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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 C09D |
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管理番号 | 1379786 |
異議申立番号 | 異議2020-700689 |
総通号数 | 264 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2021-12-24 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2020-09-11 |
確定日 | 2021-09-02 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6663929号発明「有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物及びグラビア印刷方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第6663929号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?8〕について訂正することを認める。 特許第6663929号の請求項1?3、5?8に係る特許を取り消す。 特許第6663929号の請求項4に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。 |
理由 |
特許第6663929号の請求項1?3、5?8に係る発明は、訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲の請求項1?3、5?8に記載された事項により特定されるとおりのものである。 これに対して、令和3年4月14日に取消理由(決定の予告)を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、特許権者は応答しなかった。 そして、上記の取消理由(決定の予告)は妥当なものと認められるので、本件請求項1?3、5?8に係る特許は、この取消理由によって取り消すべきものである。 訂正前の請求項4は訂正により削除されたため、請求項4についての特許異議の申立ては、不適法なものであり、その補正をすることができないから、特許法第120条の8第1項で準用する同法第135条の規定により却下すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 顔料、バインダー樹脂及び有機溶剤を主成分とする有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物であって、 粘度が10?1000mPa・s/25℃であり、グラビア印刷時の粘度がザーンカップ3号の流出秒数で12?23秒/25℃であり、 前記顔料は、無機顔料であり、 前記バインダー樹脂は、末端に第1級アミノ基を有するポリウレタン樹脂を含有し、 前記ポリウレタン樹脂は、当該ポリウレタン樹脂30質量部を前記有機溶剤70質量部に溶解した時のポリウレタン樹脂溶液の粘度が100?900mPa・s/25℃となるものであり、 前記顔料及び前記バインダー樹脂は、下記条件2を満足する ことを特徴とする有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物。 条件2: 有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物中の前記無機顔料の含有量が5?70質量%、前記ポリウレタン樹脂の含有量が3?20質量%、前記無機顔料100質量部に対する前記ポリウレタン樹脂の含有量が5?60質量部である。 【請求項2】 末端に第1級アミノ基を有するポリウレタン樹脂は、高分子ジオール、及び、ポリイソシアネートを反応させてなる末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマーと、末端が第1級アミノ基であるポリアミン化合物とを反応させて得られる末端に第1級アミノ基を有するポリウレタン樹脂である請求項1記載の有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物。 【請求項3】 末端に第1級アミノ基を有するポリウレタン樹脂は、両末端が第1級アミノ基であるポリアミン化合物である反応停止剤を用いて得られる請求項2記載の有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物。 【請求項4】 (削除) 【請求項5】 有機溶剤は、エステル系有機溶剤、及び、アルコール系有機溶剤の混合溶剤である請求項1?3のいずれか1項に記載の有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物。 【請求項6】 グラビア印刷時に、更に有機溶剤を添加して希釈された有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物とされ、該有機溶剤は、エステル系有機溶剤、及び、アルコール系有機溶剤の混合溶剤であり、 該有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中の前記エステル系溶剤と前記アルコール系有機溶剤との使用割合が、エステル系有機溶剤/アルコール系有機溶剤=50/50?95/5の範囲である請求項5記載の有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物。 【請求項7】 有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物中にエステル系溶剤として、酢酸プロピルを5質量%以上含有する請求項6記載の有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物。 【請求項8】 請求項1?3、5?7のいずれか1項に記載の有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物を用いたグラビア印刷方法であって、 前記有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物に有機溶剤を添加して希釈した有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物を調製し、 前記有機溶剤性グラビア印刷用インキ組成物を用いて、浅版化したグラビア版を用いてグラビア印刷方式にて印刷する ことを特徴とするグラビア印刷方法。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2021-07-21 |
出願番号 | 特願2017-554758(P2017-554758) |
審決分類 |
P
1
651・
121-
ZAA
(C09D)
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最終処分 | 取消 |
前審関与審査官 | 川嶋 宏毅、松原 宜史、井上 能宏 |
特許庁審判長 |
蔵野 雅昭 |
特許庁審判官 |
瀬下 浩一 川端 修 |
登録日 | 2020-02-19 |
登録番号 | 特許第6663929号(P6663929) |
権利者 | サカタインクス株式会社 |
発明の名称 | 有機溶剤性グラビア印刷用ハイソリッドインキ組成物及びグラビア印刷方法 |
代理人 | 特許業務法人 安富国際特許事務所 |
代理人 | 特許業務法人安富国際特許事務所 |