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審決分類 |
審判 補正却下の決定 特29条特許要件(新規) G11B |
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管理番号 | 1002169 |
審判番号 | 審判1997-3407 |
総通号数 | 3 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1990-11-19 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 1999-07-02 |
事件の表示 | 平成1年 特 許 願 第101909号「記憶媒体のオートチェンジャ装置」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成9年4月7日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
理 由 本件手続補正は、出願公告後、平成7年6月12日付け手続補正書によって補正された本願明細書の特許請求の範囲の記載を下記の通り補正しようとするものである。 ▲1▼請求項1,2について、「初期欠陥ブロックに関する情報を」なる記載の直後に「前記読み出した順番によらず再構築し」なる構成要件を挿入する。 ▲2▼請求項1,2について、「具備する」なる記載の直後に「ことを特徴とする」なる用語を挿入する。 ▲3▼請求項3について、「請求項2に記載の」とある記載を「特許請求の範囲(2)に記載の」と変更する。 ▲4▼新たに請求項4を付加する。 そこで、上記▲1▼〜▲4▼の補正が、平成5年法律第26号附則第2条及び平成6年法律第116号附則第6条の規定により「なお従前の例による」とされる特許法(以下、単に特許法という。)第17条の3に規定される事項を目的とするものであるかどうか検討すると、▲4▼の補正は、n項引用形式請求項をn-1以下の請求項に変更するといった形式的な請求項の増加を企図するものではなく、新たな発明を記載した請求項を実質的に追加するものであるから、この補正は特許請求の範囲の減縮に該当しない。また、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明にも該当しない。 次に▲1▼の補正について検討すると、「読み出した順番によらず再構築し」なる構成要件は直前明細書に何ら記載されていない事項であるばかりでなく、審判請求理由補充書の「このように、本願発明では初期欠陥ブロックに関する情報の記憶が記憶媒体の読み出し順序に拘束されないため、記憶媒体へのアクセス時間が短縮されるだけでなく、各記憶媒体を適宜(例えば記憶媒体が使用されるモダリティ毎、等)グルーピングする場合にも、このグルーピングに従った初期欠陥ブロックに関する情報の記憶ができるなど、よりフレキシブルに、つまり、記憶媒体の実際の使用形態に合わせた欠陥管理情報の管理が可能になるという効果を奏する。」(第3頁第27行〜第4頁第3行)なる記載を参酌しても、どのような技術的内容を意味しているのか一義的には理解しがたいため、この構成要件の追加が果たして特許請求の範囲の減縮に該当するのか否か判断できない。よって、この補正が、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるとはいえない。また、技術的内容が不明瞭である以上、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明にも該当しない。 よって、本件手続補正は、特許法第17条の3の規定を満たさない補正であるので、同補正は特許法第159条第1項の規定によって準用する同法第54条第1項の規定により却下すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
決定日 | 1999-05-06 |
出願番号 | 特願平1-101909 |
審決分類 |
P
1
93・
1-
(G11B)
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前審関与審査官 | 杉山 務、内藤 二郎 |
特許庁審判長 |
高瀬 博明 |
特許庁審判官 |
清水 稔 田良島 潔 |
発明の名称 | 記憶媒体のオートチェンジャ装置 |
代理人 | 外川 英明 |