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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  H01M
管理番号 1354959
異議申立番号 異議2018-700712  
総通号数 238 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2019-10-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2018-09-03 
確定日 2019-09-09 
異議申立件数
事件の表示 特許第6287236号発明「蓄電デバイス用外装材」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6287236号の請求項1及び2に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6287236号の請求項1及び2に係る特許についての出願は、平成26年1月16日の出願であって、平成30年2月16日に特許の設定登録がされ、同年3月7日に特許掲載公報が発行され、その後、同年9月3日にその請求項1及び2に係る特許に対して特許異議申立人 竹口 美穂(以下「申立人」という。)により特許異議の申立てがされ、当審により同年11月29日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である平成31年1月30日に意見書の提出があり、同年3月29日付けで当審により申立人への審尋がされ、その指定期間内である令和1年5月20日に回答書が提出されたものである。


第2 本件発明
特許第6287236号の請求項1及び2に係る発明は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された以下のものである(以下、請求項の順に「本件発明1」及び「本件発明2」といい、本件特許(特許第6287236号)の願書に添付した明細書の発明の詳細な説明を「本件明細書」ということがある。)。

「【請求項1】
金属箔層と、
前記金属箔層の第一の面に直接形成され、最外層となる被覆層と、
前記金属箔層の第二の面に形成された腐食防止処理層と、
前記腐食防止処理層上に形成された接着層と、
前記接着層上に形成されたシーラント層と、
を備え、
前記被覆層がウレタンアクリレートからなる
蓄電デバイス用外装材。

【請求項2】
前記被覆層の厚さが3μm以上30μm以下である、請求項1に記載の蓄電デバイス用外装材。」


第3 取消理由の概要
当審において、本件発明1及び2に対して通知した取消理由は、申立人が以下の証拠方法によって申し立てた、特許法第29条第2項の規定による進歩性の欠如を採用したものであって、本件発明1及び2は、甲第1号証?甲第4号証に記載された発明に基いて、その出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないというものである。

<証拠方法>
(1)甲第1号証:特開2008-4506号公報
(2)甲第2号証:特開2002-56823号公報
(3)甲第3号証:特開2001-176465号公報
(4)甲第4号証:特開2012-9314号公報

また、申立人は、令和1年5月20日付け回答書とともに、周知文献として以下を提出した。

(5)甲第5号証:国際公開第2007/116733号
(6)甲第6号証:岩田敬治編、「ポリウレタン樹脂ハンドブック」、昭和62年9月25日初版1刷発行、日刊工業新聞社、p.430-431
(7)甲第7号証:特開2012-197439号公報
(8)甲第8号証:特開2012-136700号公報


第4 甲各号証の記載
以下において、「・・・」は記載の省略を表すものであって、下線は当審が付与した。

1 甲第1号証
(1a)「【請求項1】
非水電解質を含む電池素子と、
4辺が連続した樹脂フレームと、
金属層と樹脂層とを積層してなる外装材と
を有する非水電解質二次電池であって、
上記樹脂フレームは、水分吸収層を少なくとも1層有し、
上記樹脂フレームに上記電池素子が収容され、前記樹脂フレームの開口部が覆われるようにして上記外装材が設けられることにより封止された非水電解質二次電池。」

(1b)「【請求項18】
上記外装材は、金属層の内側面に内側樹脂層を有し、
上記内側樹脂層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニルアルコール共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・メチルアクリレート共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メチルメタクリル酸共重合体、アイオノマー、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレートホットメルト剤、ポリアミドホットメルト剤よりなる群から選択される樹脂材料のうち、少なくとも1種を主成分として含有する請求項2に記載の電池パック。」

(1c)「【0058】
[外装材]
図3Aに、この発明の外装材3の構成を示す。外装材3は総厚約130μm程度の構成となっており、硬質金属からなる金属層21と、この金属層21の内側面に設けられた内側樹脂層22と、金属層の外側面に絶縁かつアンカーコートを施すことにより設けられた外装層23とからなる。なお、外装材3は、より薄い構成とすることも可能である。」

(1d)「【0059】
金属層21としては、硬質の金属材料が用いられ、アルミニウム、ステンレス、チタン銅、ならびにスズ、亜鉛、ニッケルのいずれかをめっきした鉄等を材料として適宜用いることができる。中でも、アルミニウム(Al)およびオーステナイト系ステンレスが最も好適であり、特に3003H18、3004H18、1N30H18および5000番系等のアルミニウム、もしくはSUS304等のオーステナイト系ステンレスを用いるのが好ましい。
【0060】
また、金属層21の厚さは、50μm以上100μm以下であることが好ましい。50μm未満の場合、電池パックの外装として必要な硬さが得られない。また、100μmを超える場合、電池素子10の体積効率が低下してしまい、電池容量を犠牲にしてしまう。」

(1e)「【0061】
内側樹脂層22としては、後に接合する樹脂フレーム4との接着性がよい樹脂材料、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレン酢酸ビニルアルコール共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・メチルアクリレート共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メチルメタクリル酸共重合体、アイオノマー、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレートホットメルト剤、ポリアミドホットメルト剤等を用いることができ、これらのうち少なくとも1種を主成分として含有する樹脂材料を用いる。中でも、ポリプロピレン(PP)もしくはポリエチレン(PE)を用いることが好ましい。」

(1f)「【0062】
金属層21と内側樹脂層22とは、接着層25を介して貼り合せることができ、接着層25には例えばポリウレタン系、アクリル系、スチレン系など、ラミネートフィルムの製造に従来から使用される接着剤を用いることができる。また、金属に対して熱接着効果のある樹脂材料を用いるのであれば、熱ローラーにより直接接着することもでき、溶融もしくは溶剤で希釈した樹脂材料を押し出しなどによりコートすることでも接合することができる。」

(1g)「【0064】
外装層23としては、例えば印刷層や着色層のような塗装を設けることができる。このようなものとしては、耐擦性、耐傷性に富む焼付け塗装もしくは紫外線(UV)硬化塗装が望ましい。」

(1h)「【0154】
[外装材]
外装材としては、金属層として厚さ100μmのSUS304を、内側樹脂層として厚さ30μmのポリプロピレン(PP)フィルムを用い、これらを接着剤により貼り合せた。また、金属層の外側面には紫外線(UV)硬化塗装を施し、外装材とした。なお、外装材の外形は、樹脂フレームの底面および上面の寸法と同等とする。」

(1i)「【0155】
[電池パックの作製]
上述の樹脂フレームに電池素子を収容し、樹脂フレームの底面および上面の開口部をそれぞれ覆うように外装材を配置し、減圧下で熱融着することにより封止して非水電解質二次電池とした。さらに、トップカバーに収容された回路基板を非水電解質二次電池のトップ側開口に嵌合した後、外装材とトップカバーを熱融着して電池パックを作製した。」

(1j)「【図3】



2 甲第2号証
(2a)「【請求項1】電池の外装材に用いられる積層フィルムであって、該積層フィルムが、少なくとも外側から、耐熱性保護層、2軸延伸ナイロンフィルム層、金属箔層、熱接着性樹脂層が順に積層された積層体で形成されていることを特徴とする電池用積層フィルム。
【請求項2】前記金属箔層が、アルミニウム箔であって、且つ、少なくともその内側の面がクロメート処理されていることを特徴とする請求項1記載の電池用積層フィルム。
【請求項3】前記耐熱性保護層が、電離放射線硬化型樹脂または熱硬化性樹脂の塗膜層で形成され、且つ、厚さが0.5?3.0μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の電池用積層フィルム。」

(2b)「【0004】ポリマー電池の外装材に積層フィルムを使用する場合、その形態、使用方法としては、例えば、積層フィルムを、三方シール形式、四方シール形式、ピローパウチ形式などで、一端が開口する袋状に製袋し、内部に電池の構成材料を収納すると共に、電極端子を内部から開口部を通して外側に延長し、その開口部を熱接着により封止して電池を形成する方法、或いは、積層フィルムを周囲にフランジ部を備えたトレー状に成形し、その凹部に電池の構成材料を収納すると共に、電極端子を外側に延長し、その上部を積層フィルムの蓋材で覆って、フランジ部で熱接着して密封し、電池を形成する方法などがある。
【0005】このような電池の外装材に用いる積層フィルムには、その軽さおよび薄さと共に、各種の機械的強度や電解液などに対する耐性、水蒸気その他のバリヤー性、熱封緘性、更に電極端子との熱接着性など様々な性能が必要であり、特に、前記フランジ付きのトレー状に成形して用いる場合は、その成形性も必要となる。また、電池が、リチウムポリマー電池などの場合は、水分が内部に侵入すると、電解質成分と反応してフッ化水素を発生し、これが熱接着性樹脂層を通して金属箔層の内面を侵すため、その接着面を剥離させてしまうことがある。従って、その積層フィルムには、高度の防湿性が必要となる。
【0006】このような電池の外装材に用いる積層フィルムは、外装の形状として、製袋による袋形式を採るか、或いは成形加工を施したトレー容器形式を採るかにより、積層材料の材質や厚さなどを若干変える必要があるが、できるだけ積層フィルムの厚さを薄くするためには、外側から、基材層、金属箔層、熱接着性樹脂層が順に積層された構成を基本とし、必要に応じて、これに中間層などを付加した構成を採ることができる。
【0007】そして、上記基材層には、例えば、各種の機械的強度に優れた2軸延伸ナイロンフィルムを使用することができ、金属箔層には、アルミニウム箔を、そして、熱接着性樹脂層には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、酸変性ポリエチレン、酸変性ポリプロピレンなどのうちのいずれか一種の単層、または二種以上を適宜に積層した複合層を使用することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、積層フィルムを上記のように構成した場合でも、最外層の2軸延伸ナイロンフィルムが、機械的強度には優れるが、耐熱性にやや劣りヒートシールの熱で白化しやすいこと、電解液に対する耐性に欠けること、また、積層フィルムを雄型と雌型などでトレー状に絞り成形する場合は、2軸延伸ナイロンフィルムの表面の摩擦係数がやや高く、成形性にやや劣ること、そして、金属箔層のアルミニウム箔が、そのままでは前記フッ化水素が発生した場合には、熱接着性樹脂層を通過して侵されやすいことなどの問題があった。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、電池の外装材に用いられる積層フィルムであって、その厚さが薄く、且つ、重さが軽く、高度の水蒸気その他のバリヤー性を有し、電解液や酸などに対する耐性、ヒートシール時の熱などに対する耐熱性にも優れると共に、良好な熱接着性、および袋状への製袋適性はもとより、トレー状容器などへの成形性も備え、各種の性能に対する要求の厳しいリチウムポリマー電池などの外装にも好適に使用することのできる電池用積層フィルムと、それを用いた性能に優れた電池用容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。即ち、請求項1に記載した発明は、電池の外装材に用いられる積層フィルムであって、該積層フィルムが、少なくとも外側から、耐熱性保護層、2軸延伸ナイロンフィルム層、金属箔層、熱接着性樹脂層が順に積層された積層体で形成されていることを特徴とする電池用積層フィルムからなる。
【0011】このような構成を採ることにより、電池用積層フィルムは、2軸延伸ナイロンフィルム層により各種の優れた機械的強度が付与され、金属箔層により水蒸気その他のバリヤー性が付与され、熱接着性樹脂層により熱封緘性が付与される。また、最外層の耐熱性保護層に、耐熱性に優れると共に、電解液に対する耐性、滑り性などに優れた樹脂組成物を用いることにより、前記2軸延伸ナイロンフィルムの弱点であったこれらの性能を向上させることができる。従って、薄くて軽く、機械的強度、水蒸気その他のバリヤー性、熱封緘性など電池の外装材としての基本的な性能を備えると共に、表面が、ヒートシール時の熱で白化することもなく、誤って電解液が付着しても膨潤、或いは溶解など侵されることがなく、更に、トレー状容器などへの成形性にも優れた電池用積層フィルムを提供することができる。」

(2c)「【0013】前記金属箔としては、アルミニウム箔のほか、銅箔、錫箔、ニッケル箔などを使用することができるが、中でもアルミニウム箔は、軽量で展延性に富み、成形およびラミネートなどの加工性に優れると共に、水蒸気その他のバリヤー性にも優れ、更に、汎用性金属箔として比較的安価で経済性にも優れている。また、アルミニウム箔層の少なくとも内側の面をクロメート処理することにより、前述の電解質に由来するフッ化水素に対する耐性を向上させることができる。代表的なクロメート処理としては、フェノール樹脂、リン酸、フッ化クロム(III) 化合物の水溶液をロールコート法などで塗布した後、アルミニウム箔の温度が170?200℃になるように加熱して皮膜形成するものである。このようなクロメート処理は、アルミニウム箔層の内側の面のみに行ってもよいが、両側の面に行うことが更に好ましい。」

(2d)「【0016】上記電離放射線硬化型樹脂または熱硬化性樹脂は、一般的には、分子中に重合性不飽和結合またはエポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー、及び/又はモノマーを適宜に混合した組成物であり、例えば、ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレートなどの各種アクリレート樹脂のほか、シロキサンなどの珪素樹脂、そして、ポリエステル、エポキシ樹脂などの組成物を使用することができる。」

3 甲第3号証
(3a)「【請求項1】電池の外装材に用いられる積層フィルムであって、該積層フィルムが、少なくとも外側から、エポキシ系樹脂層、金属箔層、熱接着性樹脂層が順に積層された積層体で形成されていることを特徴とする電池用積層フィルム。
【請求項2】前記金属箔層が、アルミニウム箔であって、且つ、少なくともその内側の面がクロメート処理されていることを特徴とする請求項1記載の電池用積層フィルム。」

(3b)「【0011】前記積層フィルムの構成において、最外層のエポキシ系樹脂層は、従来、基材層として用いられた2軸延伸ポリエステルフィルム、2軸延伸ナイロンフィルムなどに代えて使用するものであり、金属箔層の上に直接コーティング加工して形成することができる。従って、前記延伸フィルムをドライラミネーション法などで接着剤を用いて金属箔と貼り合わせた場合と比較して、厚さを薄くすることができ、且つ、エポキシ系樹脂の選定により、金属箔層との接着性もよく、且つ、各種の強度、および熱接着の際の耐熱性や、その他の耐性に優れると共に、成形性も備えたものとすることができる。このようなエポキシ系樹脂層の具体的な厚さは、5?10μm程度の範囲が、前記性能をバランスよく良好に得られる点で好ましい。」

(3c)「【0015】前記金属箔としては、アルミニウム箔のほか、銅箔、錫箔、ニッケル箔などを使用することができるが、中でもアルミニウム箔は、軽量で展延性に富み、成形およびラミネートなどの加工性に優れると共に、水蒸気その他のバリヤー性にも優れ、更に、汎用性金属箔として比較的安価で経済性にも優れている。また、アルミニウム箔の表面をクロメート処理することにより、前述の電解質に由来するフッ化水素に対する耐性を向上させることができる。代表的なクロメート処理としては、フェノール樹脂、リン酸、フッ化クロム(III) 化合物の水溶液をロールコート法などで塗布した後、アルミニウム箔の温度が170?200℃になるように加熱して皮膜形成するものである。このようなクロメート処理は、アルミニウム箔層の内側の面のみに行ってもよいが、両側の面に行うこともできる。」

(3d)「【0030】このような電池用積層フィルムは、少なくとも、外側からエポキシ系樹脂層、金属箔層、熱接着性樹脂層を順に積層して構成することができる。上記の構成において、中間層の金属箔層は、積層フィルムに高度の水蒸気その他のバリヤー性を付与するために設けるものであり、この金属箔層には、アルミニウム箔を好適に使用することができる。そして、少なくともその内側の面(熱接着性樹脂層が積層される側の面)には、前記フッ化水素などに対する耐性、即ち、防食性を向上させるために、化成処理、具体的にはクロメート処理を施すことが好ましい。このクロメート処理はアルミニウム箔の両面に施してもよい。」

4 甲第4号証
(4a)「【請求項1】
絞り加工により電池外装部材に成形加工される電池外装用積層体であって、
第1の面および第2の面を有するステンレス鋼箔と、
前記ステンレス鋼箔の第1の面に直接または化成処理皮膜を介して配置された酸変性ポリオレフィン系樹脂層と、
前記酸変性ポリオレフィン系樹脂層の上に配置された熱融着性ポリオレフィン系樹脂層と、
前記ステンレス鋼箔の第2の面に配置され、ポリエチレン樹脂粒子の表面にフッ素樹脂微粒子が付着したポリエチレン-フッ素樹脂粒子を含むウレタン樹脂層と、を有し、
前記ウレタン樹脂層を構成するウレタン樹脂の流動開始温度は、150℃以上であり、
前記ポリエチレン-フッ素樹脂粒子の中の少なくとも一部の粒子は、前記ウレタン樹脂層の表面から外部に露出しており、
前記ウレタン樹脂層表面の動摩擦係数は、0.2以下であり、
前記ウレタン樹脂層表面の動摩擦係数に対する前記熱融着性ポリオレフィン系樹脂層表面の動摩擦係数の比は、1.1以上である、
電池外装用積層体。
・・・
【請求項3】
前記ウレタン樹脂層の厚みは、0.2?10μmの範囲内であり、
前記ポリエチレン樹脂粒子の平均粒径は、0.1?5μmの範囲内である、
請求項1に記載の電池外装用積層体。」

(4b)「【0021】
ステンレス鋼箔は、酸変性ポリオレフィン系樹脂層およびウレタン樹脂層の密着性をより向上させる観点から、化成処理皮膜を形成されていてもよい。この場合、化成処理の種類は、特に限定されない。化成処理の例には、クロメート処理、クロムフリー処理、リン酸塩処理などが含まれる。化成処理皮膜の膜厚は、酸変性ポリオレフィン系樹脂層の密着性の向上に有効な範囲内であれば特に限定されない。たとえば、クロメート皮膜の場合、全Cr換算付着量が5?100mg/m^(2)となるように膜厚を調整すればよい。また、クロムフリー皮膜の場合、Ti-Mo複合皮膜では10?500mg/m^(2)、フルオロアシッド系皮膜ではフッ素換算付着量または総金属元素換算付着量が3?100mg/m^(2)の範囲内となるように膜厚を調整すればよい。また、リン酸塩皮膜の場合、付着量が5?500mg/m^(2)となるように膜厚を調整すればよい。」

(4c)「【0031】
4)ウレタン樹脂層
ウレタン樹脂層は、ステンレス鋼箔の第2の面上に配置されている。ここで「ステンレス鋼箔の第2の面」とは、ステンレス鋼箔そのものの第2の面だけでなく、ステンレス鋼箔の第2の面に形成された化成処理皮膜の表面も含む。すなわち、ウレタン樹脂層層は、ステンレス鋼箔の第2の面上に直接配置されていてもよいし、化成処理皮膜を介して配置されていてもよい。ウレタン樹脂層中には潤滑性付与の役割を担うポリエチレン-フッ素樹脂粒子が分散しており、ポリエチレン-フッ素樹脂粒子のうちの少なくとも一部の粒子はウレタン樹脂層の表面から外部に突出している。ポリエチレン-フッ素樹脂粒子を含むウレタン樹脂層は、ステンレス鋼箔の第2の面に潤滑性を付与して、絞り加工性を向上させる機能を担っている。」

5 甲第5号証
(5a)「請求の範囲
[1] ポリイソシアネート化合物と、ポリオールと、水酸基を有する (メタ)アクリレートモノマーとが反応したウレタン(メタ)アクリレートを含有する塗膜形成樹脂成分を含み、
前記ポリイソシアネート化合物は、水添キシリレンジイソシアネートおよび/または水添ジシクロへキシルメタンジイソシアネートであることを特徴とする金属基材用ハードコード塗料組成物。」

(5b)「[0006] 本発明のハードコート塗料組成物によれば、金属基材との付着性に優れ、金属基材に高い耐擦傷性や防錆性を付与できるハードコートを生産性よく形成できる。」

(5c)「[0022] ・・・金属基材の用途としても特に制限はなく、アルミサッシなどの建材や、自動車などの車両部品など、種々のものが例示できる。」

6 甲第6号証
(6a)「(2)UV硬化塗料の応用と用途
UV硬化塗料にはアクリルアクリレート、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート系もあるが、ウレタンアクリレート系は強靱性、耐摩耗性、可撓性の要求される用途に適している。・・・金属面では金属印刷用トップコート・・・などに用いられる。」(第431頁第13?21行)

7 甲第7号証
(7a)「【請求項1】
水分散性ポリマーであるバインダーと、
水分散性であり、かつ別の化合物として組成物に提供される、及び/又は、該水分散性ポリマーの骨格の一部及び/若しくは側鎖を形成するエチレン性不飽和化合物であって、インクと共有結合を結合することができるエチレン性不飽和化合物と、
フィルム表面上の官能基を塗装組成物の成分中の官能基と結合させ、塗料を支持体に結合するのに適した架橋剤と、
を含む支持体用プライマレス塗料組成物。」

(7b)「【請求項5】
前記水分散性ポリマーが、水分散性アクリレート類、ウレタン類、ウレタンアクリレート類、スチレンブタジエン/無水マレイン酸共重合体及びこれらの混合物から選択される請求項1?4のいずれか1項に記載の支持体用プライマレス塗料組成物。」

(7c)「【請求項28】
基板と、請求項1?17のいずれか1項に記載の塗料組成物から形成される少なくとも1つの表面層とを含み、プライマ層を含まない印刷可能なフィルム。
・・・
【請求項31】
基板が、ポリマーフィルム、ポリオレフィンフィルム、紙、合成紙、織布、不織布、セラミックシート、金属繊維シート、金属で被覆されたシート(フィルム)、金属箔、金属板及びこれらの材料を組み合わせて形成される多層複合シートからなる群から選択される請求項28?30のいずれか1項に記載の印刷可能なフィルム。」

(7d)「【請求項34】
請求項28?33のいずれか1項に記載の印刷可能なフィルムを含み、さらに印刷が施された印刷フィルム。
・・・
【請求項39】
ラベル形態のフィルムであって、該フィルムは、印刷前又は後に、感圧型接着剤層及び場合によっては剥離フィルムと組合わされる請求項34又は請求項37に記載の印刷されたフィルム。
【請求項40】
請求項39に記載のラベルが貼られたボトルをはじめとする容器。」

8 甲第8号証
(8a)「【請求項1】
水分散性ポリマーであるバインダーと、
水分散性であり、かつ該水分散性ポリマーと混和性のある又は該水分散性ポリマーに結合するエチレン性不飽和化合物であって、インクと共有結合を結合することができるエチレン性不飽和化合物と、
フィルム表面上の官能基を塗装組成物の成分中の官能基と結合させ、塗料を支持体に結合するのに適した架橋剤と、
を含む支持体用プライマレス塗料組成物。」

(8b)「【請求項14】
前記水分散性ポリマーが、水分散性アクリレート(共)重合体、ウレタン(共)重合体、ウレタンアクリレート(共)重合体、スチレンブタジエン/無水マレイン酸共重合体及びこれらの混合物から選択される請求項1?13のいずれか1項に記載の支持体用プライマレス塗料組成物。」

(8c)「【請求項17】
基板と、請求項1?16のいずれか1項に記載の塗料組成物から形成される少なくとも1つの表面層とを含み、プライマ層を含まない印刷可能なフィルム。
・・・
【請求項20】
基板が、ポリマーフィルム、ポリオレフィンフィルム、紙、合成紙、織布、不織布、セラミックシート、金属繊維シート、金属で被覆されたシート(フィルム)、金属箔、金属板及びこれらの材料を組合わせて形成される多層複合シートからなる群から選択される請求項17?19のいずれか1項に記載の印刷可能なフィルム。」

(8d)「【請求項23】
請求項17?22のいずれか1項に記載の印刷可能なフィルムを含み、さらに印刷が施された印刷フィルム。
・・・
【請求項28】
ラベル形態のフィルムであって、該フィルムは、印刷前又は後に、感圧型接着剤層及び場合によっては剥離フィルムと組合わされる請求項23又は請求項27に記載の印刷されたフィルム。
【請求項29】
請求項28に記載のラベルが貼られたボトルをはじめとする容器。」


第5 当審の判断
当審は、特許権者が提出した平成31年1月30日付け意見書及び申立人が提出した令和1年5月20日付け回答書を踏まえて検討した結果、本件請求項1及び2に係る発明についての進歩性の欠如はないと判断する。その理由は以下のとおりである。

1 本件発明1について
(1)甲第1号証に記載された発明
ア 上記第4の1の摘示(1a)において、非水電解質二次電池を構成するもののうちの外装材に着目すると、同(1a)には「非水電解質二次電池を封止するために設けるものであって、金属層と樹脂層とを積層してなる外装材。」が記載されているといえる。

イ また、同(1c)には「金属層の外側面に・・・設けられた外装層23」が、同(1g)には「外装層23としては、例えば印刷層や着色層のような塗装を設けることができる。このようなものとしては、・・・紫外線(UV)硬化塗装が望ましい。」が、同(1h)には「金属層の外側面には紫外線(UV)硬化塗装を施し」がそれぞれ記載されている。

ウ さらに、同(1b)には「外装材は、金属層の内側面に内側樹脂層を有し」が、同(1f)には「金属層21と内側樹脂層22とは、接着層25を介して貼り合せることができ」がそれぞれ記載されている。

エ そして、同(1e)には「内側樹脂層22としては、後に接合する樹脂フレーム4との接着性がよい樹脂材料・・・を用いる。」が、同(1i)には「外装材を配置し、・・・熱融着することにより封止して非水電解質二次電池とした。」がそれぞれ記載されている。

オ してみると、上記ア?エ及び同(1j)からみて、甲第1号証には、以下の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されているものと認められる。

「非水電解質二次電池を封止するために設けるものであって、金属層と樹脂層とを積層してなり、金属層の外側面に外装層が設けられ、外装層は、印刷層や着色層のような塗装を設けることができるものとして紫外線(UV)硬化塗装を施したものであり、金属層の内側面に接着層を介して内側樹脂層を有し、内側樹脂層としては、後に接合する樹脂フレームとの接着性がよい樹脂材料を用い、熱融着することにより封止するものである外装材。」

(2)甲1発明との対比
ア 甲1発明における「非水電解質二次電池」及び「外装層」は、本件発明1における「蓄電デバイス」及び「被覆層」にそれぞれ相当する。

イ また、甲1発明における「金属層」は、上記第4の1の摘示(1d)のとおり「厚さは、50μm以上100μm以下」であることから、本件発明1における「金属箔層」に相当するといえる。

ウ さらに、甲1発明における「外装層」は、「印刷層や着色層のような塗装を設けることができるものとして紫外線(UV)硬化塗装」を金属層の外側面に施したものであり、これは、金属層に「直接形成」されたものであるといえる。

エ また、甲1発明における「金属層の内側面に接着層を介して」は、金属層と接着層との間に他の層を含まないとするものではないことから、本件発明1における「金属箔層の第二の面」に「形成された接着層」に相当する。

オ そして、甲1発明における「内側樹脂層」は、「後に接合する樹脂フレームとの接着性がよい樹脂材料を用い、熱融着することにより封止するもの」であることから、本件発明1における「シーラント層」に相当する。

カ してみると、本件発明1と甲1発明とを対比すると、両者は、「金属箔層と、
前記金属箔層の第一の面に直接形成され、最外層となる被覆層と、
前記金属箔層の第二の面に形成された接着層と、
前記接着層上に形成されたシーラント層と、
を備えた、
蓄電デバイス用外装材。」である点で一致し、以下の点で相違している。

キ <相違点1>
本件発明1は、「金属箔層の第二の面に形成された腐食防止処理層」を有しているのに対し、甲1発明は、当該層を有していない点。

ク <相違点2>
被覆層について、本件発明1は、「ウレタンアクリレートからなる」ものであるのに対し、甲1発明は、「紫外線(UV)硬化塗装」である点。

(3)相違点についての判断
ア 相違点1について
(ア)甲第2号証?甲第4号証には、上記第4の2の摘示(2a)及び(2c)並びに上記第4の3の摘示(3a)、(3c)及び(3d)において、電池の外装材に用いられる積層フィルムにおけるアルミニウム箔層の内側の面をクロメート処理することにより、電解質に由来するフッ化水素に対する耐性を向上させることが記載され、上記第4の4の摘示(4a)及び(4b)において、電池外装用積層体におけるステンレス鋼箔の第1の面(熱融着性ポリオレフィン樹脂層(本件発明1の「シーラント層」に相当)が形成される側)に化成処理としてクロメート処理やリン酸塩処理を行って、樹脂層の密着性をより向上させることがそれぞれ記載されている。

(イ)してみると、甲第2号証?甲第4号証に記載された事項と同様に、電池の外装材である甲1発明においても、電解質に由来するフッ化水素に対する耐性の向上や、樹脂層との密着性の向上を図るために、金属層の内側面にクロメート処理を行うことは、当業者が容易に想到し得ることであり、上記「フッ化水素に対する耐性を向上」させる処理を行った層は、本件発明1における「腐食防止処理層」に相当するものとして当業者が容易になし得たものであるといえる。

イ 相違点2について
(ア)上記第4の2の摘示(2a)及び(2c)には、電池の外装材に用いられる積層フィルムの外側に、耐熱性保護層としてウレタンアクリレートを用いることが記載されている。

(イ)ここで、ウレタンアクリレートが紫外線(UV)硬化型樹脂であることは当業者の技術常識であるが、上記第4の2の摘示(2b)の【0011】において、「電池用積層フィルムは、2軸延伸ナイロンフィルム層により各種の優れた機械的強度が付与され、金属箔層により水蒸気その他のバリヤー性が付与され、熱接着性樹脂層により熱封緘性が付与される。また、最外層の耐熱性保護層に、耐熱性に優れると共に、電解液に対する耐性、滑り性などに優れた樹脂組成物を用いることにより、前記2軸延伸ナイロンフィルムの弱点であったこれらの性能を向上させることができる。」と記載されるように、甲第2号証に記載されたものは、2軸延伸ナイロンフィルムの弱点を改善することを目的として最外層の耐熱性保護層が設けられているものであるところ、ウレタンアクリレートも例示される耐熱性保護層と2軸延伸ナイロンフィルムの両者は、一体のものとして電池の外装材に用いられることが前提であるといえるから、これら一体のもののうち、ウレタンアクリレートのみを取り出して、甲1発明における被覆層に適用することが当業者にとって容易であるということはできない。

(ウ)この点について、申立人は、令和1年5月20日付け回答書とともに周知文献として提出した甲第5?8号証により、外装材の分野において、金属箔層上にウレタンアクリレートのみを設けることは周知の技術的事項であるから、甲1発明における「紫外線(UV)硬化塗装」として「ウレタンアクリレート」を選択することは、当業者にとって容易になし得た事項であると主張するところ、以下において検討する。

(エ)甲第5号証に記載のものは、上記第4の5の摘示(5a)及び(5c)から、金属基材用ハードコート塗料組成物であり、金属基材の用途が建材や車両部品等であって、当該金属基材用ハードコート塗料組成物が外装材として用いられることは明らかであるから、外装材として、金属箔層上にウレタンアクリレートのみを設けるものであるといえる。さらに、甲第5号証に記載のものは、同(5b)から、金属基材との「付着性」に優れ、金属基材に高い「耐擦傷性」や「防錆性」を付与できるものを「生産性」よく形成できるものである。

(オ)甲第6号証に記載のものは、上記第4の6の摘示(6a)から、ウレタンアクリレート系のUV効果塗料を金属印刷用トップコートに用いるものであって、当該トップコートは金属面に直接形成され、最外層となる被覆層を形成していることは明らかであるから、外装材として、金属箔層上にウレタンアクリレートのみを設けるものであるといえる。さらに、甲第6号証に記載のものは、「強靱性」、「耐摩耗性」、「可撓性」の要求される用途に適しているものである。

(カ)甲第7及び8号証に記載のものは、上記第4の7の摘示(7a)?(7d)及び上記第4の8の摘示(8a)?(8d)から、支持体用プライマレス塗料組成物であって、容器のラベルとして用いられ、当該ラベルが外装材であることは明らかであって、さらに、基板と表面層との間にプライマを使用しないプライマレスであることから、外装材として、金属箔層上にウレタンアクリレートのみを設けるものであるといえる。

(キ)上記(エ)?(カ)から、外装材として、金属箔層上にウレタンアクリレートのみを設けることは周知の技術的事項であるといえるが、当該技術的事項は、金属基材との「付着性」や、「耐擦傷性」、「防錆性」、「強靱性」、「耐摩耗性」及び「可撓性」を金属基材に与えるものである。

(ク)これに対して、本件発明1は、本件明細書の【0041】、【0045】及び【0046】に記載のように、ウレタンアクリレートからなる被覆層を薄膜化しても、破断、クラックを生じさせず深絞り成型が可能となる成型性を高く維持できるという効果を奏するものであるところ、甲1発明において上記周知の技術的事項を採用しても、上記(キ)の効果が予測されるにとどまり、本件発明1の上記効果を奏することまでは、当業者であっても予測することはできないから、上記周知の技術的事項を、甲1発明に適用することが当業者にとって容易であるということはできない。

(4)小活
したがって、本件請求項1に係る発明は、上記相違点2に係る事項を備えることにより、甲第1号証に記載された発明と甲第2号証?第4号証に記載された事項並びに甲第5号証?第8号証に記載された周知の技術的事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものでない。

3 本件発明2について
(1)甲1発明との対比
ア 本件発明2と甲1発明とを対比すると、両者は、上記1(2)カの点で一致し、同キ及びクの相違点1及び相違点2とともに、以下の点で相違する。

イ <相違点3>
被覆層の厚さについて、本件発明2は、「3μm以上30μm以下」であるのに対し、甲1発明は、厚さの特定がない点。

(2)相違点についての判断
ア 相違点1及び2について
上記相違点1及び2については、上記1(3)のア及びイのとおりである。

イ 相違点3について
(ア)上記相違点3について、甲第2号証?第4号証には、電池外装材の外層に設けられる樹脂に関し、上記第4の2の摘示(2a)において「耐熱性保護層が、・・・厚さが0.5?3.0μm」が、上記第4の3の摘示(3b)において「最外層のエポキシ系樹脂層・・・の具体的な厚さは、5?10μm程度の範囲」が、上記第4の4の摘示(4a)及び(4c)において「ウレタン樹脂層の厚みは、0.2?10μmの範囲内」がそれぞれ記載されている。

(イ)してみると、甲1発明における外装層の厚みについて、上記各記載と同程度の「3μm以上30μm以下」とすることは、当業者が適宜なし得る設計事項にすぎない。

(3)小括
したがって、本件請求項2に係る発明は、上記相違点2に係る事項を備えることにより、甲第1号証に記載された発明と甲第2号証?第4号証に記載された事項並びに甲第5号証?第8号証に記載された周知の技術的事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものでない。


第6 むすび
以上のとおりであるから、取消理由通知書に記載した取消理由によっては、請求項1及び2に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1及び2に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2019-08-30 
出願番号 特願2014-6122(P2014-6122)
審決分類 P 1 651・ 121- Y (H01M)
最終処分 維持  
特許庁審判長 平塚 政宏
特許庁審判官 長谷山 健
亀ヶ谷 明久
登録日 2018-02-16 
登録番号 特許第6287236号(P6287236)
権利者 凸版印刷株式会社
発明の名称 蓄電デバイス用外装材  
代理人 清水 雄一郎  
代理人 松沼 泰史  
代理人 高橋 詔男  
代理人 伏見 俊介  
代理人 志賀 正武  
代理人 鈴木 史朗  
代理人 大槻 真紀子  

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