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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H01R
管理番号 1355755
審判番号 不服2018-16732  
総通号数 239 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-11-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-12-14 
確定日 2019-10-29 
事件の表示 特願2014- 28907「コネクタ」拒絶査定不服審判事件〔平成27年 8月24日出願公開、特開2015-153702、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成26年2月18日の出願であって、平成28年11月8日に手続補正書が提出され、平成29年7月6日付けで拒絶理由通知がされ、平成29年9月8日に意見書及び手続補正書が提出され、平成30年1月31日付けで拒絶理由通知がされ、平成30年4月6日に意見書及び手続補正書が提出され、平成30年9月7日付けで拒絶査定(原査定)がされ、これに対し、平成30年12月14日に拒絶査定不服審判の請求がされたものである。

第2 原査定の概要
原査定(平成30年9月7日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

本願の請求項1ないし4に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された引用文献(特開2009-199766号公報)に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第3 本願発明
本願の請求項1ないし4に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明4」という。)は、平成30年4月6日の手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定される発明であり、そのうちの本願発明1及び本願発明4は以下のとおりの発明である。

(本願発明1)
「 【請求項1】
接続対象物と押圧接触して変位する接触縁が形成された接触部と、接触部を変位可能に支持する弾性腕とを有する平板形状のフロント端子と、フロント端子の次に接続対象物と押圧接触する接触縁が形成された接触部を有する平板形状のリア端子とを有する複数のコネクタ端子を、フロント端子とリア端子の板面が平行となるようにハウジングに備えるコネクタにおいて、
フロント端子は、フロント端子の接触縁と鋭角をなすように形成された後縁と、前記後縁と弾性腕とによって導電性金属平板の打抜き形状の隙間として形成される収容部とを有しており、
リア端子の接触部は、前記収容部の内部に突出してフロント端子の接触部の前記後縁の下端よりも高く位置する先端部を有しており、
フロント端子の接触部とリア端子の接触部は、接続対象物と押圧接触することで互いに非接触のまま変位することを特徴とするコネクタ。」

(本願発明4)
「 【請求項4】
接続対象物と押圧接触して変位する接触縁が形成された接触部と、接触部を変位可能に支持する弾性腕とを有する平板形状のフロント端子と、
フロント端子の次に接続対象物と押圧接触する接触縁が形成された接触部を有する平板形状のリア端子とを有する複数のコネクタ端子を、フロント端子とリア端子の板面が平行となるようにハウジングに備えるコネクタにおいて、
フロント端子は、弾性腕と接触部との間に導電性金属平板の打抜き形状の隙間として形成されておりリア端子の接触部の先端側が入り込む収容部を有しており、
接続対象物との接触時にフロント端子の接触部が変位する距離(L2)が、接続対象物との非接触時におけるフロント端子の接触部とリア端子の接触部との間の距離(L1)よりも短く、
前記接触時におけるフロント端子の弾性腕と前記非接触時におけるリア端子の接触部との間の距離(L3)が、前記接触時にリア端子の接触部が変位する距離(L4)よりも長く、
フロント端子の接触部とリア端子の接触部は、接続対象物と押圧接触することで互いに非接触のまま変位することを特徴とするコネクタ。」

なお、本願発明2ないし3は、本願発明1を減縮した発明である。

第4 引用文献、引用発明等
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献には、図面とともに次の事項が記載されている。

・「【0007】
しかし、特開平11-233183号公報に記載のカードエッジコネクタ装置は、第1のコンタクト部が変位するとこれに追従して第2のコンタクト部も変位してしまい、第1のコンタクト部と第2のコンタクト部との間で独立性に欠け、特に第2のコンタクト部のパッドとの接触圧が第1のコンタクト部の変位等の影響を受けて予定の値よりも低くなってしまい、電気的接続の信頼性を低下させてしまう。
【0008】
特開2002-126791号公報に記載のカードエッジコネクタ装置では、第1のコンタクト部と第2のコンタクト部との間の独立性は、特開平11-233183号公報に記載の構成に比べると良い。しかし、左側のリード部の根元の部分と右側のリード部の根元の部分とはその間にスリットが存在するだけであり極く接近しているため、場合によっては、左側のリード部の根元の反りが右側のリード部の根元の部分に伝わることも起こり、第1のコンタクト部と第2のコンタクト部との間の独立性は十分ではなく、第2のコンタクト部のパッドとの接触圧が予定の値よりも低くなってしまうおそれがあった。
【0009】
また、特開2002-126791号公報に記載のカードエッジコネクタ装置は、現在使用されている回路基板には対応が困難であるという問題があった。即ち、現在、回路基板はパッドのピッチが約1mmと狭くなっている。しかし、左側のリード部と右側のリード部とが並んでいる方向は、カードエッジコネクタ装置の長手方向であるため、回路基板のパッドの狭いピッチに対応することが出来ないという問題もあった。
【0010】
そこで、本発明は、上記の点に鑑みてなされたコネクタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、被接続体が挿入される空間部を有するハウジングと、
前記被接続体の同じパッドに接触するように整列された第1及び第2のコンタクト部を有し、前記ハウジングに組み込んであるコンタクト部材と、を有し、
前記第1のコンタクト部が前記第2のコンタクト部より前記空間部の入口に近い位置とされて前記空間部に臨んで配置してあるコネクタ装置であって、
前記コンタクト部材は、本体部と、前記第1のコンタクト部を有する第1のコンタクト腕部と、前記第2のコンタクト部を有する第2のコンタクト腕部を有し、前記第1のコンタクト腕部と前記第2のコンタクト腕部とが前記本体部のうち離れている別々の箇所より延出した構成であること特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、第1のコンタクト腕部と第2のコンタクト腕部とが本体部のうち互いに離れている箇所より延出しているため、第2のコンタクト腕部は第1のコンタクト腕部の撓みの影響を受けず、よって、第1のコンタクト部と第2のコンタクト部とは良好な独立性を有し、どのような状況にあっても、第2のコンタクト部が設計された接触圧で被接続体のパッドに接触するように出来る。」

・「【0014】
図1は本発明の実施例1になるカードエッジコネクタ装置10を一部切截して且つ分解して、被接続体である回路基板60と併せて示す斜視図である。X1-X2はカードエッジコネクタ装置10の長手方向、Y1-Y2は幅方向、Z1-Z2は高さ方向である。図2はカードエッジコネクタ装置10のX2側の端及びその近傍を拡大して示す斜視図である。図3は図2中、III-III線を含む垂直面で断面した拡大図である。
・・・(略)・・・
【0020】
開口15は、コンタクト部材30を組み込むための部分であり、Y-Z面に沿う扁平な形状であり、ハウジング11の中央側には、スロット14と貫通するスリット16を有し、且つ、ハウジング11の外側寄りの部分には圧入用孔17を有する。
【0021】
図2中の拡大した部分については、スリット16等の形状を示すために一部のコンタクト腕を省略してある。図2中の拡大した部分に示すように、細長枠辺部12のスロット14に対向する面は、スリット16が並んでおり、隣り合うスリット15の間がZ方向に細長の壁部18となっており、且つ、各壁部18に、スロット18側に短い寸法u突き出た突起部19が形成してある。突起部19の幅W10は壁部18の幅W11よりも狭い。
【0022】
細長枠辺部13も、細長枠辺部12と同じ構造を有する。
[コンタクト部材30の形状]
図6及び図7は、コンタクト部材30を示す。説明の便宜上、コンタクト部材30がハウジング11に組み込まれたときの姿勢を基準の姿勢として説明する。
【0023】
コンタクト部材30は、厚さがTである金属板部材を打ち抜いて曲げるプレス加工によって製造したものであり、本体部33と、第1のコンタクト腕部31と、第2のコンタクト腕部32と、バルジ部34と、実装用端子部35とを有し、全体がAuメッキされている。本体部33及びバルジ部34の厚さは、元の材料である金属板部材の厚さTに対応する。
【0024】
本体部33は、共にY-Z面の板状である第1の本体部33a及び第2の本体部33bを有する。第2の本体部33bは、段部33cによって第1の本体部33aに対してX1方向に寸法Aずれている。この第2の本体部33bは、L字形状を有し、垂直の腕部33bVと水平の腕部33bHとを有する。
【0025】
バルジ部34は、第1の本体部33aよりZ1方向に突き出ている。実装用端子部35は、第1の本体部33aよりY2方向に突き出ている。
【0026】
第1のコンタクト腕部31は、第2の本体部33bの腕部33bVの先端の部位P1からZ1方向に延出している。第2のコンタクト腕部32は、第2の本体部33bの腕部33bHの先端の部位P2からZ1方向に延出している。即ち、第1のコンタクト腕部31と第2のコンタクト腕部32は、本体部33のうち距離B離れている別々の箇所から延出している。
【0027】
第1、第2のコンタクト腕部31,32は、共に、第2の本体部33bに対してX2方向に直角に折り曲げてあり、且つ、共に幅W1を有する。
【0028】
第1のコンタクト腕部31は、部位P1からZ1方向に延出している腕部分31bと、腕部分31bの頂上部にX2の側から見て時計方向に逆U字形状に曲げられた逆U字部分31cとを有する。逆U字部分31cのZ1側からZ2方向に向かう部分の先端部に第1のコンタクト部31aを有する。第1のコンタクト部31aの先端は、内側に、即ちY2側に曲げてある。
【0029】
第2のコンタクト腕部32は、先端の近くの箇所に第2のコンタクト部32aを有する。第2のコンタクト部32aより先端側の部分は、第1のコンタクト腕部31の逆U字部分31cの内側に位置している。
【0030】
第1のコンタクト部31aと第2のコンタクト部32aとは高さを違えて配置してある。即ち、第2のコンタクト部32aは高さH2に位置しており、第1のコンタクト部31aは第2のコンタクト部32aよりも高い高さH1に、即ち、第2のコンタクト部32aよりも先端側に位置している。
【0031】
第1のコンタクト部31aと第2のコンタクト部32aとはZ方向の線LZ上に位置している。
【0032】
また、第1のコンタクト部31a及び第2のコンタクト部32aには共に素材の金属板部材のロール加工されたロール面が表れており、第1、第2のコンタクト部31a、32aのAuメッキは剥離し難い。
【0033】
また、第1のコンタクト腕部31及び第2のコンタクト腕部32は、第2のコンタクト部32aの接触圧F2が第1のコンタクト部31aの接触圧F1よりも高くなるように設計してある。例えば、第1のコンタクト部31aの接触圧F1は約0.33N、第2のコンタクト部32aの接触圧F2は約0.46Nである。
【0034】
<コンタクト部材30の厚さT10について>
次に、コンタクト部材30の厚さについて説明する。
【0035】
図7(C)に示すように、Y1側からみると、第1のコンタクト腕部31の中心線31CLと第2のコンタクト腕部32の中心線32CLとが重なっている。図7(D)に示すように、バルジ部34の厚さの中心線34CLが上記の中心線32CLと重なっている。即ち、第1のコンタクト部31a、第2のコンタクト部32a、及びバルジ部34は、線LZを含むY-Z面S2上に位置している。図6において、S1は第1、第2のコンタクト部31a、32aを含む面である。本体部33は、線LZを含み、且つ前記の面S1に対して直交する面S2上に位置する向きにある。この構造によって、コンタクト部材30の厚さT10は、素材である金属板部材の厚さTの約3倍程度に薄く、約0.75mmである。これによって、コンタクト部材30は、狭いピッチ、即ち、回路基板60のパッド62Y1,62Y2のピッチp10に対応した配置で整列させることが可能となる。
【0036】
<第1のコンタクト部31aと第2のコンタクト部32aとの独立性について>
次に、第1のコンタクト部31aと第2のコンタクト部32aとの独立性について説明する。
【0037】
第1のコンタクト腕部31は、第2の本体部33bの腕部33bVの先端の部位P1からZ1方向に延出している。第2のコンタクト腕部32は、第2の本体部33bの腕部33bHの先端の部位P2からZ1方向に延出している。
【0038】
部位P1と部位P2との間の第2の本体部33bに沿って測った距離はBと長い。また、部位P1と部位P2とは、Y方向には寸法C離れており、Z方向には寸法D離れて、遠く離れている。
【0039】
第1のコンタクト腕部31の根元部分の撓みの影響は、第2のコンタクト腕部32には及ばず、逆に、第2のコンタクト腕部32の根元部分の撓みの影響も、第1のコンタクト腕部31には及ばない。
【0040】
また、図6において、第1のコンタクト部31aをY2方向に押すと、腕部分31bが撓むと共に、逆U字部分31cも撓む。よって、逆U字部分31cが撓む分、第1のコンタクト腕部31の根元部分の撓みは小さくなる。この構成も、第2のコンタクト腕部32へ影響が及ばないように機能する。
【0041】
なお、逆U字部分31cを形成して、この部分に第1のコンタクト部31aを設けた構成とすることによって、第1のコンタクト腕部31の基部が第2の本体部33bのうち第1の本体部33aに近い側にすることが可能となっている。
[コンタクト部材30のハウジング11内への組み込み]
コンタクト部材30は、ハウジング11の底面側から開口15内に挿入して組み込んである。
【0042】
各コンタクト部材30は、図3に示すように、バルジ部34を圧入用孔17に圧入されて固定してある。図3及び図2に示すように、第1のコンタクト腕部31の逆U字部分31c及び第2のコンタクト腕部32はZ2側からスリット16内に嵌合し、第1のコンタクト部31a、第2のコンタクト部32aはスリット16よりスロット14内に突き出ている。
【0043】
Y1側のコンタクト部材30Y1とY2側のコンタクト部材30Y2とは、図8に示すように対向している。第1のコンタクト部31a同士及び第2のコンタクト部32a同士が対向している。また、コンタクト部材30Y1及びY2側のコンタクト部材30Y2の各本体部33は、Y-Z面上に位置し、スロット14の長手方向に対して、即ち、スロット14の壁面14bY1,14bY2(壁部18の面)に対して直交している。
【0044】
なお、第1のコンタクト腕部31は上端側に逆U字部分31cを有し、第2のコンタクト腕部32の先端は逆U字部分31cの内側に位置して逆U字部分31cによって囲われており、コンタクト部材30のZ1側は丸み形状であり引っかからない形状となっており、コンタクト部材30のハウジング11の底面側から開口15内への挿入は円滑になされる。
[回路基板60のカードエッジコネクタ装置10への接続]
カードエッジコネクタ装置10は、図3に示すように、実装用端子部35をマザーボード50上のパッドに半田付けされてマザーボード50上に実装してある。
【0045】
回路基板60のカードエッジ部61は、図4に示す状態を経て、図5に示すようにカードエッジコネクタ装置10に挿入されて接続される。
【0046】
回路基板60は、図4に示すように、端部をガイド部13aに案内されて、カードエッジ部61が入口14aよりスロット14内に挿入される。
【0047】
両側のパッド62Y1,62Y2は、最初に、両側の第1のコンタクト部31aに当たって、第1のコンタクト腕部31を外側に弾性的に撓ませ、第1のコンタクト部31aはパッド62Y1,62Y2上を相対的に擦ってパッド62Y1,62Y2上の汚れを退けてクリーニングする。
【0048】
ここで、部位P1と部位P2とは離れているため、第1のコンタクト腕部31の撓みの影響は第2のコンタクト腕部32には及ばず、第2のコンタクト腕部32は少しも撓まず、第2のコンタクト部32aの位置は変化しない。
【0049】
回路基板60は、更に挿入され、ストッパ部13bに突き当たる位置まで挿入される。
【0050】
この過程で、両側のパッド62Y1,62Y2は、両側の第2のコンタクト部32aに当たって、第2のコンタクト腕部32を外側に弾性的に撓ませる。
【0051】
第2のコンタクト部32aは、パッド62Y1,62Y2のうち第1のコンタクト部31aによってクリーニングされた部分に接触する。しかも、第2のコンタクト部32aは、接触圧F2で接触する。」

・「【0059】
図11は本発明の実施例2になるカードエッジコネクタ装置のコンタクト部材30AY1,30AY2を対向させて示す。
【0060】
このコンタクト部材30Aは、打ち抜いただけの形状であり、本体部33Aと、第1のコンタクト腕部31Aと、第2のコンタクト腕部32Aと、バルジ部34Aと、実装用端子部35Aとを有し、全体がAuメッキされている。第1のコンタクト部31Aaと第2のコンタクト部32Aaとは共に破断面である。このコンタクト部材30Aは、一回の打ち抜き加工だけで、安価に製造できる。
【0061】
バルジ部34Aは、第1の本体部33AaよりZ1方向に突き出ている。第1のコンタクト腕部31Aは第2の本体部33bの部位PA1からZ1方向に延出しており、第2のコンタクト腕部32Aは、第2の本体部33bの部位PA2からZ1方向に延出している。部位PA1と部位PA2とは遠く離れており、第1のコンタクト腕部31Aの撓みは第2のコンタクト腕部32Aには影響を及ぼさず、第1のコンタクト腕部31Aと第2のコンタクト腕部32Aとは独立している。
【0062】
第1のコンタクト部31Aaと第2のコンタクト部32Aaとは、Z方向の線LZ上に位置している。S1は第1、第2のコンタクト部31Aa、32Aaを含む面である。本体部33Aは、線LZを含み前記の面S1に対して直交する面S2上に位置する。
【0063】
上記のコンタクト部材30AY1,30AY2がハウジングに整列して組み込まれると、カードエッジコネクタ装置となる。」

・図4の図示内容を参酌すると、図11の図示内容から、「第2のコンタクト部」は「第1のコンタクト部」の次にパッドと接触するといえる。

・図1ないし3の図示内容を参酌すると、図11の図示内容から、「カードエッジコネクタ装置」は、金属板部材を打ち抜いた形状の「第1のコンタクト腕部」と「第2のコンタクト腕部」の板面が平行となるように整列してハウジングに組み込んであるといえる。

・図11の図示内容から、「第1のコンタクト腕部」は、第1のコンタクト腕部の「第1のコンタクト部」と鋭角をなすように形成された「箇所」を有するといえ、その「箇所」と「腕部分」とによって隙間として形成される「隙間部」を有するといえる。

・明細書の段落【0029】の「第2のコンタクト部32aより先端側の部分は、第1のコンタクト腕部31の逆U字部分31cの内側に位置している」との記載を参酌すると、図11の図示内容から、「第2のコンタクト腕部」の先端の近くの箇所は、「隙間部」の内側に位置する「先端側の部分」を有するといえる。

したがって、上記引用文献には、実施例2に係る具体例に注目し、本願発明1及び本願発明4に倣って整理すると、次の発明(以下、順に「引用発明1」及び「引用発明2」という。)が記載されていると認められる。

(引用発明1)
「パッドと接触圧をもって接触して押し退けられる第1のコンタクト部が形成された先端の近くの箇所と、先端の近くの箇所を押し退けられるようにする弾性的に撓める腕部分とを有する金属板部材を打ち抜いた形状の第1のコンタクト腕部と、第1のコンタクト腕部の次にパッドと接触圧をもって接触する第2のコンタクト部が形成された先端の近くの箇所を有する金属板部材を打ち抜いた形状の第2のコンタクト腕部とを有する多数のコンタクト部材を、第1のコンタクト腕部と第2のコンタクト腕部の板面が平行となるように整列してハウジングに組み込んであるカードエッジコネクタ装置において、
第1のコンタクト腕部は、第1のコンタクト腕部の第1のコンタクト部と鋭角をなすように形成された箇所と、前記箇所と弾性的に撓める腕部分とによって電気的に接続する金属板部材を打ち抜いた形状の隙間として形成される隙間部とを有しており、
第2のコンタクト腕部の先端の近くの箇所は、前記隙間部の内側に位置する先端側の部分を有しており、
第1のコンタクト腕部の先端の近くの箇所と第2のコンタクト腕部の先端の近くの箇所は、パッドと接触圧をもって接触することで押し退けられるカードエッジコネクタ装置。」

(引用発明2)
「パッドと接触圧をもって接触して押し退けられる第1のコンタクト部が形成された先端の近くの箇所と、先端の近くの箇所を押し退けられるようにする弾性的に撓める腕部分とを有する金属板部材を打ち抜いた形状の第1のコンタクト腕部と、第1のコンタクト腕部の次にパッドと接触圧をもって接触する第2のコンタクト部が形成された先端の近くの箇所を有する金属板部材を打ち抜いた形状の第2のコンタクト腕部とを有する多数のコンタクト部材を、第1のコンタクト腕部と第2のコンタクト腕部の板面が平行となるように整列してハウジングに組み込んであるカードエッジコネクタ装置において、
第1のコンタクト腕部は、弾性的に撓める腕部分と先端の近くの箇所との間に電気的に接続する金属板部材を打ち抜いた形状の隙間として形成されており第2のコンタクト腕部の先端の近くの箇所の先端側の部分が内側に位置する隙間部を有しており、
第1のコンタクト腕部の先端の近くの箇所と第2のコンタクト腕部の先端の近くの箇所は、パッドと接触圧をもって接触することで押し退けられるカードエッジコネクタ装置。」

第5 対比・判断
1.本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明1とを対比すると、次のことがいえる。
その機能・構造等からして、引用発明1の「パッド」は本願発明1の「接続対象物」に相当し、同様に、「接触圧をもって接触」は「押圧接触」に、「押し退けられる」は「変位する」に、「第1のコンタクト部」及び「第2のコンタクト部」はそれぞれ「接触縁」に、「先端の近くの箇所」は「接触部」に、「押し退けられるようにする弾性的に撓める腕部分」及び「弾性的に撓める腕部分」はそれぞれ「変位可能に支持する弾性腕」及び「弾性腕」に、「金属板部材を打ち抜いた形状」は「平板形状」に、「第1のコンタクト腕部」は「フロント端子」に、「第2のコンタクト腕部」は「リア端子」に、「多数」は「複数」に、「コンタクト部材」は「コネクタ端子」に、「板面が平行となるように整列してハウジングに組み込んである」は「板面が平行となるようにハウジングに備える」に、「カードエッジコネクタ装置」は「コネクタ」に、「鋭角をなすように形成された箇所」は「鋭角をなすように形成された後縁」に、「電気的に接続する金属板部材を打ち抜いた形状」は「導電性金属平板の打抜き形状」に、「先端側の部分」は「先端部」に、それぞれ相当する。
そして、本願発明1の「収容部」と引用発明1の「隙間部」とは「空間部」の概念で一致している。

したがって、本願発明1と引用発明1との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

(一致点)
「接続対象物と押圧接触して変位する接触縁が形成された接触部と、接触部を変位可能に支持する弾性腕とを有する平板形状のフロント端子と、フロント端子の次に接続対象物と押圧接触する接触縁が形成された接触部を有する平板形状のリア端子とを有する複数のコネクタ端子を、フロント端子とリア端子の板面が平行となるようにハウジングに備えるコネクタにおいて、
フロント端子は、フロント端子の接触縁と鋭角をなすように形成された後縁と、前記後縁と弾性腕とによって導電性金属平板の打抜き形状の隙間として形成される空間部とを有しており、
リア端子の接触部は、先端部を有しており、
フロント端子の接触部とリア端子の接触部は、接続対象物と押圧接触することで変位するコネクタ。」

(相違点)
(相違点1) 「リア端子の接触部」が有する「先端部」に関し、本願発明1は、フロント端子の「空間部」が「収容部」であって「収容部の内部に突出してフロント端子の接触部の前記後縁の下端よりも高く位置する」のに対し、引用発明では、第1のコンタクト腕部(フロント端子に相当)の「空間部」が「隙間部」であって、「隙間部の内側に位置する」点。

(相違点2) 「フロント端子の接触部とリア端子の接触部は、接続対象物と押圧接触することで変位する」点に関し、本願発明1は、「互いに非接触のまま」であるのに対し、引用発明では、「互いに非接触のまま」か不明である点。

(2)相違点についての判断
上記相違点1について検討すると、引用文献の明細書の段落【0044】に、実施例1に関し「第1のコンタクト腕部31は上端側に逆U字部分31cを有し、第2のコンタクト腕部32の先端は逆U字部分31cの内側に位置して逆U字部分31cによって囲われており、コンタクト部材30のZ1側は丸み形状であり引っかからない形状となっており、コンタクト部材30のハウジング11の底面側から開口15内への挿入は円滑になされる。」と記載され、特に「第2のコンタクト腕部32の先端は逆U字部分31cの内側に位置して逆U字部分31cによって囲われて」いることが記載されているとしても、同じく段落【0028】、【0029】に実施例1に関し「第1のコンタクト腕部31は、部位P1からZ1方向に延出している腕部分31bと、腕部分31bの頂上部にX2の側から見て時計方向に逆U字形状に曲げられた逆U字部分31cとを有する。逆U字部分31cのZ1側からZ2方向に向かう部分の先端部に第1のコンタクト部31aを有する。第1のコンタクト部31aの先端は、内側に、即ちY2側に曲げてある。第2のコンタクト腕部32は、先端の近くの箇所に第2のコンタクト部32aを有する。第2のコンタクト部32aより先端側の部分は、第1のコンタクト腕部31の逆U字部分31cの内側に位置している。」と記載されていることからすると、引用発明1の「隙間部の内側に位置する」ことからは、隙間部に「囲われて」いることで、「開口15内への挿入は円滑になされる」ように、コンタクト部材のハウジングの底面側から開口内への挿入に際し、「第2のコンタクト腕部」は「開口」に干渉しないといったこと、すなわち、挿入方向から見て「逆U字部分31c」からはみ出ない(Y1方向に突出しない)といったことがいえるとしても、本願発明1の「リア端子の接触部」が有する「先端部」が「収容部の内部に突出してフロント端子の接触部の前記後縁の下端よりも高く位置する」ような構成を示唆するとはいえない。
また、上記相違点2について検討すると、引用文献の明細書の段落【0012】に「第1のコンタクト部と第2のコンタクト部とは良好な独立性を有し、どのような状況にあっても、第2のコンタクト部が設計された接触圧で被接続体のパッドに接触するように出来る。」と記載され、同じく段落【0061】に実施例2に関し「部位PA1と部位PA2とは遠く離れており、第1のコンタクト腕部31Aの撓みは第2のコンタクト腕部32Aには影響を及ぼさず、第1のコンタクト腕部31Aと第2のコンタクト腕部32Aとは独立している。」と記載されているとしても、同じく段落【0007】、【0008】に【発明が解決しようとする課題】として「しかし、特開平11-233183号公報に記載のカードエッジコネクタ装置は、第1のコンタクト部が変位するとこれに追従して第2のコンタクト部も変位してしまい、第1のコンタクト部と第2のコンタクト部との間で独立性に欠け、特に第2のコンタクト部のパッドとの接触圧が第1のコンタクト部の変位等の影響を受けて予定の値よりも低くなってしまい、電気的接続の信頼性を低下させてしまう。特開2002-126791号公報に記載のカードエッジコネクタ装置では、第1のコンタクト部と第2のコンタクト部との間の独立性は、特開平11-233183号公報に記載の構成に比べると良い。しかし、左側のリード部の根元の部分と右側のリード部の根元の部分とはその間にスリットが存在するだけであり極く接近しているため、場合によっては、左側のリード部の根元の反りが右側のリード部の根元の部分に伝わることも起こり、第1のコンタクト部と第2のコンタクト部との間の独立性は十分ではなく、第2のコンタクト部のパッドとの接触圧が予定の値よりも低くなってしまうおそれがあった。」と記載され、特に上記段落【0012】には「本発明によれば、第1のコンタクト腕部と第2のコンタクト腕部とが本体部のうち互いに離れている箇所より延出しているため、第2のコンタクト腕部は第1のコンタクト腕部の撓みの影響を受けず、よって、第1のコンタクト部と第2のコンタクト部とは良好な独立性を有し、どのような状況にあっても、第2のコンタクト部が設計された接触圧で被接続体のパッドに接触するように出来る。」と記載されていること、また、同じく段落【0039】に実施例1に関して「第1のコンタクト腕部31の根元部分の撓みの影響は、第2のコンタクト腕部32には及ばず、逆に、第2のコンタクト腕部32の根元部分の撓みの影響も、第1のコンタクト腕部31には及ばない。」と記載され、同じく段落【0048】に実施例1に関して「ここで、部位P1と部位P2とは離れているため、第1のコンタクト腕部31の撓みの影響は第2のコンタクト腕部32には及ばず、第2のコンタクト腕部32は少しも撓まず、第2のコンタクト部32aの位置は変化しない。」と記載されていることからすると、さらに、上記段落【0061】に「第1のコンタクト腕部31Aは第2の本体部33bの部位PA1からZ1方向に延出しており、第2のコンタクト腕部32Aは、第2の本体部33bの部位PA2からZ1方向に延出している。部位PA1と部位PA2とは遠く離れており、第1のコンタクト腕部31Aの撓みは第2のコンタクト腕部32Aには影響を及ぼさず、第1のコンタクト腕部31Aと第2のコンタクト腕部32Aとは独立している。」と記載されていることを合わせると、上記段落【0012】における「第1のコンタクト部と第2のコンタクト部とは良好な独立性を有し、どのような状況にあっても、第2のコンタクト部が設計された接触圧で被接続体のパッドに接触するように出来る」こと、及び、上記段落【0061】における「第1のコンタクト腕部31Aと第2のコンタクト腕部32Aとは独立している」ことから、第1のコンタクト腕部31Aと第2のコンタクト腕部32Aとはその「撓み」が互いに影響を及ぼさず、それぞれの接触圧に影響しないということがいえるとしても、本願発明1の「フロント端子の接触部とリア端子の接触部は、接続対象物と押圧接触することで変位する」際に「互いに非接触のまま」であるような構成を示唆するとはいえない。
さらに、引用発明1をして、上記相違点1及び2に係る本願発明1の構成とすることの動機づけは見当たらず、また、その構成が本願出願前に公知であるとする証拠もない。なお、上記相違点1に係る本願発明1の構成が、それ単独でみるならば公知であることは、本願の明細書の段落【0003】?【0005】に記載されているが、それは、「フロント端子の接触部が変位する際に、リア端子の接触部の先端を引っ掛けて同じ方向に変位させる」ものであるから、上記相違点2に係る本願発明1の構成とすることを阻害するといえる。

そして、本願発明1が奏する作用効果について検討すると、本願発明1は、上記相違点1及び2に係る構成を備えることで、本願明細書の段落【0007】及び【0008】に記載されているように、「本発明では、前記フロント端子に弾性腕と接触部との間にリア端子の接触部の先端側が入り込む収容部を設ける。こうすることで、リア端子における接触部の先端位置を前記隙間の範囲に限定することができる。よってリア端子の接触部の先端はフロント端子よりも接続対象物の側に突出しないため、接続対象物が嵌合時に突き当たり、リア端子が折れ曲がったり座屈したりするといった不具合が生じない。また、本発明では、フロント端子の接触部とリア端子の接触部を、接続対象物と押圧接触することで互いに非接触のまま変位する。これにより、リア端子は接圧を維持したまま変位することができる。よって、リア端子は接続対象物に確実に接触することができる」といえるものである。
そうすると、引用発明1をして上記相違点1及び2に係る本願発明1の構成を有するものとすることは、単なる設計事項であるということもできない。

したがって、本願発明1は、引用発明及び引用文献に記載された技術的事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

2.本願発明2ないし3について
本願発明2ないし3は、本願発明1を減縮した発明であるから、本願発明1と同様の理由により、引用発明及び引用文献に記載された技術的事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

3.本願発明4について
(1)対比
本願発明4と引用発明2とを対比すると、次のことがいえる。
その機能・構造等からして、引用発明2の「パッド」は本願発明4の「接続対象物」に相当し、同様に、「接触圧をもって接触」は「押圧接触」に、「押し退けられる」は「変位する」に、「第1のコンタクト部」及び「第2のコンタクト部」はそれぞれ「接触縁」に、「先端の近くの箇所」は「接触部」に、「押し退けられるようにする弾性的に撓める腕部分」及び「弾性的に撓める腕部分」はそれぞれ「変位可能に支持する弾性腕」及び「弾性腕」に、「金属板部材を打ち抜いた形状」は「平板形状」に、「第1のコンタクト腕部」は「フロント端子」に、「第2のコンタクト腕部」は「リア端子」に、「多数」は「複数」に、「コンタクト部材」は「コネクタ端子」に、「板面が平行となるように整列してハウジングに組み込んである」は「板面が平行となるようにハウジングに備える」に、「カードエッジコネクタ装置」は「コネクタ」に、「電気的に接続する金属板部材を打ち抜いた形状」は「導電性金属平板の打抜き形状」に、「先端側の部分」は「先端側」に、それぞれ相当する。
そして、本願発明4の「(先端側が)入り込む収容部」と引用発明2の「(先端側の部分が)内側に位置する隙間部」とは「(先端側が)所定の位置関係となる空間部」の概念で一致している。

したがって、本願発明4と引用発明2との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

(一致点)
「接続対象物と押圧接触して変位する接触縁が形成された接触部と、接触部を変位可能に支持する弾性腕とを有する平板形状のフロント端子と、フロント端子の次に接続対象物と押圧接触する接触縁が形成された接触部を有する平板形状のリア端子とを有する複数のコネクタ端子を、フロント端子とリア端子の板面が平行となるようにハウジングに備えるコネクタにおいて、
フロント端子は、弾性腕と接触部との間に導電性金属平板の打抜き形状の隙間として形成されておりリア端子の接触部の先端側が所定の位置関係となる空間部を有しており、
フロント端子の接触部とリア端子の接触部は、接続対象物と押圧接触することで変位するコネクタ。」

(相違点)
(相違点A) 「フロント端子」が有し、「リア端子の接触部の先端側」と「所定の位置関係となる空間部」に関し、本願発明4は、「接触部の先端側が入り込む収容部」であるのに対し、引用発明2では、「先端の近くの箇所の先端側の部分が内側に位置する隙間部」である点。

(相違点B) 本願発明4は、「接続対象物との接触時にフロント端子の接触部が変位する距離(L2)が、接続対象物との非接触時におけるフロント端子の接触部とリア端子の接触部との間の距離(L1)よりも短く、前記接触時におけるフロント端子の弾性腕と前記非接触時におけるリア端子の接触部との間の距離(L3)が、前記接触時にリア端子の接触部が変位する距離(L4)よりも長く」と特定されているのに対し、引用発明2では、特段特定されていない点。

(相違点C) 「フロント端子の接触部とリア端子の接触部は、接続対象物と押圧接触することで変位する」点に関し、本願発明4は、「互いに非接触のまま」であるのに対し、引用発明2では、「互いに非接触のまま」か不明である点。

(2)相違点についての判断
事案に鑑み、上記相違点Cについて検討すると、既に検討した相違点2と同様である。また、上記相違点Aについて検討すると、相違点1について既に検討したことからすれば、引用発明2の「内側に位置する」ことに関し、引用文献の明細書の段落【0044】の記載からは、「第2のコンタクト部32aより先端側の部分」は、挿入方向から見て「逆U字部分31c」からはみ出ない(Y1方向に突出しない)といったことがいえるとしても、本願発明4の「収容部」に「リア端子」の「接触部の先端側が入り込む」ことを示唆するものとはいえない。そうすると、引用発明2をして上記相違点A及びCに係る本願発明4の構成とすることは、当業者といえども、容易に想到することができたということはできない。

したがって、既に本願発明1に関して検討したことを考慮すると、上記相違点Bについて検討するまでもなく、本願発明4は、引用発明2及び引用文献に記載された技術的事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明1ないし4は、引用発明及び引用文献に記載された技術的事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2019-10-15 
出願番号 特願2014-28907(P2014-28907)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H01R)
最終処分 成立  
前審関与審査官 板澤 敏明  
特許庁審判長 大町 真義
特許庁審判官 藤田 和英
田村 嘉章
発明の名称 コネクタ  
代理人 大竹 正悟  

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