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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  F28F
管理番号 1374928
異議申立番号 異議2019-701012  
総通号数 259 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2021-07-30 
種別 異議の決定 
異議申立日 2019-12-11 
確定日 2021-03-30 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6530235号発明「熱交換器及びその製造方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6530235号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正後の請求項〔1ないし5〕、〔6ないし14〕について訂正することを認める。 特許第6530235号の請求項1ないし14に係る特許を取り消す。 
理由 特許第6530235号の請求項1ないし14に係る発明は、訂正後の特許請求の範囲の請求項1ないし14に記載された事項により特定されるとおりのものである。
これに対して、令和2年8月20日に取消理由(決定の予告)を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、特許権者は応答しなかった。
そして、上記の取消理由(決定の予告)は、妥当なものと認められるので、本件請求項1ないし14に係る特許は、この取消理由(決定の予告)によって取り消すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状に形成された熱媒体流通用のヘッダーと、互いにヘッダーの軸方向に間隔をおいて配置され、長手方向両端に複数の熱媒体流通孔が開口する熱媒体流通用の複数の扁平状チューブとを備え、ヘッダーの側面に設けられた複数の接続孔に各チューブの端部をそれぞれヘッダーの内側まで挿入し、ヘッダーと各チューブとをろう付けにより接合するようにした熱交換器において、
前記各チューブの端部側の外周面にチューブの幅方向に延びる溝を設け、
前記溝をヘッダーの内面における接続孔の縁部よりもチューブの先端側に位置するよう形成し、かつ、ヘッダーの内周面に沿って外側に向かって湾曲した前記接続孔の両端をそれぞれ通る直線の位置よりもチューブの先端側に位置するように形成した
ことを特徴とする熱交換器。
【請求項2】
前記チューブを押出成形によって成形した
ことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
【請求項3】
前記チューブは、熱媒体流通孔の中心を通る幅の最小値が1.6mm未満である
ことを特徴とする請求項1または2記載の熱交換器。
【請求項4】
前記溝をチューブの周方向に連続するように形成した
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の熱交換器。
【請求項5】
前記各チューブに前記溝をチューブの長手方向に間隔をおいて複数ずつ設けた
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の熱交換器。
【請求項6】
筒状に形成された熱媒体流通用のヘッダーと、互いにヘッダーの軸方向に間隔をおいて配置され、長手方向両端に複数の熱媒体流通孔が開口する熱媒体流通用の複数の扁平状チューブとを備え、ヘッダーの側面に設けられた複数の接続孔に各チューブの端部をそれぞれヘッダーの内側まで挿入し、ヘッダーと各チューブとをろう付けにより接合する熱交換器の製造方法において、
前記各チューブの端部側の外周面にチューブの幅方向に延びる溝を設けるとともに、
前記溝がヘッダーの内面における接続孔の縁部よりもチューブの先端側に位置し、かつ、ヘッダーの内周面に沿って外側に向かって湾曲した前記接続孔の両端をそれぞれ通る直線の位置よりもチューブの先端側に位置するように各チューブの端部をヘッダーの接続孔に挿入し、ヘッダーと各チューブとをろう付けにより接合する
ことを特徴とする熱交換器の製造方法。
【請求項7】
前記チューブには押出成形により成形されたチューブが用いられる
ことを特徴とする請求項6記載の熱交換器の製造方法。
【請求項8】
前記チューブには、熱媒体流通孔の中心を通る幅の最小値が1.6mm未満のチューブが用いられる
ことを特徴とする請求項6または7記載の熱交換器の製造方法。
【請求項9】
前記溝がチューブの周方向に連続するように形成されたチューブを用いる
ことを特徴とする請求項6、7または8記載の熱交換器の製造方法。
【請求項10】
前記各チューブに前記溝をチューブの長手方向に間隔をおいて複数ずつ設ける
ことを特徴とする請求項6、7、8または9記載の熱交換器の製造方法。
【請求項11】
前記チューブとなる部分がチューブの長手方向に複数連続して一体となった扁平状のチューブ状部材の厚さ方向両面に幅方向に延びる破断可能部を形成し、
チューブ状部材に長手方向への引張力を付与してチューブ状部材を破断可能部から破断させることによりチューブを形成する
ことを特徴とする請求項6、7、8、9または10記載の熱交換器の製造方法。
【請求項12】
前記チューブ状部材に破断可能部と同時に前記溝を形成する
ことを特徴とする請求項11記載の熱交換器の製造方法。
【請求項13】
前記チューブ状部材の厚さ方向両面に、前記破断可能部を切り込み状に形成するための第1のローラと、前記溝を形成するための第2のローラとをチューブ状部材の幅方向に移動させながら圧接させることにより、チューブ状部材に破断可能部と前記溝とを同時に形成する
ことを特徴とする請求項12記載の熱交換器の製造方法。
【請求項14】
前記チューブ状部材の幅方向両端側にチューブ状部材の厚さ方向両面の溝の端部同士を連続させる連続部を形成することにより、チューブの周方向に連続した溝を形成する
ことを特徴とする請求項13記載の熱交換器の製造方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2020-11-20 
出願番号 特願2015-101577(P2015-101577)
審決分類 P 1 651・ 121- ZAA (F28F)
最終処分 取消  
前審関与審査官 河内 誠  
特許庁審判長 山崎 勝司
特許庁審判官 槙原 進
松下 聡
登録日 2019-05-24 
登録番号 特許第6530235号(P6530235)
権利者 サンデンホールディングス株式会社
発明の名称 熱交換器及びその製造方法  
代理人 鍛冶澤 實  
代理人 特許業務法人アテンダ国際特許事務所  
代理人 江崎 光史  
代理人 中村 真介  
代理人 篠原 淳司  
代理人 特許業務法人アテンダ国際特許事務所  

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