• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1367954
審判番号 不服2019-12471  
総通号数 252 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-12-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-09-20 
確定日 2020-11-12 
事件の表示 特願2018- 71975「操作装置、操作装置を備える画像処理装置、及び、その操作装置における情報表示方法」拒絶査定不服審判事件〔平成30年 9月13日出願公開、特開2018-142337〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成22年5月14日に出願した特願2010-111693号の一部を、平成26年3月3日に新たな特許出願とした特願2014-040449号の一部を、平成27年11月16日に新たな特許出願とした特願2015-223740号の一部を、平成29年1月30日に新たな特許出願とした特願2017-014366号の一部を、平成30年4月4日に新たな特許出願としたものであって、その手続の経緯は以下のとおりである。
平成30年12月 5日付け:拒絶理由通知書
平成31年 2月 7日 :意見書、手続補正書の提出
令和 元年 6月17日付け:拒絶査定
令和 元年 9月20日 :審判請求書、手続補正書の提出

第2 令和元年9月20日にされた手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
令和元年9月20日にされた手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由](補正の適否の判断)
1 本件補正について(補正の内容)
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1の記載は、次のとおり補正された(下線部は、補正箇所である。)。

(1)本件補正後の特許請求の範囲
「【請求項1】
選択可能な複数の動作モードを持つ装置に備えられ、選択された動作モードに対応する情報を表示するための表示手段を含む操作装置であって、
前記表示手段は、キャンセル機能及びストップ機能のトリガーとなるソフトウェアキーを表示し、
前記操作装置はさらに、いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置及び表示サイズを維持するように、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を含み、
前記表示制御手段は、選択された動作モードの状態がデフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が不可能な状態で表示させ、選択された動作モードの状態が非デフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が可能な状態で表示させる、操作装置。」

(2)本件補正前の特許請求の範囲
「【請求項1】
選択可能な複数の動作モードを持つ装置に備えられ、選択された動作モードに対応する情報を表示するための表示手段を含む操作装置であって、
前記表示手段は、キャンセル機能及びストップ機能のトリガーとなるソフトウェアキーを表示し、
前記操作装置はさらに、いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置を維持するように、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を含み、
前記表示制御手段は、選択された動作モードの状態がデフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が不可能な状態で表示させ、選択された動作モードの状態が非デフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が可能な状態で表示させる、操作装置。」

2 補正の適否
本件補正は、本件補正前の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置を維持するように、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段」について、「いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置及び表示サイズを維持するように、前記表示手段の表示を制御する」として、その制御する表示に限定を付加するものであって、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法17条の2第5項2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
また、本件補正は、出願当初の明細書の段落【0034】、【図5】、及び、【図6】の記載からみて、出願当初の明細書及び図面の範囲内の補正であり、特許法17条の2第3項の規定に適合するものである。
そこで、本件補正後の請求項1に記載される発明(以下「本件補正発明」という。)が同条第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について、以下、検討する。

(1) 補正後の本願発明(本件補正発明の認定)
本件補正発明は、上記1(1)に記載したとおりのものである。

(2) 引用文献1の記載及び引用発明
原査定の拒絶の理由において引用された、特開昭63-231464号公報(以下、「引用文献1」という。)には、以下のとおり記載されている(下線は当審で追加。)。

ア 「(実施例)
以下に本発明の実施例を詳細に説明する。
第1図に示す複合機器1は、長方形状の入力部である透明タッチパネル8aとこの透明タッチパネル8aに対向した形状の表示部である平面型ディスプレイ8bとの一体構造からなる複合表示及び入力装置8と、複合機能部3と、複合表示及び入力装置8における各種モードの表示領域及び入力領域を示すための制御プログラムと複合機器部3の動作制御を行う動作プログラムとを予め格納している記憶手段としてのメモリ200と、このメモリ200から前記制御プログラムを取込み複合表示及び入力装置8の透明タッチパネル8aに対するキー入力領域の設定及びキー入力信号の転送を行うと共に平面型ディスプレイ8bに対して後述するような各種の表示を行う制御手段としてのコントローラ2とを有して構成されている。」(第2頁左下欄第9行-右下欄第5行)

イ 「次に、上記構成の複合機器1の作用を、複合表示及び入力装置8における各種入力操作情報の表示態様及びこの表示態様に対応するキー入力位置の設定態様を主にして説明する。
この複合機器1を起動すると、コントローラ2はメモリ200に格納されているイニシャルモードの制御プログラムを取込む。例えばこの複合機器1が複写(COPY)モードをイニシャルに設定していれば、第4図に示す内容の制御プログラムを取込み、これを基に平面型ディスプレイ8aに表示信号を送り、第3図に示すような表示態様で複写(COPY)モードの入力操作情報及びこの入力操作情報に対応するキー入力位置を表示する。
すなわち、まず平面型ディスプレイ8aに枠のラインLを表示し、ざらにこの枠のラインLの左隅部にモード欄9を表示する。このモード欄9は、モード(MODE)の文字と、四角形状の4個の枠を少しずつ位置をずらして重ね合せた部分とから構成している。そして、重ね合せ状態の各粋には上から順に複写(COPY)、ファクシミリ(FAX)、プリンタ(PRINTER)、スキャナ(SCANNER)の文字をそれぞれ表示する。また、コントローラ2は、このモード欄9全域にタッチ領域(指で押圧するとその押圧力を電気信号に変換する領域)を設定する。
次に、コントローラ2はモード欄9の右隣りにコピー仕様欄10を表示する。」(第3頁左上欄第11行-右上欄第16行)

ウ 「コントローラ2は、さらにコピー仕様欄10の右隣りに、倍率モード欄11を表示する。」(第3頁左下欄第6行-第7行)

エ 「次にコントローラ2は、倍率モード欄11の右隣りに写真モード欄12及び編集モード欄13を上下配置に表示する。」(第3頁左下欄第15行-第17行)

オ 「さらにコントローラ2は、写真モード欄12及び編集モード欄13の右隣りにメッセージ欄14及び画像濃度欄16を表示する。」(第3頁右下欄第2行-第4行)

カ 「次にコントローラ2は、画像濃度欄16の下側に、クリア/ストップ(C/S)欄17を縦5mm程度、横5mm以上の大きさで表示する。
さらに、コントローラ2は、メッセージ欄14の下側で平面型ディスプレイ8bの右下隅部にプリント欄18を複写紙の図形を付して表示すると共に、前記メッセージ欄14の右上隅部にヘルプ(HELP)欄15を表示する。
このような平面型ディスプレイ8bに対する各欄の表示と並行して、コントローラ2は制御プログラムに基づき透明タッチパネル8aにも制御信号を送り、コピー使用欄10の複写紙サイズ10b、枚数入力キー10eの領域、倍率モード欄11の倍率入力キー11cの領域、写真モード欄12の全域、編集モート欄13の全域、ヘルプ欄15の全域、画像濃度欄16の薄コピー表示部16a、オート表示部16b、濃コピー表示部16cの各領域、クリア/ストップ欄17の全域及びプリント欄18の全域にそれぞれタッチ領域を設定する。」(第3頁右下欄第12行-第4頁左上欄第11行)

キ 「次に、複合機器1によりファクシミリ送信を行う場合について第5図を参照して説明する。
この場合には、モード欄9を指により1回押圧する。すると、コントローラ2は第3図に示す表示態様を一旦クリアし、第5図に示すようにファクシミリモードとしての枠のラインL表示を行うと共に、モード欄9の位置にファクシミリ(FAX)の文字を付した枠を最上部とするモード欄56を表示する。このとき、上述した場合と同様な制御動作の基に、モード欄56全域にタッチ領域を設定する。
次に、コントローラ2は上述した場合と同様な動作の基に送信・受信切換欄57の表示とこの欄全域に対するタッチ領域の設定、原稿濃度欄58の表示と濃表示部58a、オート表示部58b、淡表示部58cに対するタッチ領域の設定、写真モード欄59の表示とこの写真モード欄におけるドキュメント59a、カメラ59b、カメラファイン(FINE)59cに対するタッチ領域の設定、電話マーク60a、電話番号表示部60b、短縮ダイヤルマーク(*)60c,テンキー60dからなるダイヤル欄60の表示と前記ダイヤルマーク60c及びテンキー60dに対するタッチ領域の設定、時計表示からなるタイマ送信欄61の表示とこのタイマ送信欄61に対するタッチ領域の設定、パスワード欄62とこのパスワード欄62全域のタッチ領域の設定、ポーリング送信欄63の表示とこの欄全域のタッチ領域の設定、電話予約欄64の表示とこの欄全域のタッチ領域の設定、メッセージ欄65の表示、このメッセージ欄65の右上隅部に対するヘルプ(HELP)欄66の表示とこの欄全域のタッチ領域の設定、メッセージ欄65下側領域におけるクリア/ストップ欄67の表示とこの欄に対するタッチ領域の設定、ファクシミリキー欄68の表示とこの欄に対するタッチ領域の設定を行う。
この第5図に示すファクシミリ送信モードにおいて、モード欄56による入力操作領域は前記複写モードにおけるモード欄9による入力操作領域と同一の位置に、ヘルプ欄66による入力操作領域は前記複写モードにおけるヘルプ欄15による入力操作領域と同一の位置に、クリア/ストップ欄67による入力操作領域は複写モードにおけるクリア/ストップ欄17による入力操作領域と同一の位置にそれぞれ設定されるので、この装置のオペレータは操作モードがファクシミリ送信モードに変化した場合にも、これらの入力操作領域の認識が容易となり、操作効率が向上する。」(第4頁右上欄第13行-右下欄第20行)

ク 「次に、ファクシミリ受信モードについて第6図を参照して説明する。
この場合には、前記送信・受信切換欄57を指で押圧する。すると、コントローラ2は、制御プログラムに基づいて一旦第5図に示す表示態様をクリアした後、まず、第6図に示すような枠のラインLを表示する。さらにコントローラ2は、このラインLの左上隅部に前記モード欄56と同様なモード欄69を表示し、かつ、このモード欄69に対するタッチ領域の設定を行うと共に、前記送信・受信切換欄57の代りにファクシミリ受信モードを示す送信・受信切換欄70を表示し、かつ、この欄にタッチ領域の設定を行う。」(第5頁左上欄第8行-第20行)

ケ 「さらに、コントローラ2は、前記メッセージ欄と同等の大きさのメッセージ欄73の表示、ヘルプ(HELP)欄66と同等の大きさ及び配置のヘルプ(HELP)欄74の表示とタッチ領域の設定、ストップ/クリア欄67と同等の大きさ及び配置のクリア/ストップ欄75の表示とタッチ領域の設定、前記ファクシミリキー欄68と同等の大きさ及び配置のファクシミリキー欄76の表示及びタッチ領域の設定を行う。
このファクシミリ受信モードの場合においても、モード欄69、ヘルプ欄74、クリア/ストップ欄75はそれぞれ前記複写モードにおけるモード欄9、ヘルプ欄15、クリア/ストップ欄17と同一の位置に設定されるので、これら各欄のオペレータによる認識は容易となる。」(第5頁右上欄第5行-第19行)

コ 「次に、プリンタモードについて第7図を参照して説明する。この場合には、第3図に示す複写モードの表示態様の状態において、モード欄9を指で2回押圧する。
すると、コントローラ2は、第3図に示す複写モードの表示態様及び各タッチ領域を一旦クリアした後、まず枠のラインLを表示する。
さらにコントローラ2は、前記モード欄9と同様の大きさ及び配置にモード欄88を表示し、かつ、このモード欄88に対するタッチ領域の設定を行う。このとき、コントローラ2はこのモード欄88にプリンタの文字を付した枠が最上部となるように表示制御を行う。」(第5頁左下欄第3行-第15行)

サ 「次に、コントローラ2は、倍率モード90の隣りから透明タッチパネル8a及び平面型ディスプレイ8bの右側端部のラインL近傍までの領域にメッセージ欄95を表示した後、第3図に示すヘルプ欄15、画像濃度欄16、クリア/ストップ欄17及びプリント欄18とそれぞれ同様な大きさ及び配置状態で、ヘルプ欄91、画像濃度欄92、クリア/ストップ欄93及びプリント欄94を表示し、かつ、タッチ領域が必要な部分にそれぞれタッチ領域の設定を行う。
このプリントモードの場合においても、モード欄88、ヘルプ欄91、クリア/ストップ欄93はそれぞれ複写モードにおけるモード欄9,ヘルプ欄15、クリア/ストップ欄17とそれぞれ同一の位置に設定されるので、これら各欄に対するオペレータの認識は容易となり、操作効率が向上する。」(第5頁右下欄第18行-第6頁左上欄第14行)

シ 「次に、スキャナモードについて第8図を参照して説明する。
この場合には、第3図に示す複写モードの表示態様の状態から、モード欄9を3回押圧する。もちろん、第7図に示すプリンタモードにおけるモード欄88を1回押圧するようにしてもよい。
このとき、コントローラ2は押圧前の表示態様及び各タッチ領域を一旦クリアした後、まず枠のラインLを表示する。
さらに、コントローラ2は前記モード欄9又は88と同様なモード欄95を表示し、かつ、このモード欄95に対するタッチ領域の設定を行う。このとき、コントローラ2はこのモード欄95にスキャナの文字を付した枠が最上部となるように表示制御を行う。」(第6頁左上欄第19行-右上欄第13行)

ス 「さらに、コントローラ2は、メッセージ欄99、ヘルプ欄100、画像濃度欄101、クリア/ストップ欄102及びスタート(START)キー欄103を、前記複写モードの場合と同様な動作のもとに表示すると共に、ヘルプ欄100、画像濃度欄101、クリア/ストップ欄102及びスタートキー欄103に対するタッチ領域の設定を行う。
このスキャナモードにおいても、モード欄95、ヘルプ欄100、クリア/ストップ欄102は、それぞれ複写モードにおける対応する各欄と同一の位置に設定され、また、前記プリント欄18と同様な意味を有するスタートキー欄103からもプリント欄18と同一の位置に設定されるので、オペレータの認識が容易で操作効率が向上する。」(第6頁左下欄第12行-右下欄第6行)

セ したがって、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「複合機器1は、長方形状の入力部である透明タッチパネル8aとこの透明タッチパネル8aに対向した形状の表示部である平面型ディスプレイ8bとの一体構造からなる複合表示及び入力装置8と、メモリ200から前記制御プログラムを取込み複合表示及び入力装置8の透明タッチパネル8aに対するキー入力領域の設定及びキー入力信号の転送を行うと共に平面型ディスプレイ8bに対して後述するような各種の表示を行う制御手段としてのコントローラ2とを有して構成され、(上記ア参照。)
コントローラ2は、複合機器1が複写(COPY)モードをイニシャルに設定していれば、制御プログラムを取込み、複写(COPY)モードの入力操作情報及びこの入力操作情報に対応するキー入力位置を表示し、次にコントローラ2は、画像濃度欄16の下側に、クリア/ストップ(C/S)欄17を縦5mm程度、横5mm以上の大きさで表示し、クリア/ストップ欄17の全域にタッチ領域を設定し、(上記イ、カ参照。)
複合機器1によりファクシミリ送信を行う場合、モード欄9を指により1回押圧すると、コントローラ2はモード欄9の位置にファクシミリ(FAX)の文字を付した枠を最上部とするモード欄56を表示し、このとき、上述した場合と同様な制御動作の基に、モード欄56全域にタッチ領域を設定し、次にコントローラ2は、メッセージ欄65下側領域におけるクリア/ストップ欄67の表示とこの欄に対するタッチ領域の設定を行い、このファクシミリ送信モードにおいて、クリア/ストップ欄67による入力操作領域は複写モードにおけるクリア/ストップ欄17による入力操作領域と同一の位置に設定されるので、この装置のオペレータは操作モードがファクシミリ送信モードに変化した場合にも、これらの入力操作領域の認識が容易となり、操作効率が向上し、(上記キ参照。)
ファクシミリ受信モードについて、コントローラ2は、ストップ/クリア欄67と同等の大きさ及び配置のクリア/ストップ欄75の表示とタッチ領域の設定を行い、(上記ク、ケ参照。)
プリンタモードについて、複写モードの表示態様の状態において、モード欄9を指で2回押圧すると、コントローラ2は、前記モード欄9と同様の大きさ及び配置にモード欄88を表示し、かつ、このモード欄88に対するタッチ領域の設定を行い、次に、コントローラ2は、クリア/ストップ欄17と同様な大きさ及び配置状態で、クリア/ストップ欄93を表示し、かつ、タッチ領域が必要な部分にそれぞれタッチ領域の設定を行い、このプリントモードの場合においても、クリア/ストップ欄93は、複写モードにおけるクリア/ストップ欄17と、同一の位置に設定されるので、各欄に対するオペレータの認識は容易となり、操作効率が向上し、(上記コ、サ参照。)
スキャナモードについて、複写モードの表示態様の状態から、モード欄9を3回押圧し、このとき、コントローラ2は前記モード欄9又は88と同様なモード欄95を表示し、かつ、このモード欄95に対するタッチ領域の設定を行い、さらに、コントローラ2は、クリア/ストップ欄102を、前記複写モードの場合と同様な動作のもとに表示すると共に、クリア/ストップ欄102に対するタッチ領域の設定を行い、このスキャナモードにおいても、モード欄95、クリア/ストップ欄102は、それぞれ複写モードにおける対応する各欄と同一の位置に設定されるので、オペレータの認識が容易で操作効率が向上する、(上記シ、ス参照。)
複合機器1。」

(3) 引用文献3の記載
原査定の拒絶の理由において引用された、特開2010-86226号公報(以下、「引用文献3」という。)には、【図3】とともに、段落【0052】、【0056】、【0059】に、以下のとおり記載されている(下線は当審で追加。)。

「【0052】
図3は、PC10の表示装置18に表示されるRSSリスト設定画面60の一例を示す図である。このRSSリスト設定画面60は、外部デバイスへのRSSサイト情報の追加登録がユーザにより命令された場合に表示される画面である。このRSSリスト設定画面60の表示に先立ち、ユーザは、RSSサイト情報参照元のOPMLファイル、およびRSSサイト情報の追加登録先としてのデバイスを予め指定しておくものとする。なお、図3は、追加登録先のデバイスとして、複合機40が指定された場合を例にとって図示している。」

「【0056】
さらに、RSSリスト設定画面60には、登録ボタン65、上段移行ボタン66、下段移行ボタン67、クリアボタン68、OPML読込ボタン69、終了ボタン70が設けられる。なお、セレクトリスト62内のフィードタイトルが未選択の状態では、登録ボタン65はグレーアウトし、押下が禁止される。また、デバイスRSSリスト61内のRSSサイト情報が未選択の状態では、クリアボタン68はグレーアウトし、押下が禁止される。なお、図3においては、グレーアウトした状態にある登録ボタン65およびクリアボタン68を破線で図示している。」

「【0059】
クリアボタン68は、RSSサイト情報のクリア命令を入力するためのボタンである。デバイスRSSリスト61に表示されたRSSサイト情報のうち、いずれかがユーザにより選択されると、このクリアボタン68のグレーアウトが解除され、押下することが可能となる。そして、このクリアボタン68が画面上でマウスカーソル等により押下され、CPU11にクリア命令が入力されると、PC10は、選択中のRSSサイト情報を、デバイス側RSSサイト情報登録エリア441から削除させる処理を実行する。」

以上の記載より、引用文献3には、
「複合機へのRSSサイト情報の追加登録を行うRSSリスト設定画面60において、デバイスRSSリスト61内のRSSサイト情報が未選択の状態では、クリアボタン68はグレーアウトし、押下が禁止され、デバイスRSSリスト61に表示されたRSSサイト情報のうち、いずれかがユーザにより選択されると、このクリアボタン68のグレーアウトが解除され、押下することが可能となる、RSSリスト設定画面60。」
が記載されているといえる。

(4) 引用文献4の記載
原査定の拒絶の理由において引用された、特開2003-241954号公報(以下、「引用文献4」という。)には、【図2】、【図8】とともに、段落【0044】-【0045】、【0055】に、以下のとおり記載されている(下線は当審で追加。)。

「【0044】操作部121は、液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキー等で構成することできる。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は、パネルインターフェース115を介してCPU101に伝えられる。また、液晶表示部はパネルインターフェース115から送られてきた画像データを表示する。液晶表示部は、本画像形成装置の操作に関連する機能、画像データ及びカウンタ情報などを表示する。
【0045】図2は、操作部121の一構成例を詳細に示した図である。液晶表示部201は、各種機能表示やデータ表示、あるいはユーザからの入力を受け付ける部分であり、ユーザと双方向の情報交換を行う。表面はタッチパネルとなっており、表示されたキーや領域をユーザが指で触れることで各種選択指定が可能である。」

「【0055】ステップS503では、CPU101が、ユーザにより別カウンタの設定キー701が押し下げられたことを検出すると、図8に示される別カウンタの設定選択画面を液晶表示部201に表示させる。すなわち、本ステップは、複数の動作モードから所定の動作モードを選択するための選択画面を表示させるステップである。ユーザは、復旧・試験モードを指定したい場合は復旧・試験キー801を、試用期間モードを指定したい場合には試用期間キー802を押し下げることになる。なお、別カウンタによるカウントを実行しない通常状態401において、この画面が呼び出された場合、図8に示す通り、CPU101は、復旧・試験キー801も試用期間キー802も反転表示しない。一方で、復旧・試験用のカウンタ又は試用期間用のカウンタが使用されている状態で本画面が呼び出された場合、あるいは、後述するように別カウンタが詳細に設定された後に本画面に戻ってきた場合は、CPU101は、それぞれ選択されたキーを反転表示させる。これにより、現在の状態が明示的にユーザに提示される。別カウントモードの解除キー803は、復旧・試験モード又は試用期間モードが実行中である場合に、それを解除し通常状態へ移行するためのキーである。通常状態401において、この画面が呼び出された場合は、CPU101は、図8に示されるように解除キー803をグレーアウト表示し、押し下げ不能とする。グレーアウト表示とは、通常よりも薄い諧調で表示することをいう。ここでは、グレーアウト表示しているが、解除キー803を全く表示しないようにしてもよい。また、通常通り表示しておき、解除キー803が押し下げられたときに、警告表示や警告音を出力してもよい。一方で、押し下げが可能な状態のときは、復旧・試験キー801又は試用期間キー802が反転表示されている。」

以上の記載より、引用文献4には、
「画像処理装置の操作に関連する機能を表示しユーザからの入力を受け付ける液晶表示部201であって、別カウンタの設定選択画面を表示させる際に、別カウントモードの解除キー803は、復旧・試験モード又は試用期間モードが実行中である場合に、それを解除し通常状態へ移行するためのキーであり、通常状態401において、この画面が呼び出された場合は、CPU101は、解除キー803をグレーアウト表示し、押し下げ不能とする、液晶表示部201。」
が記載されているといえる。

(5)対比

本件補正発明と、上記引用発明を対比する。

ア 引用発明の「複合機器1」は、「複写(COPY)モード」、「ファクシミリ送信モード」、「ファクシミリ受信モード」、「プリンタモード」、及び「スキャナモード」の各モードを備えており、「複写モード」に設定されている状態から、「モード欄9」を指で所定の回数だけ押圧することで、「ファクシミリ送信モード」、「プリンタモード」、及び、「スキャンモード」のモードを選択できるから、本件補正発明の「選択可能な複数の動作モードを持つ装置」に相当する。

引用発明の「平面型ディスプレイ8b」は、「複写(COPY)モード」に設定されている場合に、「複写(COPY)モードの入力操作情報及びこの入力操作情報に対応するキー入力位置を表示し」、また、「複写モード」以外の個々のモードにおいても、各種の表示を行うから、本件補正発明の「選択された動作モードに対応する情報を表示するための表示手段」に相当する。

よって、引用発明の「平面型ディスプレイ8b」を含む「複合表示及び入力装置8」は、本件補正発明の「選択可能な複数の動作モードを持つ装置に備えられ、選択された動作モードに対応する情報を表示するための表示手段を含む操作装置」に相当する。

イ 引用発明の「平面型ディスプレイ8b」が、「コントローラ2」の制御により、「クリア/ストップ(C/S)欄17」(または、クリア/ストップ欄67、75、93、102)を表示することは、本件補正発明の「前記表示手段は、キャンセル機能及びストップ機能のトリガーとなるソフトウェアキーを表示」することに相当する。

ウ 引用発明の「コントローラ2」は、「メモリ200から前記制御プログラムを取込み複合表示及び入力装置8の透明タッチパネル8aに対するキー入力領域の設定及びキー入力信号の転送を行うと共に平面型ディスプレイ8bに対して後述するような各種の表示を行う制御手段としてのコントローラ2」であるから、本件補正発明の「表示手段の表示を制御する表示制御手段」に相当する。

引用発明の「コントローラ2」の各モードにおける表示の制御は、
「複写(COPY)モード」では、「画像濃度欄16の下側に、クリア/ストップ(C/S)欄17を縦5mm程度、横5mm以上の大きさで表示し」、
「ファクシミリ送信モード」において、「クリア/ストップ欄67による入力操作領域は複写モードにおけるクリア/ストップ欄17による入力操作領域と同一の位置に設定されるので、この装置のオペレータは操作モードがファクシミリ送信モードに変化した場合にも、これらの入力操作領域の認識が容易となり、操作効率が向上し」、
「ファクシミリ受信モード」では、「ストップ/クリア欄67と同等の大きさ及び配置のクリア/ストップ欄75の表示」を行い、
「プリンタモード」では、「クリア/ストップ欄17と同様な大きさ及び配置状態で、クリア/ストップ欄93を表示し」、
「スキャナモードにおいても、モード欄95、クリア/ストップ欄102は、それぞれ複写モードにおける対応する各欄と同一の位置に設定されるので、オペレータの認識が容易で操作効率が向上する」ものである。

よって、引用発明の「コントローラ2」は、「クリア/ストップ(C/S)欄」の「表示位置」については、「いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置」「を維持する」ものであるといえる。
一方、引用発明の「コントローラ2」は、「クリア/ストップ(C/S)欄」の「表示サイズ」については、
・「複写(COPY)モード」では、「縦5mm程度、横5mm以上の大きさ」であること、
・「ファクシミリ送信モード」と、「ファクシミリ受信モード」の2つのモード間では「同等の大きさ」であること、
・「複写(COPY)モード」と「プリンタモード」の2つのモード間では「同様な大きさ」であること、
がそれぞれ特定されているものの、すべてのモードで「同等の大きさ」であることまでは特定されていない。
したがって、引用文献1の「コントローラ2」は、本件補正発明の「前記操作装置はさらに、いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置及び表示サイズを維持するように、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を含」むことと、「前記操作装置はさらに、いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置を維持するように、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を含」む点で共通するといえる。

エ 引用発明の「コントローラ2は、画像濃度欄16の下側に、クリア/ストップ(C/S)欄17を縦5mm程度、横5mm以上の大きさで表示し、クリア/ストップ欄17の全域にタッチ領域を設定し」ていることから、本件補正発明の「前記表示制御手段は、選択された動作モードの状態がデフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が不可能な状態で表示させ、選択された動作モードの状態が非デフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が可能な状態で表示させる」ことと、「前記表示制御手段は、前記表示手段に対し、前期ソフトウェアキーを選択操作が可能な状態で表示させる」点で共通するといえる。

オ 以上のことから、本件補正発明と引用発明との一致点及び相違点は、次のとおりである。

[一致点]
「選択可能な複数の動作モードを持つ装置に備えられ、選択された動作モードに対応する情報を表示するための表示手段を含む操作装置であって、
前記表示手段は、キャンセル機能及びストップ機能のトリガーとなるソフトウェアキーを表示し、
前記操作装置はさらに、いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置を維持するように、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を含み、
前記表示制御手段は、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が可能な状態で表示させる、操作装置。」

[相違点1]
ソフトウエアキーの「表示位置及び表示サイズ」の表示制御において、本件補正発明では、「前記操作装置はさらに、いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置及び表示サイズを維持するように、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を含」むのに対して、引用発明では、「クリア/ストップ(C/S)欄」の「表示サイズ」が、「ファクシミリ送信モード」と、「ファクシミリ受信モード」の2つのモード間で「同等の大きさ」であり、また、「複写(COPY)モード」と「プリンタモード」の2つのモード間で「同様な大きさ」であるものの、「いずれの動作モードが特定された場合でも」「表示サイズを維持する」ことは特定されていない点。

[相違点2]
本件補正発明では、「選択された動作モードの状態がデフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が不可能な状態で表示させ、選択された動作モードの状態が非デフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が可能な状態で表示させる」のに対し、引用発明は、選択された動作モードの状態がデフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が不可能な状態で表示させ、選択された動作モードの状態が非デフォルト状態である場合には、前記表示手段に対し、前記ソフトウェアキーを選択操作が可能な状態で表示させることが特定されていない点。

(6)判断
ア [相違点1]について
一般に、ソフトウエアキー等の各種の操作キーを表示する場合、操作キーを適切な表示サイズで表示することは、当業者が、各操作キーの用途や操作性、視認性等を考慮して適宜選択すべき設計的事項である。
よって、「ファクシミリ送信モード」と、「ファクシミリ受信モード」で「同等の大きさ」であり、また、「複写(COPY)モード」と「プリンタモード」で「同様な大きさ」である、引用発明の「クリア/ストップ(C/S)欄」のキーについて、用途や操作性、視認性等を考慮して、さらに「スキャンモード」を含む各モードのすべてについて、「同等の大きさ」とすることによって、「前記操作装置はさらに、いずれの動作モードが選択された場合でも、前記ソフトウェアキーの表示位置及び表示サイズを維持するように、前記表示手段の表示を制御する表示制御手段を含」む、上記[相違点1]に係る構成とすることは、当業者が、操作性や視認性等を考慮して適宜選択すべき設計的事項である。

イ [相違点2]について
上記(3)、(4)記載のとおり、引用文献3及び引用文献4には、「情報を選択する操作手段と、上記情報の選択を取り消す操作手段とを表示する場合に、情報が選択されていない状態では、上記情報の選択を取り消す操作手段をグレーアウト表示して操作できないことを表示し、一方、情報が選択されている状態では、上記情報の選択を取り消す操作手段のグレーアウトを行わずに操作が可能であることを表示する技術」が記載されており、当該技術は慣用技術であるといえる。
そして、引用発明においても、動作モードが選択されて、選択された動作モードに対応する情報を最初に表示した時点では、通常、ユーザがソフトウェアキーによる情報の選択をまだ行っていない状態であるから、ユーザによる選択を取り消す必要が無いことは明らかであるといえる。
よって、引用発明において、情報の選択をまだ行っていない当該状態において、上記慣用技術を適用することで、情報の選択を取り消す操作手段、つまり、「キャンセル機能及びストップ機能」のソフトウェアキーを、グレーアウト表示して操作できないことを表示する一方、ユーザが情報が選択を行った場合に、ソフトウエアキーのグレーアウトを行わずに通常の表示とすることで、操作が可能であることを表示することにより、上記[相違点2]に係る構成とすることは、当業者が容易に想到し得ることである。

ウ まとめ
そして、本件補正発明の奏する作用効果も、引用発明及び上記慣用技術から、当業者であれば予想できる範囲のものである。
よって、本件補正発明は、引用発明及び上記慣用技術に基づき、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、独立して特許を受けることができない発明である。

3 むすび(本件補正についてのむすび)
よって、本件補正は、特許法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に違反するので、同法159条1項の規定において読み替えて準用する同法53条1項の規定により却下すべきものである。
よって、上記補正の却下の決定の結論のとおり決定する。

第3 本願発明について
1 本願発明
令和元年9月20日にされた手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項に係る発明は、平成31年2月7日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし5に記載された事項により特定されるものであるところ、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、その請求項1に記載された事項により特定される、前記第2[理由]1(2)に記載のとおりのものである。

2 原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由は、この出願の請求項1に係る発明は、本願の優先権主張の日前に頒布された下記の引用文献1に記載された発明、及び、慣用技術(例えば、(上記「引用文献3」である)特開2010-86226号公報、及び、(上記「引用文献4」である)特開2003-241954号公報等を参照。)に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない、というものである。
引用文献1:特開昭63-231464号公報

3 引用文献
原査定の拒絶の理由で引用された引用文献1、及び、慣用技術を示す文献として例示された、(上記「引用文献3」である)特開2010-86226号公報、及び、(上記「引用文献4」である)特開2003-241954号公報の記載事項は、前記第2の[理由]2(2)、(3)及び(4)に記載したとおりである。

4 対比・判断
本願発明は、前記第2の[理由]2で検討した本件補正発明から「表示サイズ」に係る限定事項を削除したものである。
そうすると、本願発明の発明特定事項を全て含み、さらに他の事項を付加したものに相当する本件補正発明が、前記第2の[理由]2(5)、(6)に記載したとおり、引用発明及び慣用技術に記載された技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、引用発明及び慣用技術に記載された技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

第4 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法29条2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2020-09-01 
結審通知日 2020-09-08 
審決日 2020-09-28 
出願番号 特願2018-71975(P2018-71975)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 萩島 豪野村 和史  
特許庁審判長 角田 慎治
特許庁審判官 稲葉 和生
林 毅
発明の名称 操作装置、操作装置を備える画像処理装置、及び、その操作装置における情報表示方法  
代理人 清水 敏  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ