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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04W
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04W
審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない。 H04W
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 H04W
管理番号 1369823
審判番号 不服2019-12636  
総通号数 254 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-02-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-09-24 
確定日 2021-01-07 
事件の表示 特願2016-533406「TDDワイヤレス通信システムのためのダウンリンク及びアップリンクサブフレーム割当の動的シグナリング」拒絶査定不服審判事件〔平成27年 2月12日国際公開、WO2015/021181、平成28年10月13日国内公表、特表2016-532374〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯

本願は,2014年(平成26年)8月6日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2013年8月6日 米国、2013年9月27日 米国、2014年8月4日 米国)を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。

平成29年 8月 7日 手続補正書の提出
平成30年 6月19日付け 拒絶理由通知書
平成30年12月27日 意見書,手続補正書の提出
令和 元年 5月16日付け 拒絶査定
令和 元年 9月24日 拒絶査定不服審判の請求、手続補正書の提


第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定

[補正の却下の決定の結論]
令和元年9月24日にされた手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[理由]

1 本件補正について

(1)本件補正は、平成30年12月27日に手続補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された
「ワイヤレス通信ネットワークにおいて用いる装置であって、
プロセッサであって、
周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記期間間隔を判定し、
動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成し、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)データにおいて前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する、
ように構成される、前記プロセッサと、
前記プロセッサに結合される無線周波数(RF)インタフェースであって、前記時間間隔でサブフレーム0において前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信させるように構成される、前記RFインターフェースと、
を含む、装置。」
との発明(以下、「本願発明」という。)を、

「ワイヤレス通信ネットワークにおいて用いる装置であって、
プロセッサであって、
周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記時間間隔を判定し、
動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すために、各々が複数のインデックスのそれぞれの1つに対応する複数の3ビットコンフィギュレーションフィールドを含むUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成し、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する、
ように構成される、前記プロセッサと、
前記プロセッサに結合される無線周波数(RF)インタフェースであって、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信し、前記複数のインデックスの1つを送信するように構成される、前記RFインターフェースと、
を含む、装置。」(当審注:下線は補正箇所を示す。)
との発明(以下、「本件補正発明」という。)に補正するものである。

(2)また、本件補正は、平成30年12月27日に手続補正された特許請求の範囲の請求項32に記載された
「ワイヤレス通信ネットワークにおいて動的時間分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)コンフィギュレーション変更をシグナリングする方法であって、
周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウのための時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウのための前記時間間隔を判定することと、
動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成することと、
DCIフォーマット1Cに従ってダウンリンク制御情報(DCI)メッセージにおいて前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化することと、
PDCCHを介して前記UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの第1のウィンドウにおいて前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信することと、
を含む、方法。」
との発明を、

「ワイヤレス通信ネットワークにおいて動的時間分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)コンフィギュレーション変更をシグナリングする方法であって、
周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウのための時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウのための前記時間間隔を判定することと、
動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成することであって、前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドが複数の3ビットコンフィギュレーションフィールドを含み、各3ビットコンフィギュレーションフィールドが複数のインデックスのそれぞれの1つに対応する、前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成することと、
ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット1Cに従って前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化することと、
前記UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウの第1のウィンドウにおいて前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信することと、
前記複数のインデックスの1つを送信することと、
を含む、方法。」(当審注:下線は補正箇所を示す。)
との発明に補正するものである。

(3)さらに、審判請求書に「請求項34を削除して請求項35を補正後の請求項34とし、新たな35を追加しています。」と記載されているとおり、本件補正は、平成30年12月27日に手続補正された特許請求の範囲の請求項32を引用する請求項34を削除し、同請求項32を引用する請求項35を、繰り上げて新たな請求項34とし、さらに、請求項32を引用する新たな請求項35を追加するものであって、本件補正後の特許請求の範囲の請求項35の記載は、次のとおりである。

「請求項32に記載の方法であって、
前記DCIメッセージがTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズを含む、方法。」

2 補正の適否

(1)新規事項の有無、目的要件

ア 新規事項の有無
(ア)本件補正により新たに追加された請求項35は、「DCIメッセージがTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズを含む」ことを規定するものである。
ここで、上記「TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズ」に関し、本願の国際出願日における国際特許出願の明細書等の翻訳文(以下、「翻訳文等」という。)には以下の記載がある。

「【0081】
図17は、TDD UL/DL再コンフィギュレーションを動的に検出するための方法1700のフローチャートである。方法1700は、UE120等のUE、及び/又はデバイス200等のワイヤレス通信デバイスに対して実装され得、本明細書に上述したような方法600及び/又は700と実質的に同様であり得る。方法1700は、初期化フェーズの間RRCシグナリングを介してeNB(eNB110等)から受信したもの等のコンフィギュレーションパラメータのセットで開始し得る。コンフィギュレーションパラメータのセットは、再コンフィギュレーションウィンドウ(無線フレーム及び/又は周期におけるサブフレームオフセット等)、TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを搬送するDCIメッセージのペイロードサイズ、TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズ、TDD UL/DL再コンフィギュレーション特定RNTI、動的TDD UL/DL再コンフィギュレーションイネーブリングコマンド、及び/又はCAイネーブリングコマンドを含み得る。動的TDD UL/DL再コンフィギュレーションイネーブリングコマンドは、UEに対するサービングセル毎にシグナリングされ得る。」

しかし、上記記載には、「初期化フェーズの間RRCシグナリングを介してeNB(eNB110等)から受信したもの等のコンフィギュレーションパラメータのセット」として、「TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズ」を含むことは記載されているものの、「DCIメッセージ」が「TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズ」を含むことは記載されておらず、翻訳文等の上記記載以外にも、「DCIメッセージ」が「TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズ」を含むことを示す記載や示唆は見当たらない。

(イ)また、翻訳文等には、以下の記載もある。

「【請求項28】
請求項20に記載の装置であって、前記レシーバが更に、動的TDD UL/DL再コンフィギュレーションイネーブリングコマンド、TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ長、前記TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含む前記DCIメッセージのペイロードサイズ、・・・、又は、それらの組み合わせを受信するように構成される、装置。」

しかし、該記載から、「TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ長」が、「DCIメッセージ」に含まれるのか直ちに明らかであるとはいえない。
ここで、上記請求項28が引用する請求項20には、「物理層ダウンリンク制御情報(DCI)メッセージ」とは異なる「第1の時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションスケジュール」が「第1の周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ」を含むことが規定されている。
そして、上記(ア)で述べた段落0081の記載からすると、「再コンフィギュレーションウィンドウ(無線フレーム及び/又は周期におけるサブフレームオフセット等)」、「TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを搬送するDCIメッセージのペイロードサイズ」、「TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズ」、「動的TDD UL/DL再コンフィギュレーションイネーブリングコマンド」等は、初期化フェーズの間RRCシグナリングを介してeNB(eNB110等)から送信されるパラメータであるといえる。
してみれば、上記請求項28は、「レシーバ」が「動的TDD UL/DL再コンフィギュレーションイネーブリングコマンド」、「TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウ長」、「前記TDD UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを含む前記DCIメッセージのペイロードサイズ」等の各パラメータを、RRCシグナリングを介して受信するように構成されるものと解され、「DCIメッセージ」が「TDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズ」を含むと解釈する余地はないといえる。

(ウ)したがって、請求項35の「DCIメッセージがTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズを含む」という事項は、翻訳文等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものであるから、請求項35についての当該補正は、翻訳文等に記載した事項の範囲内においてするものとはいえず、特許法第184条の12第2項で読み替えて適用される、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

イ 目的要件

(ア)本件補正により、本件補正前の請求項1の「前記時間間隔でサブフレーム0において前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信」から、「前記時間間隔でサブフレーム0において」との事項が削除されており、本件補正発明は、本願発明の発明特定事項を減縮するものとは認められない。
したがって、「前記時間間隔でサブフレーム0において」との事項を削除する本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的としたものとはいえず、特許法第17条の2第5項に掲げる他のいずれの事項を目的とするものでもない。

(イ)上記「1 本件補正について」の(3)の項で述べたように、本件補正は、請求項32を引用する新たな請求項35を追加するものであり、これによって、「前記DCIメッセージがTDD UL/DL再コンフィギュレーションウィンドウサイズを含む」という発明特定事項を含む請求項が追加されたことは明らかである。
しかし、本件補正前の特許請求の範囲には、新たな請求項35に対する請求項は存在せず、仮に、本件補正により、本件補正前の請求項34が新たな請求項35に実質的に補正されたとしても、新たな請求項35には、補正前の請求項34に記載された「前記スクランブルされたCRCが前記DCIメッセージに付加される」ことは記載されていないから、新たな請求項35を追加する本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的としたものとはいえない。
また、特許法第17条の2第5項に掲げる規定される他のいずれの事項を目的とするものともいえない。

(ウ)よって、本件補正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当せず、特許法第17条の2第5項に規定される他のいずれの事項を目的とするものではない。

ウ したがって、本件補正は、特許法第17条の2第3項、同第5項の規定に違反するものである。

(2)独立特許要件

上記(1)のとおり、本件補正は特許法第17条の2第5項の規定に違反するものであるが、更に進めて、仮に請求項1に係る補正が特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当するものとして、本件補正後の請求項1に記載された発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるのか否かについても、以下に検討する。

ア 本件補正発明

本件補正発明は、上記「1 本件補正について」の項の(1)の「本件補正発明」のとおりものと認める。

イ 引用発明

原査定の拒絶の理由で引用された国際公開第2012/177037号(以下、「引用例」という。)には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

(ア)「[1] The present invention relates to a wireless communication system. More particularly, the present invention relates to a method and an apparatus for transmitting and receiving configuration information on Time Division Duplex (TDD) frames having a dynamic subframe.
(中略)
[11] Therefore, a need exists for a method and an apparatus for transmitting and receiving TDD frame configuration information in a wireless communication system, wherein the base station sends TDD frame configuration information through a pre-specified region of the common control channel to thereby dynamically change the TDD frame configuration.」(1ページ7?3ページ5行)
(当審仮訳:
[1]本発明は、無線通信システムにおいて、動的(Dynamic subframe)を含む時分割複信(Time Division Duplex、以下「TDD」と記す)フレーム構成情報送受信方法及び装置に関する。
(中略)
[11]従って、無線通信システムにおいて、基地局が時分割複信フレーム構成を動的に変えることによって時分割複信フレーム構成情報を共通制御チャンネルの予め指定された領域を通じて送る時分割複信フレーム構成情報送受信方法及び装置を要する。)

(イ)「[43] The following description is focused on Long Term Evolution (LTE) and LTE-Advanced (LTE-A) systems operating in a Time Division Duplex (TDD) mode. However, exemplary embodiments of the present invention are also applicable to other wireless communication systems supporting base station scheduling and TDD mode operation without significant modification.」(7ページ21?25行)
(当審仮訳:
[43]以下、本明細書ではLTE(Long Term Evolution)システムとLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムの例を挙げて記述するが、本発明は基地局スケジューリングが適用されるその他の無線TDD通信システムに重要な変更無しに適用可能である。)

(ウ)「[60] FIG. 4 illustrates a format of control channel information according to an exemplary embodiment of the present invention. Here, system information containing TDD frame configuration information is sent on the common control channel.
[61] Referring to FIG. 4, unlike typical control channel information, actual system information is sent on the control channel information region. The common control channel information includes a system information part 401 and a CRC part 402. The system information part 401 includes a TDD configuration field 403 and a reserved field 404. The size of the system information part 401 is set to that of the DCI part 301. The reserved field 404 is used so that system information in the system information part 401 always has the same size. When the size of the system information part 401 is equal to that of other common control channel information, the user equipment may perform blind decoding of the control channel through CRC checking without too many decoding attempts. As DCI format 1C is used to transmit the common control channel in the LTE system, the size of the system information part 401 is set to the size of DCI format 1C. In the CRC part 402, a new RNTI is used to distinguish the proposed control channel information from other control channel information. Table 2 below illustrates RNTIs used in the LTE system.」(11ページ6-22行)
(当審仮訳:
[60]図4は、本発明の実施形態による制御チャネル情報の構造を図示したものである。このとき、本発明で共通制御チャネルのTDDフレーム構成情報を含むシステム情報を挿入して送信する方法を提供する。
[61]図4を参照して説明すると、提案する新たな共通制御チャネルの構造であり、一般的な制御チャネルの情報とは異なり実際のシステム情報を制御チャネル情報領域に送信する方法である。提供する共通制御チャネルは、401のシステム情報の部分と402のCRCから構成される。401のシステム情報の部分は、TDDシステムの情報が含む部分403とreservedの部分404から成る。401のシステム情報のサイズは、一般的な制御情報のサイズ、即ち、301と同じサイズからなる。若し、403の情報が、301よりも小さい場合、404の予約ビット(reserved bit)を挿入して、401のシステム情報のサイズが、406のように他の共通制御チャネルと同じように維持する。これは、401のシステム情報のサイズを他の共通制御チャネルのサイズと同じに維持すると、端末でブラインド復調時に端末が追加的な復調を試みなく、CRCだけを確認して、制御チャネルを復調することができるためである。LTEシステムでは、共通制御チャネルを送信するフォーマットは1cフォーマットであり、よって、提案する共通制御チャネルのサイズは、フォーマット1cと同じサイズを有するように構成する。402のCRCは、他の制御チャネルとの区別のために、新しいRNTIを使用しなければならない。一般的なLTEシステムで表2のようにRNTIが使用される。)

(エ)「[68] TDD configuration information in the TDD configuration field 403 notifies user equipments of subframe directions as follows. Table 4 below illustrates an exemplary embodiment using two bits, which indicate directions of subframes 3 and 4 or subframes 8 and 9 (i.e., dynamic subframes described above). For example, information bits ‘00’ may indicate that subframes 3 and 4 or subframes 8 and 9 are used for uplink transmission. The inversed values of the bit patterns defined in Table 4 may also be utilized in the same manner. As one control channel is indicated by a maximum of two subframes, a period of 5 ms or a multiple thereof may be used for TDD mode operation.
(中略)
[80] Table 7 below illustrates a scheme indicating subframe directions using four bits. In the case of using 4 bits, a period of 10 ms or a multiple thereof may be used for TDD mode operation.
(中略)
[84] Table 8 below illustrates a scheme using three bits to directly indicate TDD configuration indexes instead of indicating subframe directions. In Table 8, the information field indicates one TDD configuration and subframe directions are the same as in Tables 4 through 7.
[85]
[86]

」(12ページ7行?14ページ8行)
(当審仮訳:
[68]403のTDD構成は以下の好ましい実施形態を介して端末にサブフレームの送信方向を伝達する。先ず、表4は2ビットを用いて指示する実施形態である。上述のように、サブフレームのインデックス3、4、或いは8、9に限って他のTDD構成と異なるのでこの変更部分だけを指示する方法である。例えば、情報が00である場合は、3番、4番サブフレーム若しくは8番、0番サブフレームの共にアップリンクへ送信されることを意味する。本発明の実施形態による情報fieldは、表で定義されたものinverse bitと構成した場合にも同様に適用される。一つの制御チャネルに最大2つのサブフレームを指示するために5msecの周期、或いはその倍数の周期で送信、或いは変更可能なシステム構成で使用することができる。
(中略)
[80]表7は、4ビットを用いてサブフレームの方向の指示する方法である。4ビットを用いる場合は、10msecの周期、或いはその倍数の周期で送信されたり、変更されるTDDシステムで送信できる実施形態である。
(中略)
[84]表8は、3ビット用いて指示する方法で、サブフレームの方向を指示する方法ではなく、直接TDD configuration indexを指示する方法である。それぞれのfieldは、一つのTDD configurationを意味し、表4?7と同様に、サブフレームの方向に解釈する場合は、表8のequivalent subframe directionのD0、1、2、3のそれと同じように解釈する実施形態である。
[85]<表8>
[86](表8省略))

(オ)「[87] FIG. 5 depicts control channel transmission for TDD configuration information according to an exemplary embodiment of the present invention.
[88] Referring to FIG. 5, as directions of subframes 3, 4, 8 and 9 may frequently change according to TDD frame configurations, subframes 3, 4, 8 and 9 are not suitable for common control channel transmission. Among the remaining subframes, subframes 0, 1, 5 and 6 may be used for downlink control channel transmission. In the case of using a period of 5 ms, as indicated by reference numeral 511 of FIG. 5, the user equipment should receive the control channel at subframe 0 indicated by reference numeral 501 and subframe 5 indicated by reference numeral 502. To allow other control channel transmissions using limited common control channel resources, as indicated by reference numeral 521, TDD configuration information may be transmitted at subframe 1 indicated by reference numeral 503 and subframe 6 indicated by reference numeral 504. In an exemplary embodiment of the present invention, as indicated by reference numeral 531, subframes 0, 1, 5 and 6, indicated by reference numerals 505, 506, 507 and 508, respectively, may be pre-specified as candidates and the user equipment is directed to attempt to receive the new control channel at the pre-specified subframes. In another exemplary embodiment of the present invention, a period and offset are provided so that the user equipment is allowed to receive the new control channel only at one of subframes 0, 1, 5 and 6, indicated by reference numerals 505, 506, 507 and 508, respectively. When the period is 10 ms and the offset, indicated by reference numeral 509, is 3, as indicated by reference numeral 541, TDD configuration information may be transmitted at subframe 6 indicated by reference numeral 510 among the four available subframes.」(14ページ9行?15ページ15行)
(当審仮訳:
[87]図5は、本発明の実施形態によるTDD構成情報を含む制御チャネルを送信する方法を図示したものである。
[88]図5を参照して説明すると、TDDの設定を変更する場合は、サブフレームの3、4、8、9の場合は、ダウンリンクとアップリンク間の変換が隨時に変更されるため、共通制御チャネルを送信するのに適合しない。従って、残りのサブフレームのうちでダウンリンク制御チャネル送信が可能な0、1、5、6番から送信すべきであり、5msec周期の送信をする場合、511の501と502のように、0番と5番のサブフレームに端末が提案する制御チャネルを受信する。限定された共通制御チャネルのリソースに他の制御チャネルとの間の送信を確保するために521の503と504のように、1番と6番のサブフレームに限定して送信することも可能である。他の例として531の505、506、507及び508のように0番、1番、5番、6番の候補領域を予め設定し、当該領域で新たな制御チャネルを受信を試みるようにする例も可能である。他の方法で送信される周期とoffsetを設定して505、506、507と508のいずれかの1つ領域のみ受信するようにする。もし周期が10msecであり、offsetが3の場合も、541のように、一般的に可能な4つのサブフレームのうちでも、508に該当する510のサブフレームで送信が可能である。)

(カ)「[0093] FIG. 7 illustrates a control channel format for TDD frame configuration information according to an exemplary embodiment of the present invention. Here, TDD frame configuration information for multiple cells is aggregated.
[0094] Referring to FIG. 7, a scheme in which TDD configuration changes of different cells are notified by one cell. A user equipment may use multiple carriers, which are treated as separate cells. When carriers are sufficiently separated in frequency, cells may have different TDD frame configurations and change TDD frame configurations individually. However, to allow user equipments to dynamically acquire configuration information, one cell may need to transmit configuration information of other cells. In FIG. 7, reference numeral 701 indicates a system information part, in which TDD configuration information 703 through 705 of multiple cells is linked in order of installed cells. In this case, the size of the system information part 701 should be equal to the total size of the common control channel, i.e., the size of DCI format 1C, as indicated by reference numeral 707, in the LTE system. The reserved field 706 and the CRC part 702 are formed in the same manner as in FIG. 4.」(16ページ10?24行
(当審仮訳:
[93]図7は、本発明に実施形態によるシステム情報の指示のための制御チャネルを構成する場合は、複数のセルのTDD構成情報をアグリゲーションする方法を図示したものである。
[94]図7を参照して説明すると、一つのセルから別のセルのTDDの変更を指示する方法である。端末は、複数のキャリアを使用するが、それぞれのキャリアは別のセルに扱う。また、それぞれのセルは、周波数の間に十分な距離がある場合は、異なるTDDの構成を有することができ、従って、1つのキャリアが構成を変更する場合は、他のキャリアも変更が可能である。しかし、動的に構成情報を取得するために1つのセルから他のセルの構成情報を送信することが必要であり、701は一般的なシステム情報の部分であり、この部分に703から705までの複数個のセルのTDDの変更情報が連接され、システムが構成したセルの順序に応じて順に連接する。この場合も、上述の場合と同様に全体情報のサイズは、一般的な共通制御チャネルの全体情報サイズと同じであるべきで、本発明では、707ようにLTEシステムのフォーマット1cと同様に構成する。706と702は図4と同様に構成する。)

(キ)「[0109] Referring to FIG. 9, the base station transmits TDD frame configuration information as system information to the user equipment at step 902. The base station then creates a system information element having a size equal to the size of DCI format 1C to contain TDD frame reconfiguration information at step 903. At step 904, the base station attaches a CRC sequence scrambled with TD-RNTI to the system information element. The base station transmits the system information element together with the CRC sequence by allocating the proposed control channel in the common control channel region of a subframe determined according to a preset period and offset or other rule at step 905. The base station performs subframe direction switching in consideration of a timing relationship between the reconfiguration indication and application thereof, schedules downlink transmission and uplink transmission according to subframe direction switching, delivers the scheduling information to the user equipment, and performs data channel transmission and reception to and from the user equipment at step 906.」(18ページ8?21行)
(当審仮訳:
[109]図9を参照して説明すると、ステップ902で基地局は、システム情報でTDDフレーム構成情報を端末に送信する。以後の段階903で、基地局は変更しようとするTDD構成を提案する制御チャネルのシステム情報の部分に構成し、他の共通制御チャネルと同じ情報ビットを有するように作る。以来、904段階で基地局はその情報をTD-RNTIを用いてスクランブルされたCRCを加える。以後の段階905で、基地局は定められた周期とoffset或いは定められたサブフレームの位置の共通制御チャネル領域から割り当てて送信する。ステップ906で提案する制御チャネル送信時点と、これを適用するタイミングを考慮し、基地局はサブフレームの方向を転換し、転換された方向に合わせてダウンリンクのデータ送信処理とアップリンクプロセスを構成して端末にスケジューリング情報を伝達し、データチャネルを送信したり端末のデータチャネルを受信する。)

(ク)「[115] Referring to FIG. 11, the base station includes a TDD Radio Frequency (RF) unit 1101, a dynamic TDD switcher 1102, a transmission handler 1103, a reception handler 1104, a controller 1105, a control channel generator 1106, a system information attacher 1107, a system information generator 1108, a control information generator 1109, and a control information attacher 1110.
[0116] The TDD RF unit 1101 performs radio communication for the base station. The TDD RF unit 1101 performs downlink transmission or uplink reception.
(中略)
[117] The system information generator 1108 generates system information using TDD frame configuration information. Here, the size of the system information is made equal to that of DCI format 1C. The system information generator 1108 may generate system information by aggregating TDD frame configuration information of multiple carriers. The system information attacher 1107 attaches a CRC sequence scrambled with TD-RNTI to the system information. The control information generator 1109 generates DCI. The control information attacher 1110 attaches a CRC sequence scrambled with RNTI to the downlink control information. The control channel generator 1106 generates a control channel using system information and downlink control information. That is, the control channel generator 1106 sends system information and downlink control information by inserting the same into the common control channel.」(19ページ32行?20ページ22行)
(当審仮訳:
[115]図11を参照して説明すると、基地局はTDD RF装置1101、動的TDD変換器1102、送信ハンドラ1103、受信ハンドラ1104、コントローラ1105、制御チャネルジェネレータ1106、システム情報Attacher1107、システム情報ジェネレータ1108、制御情報ジェネレータ1109及び制御情報Attacher1110を含む。
[116]TDD RF装置1101は、基地局の無線通信機能を実行する。即ち、TDD RF装置1101は、アップリンクまたはダウンリンクで動作する。
(中略)
[117]一方、システム情報ジェネレータ1108は、TDDフレーム構成情報でシステム情報を生成する。このとき、システム情報ジェネレータ1108は、システム情報を共通制御チャネルのダウンリンク制御情報と同じサイズで生成する。ここで、システム情報ジェネレータ1108は、無線通信システムでは複数個のキャリアのためのキャリア別TDDフレームを生成して結合し、システム情報を生成することができる。システム情報Attacher1107は、TD-RNTIを用いてスクランブルされたCRCをシステム情報にアタッチする。制御情報ジェネレータ1109は、ダウンリンク制御情報を生成する。制御情報Attacher1110は、RNTIを用いてスクランブルされたCRCをダウンリンク制御情報にアタッチする。制御チャネルジェネレータ1106は、システム情報とダウンリンク制御情報として制御チャネルを構成する。即ち、制御チャネルジェネレータ1106は、共通制御チャネルのシステム情報とダウンリンク制御情報を挿入して送信する。)

(ケ)「



(コ)「



(サ)「



(シ)「



(ス)「



上記の記載,並びに当業者の技術常識を考慮すると,以下のことがいえる。

a 上記(ア)の段落[1]、[11]の記載から、基地局は、TDDフレーム構成を動的に変えるためにTDDフレーム構成情報を送信しているといえ、端末に対してTDDフレーム構成情報が送信されることは自明である。
そして、上記(イ)の「本明細書ではLTE(Long Term Evolution)システムとLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムの例を挙げて記述する」との記載からすれば、上記(ア)に記載された「無線通信システム」の例として、「LTEシステム」又は「LTE-A(LTE-Advanced)TDDシステム」が想定されているといえる。
よって、引用例には、「LTEシステム又はLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムにおける、TDDフレーム構成を動的に変えるためにTDDフレーム構成情報を端末に送信する基地局」が記載されているといえる。

b 上記(オ)には、TDD構成情報が、5ms又は10msの周期で端末に送信されることが記載され、上記(キ)の「以後の段階903で、基地局は変更しようとするTDD構成を提案する制御チャネルのシステム情報の部分に構成し、他の共通制御チャネルと同じ情報ビットを有するように作る。・・・。以後の段階905で、基地局は定められた周期とoffset或いは定められたサブフレームの位置の共通制御チャネル領域から割り当てて送信する。」との記載によれば、基地局は、TDD構成情報を送信する周期を予め定めているといえ、該TDD構成情報が、上記aで述べたTDDフレーム構成情報と同義であることは明らかである。
さらに、上記(イ)の記載によれば、引用例の無線通信システムでは、LTEシステム又はLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムが一例として想定されており、LTEシステム又はLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムにおける1つの無線フレームは10msであることは技術常識であるところ、上記(エ)の段落[68]、[80]には、TDD構成情報を端末に伝達する場合、5msecの周期の倍数又は10msecの周期の倍数が使用されることも記載されている。
してみれば、引用例には、「基地局は、TDDフレーム構成情報を送信する周期であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期を設定すること」が記載されているといえる。

c 上記(ウ)の段落[60]の「本発明で共通制御チャネルのTDDフレーム構成情報を含むシステム情報を挿入して送信する方法を提供する。」との記載、及び、同段落[61]の「401のシステム情報の部分は、TDDシステムの情報が含む部分403とreservedの部分404から成る。」との記載から、引用例のTDDフレーム構成情報は、システム情報に含まれる。
そして、上記(エ)の段落[68]に「403のTDD構成は以下の好ましい実施形態を介して端末にサブフレームの送信方向を伝達する。先ず、表4は2ビットを用いて指示する実施形態である。」と、同段落[84]に「表8は、3ビット用いて指示する方法で、サブフレームの方向を指示する方法ではなく、直接TDD configuration indexを指示する方法である。それぞれのfieldは、一つのTDD configurationを意味し」とそれぞれ記載され、表8には、各TDD configuration indexに対応する3ビットのInformation fieldが図示されていることから、引用例のTDDフレーム構成情報は、各TDD configuration indexに対応する3ビットのInformation fieldを有するといえる。
さらに、上記(カ)の記載及び上記(サ)のFig.7には、複数のセルのTDD構成情報をシステム情報に含ませることが記載され、上記(ク)の段落[115]、[117]には、基地局がシステム情報を生成することも記載されているから、引用例には、「基地局は、各TDD configuration indexに対応する3ビットのInformation fieldを有する複数のTDDフレーム構成情報を含むシステム情報を生成すること」が記載されているといえる。

d 上記(ア)の段落[11]の「基地局が・・・時分割複信フレーム構成情報を共通制御チャンネルの予め指定された領域を通じて送る」、上記(ウ)の段落[60]の「共通制御チャネルのTDDフレーム構成情報を含むシステム情報を挿入して送信する」、上記(キ)の「以後の段階903で、基地局は変更しようとするTDD構成を提案する制御チャネルのシステム情報の部分に構成し、他の共通制御チャネルと同じ情報ビットを有するように作る。・・・。以後の段階905で、基地局は定められた周期とoffset或いは定められたサブフレームの位置の共通制御チャネル領域から割り当てて送信する。」との各記載からすれば、引用例の基地局は、TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、共通制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信するといえる。
そして、上記(ク)の段落[117]に「制御チャネルジェネレータ1106は、システム情報とダウンリンク制御情報として制御チャネルを構成する。即ち、制御チャネルジェネレータ1106は、共通制御チャネルのシステム情報とダウンリンク制御情報を挿入して送信する。」と記載され、上記(ス)のFig.11では、制御チャネルジェネレータ1106を、PDCCH generatorと表記していることからすれば、引用例では、「共通制御チャネル」として「物理ダウンリンク制御チャネル」を想定していることは明らかである。
よって、引用例には、「基地局は、TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、物理ダウンリンク制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信すること」が記載されているといえる。

e 上記(ク)の段落[115]、[116]の記載、及び、上記(ス)のFig.11によれば、基地局は、無線通信機能を実行するTDD RF装置を含む。

以上を総合すると、引用例には以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認める。

「LTEシステム又はLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムにおける、TDDフレーム構成を動的に変えるためにTDDフレーム構成情報を端末に送信する基地局であって、
前記TDDフレーム構成情報を送信する周期であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期を設定し、
各TDD configuration indexに対応する3ビットのInformation fieldを有する複数の前記TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を生成し、
前記TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、物理ダウンリンク制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信する、
ように構成され、
無線通信機能を実行するTDD RF装置を含む、基地局。」

ウ 対比・判断
本件補正発明と引用発明とを対比すると、

(ア)引用発明の「基地局」を「装置」と称することは任意であり、LTEシステム又はLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムにおける端末と基地局との間で、無線通信ネットワークが形成されることは明らかである。
よって、引用発明の「LTEシステム又はLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムにおける、TDDフレーム構成を動的に変えるためにTDDフレーム構成情報を端末に送信する基地局」は、本件補正発明の「ワイヤレス通信ネットワークにおいて用いる装置」に相当する。

(イ)TDDフレーム構成が、ダウンリンク伝送が割り当てられるサブフレーム、アップリンク伝送が割り当てられるサブフレーム、及び、ダウンリンクとアップリンク間の切り替えを伴う特別なサブフレームからなることは技術常識であるところ、引用発明の基地局は、TDDフレーム構成を動的に変えるために、TDDフレーム構成情報を1つの無線フレームより大きい周期で送信するのであるから、該周期毎にTDDフレーム構成が再構成される、即ち、ダウンリンク伝送が割り当てられるサブフレーム、アップリンク伝送が割り当てられるサブフレーム、及び、ダウンリンクとアップリンク間の切り替えを伴う特別なサブフレームからなる構成が再構成されることは明らかである。
そして、引用発明の「周期」を「時間間隔」と称することは任意であることからすれば、引用発明の「前記TDDフレーム構成情報を送信する周期」は、本件補正発明の「周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔」に含まれるといえる。

また、引用発明のTDDフレーム構成情報を送信する周期は、1つの無線フレームよりも大きい周期であるところ、基地局が該周期を設定する際に、1無線フレームを基準にどの程度の周期とするか判断して設定することは当然行われるべき事項に過ぎないから、引用発明の「周期を設定」することは、「時間間隔を判定」する点で本件補正発明と一致する。

よって、本件補正発明の「周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記期間間隔を判定」することと、引用発明の「前記TDDフレーム構成情報を送信する周期であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期を設定」することでは、「周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記期間間隔を判定」するとの点で一致する。

(ウ)引用発明の「TDD configuration index」は、本件補正発明の「インデックス」に相当し、引用発明の「3ビットのInformation field」を、「3ビットコンフィギュレーションフィールド」と称することは任意である。
そして、引用発明では、TDDフレーム構成を動的に変えるためにTDDフレーム構成情報が端末に送信されるのであるから、TDDフレーム構成情報が、TDDフレーム構成の動的な変更を示す1つのコマンドであるといえ、引用発明の「TDDフレーム構成情報」は「UL/DL再コンフィギュレーションコマンド」といえる。
さらに、引用発明では、TDDフレーム構成を動的に変えるために、TDDフレーム構成情報が送信されるのであるから、システム情報が生成される前に、TDDフレーム構成情報自体が生成されることも当然行われることである。
よって、引用発明の「各TDD configuration indexに対応する3ビットのInformation fieldを有する複数の前記TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を生成」することは、本件補正発明の「動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すために、各々が複数のインデックスのそれぞれの1つに対応する複数の3ビットコンフィギュレーションフィールドを含むUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成」することに相当する。

(エ)引用発明は、TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、物理ダウンリンク制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信するものであって、LTEシステム又はLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムにおいて、制御情報を物理ダウンリンク制御チャネルの領域に割り当てる前に、事前に符号化することは技術常識であることからすれば、引用発明においても、システム情報を符号化することは、当然に行われることである。
よって、本件補正発明の「物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する」ことと、引用発明の「TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、物理ダウンリンク制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信する」ことでは、本件補正発明の「物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する」こととの点で一致する。

(オ)引用発明の基地局は、各TDD configuration indexに対応する3ビットのInformation fieldを有する複数のTDDフレーム構成情報を含むシステム情報を送信し、さらに、無線通信機能を実行するTDD RF装置を含むことからすれば、該TDD RF装置が、各TDD configuration indexに対応する3ビットのInformation fieldを有する複数のTDDフレーム構成情報を含むシステム情報を送信することは明らかである。
そして、「TDD RF装置」を「無線周波数(RF)インタフェース」と称することも任意である。
よって、本件補正発明の「前記プロセッサに結合される無線周波数(RF)インタフェースであって、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信し、前記複数のインデックスの1つを送信するように構成される、前記RFインターフェース」と、引用発明の「無線通信機能を実行するTDD RF装置」とは、「無線周波数(RF)インタフェースであって、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信し、前記複数のインデックスの1つを送信するように構成される、前記RFインターフェース」である点で共通する。

以上のことから、本件補正発明と引用発明との一致点及び相違点は、次のとおりである。
(一致点)
「ワイヤレス通信ネットワークにおいて用いる装置であって、
周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記時間間隔を判定し、
動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すために、各々が複数のインデックスのそれぞれの1つに対応する複数の3ビットコンフィギュレーションフィールドを含むUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成し、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する、
ように構成され、
無線周波数(RF)インタフェースであって、前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信し、前記複数のインデックスの1つを送信するように構成される、前記RFインターフェースと、
を含む、装置。」

(相違点)
本件補正発明は、「プロセッサ」が「周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記時間間隔を判定し、動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すために、各々が複数のインデックスのそれぞれの1つに対応する複数の3ビットコンフィギュレーションフィールドを含むUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する」ように構成されるのに対し、引用発明は、プロセッサについて明示していない点。(以下、「相違点1」という。)
そして、引用発明が、プロセッサについて明示していないことに伴い、
本件補正発明は、「無線周波数(RF)インタフェース」は「プロセッサに結合される」のに対し、引用発明は、無線周波数(RF)インタフェースはプロセッサに結合されることについて明示していない点。(以下、「相違点1-2」という。)

以下、各相違点を検討する。

(相違点1)及び(相違点1-2)について
基地局が、プロセッサを備え、当該プロセッサにより基地局の機能をなすことは常套手段にすぎず、また、プロセッサに無線インタフェースを結合することも通常行われていることである。
したがって、上記相違点1及び相違点1-2は当業者が容易になし得ることに過ぎない。

以上から、本件補正発明は、引用発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができない。

3 まとめ
したがって、本件補正は、特許法第17条の2第3項、第5項の規定に違反するものであり、さらに、特許法第17条の2第6項において準用する特許法第126条第7項の規定に違反するものであるから、特許法159条第1項において読み替えて準用する特許法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について

1 本願発明

本件補正は、上記のとおり却下されたので、本願請求項1ないし43に係る発明は、平成30年12月27日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1ないし43に記載された事項により特定されるところ、その請求項1に係る発明は、上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の「1 本件補正について」の(1)で示した本願発明のとおりのものと認める。

2 原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由の概要は、
「この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。
この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。」というものであり、本件補正前の請求項1に対して引用例が引用されている。
引用例:国際公開第2012/177037号

3 引用発明

引用例に記載された事項は、上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の「(2)独立特許要件」の「イ 引用発明」の項で示したとおりである。
そして、上記引用例に記載された事項、並びに当業者の技術常識を考慮すると、上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の「(2)独立特許要件」の「イ 引用発明」の項で検討した「a」?「c」、「e」の点に加え、以下のことがいえる。

f 引用例に記載された事項(オ)(上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の「(2)独立特許要件」の「イ 引用発明」の(オ)の段落[88]参照。)に「5msec周期の送信をする場合、511の501と502のように、0番と5番のサブフレームに端末が提案する制御チャネルを受信する。・・・・。他の例として531の505、506、507及び508のように0番、1番、5番、6番の候補領域を予め設定し、当該領域で新たな制御チャネルを受信を試みるようにする例も可能である。他の方法で送信される周期とoffsetを設定して505、506、507と508のいずれかの1つ領域のみ受信するようにする。もし周期が10msecであり、offsetが3の場合も、541のように、一般的に可能な4つのサブフレームのうちでも、508に該当する510のサブフレームで送信が可能である。」と記載されていることから、引用例には、0番のサブフレームの制御チャネルを介してTDDフレーム構成情報を送信することが記載されているといえる。
そして、上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の「(2)独立特許要件」の「イ 引用発明」の項で検討した「d」の点を踏まえれば、引用例には、「基地局は、TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、0番のサブフレームの物理ダウンリンク制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信すること」が記載されているといえる。

以上を総合すると、引用例には以下の発明(以下、「引用発明2」という。)が記載されていると認める。

「LTEシステム又はLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムにおける、TDDフレーム構成を動的に変えるためにTDDフレーム構成情報を端末に送信する基地局であって、
前記TDDフレーム構成情報を送信する周期であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期を設定し、
各TDD configuration indexに対応する3ビットのInformation fieldを有する複数の前記TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を生成し、
前記TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、0番のサブフレームの物理ダウンリンク制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信する、
ように構成され、
無線通信機能を実行するTDD RF装置を含む、基地局。」

4 対比・判断

本願発明は、上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の「1 本件補正について」の(1)で示した本件補正発明から、「各々が複数のインデックスのそれぞれの1つに対応する複数の3ビットコンフィギュレーションフィールドを含む」及び「前記複数のインデックスの1つを送信する」との限定事項を削除し、本件補正発明の「時間」を「期間」と表現し、更に、本件補正発明の「物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)」に「データ」を、同「前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信」の前に「前記時間間隔でサブフレーム0において」を付加したものである。

そこで、本願発明と引用発明2とを対比すると、

(1)上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の「(2)独立特許要件」の「ウ 対比・判断」」の「(ア)」の項で検討した点を踏まえれば、引用発明2の「LTEシステム又はLTE-A(LTE-Advanced)TDDシステムにおける、TDDフレーム構成を動的に変えるためにTDDフレーム構成情報を端末に送信する基地局」は、本願発明の「ワイヤレス通信ネットワークにおいて用いる装置」に相当する。

(2)本願発明の「周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記期間間隔を判定し」における「前記期間」が「前記時間」の誤記であることは、審査官が拒絶査定において、「請求項1には「前記期間間隔」との記載があるが、この記載よりも前に「期間間隔」の記載が無いことを鑑みると、「前記時間間隔」とすべきところを誤って記載されたものと認められる」と指摘したのに対し、令和元年9月24日にされた手続補正により、「前記期間」を「前記時間」と補正したことからも明らかである。
よって、上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の「(2)独立特許要件」の「ウ 対比・判断」」の「(イ)」の項で検討した点を踏まえれば、引用発明2の「前記TDDフレーム構成情報を送信する周期であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期を設定」することは、本願発明の「周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記期間間隔を判定」することに含まれる。

(3)上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の「(2)独立特許要件」の「ウ 対比・判断」」の「(ウ)」の項で検討した点を踏まえれば、引用発明2の「各TDD configuration indexに対応する3ビットのInformation fieldを有する複数の前記TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を生成」することは、本願発明の「動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成」することに含まれる。

(4)引用発明2は、TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、0番のサブフレームの物理ダウンリンク制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信するものであるから、TDDフレーム構成情報を含むシステム情報は、物理ダウンリンク制御チャネル上のデータであることは明らかである。
そして、上記「第2 令和元年9月24日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2 補正の適否」の「(2)独立特許要件」の「ウ 対比・判断」」の「(エ)」の項で検討した点を踏まえれば、引用発明2の「前記TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、0番のサブフレームの物理ダウンリンク制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信する」ことは、本願発明の「物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)データにおいて前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する」とに対応する。

(5)引用発明2では、TDDフレーム構成情報を含むシステム情報は、0番のサブフレームの物理ダウンリンク制御チャネルの指定された領域に割り当てて送信され、さらに、TDDフレーム構成情報は、基地局で設定された周期で送信される。
そして、引用発明2の基地局は、無線通信機能を実行するTDD RF装置を含むことからすれば、該TDD-RD装置が、TDDフレーム構成情報を含むシステム情報を、基地局で設定された周期で0番のサブフレームにおいて送信することは明らかである。
さらに、「TDD-RF装置」を「無線周波数(RF)インタフェース」と称することも任意である。
よって、本願発明の「前記プロセッサに結合される無線周波数(RF)インタフェースであって、前記時間間隔でサブフレーム0において前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信させるように構成される、前記RFインターフェース」と、引用発明2の「無線通信機能を実行するTDD RF装置」とは、「無線周波数(RF)インタフェースであって、前記時間間隔でサブフレーム0において前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信させるように構成される、前記RFインターフェース」である点で共通する。

以上から、本願発明と引用発明2との一致点及び相違点は、

(一致点)
「ワイヤレス通信ネットワークにおいて用いる装置であって、
周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記期間間隔を判定し、
動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成し、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)データにおいて前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する、
ように構成され、
無線周波数(RF)インタフェースであって、前記時間間隔でサブフレーム0において前記符号化されたUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを送信させるように構成される、前記RFインターフェースと、
を含む、装置。」

(相違点)
本願発明は、「プロセッサ」が「周期的時分割複信(TDD)アップリンク/ダウンリンク(UL/DL)再コンフィギュレーションに対する時間間隔であって、1つの無線フレームよりも大きい前記周期的TDD UL/DL再コンフィギュレーションに対する前記期間間隔を判定し、動的TDD UL/DLコンフィギュレーション変更を示すためにUL/DL再コンフィギュレーションコマンドを生成し、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)データにおいて前記UL/DL再コンフィギュレーションコマンドを符号化する」ように構成されるのに対し、引用発明2は、プロセッサについて明示していない点(以下、「相違点2」という。)
そして、引用発明2が、プロセッサについて明示していないことに伴い、
本願発明は、「無線周波数(RF)インタフェース」は「プロセッサに結合される」のに対し、引用発明2は、無線周波数(RF)インタフェースはプロセッサに結合されることについて明示していない点。(以下、「相違点2-2」という。)

以下、相違点を検討する。

(相違点2)及び(相違点2-2)について
基地局が、プロセッサを備え、当該プロセッサにより基地局の機能をなすことは常套手段にすぎず、また、プロセッサに無線インタフェースを結合することも通常行われていることである。
したがって、上記相違点2及び相違点2-2は当業者が容易になし得ることに過ぎない。

以上から、本願発明は、引用発明2に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

第4 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
別掲
 
審理終結日 2020-07-30 
結審通知日 2020-08-05 
審決日 2020-08-19 
出願番号 特願2016-533406(P2016-533406)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H04W)
P 1 8・ 57- Z (H04W)
P 1 8・ 575- Z (H04W)
P 1 8・ 561- Z (H04W)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 石原 由晴  
特許庁審判長 岩間 直純
特許庁審判官 永田 義仁
畑中 博幸
発明の名称 TDDワイヤレス通信システムのためのダウンリンク及びアップリンクサブフレーム割当の動的シグナリング  
代理人 片寄 恭三