することを特徴とする、請求項2に記載のゲームプログラム。
【請求項7】
前記ゲーム装置は、前記ポインティングデバイスに覆われた表示部を備えており、
前記基準座標の位置を示す画像を前記表示部に表示する基準座標位置表示ステップを、さらに前記コンピュータに実行させる、請求項2に記載のゲームプログラム。
【請求項8】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作されるゲーム装置であって、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化したときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定手段と、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化し、その後、座標入力されている状態が継続する間に前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定手段と、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御手段とを備える、ゲーム装置。
【請求項9】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作されるゲーム装置であって、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化したときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定手段と、
前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定手段と、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御手段とを備え、
前記基準座標設定手段は、前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態を継続するときに、前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化するまで、前記座標系における基準座標を再設定しないことを特徴とする、ゲーム装置。
【請求項10】
ゲーム画像を表示する表示部を備え、所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力する、前記表示部に設けられたタッチパネルによって操作されるゲーム装置であって、
前記タッチパネルがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定手段と、
前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定手段と、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御手段と、
前記タッチパネルがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化したことを検出する出力検出手段とを備え、
前記基準座標設定手段は、前記出力検出手段が前記変化を検出した後、再度前記タッチパネルがプレイヤにより座標入力されている状態になったときに前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における基準座標を再設定することを特徴とする、ゲーム装置。
【請求項11】
プレイヤの操作に応じてゲーム装置に情報を入力する入力装置であって、
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力する座標情報出力手段と、
前記座標情報出力手段がプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化したときに前記座標情報出力手段から出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定手段と、
前記座標情報出力手段がプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化し、その後、座標入力されている状態が継続する間に前記座標情報出力手段から出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定手段とを備え、
前記ゲーム装置は、前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うことを特徴とする、入力装置。
【請求項12】
プレイヤの操作に応じてゲーム装置に情報を入力する入力装置であって、
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力する座標情報出力手段と、
前記座標情報出力手段がプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化したときに前記座標情報出力手段から出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定手段と、
前記座標情報出力手段から出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定手段とを備え、
前記基準座標設定手段は、前記座標情報出力手段がプレイヤにより座標入力されている状態を継続するときに、前記座標情報出力手段がプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化するまで、前記座標系における基準座標を再設定せず、
前記ゲーム装置は、前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うことを特徴とする、入力装置。
【請求項13】
プレイヤの操作に応じてゲーム装置に情報を入力する入力装置であって、
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力する座標情報出力手段と、
前記座標情報出力手段がプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記座標情報出力手段から出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定手段と、
前記座標情報出力手段から出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定手段と、
前記座標情報出力手段がプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化したことを検出する出力検出手段とを備え、
前記基準座標設定手段は、前記出力検出手段が前記変化を検出した後、再度前記座標情報出力手段がプレイヤにより座標入力されている状態になったときに前記座標情報出力手段から出力される座標情報に基づいて、前記座標系における基準座標を再設定し、
前記ゲーム装置は、前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うことを特徴とする、入力装置。
【請求項14】
所定の座標系に基づいて、ユーザの操作に応じて指定される座標情報を出力するタッチパネルによって操作される情報処理装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記コンピュータに、前記タッチパネルが設けられた表示部にゲーム画像を表示するステップを実行させ、
前記タッチパネルがユーザにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化し、その後、座標入力されている状態が継続するときに、前記コンピュータに、さらに、
前記変化したときに前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における操作処理を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記座標入力されている状態が継続する間に前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
少なくとも前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向に基づいて、操作処理を行う操作処理ステップとを実行させる、ゲームプログラム。
【請求項15】
ゲーム画像を表示する表示部を備え、所定の座標系に基づいたユーザの操作に応じて指定される座標情報を出力する、前記表示部に設けられたタッチパネルによって操作される情報処理装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記タッチパネルがユーザにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化したときに前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における操作処理を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離に基づいて、操作処理を行うステップであって、前記指示座標が前記基準位置を中心とした所定半径を有する円領域からなる制限範囲を逸脱したときには、指示座標が前記制限範囲の外縁部にあるときの入力距離に基づいて操作処理を行う、操作処理ステップと、
前記制限範囲を表す画像を前記表示部に表示させる表示ステップとを実行させ、
前記基準座標設定ステップは、前記タッチパネルがユーザにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化するまで、前記座標系における基準座標を再設定しないことを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項16】
所定の座標系に基づいて、ユーザの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作される情報処理装置のコンピュータに実行されるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ポインティングデバイスがユーザにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における操作処理を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、操作処理を行う操作処理ステップと、
前記ポインティングデバイスがユーザにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化したことを検出する出力検出ステップとを実行させ
前記基準座標設定ステップは、前記出力検出ステップが前記変化を検出した後、再度前記ポインティングデバイスがユーザにより座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における基準座標を再設定することを特徴とする、プログラム。
【請求項17】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化し、その後、座標入力されている状態が継続するときに、前記コンピュータに、
前記変化したときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記座標入力されている状態が継続する間に前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御ステップとを実行させ、
前記ゲーム制御ステップは、前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態になったとき、当該座標入力されていない状態になる前の前記指示座標および前記基準座標に応じた前記入力方向および前記入力距離の少なくとも一方に基づいたゲーム制御を継続して行うことを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項18】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化し、その後、座標入力されている状態が継続するときに、前記コンピュータに、
前記変化したときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記座標入力されている状態が継続する間に前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御ステップとを実行させ、
前記ゲームプログラムは、前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態になったとき、当該座標入力されていない状態になる前の前記指示座標および前記基準座標の相対的な位置関係を記憶する位置関係記憶ステップを、さらに前記コンピュータに実行させ、
前記指示座標設定ステップは、前記座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報が示す位置を前記座標系における指示座標に設定し、
前記基準座標設定ステップは、前記位置関係記憶ステップで記憶した相対的な位置関係に基づいて、前記座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報が示す位置を基準に前記座標系における基準座標を再設定することを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項19】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態へ変化し、その後、座標入力されている状態が継続するときに、前記コンピュータに、
前記変化したときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記座標入力されている状態が継続する間に前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御ステップとを実行させ、
前記ゲーム装置は、前記ポインティングデバイスに覆われた表示部を備えており、
前記基準座標の位置を示す画像を前記表示部に表示する基準座標位置表示ステップを、さらに前記コンピュータに実行させる、ゲームプログラム。
【請求項20】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御ステップと、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化したことを検出する出力検出ステップとを実行させ、
前記基準座標設定ステップは、前記出力検出ステップが前記変化を検出した後、再度前記ポインティングデバイスが座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における基準座標を再設定し、
前記ゲーム制御ステップは、前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態になったとき、当該座標入力されていない状態になる前の前記指示座標および前記基準座標に応じた前記入力方向および前記入力距離の少なくとも一方に基づいたゲーム制御を継続して行うことを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項21】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するポインティングデバイスによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向および前記基準座標から前記指示座標までの距離である入力距離の少なくとも一方に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御ステップと、
前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化したことを検出する出力検出ステップとを実行させ、
前記基準座標設定ステップは、前記出力検出ステップが前記変化を検出した後、再度前記ポインティングデバイスが座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における基準座標を再設定し、
前記ゲームプログラムは、前記ポインティングデバイスがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態になったとき、当該座標入力されていない状態になる前の前記指示座標および前記基準座標の相対的な位置関係を記憶する位置関係記憶ステップを、さらに前記コンピュータに実行させ、
前記指示座標設定ステップは、前記座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報が示す位置を前記座標系における指示座標に設定し、
前記基準座標設定ステップは、前記位置関係記憶ステップで記憶した相対的な位置関係に基づいて、前記座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記ポインティングデバイスから出力される座標情報が示す位置を基準に前記座標系における基準座標を再設定することを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項22】
所定の座標系に基づいて、プレイヤの操作に応じて指定される座標情報を出力するタッチパネルによって操作されるゲーム装置のコンピュータに実行されるゲームプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記タッチパネルがプレイヤにより座標入力されていない状態から座標入力されている状態になったときに前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系におけるゲーム制御を行うための基準座標を設定する基準座標設定ステップと、
前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における指示座標を設定する指示座標設定ステップと、
少なくとも前記基準座標から前記指示座標への方向である入力方向に基づいて、ゲーム制御を行うゲーム制御ステップと、
前記タッチパネルがプレイヤにより座標入力されている状態から座標入力されていない状態へ変化したことを検出する出力検出ステップとを実行させ、
前記基準座標設定ステップは、前記出力検出ステップが前記変化を検出した後、再度前記タッチパネルが座標入力されている状態になったときに前記タッチパネルから出力される座標情報に基づいて、前記座標系における基準座標を再設定し、
前記ゲーム装置は、前記タッチパネルに覆われた表示部を備えており、
前記基準座標の位置を示す画像を前記表示部に表示する基準座標位置表示ステップを、さらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする、ゲームプログラム。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2019-04-26 
結審通知日 2019-05-08 
審決日 2019-05-24 
出願番号 特願2004-257370(P2004-257370)
審決分類 P 1 41・ 852- Y (A63F)
P 1 41・ 851- Y (A63F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 植野 孝郎  
特許庁審判長 尾崎 淳史
特許庁審判官 藤本 義仁
吉村 尚
登録日 2005-10-28 
登録番号 特許第3734820号(P3734820)
発明の名称 ゲームプログラム、ゲーム装置、および入力装置  
代理人 福原 裕次郎  
代理人 鈴木 守  
代理人 金本 恵子  
代理人 三村 量一  
代理人 井上 義隆  
代理人 加藤 真司  
代理人 加藤 真司  
代理人 福原 裕次郎  
代理人 井上 義隆  
代理人 新藤 圭介  
代理人 鈴木 守  
代理人 安井 友章  
代理人 三村 量一  
代理人 安井 友章  
代理人 金本 恵子  
代理人 新藤 圭介  

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