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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A47L
管理番号 1372383
審判番号 不服2020-12758  
総通号数 257 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-05-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-09-11 
確定日 2021-04-13 
事件の表示 特願2016-126671「洗浄装置」拒絶査定不服審判事件〔平成30年 1月11日出願公開,特開2018- 245,請求項の数(6)〕について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は,特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は,平成28年6月27日を出願日とする出願であって,その手続の経緯は,おおむね,以下のとおりである。
令和元年11月28日付け:拒絶理由通知書
令和2年 1月17日 :意見書,手続補正書の提出
令和2年 3月12日付け:拒絶理由通知書(最後)
令和2年 5月27日 :意見書,手続補正書の提出
令和2年 7月 8日付け:補正の却下の決定,拒絶査定
令和2年 9月11日 :審判請求書,手続補正書の提出

第2 原査定の概要
原査定(令和2年7月8日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。
本願請求項1-8に係る発明は,以下の引用文献1-4に記載された発明に基いて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下,「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
1.特開2016-086963号公報
2.特開平10-094722号公報
3.特開2007-215792号公報
4.特開2005-211588号公報


第3 本願発明
本願請求項1-6に係る発明(以下,それぞれ「本願発明1」-「本願発明6」という。)は,令和2年9月11日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-6に記載された事項により特定される発明であり,以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
水と洗剤で生成される洗浄水と,該洗浄水の水面の上に生成されるクリーム状の泡である泡沫とを貯留可能な内部空間を有する泡沫貯留部と,
前記泡沫貯留部内に気泡を発生させる気泡発生部と,
すすぎ水を生成するすすぎ水生成部と,
前記すすぎ水にイオンを供給するイオン供給部と,
前記泡沫及び前記すすぎ水を吐出する吐出部と,
を備え,
前記吐出部から吐出された前記泡沫により被洗浄物を洗浄した後,前記イオン供給部により,バナジウムイオン及び鉄イオンのうちの少なくとも一つが供給された前記すすぎ水を前記吐出部から吐出することにより,吐出された前記泡沫の消泡を促進する洗浄装置。
【請求項2】
前記吐出部は,前記泡沫及び前記すすぎ水を吐出する共通のノズル部を備え,
前記泡沫貯留部から前記泡沫が前記ノズル部へ供給される流路形態と,前記すすぎ水生成部から前記すすぎ水が前記ノズル部へ供給される流路形態とを切り替える流路切替手段を備える請求項1に記載の洗浄装置。
【請求項3】
前記気泡発生部は,液体流に気体を混合するエジェクタ,液体中に気体を放出する多数の孔を有する多孔質体,及び,液体に超音波を照射する超音波照射手段,のうちの少なくとも一つを備える請求項1または請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項4】
前記気泡発生部は,液体流に気体を混合するエジェクタと,前記エジェクタに流入する液体流を旋回させる固定翼とを備える請求項1または請求項2に記載の洗浄装置。
【請求項5】
被洗浄物を収容可能な空間を有する収容部を備え,
前記吐出部は,前記収容部に収容された前記被洗浄物に対して前記泡沫及び前記すすぎ水を吐出する請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の洗浄装置。
【請求項6】
前記空間の下部に配置され,前記すすぎ水生成部から供給される前記すすぎ水を吐出するすすぎ水吐出部を備える請求項5に記載の洗浄装置。」

第4 引用文献に記載された事項及び引用発明
1 引用文献1について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には,次の事項が記載されている(下線は,当審にて付与した。以下同様である。)。
(1) 「【技術分野】
【0001】
本発明は,洗浄装置及びキッチンシンクに関する。」
(2) 「【0005】
本発明は,上述のような課題を解決するためになされたもので,少量の水でも擦り洗いをせずに食器等の汚れを除去することができる洗浄装置及びキッチンシンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る洗浄装置は,水を溜める貯水部と,貯水部の水を,貯水部の外に循環させる循環流路と,循環流路に水を流れさせる循環ポンプと,循環流路に気体を導入する気体導入部と,洗剤を供給する洗剤供給部と,循環ポンプ及び気体導入部の動作を制御する制御手段と,を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の洗浄装置及びキッチンシンクによれば,従来より少量の水でも擦り洗いをせずに食器等の汚れを除去することが可能となる。」
(3) 「【0010】
実施の形態1.
図1は,本発明の実施の形態1の洗浄装置及びキッチンシンクを示す模式的な断面図である。図1に示す本実施の形態1の洗浄装置1は,キッチンシンクに組み込まれたものである。洗浄装置1は,キッチンシンクのシンク本体により構成される貯水部2と,循環流路6と,循環ポンプ7と,気体導入部10と,洗剤供給部14と,制御部50とを備える。シンク本体には,貯水部2に上水を注入可能な蛇口4が設けられている。蛇口4には,上水を供給する給水管5が接続されている。貯水部2の側面には,循環流路6の出口となる吐出口8が設けられている。貯水部2の底面には,循環流路6の入口となる吸入口9が設けられている。貯水部2の底面には,排水口11が設けられている。排水口11は,下水管(図示せず)に接続される。貯水部2に水を溜めるときには,排水口11を図示しない栓等で閉じる。食器,調理具等の洗浄対象物17を洗浄する際には,貯水部2に溜めた水に洗浄対象物17を浸漬する。
【0011】
循環ポンプ7は,循環流路6に水を流れさせる。循環ポンプ7を動作させることで,貯水部2内の水が吸入口9から循環流路6に引き込まれる。循環流路6は,貯水部2の外に水を循環させる。循環流路6の水は,吐出口8から吐出され,貯水部2内に戻る。吸入口9と循環ポンプ7との間には,循環流路6を開閉する第一電磁弁12aが設けられている。
【0012】
気体導入部10は,循環流路6の循環ポンプ7と吐出口8との間に接続されている。気体導入部10は,吸気通路13と,吸気通路13を開閉する第二電磁弁12bとを有する。気体導入部10は,吸気通路13から吸入される気体(空気)を循環流路6内に導入することで,循環流路6を流れる水に気泡を発生させる。本実施の形態1における気体導入部10は,エジェクタ構造を有する。気体導入部10は,水の流路を縮径させる縮径部を有し,この縮径部に発生する負圧により,吸気通路13から気体を自然吸気する。第二電磁弁12bは,吸気通路13を開閉する。
【0013】
洗剤供給部14は,吸気通路13の途中から分岐した通路に接続される。洗剤供給部14は,当該通路を開閉する第三電磁弁12cを有する。気体導入部10が吸気通路13から気体が吸入するときに,第三電磁弁12cを開くことで,気体と共に洗剤を循環流路6に導入することができる。本実施の形態1では,洗剤供給部14が気体導入部10を介して洗剤を供給する。これにより,簡単な構成で洗剤を均一に供給できる。本発明では,図示の構成に限らず,洗剤供給部が洗剤を直接循環流路6または貯水部2に供給するように構成しても良い。
【0014】
詳細な図示を省略するが,本実施の形態1における気体導入部10は,エジェクタ構造の上流側の位置に,水流を旋回させる固定翼を有する。気体導入部10は,固定翼により生成された旋回水流により,気泡をせん断して微細化することで,微細気泡を生成する。気体導入部10で生成された微細気泡は,吐出口8から吐出され,貯水部2内に供給される。微細気泡を発生させることで,洗剤と気体との接触面積が増加し,密度が高く,きめ細かい泡を貯水部2内に供給でき,洗浄力が向上する。気体導入部10は,発生時の平均直径が数十μm以下(例えば10μm?50μm)の微細気泡を生成可能であることが好ましい。
【0015】
制御部50は,循環ポンプ7,気体導入部10,及び洗剤供給部14の動作を制御する制御手段に相当する。本実施の形態1における制御部50は,ROM(リードオンリーメモリ),RAM(ランダムアクセスメモリ),及び不揮発性メモリ等を含む記憶部と,記憶部に記憶されたプログラムに基いて演算処理を実行するCPU(セントラルプロセッシングユニット)と,CPUに対して外部の信号を入出力する入出力ポートとを有する。洗浄装置1が備えるアクチュエータ類及びセンサ類は,制御部50に電気的に接続される。
【0016】
なお,本発明における気体導入部は,エジェクタ構造により自然吸気を行う構成に限定されるものではなく,エアポンプを用いて気体を導入する構成でも良い。
【0017】
貯水部2の側面には,超音波を発生する超音波素子(図示省略)が設けられていてもよい。貯水部2の側面に超音波素子を設けることで,貯水部2に付着した汚れも除去できるため,食器,調理具等の洗浄対象物17を洗浄した後の,貯水部2の洗浄に有効である。
【0018】
制御部50は,貯水部2の貯水量と,洗浄対象物17の量との一方または両方に応じて,洗剤供給部14による洗剤供給量を制御しても良い。貯水部2の貯水量を検知する手段としては,例えば,循環流路6に設けた圧力センサ20で貯水部2の水位を検知することで算出できる。洗浄対象物17の量を検知する手段としては,例えば,歪センサ21により貯水部2の底部の歪を検知し,貯水部2の底部に作用する荷重を検知することで,洗浄対象物17の量を検知できる。洗剤供給量は,第三電磁弁12cの開弁時間により制御できる。制御部50は,貯水部2の貯水量が多いほど,洗剤供給量を多くする。制御部50は,洗浄対象物17の量が多いほど,洗剤供給量を多くする。制御部50が洗剤供給量を制御することで,洗剤使用量を容易に適正化できる。本実施の形態1では,制御部50が洗剤供給部14の動作を制御するが,本発明では手動で洗剤供給部を操作しても良い。
【0019】
図2は,本実施の形態1の洗浄装置1の動作を示すフローチャートである。図3は,本実施の形態1の洗浄装置1の洗浄工程のときの状態を示す図である。以下,図2及び図3を参照して,本実施の形態1の洗浄装置1の動作について説明する。洗浄を行う際には,まず,排水口11を閉じた状態で,洗浄対象物17を貯水部2に入れ,蛇口4より給水して貯水部2内に水を溜める(ステップS1)。次いで,制御部50が以下のような洗浄工程を開始する。制御部50は,まず,循環流路6の第一電磁弁12aを開き,循環ポンプ7を運転し,気体導入部10の第二電磁弁12bを開く(ステップS2)。これにより,微細気泡が貯水部2内に供給される。続いて,制御部50は,洗剤供給部14の第三電磁弁12cを開くことで洗剤を供給する(ステップS3)。続いて,制御部50は,所定時間,循環ポンプ7の運転を継続する循環運転を行う(ステップS4)。
【0020】
上述したステップS2からステップS4の洗浄工程の動作により,図3に示すように,洗剤を含む大量の泡19が貯水部2内に生成される。洗浄対象物17の一部が水面3より上に出ている場合,水面3より上に出た部分の洗浄対象物17は,徐々に泡19で覆われる。泡19が増える過程で,水面3より上に出た部分の洗浄対象物17の表面を泡19が移動することで,物理的な作用が働き,当該表面の汚れを効率良く洗浄できる。水中にある部分の洗浄対象物17に対しては,吐出口8から吐出される水流の効果及び微細気泡の効果により,汚れを効率良く洗浄できる。洗浄対象物17から分離した汚れ18は,水面3の近くに浮上する。洗浄装置1によれば,上記のようにして洗浄対象物17の汚れを効率良く除去できるので,擦り洗いが不要になり,作業者の労力を軽減できる。特に,水面3より上に出た部分の洗浄対象物17の汚れも効率良く洗浄できるので,貯水部2に溜める水が少量で済み,水使用量を低減できる。
【0021】
制御部50は,循環運転で所定時間が経過した後,循環ポンプ7を停止することで,洗浄工程を終了する(ステップS5)。洗浄工程が終了したら,排水口11を開き,貯水部2内の水を泡19と共に排出する(ステップS6)。このとき,貯水部2の水位が低下するのに伴い,泡19の嵩が減る。泡19の嵩が減るとき,洗浄対象物17の表面を泡19が移動することで当該表面が物理的に洗浄される。このため,汚れ18が洗浄対象物17に再付着することを防止できる。ステップS6の排水工程は,排水口11を手動で開くことで行っても良い。また,排水口11を開閉するアクチュエータ(図示省略)を設け,制御部50が自動的に排水工程を制御しても良い。なお,排水をせずに洗浄対象物17を貯水部2から引き上げる場合でも,泡19が洗浄対象物17の表面を移動することで,物理的に洗浄される。
【0022】
排水工程が終了したら,蛇口4を開き,蛇口4からの上水で洗浄対象物17のすすぎを行う(ステップS7)。ステップS7のすすぎ工程は,蛇口4を手動で開くことで行っても良い。また,蛇口4を開閉するアクチュエータ(図示省略)を設け,制御部50が自動的にすすぎ工程を制御しても良い。その場合,すすぎ工程では,排水口11を閉じて貯水部2に蛇口4からの上水を溜め,循環ポンプ7を運転し,吐出口8から吐出される水流を洗浄対象物17に当てても良い。」
(4) 「【0034】
実施の形態3.
次に,図6を参照して,本発明の実施の形態3について説明するが,上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し,同一部分または相当部分は同一符号を付し説明を省略する。図6は,本発明の実施の形態3の洗浄装置及びキッチンシンクを示す模式的な断面図である。図6に示す本実施の形態3の洗浄装置1では,循環流路6の下流側(吐出口8)が,蛇口4に連通する給水管5に合流している。給水管5から循環流路6が分岐する分岐部と,気体導入部10との間には,循環流路6を開閉する第四電磁弁12dが設けられている。当該分岐部より給水管5の上流側には,給水管5を開閉する第五電磁弁12eが設けられている。制御部50は,循環ポンプ7を運転する場合には,第四電磁弁12dを開き,第五電磁弁12eを閉じる。
【0035】
本実施の形態3では,循環流路6に引き込まれた水は,蛇口4から吐出される。気体導入部10から気体を導入し,洗剤供給部14から洗剤を供給することで,微細気泡及び洗剤を含む水を蛇口4から吐出できる。本実施の形態3では,汚れが少ない洗浄対象物17を少量洗浄するような場合には,蛇口4から吐出される微細気泡及び洗剤を含む水を洗浄対象物17に掛けることで,簡易に高い洗浄力が得られる。この場合,貯水部2の貯水量を循環流路6に水が循環可能な最小限の量にすることができ,水を節約できる。
【0036】
給水管5から循環流路6が分岐する分岐部から,循環流路6は,下方へ延びている。給水管5の上流側は,当該分岐部から水平方向に延びている。このような構成により,以下のような効果がある。制御部50は,洗浄工程の終了後,蛇口4と第四電磁弁12dとの間の洗浄水が,重力によって循環流路6側に戻った後に,第四電磁弁12dを閉じる。これにより,洗剤が給水管5の上流側に逆流することを確実に防ぐことができる。
【0037】
また,本実施の形態3では,蛇口4のノズル部4aを蛇腹形状などにすることで,ノズル部4aが伸縮可能な構造にしても良い。ノズル部4aが伸縮可能な構造にすることで,洗浄装置1による洗浄を行うときには,ノズル部4aを伸ばして貯水部2に溜められた水の中に入れることができる。これにより,水跳ね及び水音を抑制できる。」
(5) 図6



(6) 上記(3)の【0013】,(4),(5)より,気体導入部10を通過した水は,洗剤と微細気泡を含む水であり,前記水は,気体導入部10と第四電磁弁12dとの間にあって,循環流路6の下流側の管路である吐出口8(【0034】の「循環流路6の下流側(吐出口8)が,蛇口4に連通する給水管5に合流している。」という記載,図6参照。)の内部に存在することがわかる。

したがって,上記引用文献1には,次の発明(以下,「引用発明1」という。)が記載されていると認められる。
(引用発明1)
「その内部に洗剤と微細気泡を含む水が存在する吐出口8と,
前記吐出口8内に気泡を発生させる気体導入部10と,
上水を供給する給水管5と,
前記微細気泡を含む水及び前記上水を吐出する蛇口4と,
を備え,
前記蛇口4から吐出された前記微細気泡を含む水により洗浄対象物17を洗浄した後,前記上水を前記蛇口4から吐出する洗浄装置1」

2 引用文献2について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2には,次の事項が記載されている。
(1) 「【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,各種の液体に細かい気泡を形成し,その微細泡沫を供する微細泡沫供給装置に関する。」
(2) 「【0006】この発明は,上記従来技術の問題点に鑑みて成されたもので,簡単な構成で効率よく微細泡沫を製造することができ,微細泡沫の供給も容易な微細泡沫供給装置を提供することを目的とする。」
(3)「【0013】
【発明の実施の形態】以下この発明の微細泡沫供給装置の実施の形態について図面に基づいて説明する。図1,図2はこの発明の微細泡沫製造装置の第一実施形態を示すもので,この実施形態の微細泡沫供給装置は,密閉容器10と,密閉容器10内に収容され,微細な気泡を形成する液体12を有し,この液体12の液面13より下部に,液体等の供給口16,18が形成され,この供給口16に液体12を供給する配管20が接続され,配管20には液体補給用のポンプ22が接続されている。また,供給口18には,薬剤注入手段として,配管26を介して液体12中に界面活性剤を注入するポンプ28が接続されている。
【0014】さらに,密閉容器10の液面13より下部には,吸水口30が設けられ,吸水口30に密閉容器10内の液体12を循環させる循環配管32の吸水側が接続されている。この循環配管32の吐出側には,液体12中に微細気泡を形成させる気体を加圧混合する微細気泡製造器34が接続されている。微細気泡製造器34は,密閉容器10の側面の液体12の液面13より下部に接続され,循環する液体12に気体を混合するための気体流入口35を有している。循環配管32の途中には液体12を圧送状態で循環させる循環ポンプ33が設けられている。
【0015】密閉容器10内には,液体12を仕切る隔壁36が設けられ,吸水口30から循環させられる液体12に,気泡が入り込まないようにしている。また,密閉容器10の液面上方は,上方に向かってしぼんだ角錐形状に形成され,その上端部に微細泡沫44を送り出す
送出口38が設けられ,送出口38に泡沫送出配管40が接続されている。泡沫送出配管40はフレキシブルなものが好ましく,その先端部には,微細泡沫44を噴出する供給口42が設けられている。ここで,密閉容器10の上部が角錐状にしぼんでいることにより,発生した微細泡沫44が発生当初より容易且つ確実に送出口38に向かい,途中で気泡溜り等を形成せずに,効率よく微細泡沫が送り出される。」
(4) 「【0019】気体流入口35から流入した気体は,気泡となって流路52中の液体12とともに加圧混合部58に流れ,吸引混合された気体は,加圧混合部58の静圧がのど部50より高いので液体12中に溶解していく。そして,加圧混合部58から噴射口62を経て気液混合流が液体12中に噴射される。気液混合流が噴射口62を通過する際には,液体12は再び加速されるので,その静圧は低くなり,液体12中に溶解していた気体が微小気泡として析出するとともに,溶解しきらない気体も,噴射口62で加速される際に流れの乱れ等により,細分化され,微細な気泡となって液体12とともに噴射される。気泡は10μm?数10μm程度の気泡となり,密閉容器10内の液体12中で自身の浮力により液体12中を液面13に向かって浮上し,液面13に微細泡沫44を形成する。微細泡沫44は上記の径に形成され,きわめて流動性良く形成される。」
(5) 「【0024】次に,この発明の微細泡沫供給装置の第二実施形態について図3,図4を基にして説明する。ここで,上記実施形態と同様の部材は同一符号を付して説明を省略する。この実施形態の微細気泡供給装置は,循環配管32のポンプ33と密閉容器10との間に,微細気泡製造器であり微細泡沫を形成するための気体と,微細泡沫が形成される液体,及び界面活性剤の各々を吸引する吸引器64が設けられ,密閉容器10の側壁には,微細気泡製造器としての噴射孔が開口した噴射部60設けられている。
【0025】吸引器64は,図4に示すように,液体が流れる流路66の途中でその流路が並列に複数に分岐する分岐点65を有し,この並列に分岐した流路に,各々絞り部であるのど部68が設けられ,各のど部68に引き続いてその下流側に気体流入させる流入部70と,界面活性剤を流入させる流入部72が設けられている。また,図4では表れていない液体流入部も同様に形成されている。各流入部70,72は,各のど部68より僅かに直径が大きい円筒状に形成され,流路方向にその断面積が等しいものである。図4の流入部70,72には,各々気体が流入する気体の流入口69と,界面活性剤を流入させる流入口71が開口しており,図示しない液体流入部にも,液体を流入させる流入口が開口している。そして,気体の流入口69には気体管路82がバルブ81を介して接続され,界面活性剤の流入口71には界面活性剤を流入させる配管83が接続されている。また,吸引器64には外部から液体を供給する液体供給管路84が,バルブ85を介して流路66に接続されている。
【0026】各流入部70,72の下流には,各々流路を徐々に広げた広がり部74,76が設けられ,この広がり部74,76の下流に,この並列に複数分岐した流路を再び合流させる合流点78が形成されている。この合流点78の下流には,流路中の液体と流入口69,71から流入した気体及び界面活性剤を加圧し混合する加圧混合部である配管80が設けられ,この加圧混合部の配管80の出口側に透孔を有した噴射部60が設けられている。」
(6)図1



(7) 図3



(8) 上記(4),(5),(6),(7)より,液体12の液面13上に微細泡沫44が形成されていることがわかる。

したがって,引用文献2には,次の事項が記載されていると認められる。
「界面活性剤を含む液体12と,前記液体12の液面13上に生成される微細泡沫44とを密閉容器10に貯留し,前記微細泡沫44が,送出口38,泡沫送出配管40を通って供給口42から吐出される微細泡沫供給装置」

3 引用文献3について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献3には,次の事項が記載されている。
(1) 「【請求項1】
被洗浄物を洗浄槽内で水により洗浄する洗浄装置において,
水中に抗菌性金属イオンを溶出させる金属イオン溶出物質と,水の硬度又は電解質濃度を調整することにより前記金属イオン溶出物質からの金属イオン溶出量を変化させる水質調整装置とを備え,前記水質調整装置は前記洗浄槽に供給される水の流れの中で前記金属イオン溶出物質よりも上流側に配置されていることを特徴とする洗浄装置。」
(2) 「【0036】
すすぎ水は抗菌カセット32も通る。すすぎ水は軟水ではないため,洗浄工程時に比べて多量の銀イオンが銀交換ゼオライトから溶出する。すすぎ水に混入した銀イオンは食器類及び洗浄槽11の内部と水の循環経路を除菌する。なおすすぎ水は必要に応じヒータ27で加熱され,高温とされる。
【0037】
1回目のすすぎ工程の後,排水工程を挟んで2回目のすすぎ工程に入る。所定回数だけすすぎ工程と排水工程を繰り返す。このようにすすぎ工程が何度も繰り返される場合,軟水化装置30の動作停止,すなわち銀イオンの大量溶出は最終すすぎ工程に限定してもよい。これにより,全てのすすぎ工程で銀イオンの溶出量を高めるのに比べ,銀イオンの消費量を少なくし,抗菌カセット32の寿命を延ばすことができる。またヒータ27によるすすぎ水の加熱も最終すすぎ工程に限定して,電力消費量を低減してもよい。
【0038】
最終すすぎ工程が終わり,すすぎ水を排水し終えたら乾燥工程に入る。制御装置40は図示しない送風ファンを回転させて洗浄槽11に外部から空気を送り込み,前面ドア付近に設けた図示しない排気口から排気する。同時に制御装置40はヒータ27に断続的に通電し,洗浄槽11内の気温,さらには食器2や洗浄槽11そのものの温度を高める。このように強制換気と高温により食器2の乾燥を進めた後,所定時間の経過をもって送風ファンの運転及びヒータ27の通電を停止し,全工程を終了する。乾燥後,食器2の表面や洗浄槽11の内面には銀の結晶が残り,その後も抗菌効果を発揮する。」

4 引用文献4について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献4には,次の事項が記載されている。
(1) 「【0045】
このとき,水が機能化カートリッジ25を通過する間に,顆粒状銀交換ゼオライト26から銀イオンが溶出する為,洗浄槽2内は銀イオンを含んだ水で満たされ,この状態で最終すすぎ工程を行う。
最終すすぎ工程では,制御回路12は,ヒータ4へ通電して水を加熱しながら,回転ノズル11からノズル噴射を行い,温水で食器類45をすすぐ。
制御回路12は,設定時間又は水の設定温度約70℃に達すると,排水を開始させ,排水が終了すると,図示しない送風ファンにより送風させると共に,ヒータ4に通電する乾燥工程を一定時間実行する。
【0046】
これにより,洗浄槽2内部,残滓及び残滓フィルタ5,更に食器類45の親水部で,銀イオンを含んだ水が蒸発し,銀イオンが残ってコーティングされ,抗菌作用を付与することが出来る。更に,残滓を忘れて長期間洗浄槽2内に放置しても,腐敗による悪臭の発生を抑制出来,洗浄槽2内のぬめりも抑制することが可能となる。」
(2)「【0048】
粉状銀交換ゼオライト26(商品名バクテキラー)8gを機能化カートリッジ25に充填し,流量1.5リットル/minで常温水を通水した場合,銀イオンが濃度30?80ppbで安定して溶出し,この状態が600分持続した。
90ppbの銀イオン濃度の水を最終すすぎに用いて,ポリエチレン製まな板サンプルをすすいで乾燥したところ,まな板表面に35ng/cm2の銀イオンが付着していた。このサンプルの大腸菌に対する抗菌活性値は2以上であり,まな板に対して抗菌作用を付加することが出来た。即ち,この機能化水を用いて洗浄した場合には,洗浄槽2及び食器類45に抗菌作用を付加することが出来る。更に同様にこの粉状銀交換ゼオライト26を80g用いた場合には,およそ9,000リットル分の給水を機能化することが出来ることになる。」

第5 対比・判断
1 本願発明1について
(1) 対比
本願発明1と引用発明1とを対比すると,引用発明1における,「気泡」,「気体導入部10」,「上水」,「蛇口4」,「洗浄対象物17」,「洗浄装置1」は,その機能に照らして,それぞれ,本願発明1における,「気泡」,「気泡発生部」,「すすぎ水」,「吐出部」,「被洗浄物」,「洗浄装置」に相当する。
引用発明1の「微細気泡を含む水」と,本願発明1の「該洗浄水の水面の上に生成されるクリーム状の泡である泡沫」あるいは「泡沫」とは,「洗浄作用のある気泡を有する流体」である点で共通するから,引用発明1の「洗剤と微細気泡を含む水」と本願発明1の「水と洗剤で生成される洗浄水と,該洗浄水の水面の上に生成されるクリーム状の泡である泡沫」とは,「水と洗剤で生成される洗浄水と,洗浄作用のある気泡を有する流体」である点で共通する。
そして,引用発明1の「吐出口8」は,その内部に洗剤と微細気泡が供給された水が存在するものであり,循環流路6を開閉する第四電磁弁12dによって,前記吐出口8に前記水が貯まる態様がありえることから前記水を貯留可能な内部空間を有しているということができる。
そうすると,引用発明1の「吐出口8」と,本願発明1の「泡沫貯留部」は,「貯留部」である点で共通し,引用発明1の「その内部に洗剤と微細気泡を含む水が存在する吐出口8」と,本願発明1の「水と洗剤で生成される洗浄水と,該洗浄水の水面の上に生成されるクリーム状の泡である泡沫とを貯留可能な内部空間を有する泡沫貯留部」は,「水と洗剤で生成される洗浄水と,洗浄作用のある気泡を有する流体とを貯留可能な内部空間を有する貯留部」である点で共通する。
また,引用発明1の「給水管5」は,上水(すすぎ水)を供給するので,その機能に照らして,本願発明1のすすぎ水を生成する「すすぎ水生成部」に相当する。
そして,引用発明1の「前記微細気泡を含む水及び前記上水を吐出する蛇口4」と,本願発明1の「前記泡沫及び前記すすぎ水を吐出する吐出部」は,「前記洗浄作用のある気泡を有する流体及び前記すすぎ水を吐出する吐出部」という点で共通する。
さらに,引用発明1の「前記蛇口4から吐出された前記微細気泡を含む水により洗浄対象物17を洗浄した後,前記上水を前記蛇口4から吐出する」と,本願発明1の「前記吐出部から吐出された前記泡沫により被洗浄物を洗浄した後,前記イオン供給部により,バナジウムイオン及び鉄イオンのうちの少なくとも一つが供給された前記すすぎ水を前記吐出部から吐出する」は,「前記吐出部から吐出された前記洗浄作用のある気泡を有する流体により被洗浄物を洗浄した後,前記すすぎ水を前記吐出部から吐出する」という点で共通する。
したがって,本願発明1と引用発明1は,以下の点で一致し,相違する。
(一致点)
「水と洗剤で生成される洗浄水と,洗浄作用のある気泡を有する流体とを貯留可能な内部空間を有する貯留部と,
前記貯留部内に気泡を発生させる気泡発生部と,
すすぎ水を生成するすすぎ水生成部と,
前記洗浄作用のある気泡を有する流体及び前記すすぎ水を吐出する吐出部と,
を備え,
前記吐出部から吐出された前記洗浄作用のある気泡を有する流体により被洗浄物を洗浄した後,前記すすぎ水を前記吐出部から吐出する洗浄装置。」

(相違点1)
本願発明1では,洗浄作用のある気泡を有する流体に関して「該洗浄水の水面の上に生成されるクリーム状の泡である泡沫」であり,貯留部に関して「泡沫貯留部」であり,吐出部から「前記泡沫」を吐出するのに対し,引用発明1では,洗浄作用のある気泡を有する流体に関して「微細気泡を含む水」であり,貯留部に関して「吐出口8」であり,蛇口4から「前記微細気泡を含む水」を吐出する点。

(相違点2)
本願発明1は,前記すすぎ水に「イオンを供給するイオン供給部」を備え,「前記イオン供給部により,バナジウムイオン及び鉄イオンのうちの少なくとも一つが供給された」前記すすぎ水を前記吐出部から吐出することにより,吐出された前記泡沫の「消泡を促進」するのに対し,引用発明1は,上水に「イオンを供給するイオン供給部」を備えるものとはされておらず,さらに,前記上水に,「前記イオン供給部により,バナジウムイオン及び鉄イオンのうちの少なくとも一つが供給」されるものとはされておらず,前記上水を前記蛇口4から吐出することにより,吐出された水に含まれる微細気泡の「消泡を促進」しているか不明である点。

(2)相違点についての判断
ア 相違点1について
a 本願発明1における,「洗浄水の水面の上に生成されるクリーム状の泡である泡沫」であって,当該泡沫は洗浄水の水面の上に生成されるものであるから,洗浄水に含まれるものではなく,吐出部から泡沫を吐出することで泡沫を被洗浄物に付着させて洗浄を行うものである(本願明細書の【0031】)。
一方,引用発明1においては,微細気泡は水に含まれるものであり,引用文献1に「水中にある部分の洗浄対象物17に対しては,吐出口8から吐出される水流の効果及び微細気泡の効果により,汚れを効率良く洗浄できる」(【0020】)と記載されているように,蛇口4(吐出部)から微細気泡を含む水を吐出することで,前記水による水流の効果及び微細気泡の効果により洗浄を行うものであるから,蛇口4(吐出部)からは微細気泡が含まれた水を吐出しなければならないものである。
そして,引用発明1において,吐出口8が循環流路6を構成する管路の一部である(洗浄水とは別に微細気泡を貯留する十分なスペースを取ることができない)ことを考えれば,蛇口4から微細気泡のみを吐出して洗浄するために,前記吐出口8内に洗浄に必要な量の微細気泡を洗浄水に含まれない状態で貯留しておくことが難しいことは,当業者にとって容易に理解し得ることである。
ここで,引用文献2には,上記第4 2に記載したように,界面活性剤を含む液体12と,前記液体12の液面13上に生成される微細泡沫44とを密閉容器10に貯留し,前記微細泡沫44が,送出口38,泡沫送出配管40を通って供給口42から吐出される微細泡沫供給装置が記載されており,引用文献2に記載された微細泡沫供給装置において,微細泡沫44は液体12の液面13上に生成されるものであるから水に含まれない状態で供給されるものである。
しかしながら,引用文献2に記載された微細泡沫供給装置は密閉容器10に貯留された液体を循環させて密閉容器10内に微細泡沫を生成する構成を備えるものであるのに対し,引用発明1は,(吐出口8ではなく)貯留部2に貯留された水を引き込み,吐出口8内に微細気泡を生成する構成を備えるものであり,引用発明1と引用文献2に記載された微細泡沫供給装置の泡を生成する構成は大きく異なるものであることに加え,引用文献2に記載された微細泡沫供給装置は微細泡沫を供給するものであるものの,供給された微細泡沫は洗浄に利用するものであるかは不明でもある。
そうすると,引用発明1と引用文献2に記載された微細泡沫供給装置とは泡を生成する構成が大きく異なる上に,引用発明1の貯留部である吐出口8はそもそも管路の一部であるから,これを引用文献2の密閉容器10に置き換えることは,当業者といえども容易に想到し得ることではなく,さらに,引用発明1の微細気泡を含む水に代えて,引用文献2に記載されるような微細泡沫44とすることは,引用文献1の「吐出口8から吐出される水流の効果及び微細気泡の効果により,汚れを効率良く洗浄できる」(【0020】)との記載からみて,むしろ阻害要因があるといえる。
したがって,引用発明1において,引用文献2に記載された事項を適用し,相違点1に係る本願発明1に係る構成を備えるようにすることは当業者といえども容易になし得たこととはいえない。
b 以上のことから,引用発明1において,相違点1に係る本願発明1に係る構成を備えるようにすることが当業者にとって容易であるということはできない。

イ 相違点2について
洗浄装置において,すすぎ水にイオンを供給することは周知技術である(例えば,引用文献3の【0036】,引用文献4の【0045】等参照)。
しかしながら,引用文献1-4には,すすぎ水にバナジウムイオン及び鉄イオンのうちの少なくとも一つを供給することは記載されておらず,そのようなことを示唆する記載も見当たらない。また,すすぎ水にバナジウムイオン及び鉄イオンのうちの少なくとも一つを供給することが周知であるともいえない。
加えて,例え,バナジウムイオン及び鉄イオンは殺菌に効果を有することは周知であるとしても(例えば,特開平05-305126号公報の請求項1,特開2000-44417号公報の請求項1,特開2009-214094号公報の【0078】-【0081】,特開2010-005485号公報の【0035】等参照。),これら周知例として示した文献では,バナジウムイオン又は鉄イオンに殺菌効果があることを示すにとどまり,これらのイオンを洗浄装置のすすぎ水に供給しようとすることを示唆する記載は見当たらず,これらのイオンを洗浄装置のすすぎ水に供給する動機付けは見当たらない。
したがって,引用発明1において,相違点2に係る本願発明1に係る構成を備えるようにすることが当業者にとって容易であるということはできない。

ウ 効果について
また,本願発明1は,相違点1及び相違点2に係る構成を備えることにより,コストを抑制しつつ,吐出された泡沫の消泡を促進することが可能であるという顕著な効果を奏するものである。

エ まとめ
以上のことから,本願発明1は,引用発明1,引用文献2に記載された事項,引用文献3,4に例示される周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

2 本願発明2-6について
本願発明2-6は,本願発明1を引用する発明であるので,本願発明1が備える発明特定事項を全て備えている。したがって,本願発明2-6は,本願発明1と同じ理由により,引用発明1,引用文献2に記載された事項,引用文献3,4に例示される周知技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

第6 原査定について
上記で述べたように,本願発明1は,拒絶査定で引用された引用文献1-4に記載された発明に基いて,当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。
したがって,原査定の理由を維持することはできない。

第7 むすび
以上のとおり,原査定の理由によっては,本願を拒絶することはできない。
また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。

 
審決日 2021-03-24 
出願番号 特願2016-126671(P2016-126671)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A47L)
最終処分 成立  
前審関与審査官 高田 基史永冨 宏之  
特許庁審判長 佐々木 芳枝
特許庁審判官 長馬 望
山本 健晴
発明の名称 洗浄装置  
代理人 高橋 英樹  
代理人 小泉 康男  
代理人 高田 守  

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