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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
管理番号 1369616
審判番号 不服2019-11816  
総通号数 254 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-02-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-09-09 
確定日 2020-12-24 
事件の表示 特願2018-136861号「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成30年10月11日出願公開、特開2018-158247号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本件に係る出願(以下「本願」という。)は、平成30年7月20日の出願であって、平成31年2月25日付けで拒絶の理由が通知され、同年4月17日に意見書及び手続補正書が提出され、令和1年6月3日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年9月9日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正書が提出され、当審において、令和2年4月1日付けで拒絶の理由が通知(以下、通知された拒絶の理由を「当審拒絶理由」という。)され、同年6月3日に意見書及び手続補正書が提出されたものである。

第2 本願発明
この出願の請求項1及び2に係る発明は、令和2年6月3日提出の手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1及び2に記載されたとおりのものと認められ、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、次のとおりのものである(なお、AないしGについては、分説するため合議体が付した。)。

「A 遊技者が操作可能な操作手段を備えるとともに、複数の選択肢が示され、いずれかの選択肢が選ばれる選択演出を実行することが可能な遊技機であって、
B 前記選択演出は、操作有効期間中に前記操作手段が一度操作されることを契機として結末に至るものであり、
C 前記選択演出にて結末が示される前の状態においては、前記複数の選択肢のうちのいずれか一つの選択肢が、他の選択肢と異なる強調態様とされることが切り替えられていくように構成され、
D 前記選択演出の結末として、
前記複数の選択肢のうちの一つが前記強調態様とされることで当該一つの選択肢が選ばれたことを示す通常結末と、
前記複数の選択肢の全てが前記強調態様とされることで当該選択肢の全てが選ばれたことを示す特殊結末と、
が設定されており、
E 前記複数の選択肢のそれぞれは、その後発生する事後演出の演出要素を示唆するものであり、
F 前記通常結末が発生した場合、選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素を含む通常事後演出が実行される一方、
前記特殊結末が発生した場合、全ての選択肢に対応する演出要素を漏れなく含む特殊事後演出が実行される
G ことを特徴とする遊技機。」

第3 当審拒絶理由の概要
当審拒絶理由は、概略、次の理由を含むものである。
(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用例に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

理由1
・請求項1
・引用文献等
引用例1.特開2012-223427号公報
引用例2.特開2015-51211号公報

理由2
・請求項1
・引用文献等
引用例3.「CR戦国双天絵巻華恋姫伝 サンセイR&D PV」,YouTube [online] [video],2009年4月7日,主に4分53秒?5分22秒を参照。[2020年3月27日検索],URL,https://www.youtube.com/watch?v=ONpC_pq-7Jc

第4 引用例1及び2に基づく進歩性の判断について
1 引用例及び引用発明
(1)引用例1
引用例1には、以下の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

ア【0017】
〔第1実施形態〕 図1は、この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。図2は、パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板等を示す構成図である。」

イ「【0037】
上皿を形成する部材には、たとえば上皿本体の上面における手前側の所定位置(たとえばスティックコントローラ31Aの上方)等に、遊技者が押下操作等により所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下操作等による所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部等には、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサが設けられていればよい。図1に示す構成例では、スティックコントローラ31Aとプッシュボタン31Bの取付位置が、上皿および下皿の中央部分において上下の位置関係にある。これに対して、上下の位置関係を保ったまま、スティックコントローラ31Aおよびプッシュボタン31Bの取付位置を、上皿および下皿において左右のいずれかに寄せた位置としてもよい。あるいは、スティックコントローラ31Aとプッシュボタン31Bの取付位置が上下の位置関係にはなく、たとえば左右の位置関係にあるものとしてもよい。」

ウ「【0137】
図5?図8は、リーチ選択演出の演出例を示す画像表示装置5の表示画面図である。図5においては、提示された3つの演出選択肢の中から1つの演出選択肢が選択され、選択された演出選択肢に対応する演出が実行される例が示されている。」

エ「【0139】
第1演出選択肢51は、Aリーチの演出に対応した演出選択肢である。第2演出選択肢52は、Bリーチの演出に対応した演出選択肢である。第3演出選択肢53はCリーチの演出に対応した演出選択肢である。ここで、Aリーチ、Bリーチ、および、Cリーチは、演出時に表示されるキャラクタが異なる等、演出態様が異なるリーチ演出が実行されるリーチである。この実施の形態の場合は、スーパーリーチの基本的なリーチ演出としてこれら3つのリーチ演出が設けられている。また、この実施の形態では、基本的なリーチ演出以外のリーチ演出として、Dリーチ、Eリーチ、AB共同リーチ、AC共同リーチ、および、BC共同リーチが設けられている。このような共同リーチとは、たとえば、AB共同リーチの場合は、Aリーチにおいて表示されるキャラクタと、Bリーチに表示されるキャラクタとが同時に表示されて、A,Bの各リーチでは表示されないような共同動作をする等の各リーチでは実行されない特別な演出が行なわれるリーチである。これら複数種類のリーチ演出は、演出時に表示されるキャラクタが異なる等、演出態様が異なるとともに、はずれとなるときに選択される割合、および、大当りとなるときに選択される割合が異なる。
【0140】
また、(B),(C)のように、選択肢提示画像では、表示された3つの演出選択肢51,52,53が、所定順番で発光表示されることで、選択される演出選択肢が順番に特定される。さらに、(B),(C)のように、プッシュボタン31Bを示すアイコン画像と「PUSH!」というような操作を要求するメッセージ画像とを示す操作要求画像56が画面隅部に表示される。また、(B),(C)のように、プッシュボタン31Bの操作が有効となる期間、すなわち、操作を受付け可能な期間である操作有効期間がその残り時間55を表示する態様で画面隅部に表示される。そして、所定の操作有効期間内にプッシュボタン31Bが遊技者により操作されると、(D)のように、その操作に応じて、いずれか1つの演出選択肢(図5の場合は第1演出選択肢51)が選択されて発光することで、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示としての選択状態提示画像が表示される。
【0141】
そして、1つの演出選択肢が選択されたことに基づいて、(E)のように、たとえば「Aリーチ!」というような選択決定されたリーチ演出を示すメッセージと、選択決定されたリーチ演出において表示される所定のキャラクタCとが表示され、選択された演出選択肢に対応するリーチ演出(図5の場合はAリーチの演出)がスーパーリーチの演出として実行される。」

オ「【0142】
図6においては、提示された3つの演出選択肢の中から2つ(複数)の演出選択肢が選択され、選択された演出選択肢に対応する演出以外の特別な演出が実行される例が示されている。
【0143】
図6を参照して、スーパーリーチの演出が行なわれるときには、(A)?(C)により、図5(A)?(C)と同様の選択要求画像および選択肢提示画像が表示された後、操作有効期間内にプッシュボタン31Bが遊技者により操作されると、(D)のように、その操作に応じて、いずれか2つの演出選択肢(図6の場合は第1演出選択肢51および第2演出選択肢52)が選択されて発光することで、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示としての選択状態提示画像が表示される。
【0144】
そして、2つの演出選択肢が選択されたことに基づいて、(E)のように、たとえば「AB共同リーチ!」というような1つの演出選択肢の選択時には実行されないような特別なリーチ演出を示すメッセージと、当該リーチ演出において表示される所定のキャラクタC1(図6の場合は複数のキャラクタの組合せ)とが表示され、2つの選択された演出選択肢に対応する演出以外の特別なリーチ演出(図6の場合はAB共同リーチの演出)がスーパーリーチの演出として実行される。」

上記ア?オの記載事項からみて、引用例1には、以下の発明(以下「引用発明1」という。)が記載されている(a?gは、本願発明の分説に対応させて当審で付した。)。

「a 遊技者が押下操作するプッシュボタン31Bを設けるとともに、提示された3つの演出選択肢の中から1つまたは2つ(複数)の演出選択肢が選択されるリーチ選択演出を実行するパチンコ遊技機であって(【0017】、【0037】、【0137】、【0142】)、
b、c リーチ選択演出は、選択肢提示画像では、表示された3つの演出選択肢51,52,53が、所定順番で発光表示されることで、選択される演出選択肢が順番に特定され操作有効期間内にプッシュボタン31Bが遊技者により操作されると、操作に応じて、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示としての選択状態提示画像が表示され(【0137】、【0140】、【0143】)、
d プッシュボタン31Bの操作に応じて、選択状態提示画像が表示されるときに、
いずれか1つの演出選択肢が選択されて発光することで、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示としての選択状態提示画像が表示されるときと(【0140】)、
いずれか2つの演出選択肢が選択されて発光することで、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示としての選択状態提示画像が表示されるときがあり(【0143】)、
e 3つの演出選択肢の中から1つの演出選択肢が選択されると、選択された演出選択肢に対応する演出が実行され、第1演出選択肢51は、Aリーチの演出に対応した演出選択肢であり、第2演出選択肢52は、Bリーチの演出に対応した演出選択肢であり、第3演出選択肢53は、Cリーチの演出に対応した演出選択肢であり、Aリーチ、Bリーチ、および、Cリーチは、演出時に表示されるキャラクタが異なり、選択決定されたリーチ演出において所定のキャラクタCが表示され(【0137】、【0139】、【0141】)、
f 選択された演出選択肢に対応する演出は、基本的なリーチ演出として、Aリーチ、Bリーチ、および、Cリーチが設けられ、基本的なリーチ演出以外のリーチ演出として、Dリーチ、Eリーチ,AB共同リーチ,AC共同リーチ、および、BC共同リーチが設けられており(【0137】、【0139】)、
演出時に表示されるキャラクタが異なるAリーチ、Bリーチ、および、Cリーチでは、
たとえば、Aリーチの演出に対応した演出選択肢である第1演出選択肢51が選択されたことに基づいて、「Aリーチ!」というような選択決定されたリーチ演出を示すメッセージと、選択決定されたリーチ演出において表示される所定のキャラクタCとが表示され、選択された演出選択肢に対応するAリーチの演出が実行され(【0139】、【0140】、【0141】)、
AB共同リーチ、AC共同リーチ、および、BC共同リーチでは、
たとえば、Aリーチの演出に対応した演出選択肢である第1演出選択肢51およびBリーチの演出に対応した演出選択肢である第2演出選択肢52が選択されたことに基づくAB共同リーチの場合は、「AB共同リーチ!」というような特別なリーチ演出を示すメッセージと、Aリーチにおいて表示されるキャラクタと、Bリーチにおいて表示されるキャラクタとが同時に表示されるAB共同リーチの演出が実行される(【0139】、【0143】、【0144】)
g パチンコ遊技機(【0017】)。」

(2)引用例2
引用例2には、以下の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

ア「【0014】
[パチンコ遊技機1の概略構成] 以下、図1?図3を参照して、本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機1の概略構成について説明する。なお、図1は、本発明の一実施形態に係る遊技機1の一例を示す概略正面図である。図2は、遊技機1に設けられた表示器4の一例を示す拡大図である。図3は、遊技機1の部分平面図である。」

イ「【0033】
演出ボタン37および演出キー38は、それぞれ遊技者が演出に対する入力を行うために設けられている。演出ボタン37は、遊技機1の前方に突出した皿39の上面脇部に設けられる。演出キー38は、中央キーと略十字に配列された4つの方向キーとを有し、演出ボタン37に隣接して皿39の上面脇部に設けられる。演出ボタン37および演出キー38は、それぞれ遊技者に押下されることによって所定の演出が行われる。例えば、遊技者は、所定のタイミングで演出ボタン37を押下することによって所定の演出を楽しむことができる。また、遊技者は、演出キー38の4つの方向キーを操作することにより、画像表示部6に表示されている複数の画像のいずれかを選ぶこと等が可能である。また、遊技者は、演出キー38の中央キーを操作することにより、選んだ画像を情報として入力することが可能である。」

ウ「【0157】
ステップS704において、CPU401は、ステップS701で決定された選択肢表示演出に関する演出パターンに設定されている選択肢表示演出を画像音響制御部500等に指示して実行する。具体的には、CPU401は、遊技機の題材に関する複数の選択肢を示す画像を画像表示部6に表示する選択肢表示演出を実行し、さらに演出ボタン37の操作(例えば連打)を遊技者に指示する指示画像を、画像表示部6に表示するボタン操作指示演出を実行する。なお、選択肢表示演出の詳細については、図15を用いて後述する。その後、処理はステップS705に移る。
・・・
【0160】
ステップS707において、CPU401は、選択結果を表示する選択結果表示演出を画像音響制御部500等に指示して実行する。具体的には、選択肢表示演出に関する演出パターンには、演出パターン毎に、選択肢表示演出において表示された複数の選択肢から、操作受付期間の経過後に最終的に単数または複数の選択肢が選択されたことを示す選択結果表示演出が対応付けられている。一例として、後述の図14に示す演出パターンPAに基づく演出では、最終的な選択結果として選択肢Aが選択されたことを示す選択結果表示演出が実行される。したがって、例えば演出パターンPAに基づく演出が実行される際に、操作受付期間中に所定の条件(例えば連打8回)を満たす演出ボタン37の操作があった場合(ステップS705でYES)には、演出ボタン37の操作に応じて操作受付期間中に選択肢Aが選択表示されるボタン操作対応演出が実行されてから、操作受付期間の経過後にそのまま最終的な選択結果として選択肢Aが選択されたことを示す選択結果表示演出が実行される。一方、操作受付期間中に所定の条件を満たす演出ボタン37の操作がなかった場合(ステップS705でNO)には、操作受付期間中には選択肢Aが選択表示されることなく、操作受付期間の経過後に最終的な選択結果として選択肢Aが選択されたことを示す選択結果表示演出が実行されることになる。なお、この選択結果表示演出の詳細については図16、図17を用いて後述する。その後、処理はステップS708に移る。」

エ「【0166】
図14に示すように、選択肢表示演出に関する演出パターンは、少なくとも特別図柄の変動時間、選択結果の情報、操作回数の情報、後続演出の情報、大当りの可能性を示す信頼度の情報に対応付けられている。
【0167】
ここで、選択結果の情報とは、複数の選択肢(A、B、C)が表示される選択肢表示演出が実行されてから操作受付期間の経過後に最終的な選択結果としてどの選択肢が表示されるかを示す情報である。具体的には、演出パターンPAに基づく演出では、選択結果として1つの選択肢Aが表示され、演出パターンPBに基づく演出では、選択結果として1つの選択肢Bが表示され、演出パターンPCに基づく演出では、選択結果として1つの選択肢Cが表示される。一方、演出パターンPDに基づく演出では、選択結果として2つの選択肢A、Bが表示され、演出パターンPEに基づく演出では、選択結果として2つの選択肢B、Cが表示され、演出パターンPFに基づく演出では、選択結果として3つの選択肢A、B、Cが表示される。
・・・
【0169】
後続演出の情報とは、選択結果が表示されてから発展する後続の演出の種類を示す情報であり、それぞれ信頼度に対応付けられている。ここで、信頼度とは、大当りになる可能性を示すものであり、具体的には、信頼度の数値が高い後続演出は、ハズレ時(報知演出開始コマンドに含まれる設定情報の条件が「ハズレ」である時)に選択される確率が低く設定された演出であるため、当該演出が実行されたときには大当りである確率が高くなる(すなわち、後続演出の信頼度が高くなる)。一方、信頼度の数値が低い後続演出は、ハズレ時に選択される確率が高く設定された演出であるため、当該演出が実行されたときには大当りである確率が低くなる(すなわち、後続演出の信頼度が低くなる)。具体的には、演出パターンPAに対応付けられた後続演出である演出Aの信頼度は最も低い信頼度1であり、演出パターンPBに対応付けられた後続演出である演出Bの信頼度は演出Aより高い信頼度2であり、演出パターンPCに対応付けられた後続演出である演出Cの信頼度は演出Bより高い信頼度3であり、演出パターンPDに対応付けられた後続演出である演出Dの信頼度は演出Cより高い信頼度4であり、演出パターンPEに対応付けられた後続演出である演出Eの信頼度は演出Dより高い信頼度4.5であり、演出パターンPFに対応付けられた後続演出である演出Fの信頼度は最も高い信頼度5である。」

オ「【0177】
そして、操作受付期間が経過すると、図16の左列に示すように、複数の選択肢(A?C)の中から、最終的に選択された選択結果である選択肢を示す選択結果表示演出が実行される。そして、図16の右列に示すように、選択結果である選択肢に対応する後続演出が実行される。具体的には、図16の(1)に示すように、選択結果として選択肢Aが表示された場合(演出パターンPAに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度1の演出Aが実行される。なお、演出Aとしては、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Aに関連して、キャラクタAが敵キャラクタと対決する演出が実行され、敵キャラクタに勝利することにより大当りが報知され、敵キャラクタに敗北することによりハズレが報知されるものとしてもよい。同様に、図16の(2)に示すように、選択結果として選択肢Bが表示された場合(演出パターンPBに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度2の演出Bが実行され、図16の(3)に示すように、選択肢Cが表示された場合(演出パターンPCに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度3の演出Cが実行される。一方、図16の(4)に示すように、選択結果として2つの選択肢A、Bが表示された場合(演出パターンPDに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度4の演出Dが実行される。つまり、選択結果として単数の選択肢が表示された場合における後続演出(演出A、B、C)よりも、選択結果として複数(2つ)の選択肢が表示された場合における後続演出(演出D)の方が、後続演出の信頼度が高くなる。なお、演出Dとしては、どのような演出であってもよいが、例えば選択肢A、Bに関連して、キャラクタAとキャラクタBとが協力して敵キャラクタと対決する演出が実行され、敵キャラクタに勝利することにより大当りが報知され、敵キャラクタに敗北することによりハズレが報知されるものとしてもよい。このような演出にすると、キャラクタAのみが敵キャラクタと対決する場合(つまり演出A)よりも、キャラクタAとキャラクタBが協力して敵キャラクタと対決する場合(つまり演出D)の方が、敵キャラクタに勝利する信頼度(つまり、大当りの信頼度)が高いことが容易に理解される。同様に、図16の(5)に示すように、選択結果として2つの選択肢B、Cが表示された場合(演出パターンPEに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度4.5の演出Eが実行される。一方、図16の(5)に示すように、選択結果として全て(3つ)の選択肢A、B、Cが表示された場合(演出パターンPFに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度5の演出Fが実行される。つまり、選択結果として全ての選択肢が表示された場合には、後続演出の信頼度が最も高くなる。なお、演出Fとしては、どのような演出であってもよいが、例えば、全ての選択肢が選択結果として表示されることがプレミアであることを報知するために、全回転演出が実行されるものとしてもよい。」

カ「【0183】
図17の(c)に示すように、演出パターンPFに基づく演出が選択されていた場合(選択結果として3つの選択肢が表示される場合)には、8回連打したタイミングで、3つの選択肢のうち1つの選択肢Aが選択されたことを示すボタン操作対応演出が実行され、16回連打したタイミングで3つの選択肢のうち2つの選択肢A、Bが選択されたことを示すボタン操作対応演出が実行され、24回連打したタイミングで、3つの選択肢の全ての選択肢A、B、Cが選択されたことを示すボタン操作対応演出が実行される。そして、操作受付期間が終了すると(t=t3において)、すでに選択表示されている選択肢A、B、Cがそのまま選択結果として表示される選択結果表示演出が所定期間(例えば2秒)実行されて、t=t4(例えば22秒)において、後続演出として選択肢A、B、Cに対応する演出Fがt=t5(例えば60秒)まで実行される。なお、操作受付期間中に演出ボタン37の操作がなされなかった場合や、8回未満の連打がなされた場合には、操作受付期間中にはいずれの選択肢も選択表示されず、操作受付期間が終了してから選択結果として選択肢AとBとCが選択されたことが表示される。また、操作受付期間中に8回以上16回未満の連打がなされた場合には、操作受付期間中には選択肢Aのみが選択表示され、操作受付期間が終了してから選択結果として選択肢AとBとCが選択されたことが表示される。また、操作受付期間中に16回以上24回未満の連打がなされた場合には、操作受付期間中には選択肢AとBのみが選択表示され、操作受付期間が終了してから選択結果として選択肢AとBとCが選択されたことが表示される。つまり、演出パターンPFに基づく演出では、操作受付期間中に演出ボタン37の操作に応じて最大3つの選択肢A、B、Cを選択表示させることが可能であり、選択結果としては演出ボタン37の操作に関わらず、この最大数の選択肢A、B、Cが表示される。」

キ「【図16】



































ク 図16(1)には、選択肢Aが表示された後、キャラクタAが表示されることが示されており、これに関連して、【0177】には、「図16の(1)に示すように、選択結果として選択肢Aが表示された場合(演出パターンPAに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度1の演出Aが実行される。なお、演出Aとしては、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Aに関連して、キャラクタAが敵キャラクタと対決する演出が実行され」ることが記載されている。
この記載から見て、引用例2には、「選択肢Aが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Aに関連して、キャラクタAが表示される演出が実行される」ことが示されていると認められる。

ケ また、図16(2)には、選択肢Bが表示された後、キャラクタBが表示されることが示されており、これに関連して、【0177】には、「同様に、図16の(2)に示すように、選択結果として選択肢Bが表示された場合(演出パターンPBに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度2の演出Bが実行され」、と記載され、図16(3)には、選択肢Cが表示された後、キャラクタCが表示されることが示されており、これに関連して、【0177】には、「図16の(3)に示すように、選択肢Cが表示された場合(演出パターンPCに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度3の演出Cが実行される」と記載されている。
図16(1)、(2)及び(3)の記載から見て、選択肢A、B及びCが表示された場合には、同様の演出が実行されることは明らかであるから、引用例2には、「選択肢Bが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Bに関連して、キャラクタBが表示される演出が実行され、選択肢Cが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Cに関連して、キャラクタCが表示される演出が実行される」ことが示されていると認められる。

コ 図16(4)には、選択肢A、Bが表示された後、キャラクタAとキャラクタBが表示されることが示されており、これに関連して、【0177】には、「図16の(4)に示すように、選択結果として2つの選択肢A、Bが表示された場合(演出パターンPDに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度4の演出Dが実行される」こと、及び「なお、演出Dとしては、どのような演出であってもよいが、例えば選択肢A、Bに関連して、キャラクタAとキャラクタBとが協力して敵キャラクタと対決する演出が実行され」ることが記載されている。
この記載から見て、引用例2には、「選択肢A、Bが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば、選択肢A、Bに関連して、キャラクタAとキャラクタBが表示される演出が実行される」ことが示されていると認められる。

サ また、図16(5)には、選択肢B、Cが表示された後、キャラクタBとキャラクタCが表示されることが示されており、これに関連して、【0177】には、「同様に、図16の(5)に示すように、選択結果として2つの選択肢B、Cが表示された場合(演出パターンPEに基づく演出である場合)には、後続演出として信頼度4.5の演出Eが実行される」と記載されている。
図16(4)及び(5)の記載から見て、選択肢B、Cが表示された場合に、選択肢A、Bが表示された場合と同様の演出が実行されることは明らかであるから、引用例2には、「選択肢B、Cが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば、選択肢B、Cに関連して、キャラクタBとキャラクタCが表示される演出が実行される」ことが示されていると認められる。

上記ア?キの記載事項、及び、ク?サの認定事項からみて、引用例2には、以下の事項(以下「引用例2記載の事項」という。)が記載されていると認められる(a?gは、本願発明の分説に対応させて当審で付した。)。

「a 遊技者が演出に対する入力を行うための演出ボタン37を設け、複数の選択肢を示す画像を画像表示部6に表示する選択肢表示演出を実行し、選択結果を表示する選択結果表示演出を実行するパチンコ遊技機1であって(【0014】、【0033】、【0157】、【0160】)、
d 選択肢表示演出に関する演出パターンには、最終的な選択結果としてどの選択肢が表示されるかを示す情報である選択結果の情報や、選択結果が表示されてから発展する後続の演出の種類を示す情報である後続演出の情報が対応付けられており(【0166】、【0167】、【0169】)、
複数の選択肢(A?C)の中から、最終的に選択された選択結果である選択肢を示す選択結果表示演出では、
演出パターンPAに基づく演出である、選択結果として選択肢Aが表示される場合と、
演出パターンPBに基づく演出である、選択結果として選択肢Bが表示される場合と、
演出パターンPCに基づく演出である、選択結果として選択肢Cが表示される場合と、
演出パターンPDに基づく演出である、選択結果として2つの選択肢A、Bが表示される場合と、
演出パターンPEに基づく演出である、選択結果として2つの選択肢B、Cが表示される場合と、
演出パターンPFに基づく演出である、選択結果として全ての選択肢A、B、Cが表示される場合とがあり(【0177】、図16)、
f 選択肢Aが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Aに関連して、キャラクタAが表示される演出が実行され(認定事項ク)、
選択肢Bが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Bに関連して、キャラクタBが表示される演出が実行され、
選択肢Cが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Cに関連して、キャラクタCが表示される演出が実行され(認定事項ケ)、
選択肢A、Bが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば、選択肢A、Bに関連して、キャラクタAとキャラクタBが表示される演出が実行され、(認定事項コ)、
選択肢B、Cが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば、選択肢B、Cに関連して、キャラクタBとキャラクタCが表示される演出が実行され(認定事項サ)、
全ての選択肢A、B、Cが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば、全回転演出が実行される(【0177】、図16)、
g パチンコ遊技機1(【0014】)。」

2 対比
本願発明と引用発明1とを対比する。なお、見出しは(a)?(g)とし、本願発明、引用発明1の分説に概ね対応させている。

(a)、(g)引用発明1の「遊技者が押下操作する」「プッシュボタン31B」、「提示された3つの演出選択肢の中から1つまたは2つ(複数)の演出選択肢が選択される」「リーチ選択演出」及び「パチンコ遊技機」は、それぞれ、本願発明の「遊技者が操作可能な」「操作手段」、「複数の選択肢が示され、いずれかの選択肢が選ばれる」「選択演出」及び「遊技機」に相当する。
よって、引用発明1は、本願発明の構成A、Gを備える。

(b)引用発明1の「リーチ選択演出」における「選択状態提示画像」の「表示」は、「操作有効期間内にプッシュボタン31Bが遊技者に操作されると、操作に応じて、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示」であるから、本願発明の「操作有効期間中に前記操作手段が一度操作されることを契機として」「至る」「選択演出」の「結末」に相当する。
よって、引用発明1は、本願発明の構成Bを備える。

(c)引用発明1の「表示された3つの演出選択肢51,52,53が、所定順番で発光表示されること」は、本願発明の「前記複数の選択肢のうちのいずれか一つの選択肢が、他の選択肢と異なる強調態様とされることが切り替えられていくように構成」することに相当する。
そして、引用発明1は、「プッシュボタン31Bが遊技者により操作されると、操作に応じて、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示としての選択状態提示画像が表示され」るのであるから、上記(b)において検討したように、引用発明1の「選択状態提示画像」の「表示」が、本願発明の「選択演出」の「結末」に相当することを踏まえると、引用発明1において「表示された3つの演出選択肢51,52,53が、所定順番で発光表示される」のは、本願発明における「前記選択演出にて結末が示される前の状態」であることは明らかである。
よって、引用発明1は、本願発明の構成Cを備える。

(d)引用発明1の「プッシュボタン31Bの操作に応じて」の「選択状態提示画像」の「表示」は、上記(b)(c)より、本願発明の「前記選択演出の結末」に相当する。
また、引用発明1の「いずれか1つの演出選択肢が選択されて発光すること」は、本願発明の「前記複数の選択肢のうちの一つが前記強調態様とされること」に相当するから、引用発明1の「いずれか1つの演出選択肢が選択されて発光することで、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示としての選択状態提示画像が表示されるとき」は、本願発明の「前記複数の選択肢のうちの一つが前記強調態様とされることで当該一つの選択肢が選ばれたことを示す通常結末」に相当する。
よって、引用発明1は、本願発明の構成Dのうちの「前記選択演出の結末として、前記複数の選択肢のうちの一つが前記強調態様とされることで当該一つの選択肢が選ばれたことを示す通常結末」「が設定されて」いる構成を備える。

(e)引用発明1の「3つの演出選択肢」である「第1演出選択肢51」、「第2演出選択肢52」及び「第3演出選択肢53」は、本願発明の「前記複数の選択肢のそれぞれ」に相当する。
また、引用発明1の「選択された演出選択肢に対応する演出」は、「3つの演出選択肢の中から1つの演出選択肢が選択されると」「実行」されるものであるから、本願発明の「事後演出」に相当し、引用発明1の「選択決定されたリーチ演出において」「表示され」る「所定のキャラクタC」は、本願発明の「演出要素」に相当するといえる。
そして、引用発明1は「第1演出選択肢51は、Aリーチの演出に対応した演出選択肢であり、第2演出選択肢52は、Bリーチの演出に対応した演出選択肢であり、第3演出選択肢53は、Cリーチの演出に対応した演出選択肢であり、Aリーチ、Bリーチ、および、Cリーチは、演出時に表示されるキャラクタが異なり、選択決定されたリーチ演出において所定のキャラクタCが表示され」るものであり、引用発明1の「第1演出選択肢51」、「第2演出選択肢52」、「第3演出選択肢53」は、それぞれ、「選択決定されたリーチ演出において」「表示され」る「所定のキャラクタC」と、1対1に対応づけられているといえるから、「第1演出選択肢51」は、「Aリーチの演出」において「表示され」る「所定のキャラクタC」を、「第2演出選択肢52」は、「Bリーチの演出」において「表示され」る「所定のキャラクタC」を、「第3演出選択肢53」は、「Cリーチの演出」において「表示され」る「所定のキャラクタC」を、それぞれ、示唆しているということができる。
よって、引用発明1は、本願発明の構成Eを備える。

(f)引用発明1の「第1演出選択肢51が選択されたこと」は、一つの選択肢が選ばれていることから、本願発明の「通常結末」に相当する。
そして、引用発明1は「Aリーチの演出に対応した演出選択肢である第1演出選択肢51が選択されたことに基づいて、「Aリーチ!」というような選択決定されたリーチ演出を示すメッセージと、選択決定されたリーチ演出において表示される所定のキャラクタCとが表示され、選択された演出選択肢に対応するAリーチの演出が実行され」るのであるから、引用発明1の「選択決定されたリーチ演出において表示される所定のキャラクタC」は、本願発明の「選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素」に相当し、引用発明1の「Aリーチの演出」は、本願発明の「通常事後演出」に相当する。
よって、引用発明1は、本願発明の構成Fのうちの「前記通常結末が発生した場合、選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素を含む通常事後演出が実行される」構成を備える。

したがって、本願発明と引用発明1とは、

「A 遊技者が操作可能な操作手段を備えるとともに、複数の選択肢が示され、いずれかの選択肢が選ばれる選択演出を実行することが可能な遊技機であって、
B 前記選択演出は、操作有効期間中に前記操作手段が一度操作されることを契機として結末に至るものであり、
C 前記選択演出にて結末が示される前の状態においては、前記複数の選択肢のうちのいずれか一つの選択肢が、他の選択肢と異なる強調態様とされることが切り替えられていくように構成され、
D’前記選択演出の結末として、
前記複数の選択肢のうちの一つが前記強調態様とされることで当該一つの選択肢が選ばれたことを示す通常結末
が設定されており、
E 前記複数の選択肢のそれぞれは、その後発生する事後演出の演出要素を示唆するものであり、
F’前記通常結末が発生した場合、選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素を含む通常事後演出が実行される
G 遊技機。」

である点で一致し、以下の点で相違する。

[相違点](構成D、F)
「選択演出の結末」に関し、
本願発明は、「前記選択演出の結末として、前記複数の選択肢のうちの一つが前記強調態様とされることで当該一つの選択肢が選ばれたことを示す通常結末と、前記複数の選択肢の全てが前記強調態様とされることで当該選択肢の全てが選ばれたことを示す特殊結末と、が設定されており」、「前記通常結末が発生した場合、選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素を含む通常事後演出が実行される一方、前記特殊結末が発生した場合、全ての選択肢に対応する演出要素を漏れなく含む特殊事後演出が実行される」のに対し、
引用発明1は、「プッシュボタン31Bの操作に応じて、選択状態提示画像が表示されるときに、いずれか1つの演出選択肢が選択されて発光することで、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示としての選択状態提示画像が表示されるときと、いずれか2つの演出選択肢が選択されて発光することで、演出選択肢51,52,53の選択状態が特定される表示としての選択状態提示画像が表示されるときがあり」、「選択された演出選択肢に対応する演出は、基本的なリーチ演出として、Aリーチ、Bリーチ、および、Cリーチが設けられ、基本的なリーチ演出以外のリーチ演出として、Dリーチ、Eリーチ,AB共同リーチ,AC共同リーチ、および、BC共同リーチが設けられており、演出時に表示されるキャラクタが異なるAリーチ、Bリーチ、および、Cリーチでは、たとえば、Aリーチの演出に対応した演出選択肢である第1演出選択肢51が選択されたことに基づいて、「Aリーチ!」というような選択決定されたリーチ演出を示すメッセージと、選択決定されたリーチ演出において表示される所定のキャラクタCとが表示され、選択された演出選択肢に対応するAリーチの演出が実行され、AB共同リーチ、AC共同リーチ、および、BC共同リーチでは、たとえば、Aリーチの演出に対応した演出選択肢である第1演出選択肢51およびBリーチの演出に対応した演出選択肢である第2演出選択肢52が選択されたことに基づくAB共同リーチの場合は、「AB共同リーチ!」というような特別なリーチ演出を示すメッセージと、Aリーチにおいて表示されるキャラクタと、Bリーチにおいて表示されるキャラクタとが同時に表示されるAB共同リーチの演出が実行される」点、すなわち、本願発明の「通常結末」及び「通常事後演出」に相当する構成は備えるものの、「特殊結末」及び「特殊事後演出」に相当する構成は備えていない点。

3 判断
上記相違点について検討する。

(1)引用例2記載の事項の「複数の選択肢(A?C)の中から、最終的に選択された選択結果である選択肢を示す選択結果表示演出」は、本願発明の「前記選択演出の結末」を示すことに相当する。
また、引用例2記載の事項の「選択結果として選択肢Aが表示される場合」、「選択結果として選択肢Bが表示される場合」、及び「選択結果として選択肢Cが表示される場合」は、本願発明の「通常結末」と、「前記複数の選択肢のうちの一つ」「の選択肢が選ばれたことを示す」結末である点で共通し、引用例2記載の事項の「選択結果として全ての選択肢A、B、Cが表示される場合」は、本願発明の「特殊結末」と、「前記複数の選択肢の全て」「が選ばれたことを示す」結末である点で共通する。
引用発明1と引用例2記載の事項とは、遊技機という共通の技術分野に属し、表示された複数の選択肢から、1または複数の選択肢を選択する演出を行うという点でも共通しているから、引用発明1の「プッシュボタン31Bの操作に応じて、選択状態提示画像が表示されるときに、いずれか1つの演出選択肢が選択されて」「選択状態提示画像が表示されるときと、いずれか2つの演出選択肢が選択されて」「選択状態提示画像が表示されるときがあ」るという構成に、引用例2記載の事項の「複数の選択肢(A?C)の中から、最終的に選択された選択結果である選択肢を示す選択結果表示演出では、」「選択結果として選択肢Aが表示される場合と、」「選択結果として選択肢Bが表示される場合と、」「選択結果として選択肢Cが表示される場合と、」「選択結果として2つの選択肢A、Bが表示される場合と、」「選択結果として2つの選択肢B、Cが表示される場合と、」「選択結果として全ての選択肢A、B、Cが表示される場合とがあ」るという構成を適用して、前記選択演出の結末として、前記複数の選択肢のうちの一つが前記強調態様とされることで当該一つの選択肢が選ばれたことを示す通常結末と、前記複数の選択肢の全てが前記強調態様とされることで当該選択肢の全てが選ばれたことを示す特殊結末と、が設定されているという上記相違点に係る本願発明の構成Dの構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

(2)そして、引用例2記載の事項は、「選択肢Aが表示された場合には、後続演出として、」「選択結果である選択肢Aに関連して、キャラクタAが表示される演出が実行され」るのであるから、引用例2記載の事項の「選択結果である選択肢Aに関連」する「キャラクタA」は、本願発明の「選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素」に相当し、引用例2記載の事項の「キャラクタAが表示される演出」は、本願発明の「通常事後演出」に相当する。
同様に、引用例2記載の事項の「選択肢Bが表示された場合」の「キャラクタBが表示される演出」、及び「選択肢Cが表示された場合」の「キャラクタCが表示される演出」も、本願発明の「通常事後演出」に相当する。
また、引用例2記載の事項は、「選択肢Aが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Aに関連して、キャラクタAが表示される演出が実行され、選択肢Bが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Bに関連して、キャラクタBが表示される演出が実行され、選択肢Cが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば選択結果である選択肢Cに関連して、キャラクタCが表示される演出が実行され、選択肢A、Bが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば、選択肢A、Bに関連して、キャラクタAとキャラクタBが表示される演出が実行され、選択肢B、Cが表示された場合には、後続演出として、どのような演出であってもよいが、例えば、選択肢B、Cに関連して、キャラクタBとキャラクタCが表示される演出が実行され」るものである。
そして、引用発明1も「AB共同リーチ、AC共同リーチ、および、BC共同リーチでは、たとえば、Aリーチの演出に対応した演出選択肢である第1演出選択肢51およびBリーチの演出に対応した演出選択肢である第2演出選択肢52が選択されたことに基づくAB共同リーチの場合は、「AB共同リーチ!」というような特別なリーチ演出を示すメッセージと、Aリーチにおいて表示されるキャラクタと、Bリーチにおいて表示されるキャラクタとが同時に表示されるAB共同リーチの演出が実行される」のであるから、(1)で述べたように、引用発明1に引用例2記載の事項を適用して、本願発明の構成Dの特殊結末を備えるようにして全ての選択肢が選択されるようにした場合に、該全ての選択肢に対応したキャラクタ(演出要素)を漏れなく含む演出が実行されるようにすることは、引用発明1及び引用例2記載の事項に基づいて当業者が容易に想到し得たものである。

よって、本願発明は、引用発明1及び引用例2記載の事項に基づいて当業者が容易に発明できたものである。

4 請求人の主張について
請求人は、令和2年6月3日提出の意見書(以下単に「意見書」という。)において、
「引用例2に開示される「選択結果表示演出」は、演出ボタン37が連打(【0157】、図15)または長押し(【0188】)されることで、選択肢が次第に増加していくような演出であると認められる。つまり、選択肢が選択されるに際し、遊技者に対しどのような操作手段の操作が促されるかは演出の特性上無視できない要素であって、引用例2のように演出ボタン37が連打または長押しされるのであれば、選択肢が増加していき、最終的に選択肢A、B、Cが強調表示される場合があるのは「当たり前」であるといえる。換言すれば、「選択肢が増加する」構成でなければ、演出ボタン37を連打または長押しさせる意味がない(連打または長押しとする以上、「選択肢が増加する」のは当然である)ともいえる
なお、引用例2(審査における引用文献1)に開示される演出が上記のような連打または長押しで「選択肢が増加する演出」であって、それが進歩性の判断において無視できない重要な点であることは、審判請求書において既に主張している。
このように、引用例2に開示されるような、「操作手段を連打または長押しさせて選択肢が増加していく演出」に関する事項を、引用発明1のようないわゆる「単発操作」が促される(一回のみの操作で選択肢が決定される)演出に適用することは通常であるとはいえず、むしろ当該適用を阻害する要因があるというべきである。」(「3.拒絶理由に対する反論」の「3-2)引用例1、2の存在を理由とする進歩性の拒絶理由について 3-2-1)引用発明1に対する引用例2の適用容易性」)等と主張する。
しかしながら、引用例2に開示される「選択結果表示演出」は、【0183】に「演出パターンPFに基づく演出が選択されていた場合(選択結果として3つの選択肢が表示される場合)」には、「操作受付期間中に演出ボタン37の操作がなされなかった場合や、8回未満の連打がなされた場合には、操作受付期間中にはいずれの選択肢も選択表示されず、操作受付期間が終了してから選択結果として選択肢AとBとCが選択されたことが表示され」、「操作受付期間中に8回以上16回未満の連打がなされた場合には、操作受付期間中には選択肢Aのみが選択表示され、操作受付期間が終了してから選択結果として選択肢AとBとCが選択されたことが表示され」、「操作受付期間中に16回以上24回未満の連打がなされた場合には、操作受付期間中には選択肢AとBのみが選択表示され、操作受付期間が終了してから選択結果として選択肢AとBとCが選択されたことが表示される。つまり、演出パターンPFに基づく演出では、」「選択結果としては演出ボタン37の操作に関わらず、この最大数の選択肢A、B、Cが表示される」と記載されるように、連打や長押し等の操作態様に関わらず、実行される演出パターンに基づいて決定されている選択肢が選択結果として表示されるものである。
そうすると、引用例2は、「選択肢表示演出」を実行した後、「選択結果表示演出」を実行するものであるから「提示された3つの演出選択肢の中から1つまたは2つ(複数)の演出選択肢が選択されるリーチ選択演出を実行する」という引用発明1の構成に適用することを阻害する要因があるとはいえない。
したがって、上記主張は採用できない。

第5 引用例3に基づく進歩性の判断について

1 引用例及び引用発明
(1)引用例3
引用例3は、「CR戦国双天絵巻 華恋姫伝」というパチンコ機に関する動画であり、以下の事項が示されていると認められる。

ア「姫図柄のチャンス目から華恋ルーレットへ」という音声(5分0秒前後)。
イ「止まった姫君のリーチへ発展」という音声(5分10秒前後)。
ウ「華恋ルーレット 始めの合図が出たら 姫君を選んで下さいませ」の文字とともに、3人の姫君の画像が順々に発光表示される(5分12秒前後)。
エ「ボタンを押して、なんと3人全員選択で大見得リーチか全回転へ発展することも」という音声とともに、「ボタンを押してね」、「PUSH」、「2」の文字とボタン画像が表示され、「2」の文字が「1」に変わってすぐにボタン画像に変化が生じ、3人の姫君が選択された発光表示に変わる(5分15秒から5分20秒頃)。

上記ア?エの認定事項からみて、引用例3には、以下の発明(以下「引用発明3」という。)が示されていると認められる。

「止まった姫君のリーチへ発展する華恋ルーレットにおいて(認定事項ア、同イ)、
華恋ルーレットが始まると、「姫君を選んで下さいませ」の文字とともに、3人の姫君の画像が順々に発光表示され(認定事項ウ)、
「ボタンを押してね」の表示から、ボタン画像に変化が生じると、3人の姫君が選択された発光表示に変わり、3人全員選択で大見得リーチか全回転へ発展する(認定事項エ)
パチンコ機「CR戦国双天絵巻 華恋姫伝」。」

2 対比
本願発明と引用発明3とを対比する(見出しは(a)?(g)とし、本願発明の分説に対応させている。)。

(a)、(g)引用発明3が、遊技者が操作可能な「ボタン」を備える「遊技機」であることは明らかである。
また、引用発明3の「3人の姫君の画像」が「表示され」、「姫君を選」ぶことは、本願発明の「選択演出」に相当する。
よって、引用発明3は、本願発明の構成A、Gを備えている。

(b)引用発明3の「「ボタンを押してね」の表示から、ボタン画像に変化が生じる」ことは、遊技者がボタンを操作したことを表していることは明らかである。
そして、引用発明3の「3人の姫君が選択された発光表示に変わ」ることは、本願発明の「選択演出」が「結末に至る」ことに相当する。
よって、引用発明3は、本願発明の構成Bを備えている。

(c)引用発明3の「3人の姫君の画像が順々に発光表示され」ることは、本願発明の「前記複数の選択肢のうちのいずれか一つの選択肢が、他の選択肢と異なる強調態様とされることが切り替えられていく」ことに相当する。
よって、引用発明3は、本願発明の構成Cを備えている。

(d)引用発明3の「3人の姫君が選択された発光表示に変わ」ることは、本願発明の「前記複数の選択肢の全てが前記強調態様とされることで当該選択肢の全てが選ばれたことを示す特殊結末」に相当する。
また、引用発明3は「止まった姫君のリーチへ発展」することから、1人の姫君が選択されることもあることは明らかであり、そうすると、本願発明の「前記複数の選択肢のうちの一つが前記強調態様とされることで当該一つの選択肢が選ばれたことを示す通常結末」を備えているといえる。
よって、引用発明3は、本願発明の構成Dを備えている。

(e)引用発明3は「止まった姫君のリーチへ発展」することから、「止まった姫君」の画像は、その後の演出である「リーチ」の演出要素を示唆しているといえる。
よって、引用発明3は、本願発明の構成Eを備えている。

(f)上記(d)より、引用発明3の「止まった姫君のリーチへ発展」するのは、本願発明の「通常結末」に相当するときであり、そうすると、引用発明3の「止まった姫君のリーチへ発展」する演出は、本願発明の「選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素を含む」「通常事後演出」に相当するといえる。
また、上記(d)より、引用発明3の「3人の姫君が選択された発光表示に変わ」ることは、本願発明の「特殊結末」に相当する。
そして、引用発明3の「3人全員選択で大見得リーチか全回転へ発展する」演出が実行されることは、本願発明の「前記特殊結末が発生した場合、全ての選択肢に対応する演出要素を漏れなく含む特殊事後演出が実行される」ことと、「前記特殊結末が発生した場合」、「事後演出」が実行される点で共通する。
よって、引用発明3は、本願発明の構成Fのうちの「前記通常結末が発生した場合、選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素を含む通常事後演出が実行される一方、前記特殊結末が発生した場合、事後演出が実行される」点を備えている。

したがって、本願発明と引用発明3とは、

「A 遊技者が操作可能な操作手段を備えるとともに、複数の選択肢が示され、いずれかの選択肢が選ばれる選択演出を実行することが可能な遊技機であって、
B 前記選択演出は、操作有効期間中に前記操作手段が一度操作されることを契機として結末に至るものであり、
C 前記選択演出にて結末が示される前の状態においては、前記複数の選択肢のうちのいずれか一つの選択肢が、他の選択肢と異なる強調態様とされることが切り替えられていくように構成され、
D 前記選択演出の結末として、
前記複数の選択肢のうちの一つが前記強調態様とされることで当該一つの選択肢が選ばれたことを示す通常結末と、
前記複数の選択肢の全てが前記強調態様とされることで当該選択肢の全てが選ばれたことを示す特殊結末と、
が設定されており、
E 前記複数の選択肢のそれぞれは、その後発生する事後演出の演出要素を示唆するものであり、
F’前記通常結末が発生した場合、選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素を含む通常事後演出が実行される一方、
前記特殊結末が発生した場合、事後演出が実行される
G 遊技機。」

である点で一致し、以下の点で相違する。

[相違点](構成F)
本願発明は、「前記通常結末が発生した場合、選ばれた一つの選択肢に対応する演出要素を含む通常事後演出が実行される一方、前記特殊結末が発生した場合、全ての選択肢に対応する演出要素を漏れなく含む特殊事後演出が実行される」のに対し、引用発明3は、止まった姫君のリーチへ発展する華恋ルーレットにおいて、3人全員選択で大見得リーチか全回転へ発展する点。

3 判断
上記相違点について検討する。
本願の出願前に日本国内又は外国において、電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった「CR戦国双天絵巻華恋姫伝 サンセイR&D PV」,YouTube [online] [video],2009年4月7日,[2020年9月8日検索],URL,https://www.youtube.com/watch?v=KxjAetg8Flo(以下「動画」という。)には、画面に「大見得リーチ」と文字表示され、「3人の姫君が協力して、大当りを目指す大見得リーチ」の音声と共に、3人の姫君の画像が表示され(4分48秒?5分10秒)、画面に「華恋全回転リーチ」と文字表示され、「姫君たちがあなたを祝福。大当りがプレゼントされる。」の音声と共に、3人の姫君の画像が表示される(5分11秒?5分29秒)ことが示されている。
上記動画の開示内容によれば、「大見得リーチ」及び「全回転リーチ」は「3人の姫君の画像が表示される」演出である。
そして、上記動画は2009年4月7日から閲覧可能とされたものである。
また、パチンコ機「CR戦国双天絵巻 華恋姫伝」に関して、インターネットサイトである「P-WORLD」,「CR戦国双天絵巻?華恋姫伝?PW」,[online],[検索日2020.10.2],インターネット,URL,https://www.p-world.co.jp/machine/database/5511に「導入開始:2009年04月」との記載があり、「掲示板」への最新投稿が2017年4月26日であること、同じくインターネットサイトである「K-Navi」,「CR戦国双天絵巻 華恋姫伝 Sansei R&D」,[online],[検索日2020.10.2],インターネット,URL,http://p-kn.com/pachinko/950/に「ホール導入開始 2009年4月13日」との記載があり、「クチコミ」への最新投稿が2011年9月9日であること、また、同じくインターネットサイトである「パチンコ・パチスロ総合コミュニティサイト PachinkoVista.com」,「CRA戦国双天絵巻?華恋姫伝?PW」,[online],[検索日2020.10.2],インターネット,URL, https://www.pachinkovista.com/pfactory/model.php?nid=17527&dsp=0&gc=&km=0に「2009年4月導入開始/設置期限2012年2月」との記載があり、「ユーザー広場」への最新投稿が2010年2月3日であることから見て、パチンコ機「CR戦国双天絵巻 華恋姫伝」は、本願の出願前に遊技場に導入され、遊技者が遊技可能であり且つ来店者が視認可能な状態であったことは明らかである。
以上のことから、「大見得リーチ」及び「全回転リーチ」が「3人の姫君の画像が表示される」演出であることは、周知技術である(以下「周知技術」という。)。
そして、引用発明3の「パチンコ機「CR戦国双天絵巻 華恋姫伝」」の「止まった姫君のリーチへ発展する華恋ルーレットにおいて、3人全員選択で大見得リーチか全回転へ発展する」演出において、上記周知技術を採用した「止まった姫君のリーチへ発展する華恋ルーレットにおいて、3人全員選択で」「3人の姫君の画像が表示される」「大見得リーチか全回転へ発展する」演出は、本願発明の「全ての選択肢に対応する演出要素を漏れなく含む特殊事後演出」に相当するといえる。
したがって、引用発明3に上記周知技術を採用して本願発明の上記相違点に係る構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。
よって、本願発明は、引用発明3及び周知技術に基いて当業者が容易に発明できたものである。

4 請求人の主張について
請求人は、意見書において、「本願発明1および本願発明2に関し、今般の補正により追加した事項(構成)が引用例3に開示されているわけではない。例えば、本願発明1および本願発明2が特定する事後演出(通常事後演出、特殊事後演出)や、本願発明2が特定する全ての事項は引用例3に開示されていない。」(「3.拒絶理由に対する反論」の「3-3)引用例3の存在を理由とする新規性進歩性の拒絶理由について」)と主張する。
しかしながら、上記「2 対比」及び「3 判断」で検討したとおり、「通常事後演出」は引用例3に開示されており、「特殊事後演出」は引用例3には開示されていないが周知技術である。
したがって、上記主張は採用できない。
なお、「今般の補正により追加した事項(構成)」については、本件の請求人(出願人)が製造したパチンコ機「CR戦国双天絵巻 華恋姫伝」において、採用されている演出である。

第6 むすび
以上のとおりであるから、本願発明は、引用発明1及び引用例2記載の事項に基いて、または、引用発明3及び周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、その余の請求項について検討するまでもなく、本願は、拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。

 
審理終結日 2020-10-14 
結審通知日 2020-10-20 
審決日 2020-11-04 
出願番号 特願2018-136861(P2018-136861)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 尾崎 俊彦  
特許庁審判長 鉄 豊郎
特許庁審判官 蔵野 いづみ
赤坂 祐樹
発明の名称 遊技機  
代理人 特許業務法人上野特許事務所  

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