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審決分類 審判 全部無効 特29条の2 無効としない B65G
管理番号 1069764
審判番号 無効2002-35170  
総通号数 38 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-11-28 
種別 無効の審決 
審判請求日 2002-04-30 
確定日 2002-12-02 
事件の表示 上記当事者間の特許第3045297号発明「カーブベルトコンベヤ」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。 
理由 I.手続の経緯
本件特許第3045297号の請求項1ないし4に係る発明は、平成11年5月17日に特許出願され、平成12年3月17日にその発明について特許権の設定登録がなされ、平成12年11月27日付けで特許異議の申立てがなされ(2000年異議第74269号)、平成13年2月26日付けで取消しの理由が通知され、その指定期間内である平成13年5月7日に訂正請求がなされ、平成13年8月2日付けで、「訂正を認める。特許第3045297号の請求項1ないし4に係る特許を維持する。」との決定がなされた。
これに対し、マルヤス機械株式会社(以下、「請求人」という。)は、平成14年4月30日付けで、「本件特許の請求項1ないし4に係る発明についての特許を無効にする。審判費用は被請求人の負担とする。」との審判を求めて審判請求し、被請求人は、平成14年7月24日付けで答弁書を提出し、平成14年8月2日付けで審尋が通知され、平成14年9月4日付けで被請求人の審尋に対する回答書が提出され、平成14年9月6日付けで請求人の審尋に対する回答書が提出され、平成14年9月20日に口頭審理がなされ、請求人は、平成14年10月2日付けで上申書を提出した。

II.請求人の主張
請求人は、証拠方法として、甲第1〜6号証を提示し、概略、以下のとおり主張している。
(1)本件特許の請求項1、4に係る特許発明は、甲第1号証に記載された発明に甲第2号証乃至甲第4号証に例示される周知技術を単に付加、転換等したものであって、甲第1号証に記載された発明と実質的に同一なので同法第29条の2に規定する発明に該当し、また、請求項2及び請求項3に係る特許発明は、甲第1号証に記載された発明に甲第5号証及び甲第6号証に例示される周知技術を単に付加したものであって、甲第1号証に記載された発明と実質的に同一なので、同法第29条の2に規定する発明に該当し、いずれも特許法第123条第1項第2号の規定により、無効とすべきである。(審判請求書第2頁第14〜22行参照)
(2)往路側及び復路側のローラ部の駆動ローラとピンチローラの回転中心軸線を基準中央線と平行に配置した状態とは、表現を変えると甲第1号証でいうところの基準線L1、L2に対して往路側及び復路側のローラ部の駆動ローラとピンチローラの回転中心軸線は所定方向へ傾斜して配置された状態である。本件特許の請求項1に記載された発明の構成と、甲第1号証に記載の構成とは、駆動ローラの軸芯位置を特定する対象基準線の設定が、甲第1号証に記載された「カーブベルトの旋回中心から往路側及び復路側両ベルト挟持ユニットへ向けて延びる基準線」を位置特定の対象基準線とするか、本件特許の請求項1に係る発明の「カーブベルトの円弧中心と該カーブベルトの外周部中央とを結んだ径方向に沿った基準中央線」にするかの違いであって、駆動ローラの回転中心軸線の位置は表現を替えただけであって、実質的には同一の構成を言っているものである。両者は実質的には同一のことである。(審判請求書第15頁第4行〜第17頁24行参照)
(3)「2つの駆動ローラを基準中央線に平行にすることは周知ではないが、先願発明に含まれる技術的事項である。」(調書「請求人2」の項参照)
(4)「前記往路側駆動ローラのプーリおよび前記復路側駆動ローラ側のプーリには無端体が架け渡されている」との構成は、往路側駆動ローラのプーリおよび復路側駆動ローラのプーリに無端体を架け渡し、両駆動ローラを同期駆動させるというものであるが、ベルトコンベヤにおいて異なる2個の駆動回転体を駆動させるのに、各駆動回転体に歯付きプーリ等を同軸上に固定し、その両プーリとモータの出力軸に取り付けられた原動プーリに亘ってタイミングベルトを巻回して、両駆動回転体を1台のモータで回転させることは、動力伝達の方法として本件特許の出願日前から常套手段として採用されている周知慣用の技術であり、これによって発明の本質が変わるものではない。」(審判請求書第17頁第25行〜第18頁第22行参照)

〈証拠方法〉
甲第1号証:特願平10-121108号の願書に最初に添付された明細書及び図面(特開平11-314719号公報参照)
甲第2号証:「ベルトコンベヤの計画と管理」、鈴木、四ツ谷、加藤、市川共著、昭和42年1月10日、株式会社白亜書房発行 第122頁
甲第3号証:カタログ「クロスユニット」、株式会社中村機器
甲第4号証:カタログ「自動組立ライン用 高速タクト搬送モジュールコンベア SERVO RUN」、株式会社不二コーン製作所
甲第5号証:「ベルトコンベヤ設計ハンドブック」、塩見弘平著、1973年8月10日、3版、株式会社工業調査会発行、第122〜125頁
甲第6号証:特開平9-156736号公報

III.被請求人の主張
一方、被請求人は、概略、以下のとおり主張している。
(1)往路側駆動ローラおよび復路側駆動ローラの各回転中心軸線を各基準線に対して所定方向へ傾斜すること、さらにはその傾斜角を5〜10度にすることは、各回転中心軸線を基準中央線に平行にするのに十分ではなく、各回転中心軸線を基準中央線に平行にするには、その傾斜角を特定の角度(各基準線と基準中央線とのなす角)にする必要がある。しかしながら、甲第1号証には、その特定の角度にする点が、何ら記載されてなく、示唆もされておらず、平行にするという技術的思想の開示は全くない。さらに、甲第1号証には、無端体を往路側駆動ローラ側のプーリ及び復路側駆動ローラ側のプーリに架け渡す点についても、何ら記載がなく、示唆すらない。(答弁書第8頁第13〜22行参照)
(2)本件発明1は、甲第1号証に記載がなく示唆すらない「往路側駆動ローラは、カーブベルトの円弧中心とカーブベルトの外周部中央とを結んだ径方向に沿った基準中央線に平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、復路側駆動ローラは、カーブベルトの基準中央線と平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、往路側駆動ローラ側のプーリおよび復路側駆動ローラ側のプーリには無端体が架け渡されている」点を構成要件として具備するもので、この構成により、構造がシンプルで、部品点数が少なく、組立て作業が容易にでき、製造コストを低減でき、無端体により往路側駆動ローラと復路側駆動ローラとを確実に同期駆動させることができる、という作用効果を奏するものである。(答弁書第10頁第8〜17行参照)
(3)本件発明1は、2つの駆動ローラを基準中央線に平行にすることで、簡単に装置が製造できる、2つの駆動ローラの間隔を変えるだけで、外方への付勢力が調整できる、及び、2つの駆動ローラのプーリに、無端体を掛け回すことが容易に行える、との作用効果を奏する。(調書「被請求人2」の項参照)

IV.当審の判断
1.本件発明
本件特許第3045297号の請求項1ないし4に係る発明(以下、「本件発明1ないし4」という。)は、平成13年5月7日付けの訂正請求書に添付された訂正明細書及び願書に添付された図面(以下、「本件明細書及び図面」という。)の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定される次のとおりのものと認める。
「【請求項1】搬送始端側から搬送終端側に向けて被搬送物を搬送する円弧状で無端形状のカーブベルトと、このカーブベルトの走行方向の中央より搬送終端側の往路面を挟持した状態で回転可能に配設され、回転により前記カーブベルトを走行させるとともにこのカーブベルトの往路面の表面および裏面をこのカーブベルトの外周側に向けて引っ張る往路側ローラ部と、前記カーブベルトの走行方向の中央より搬送始端側の復路面を挟持した状態で回転可能に配設され、回転により前記カーブベルトを走行させるとともにこのカーブベルトの復路面の表面および裏面をこのカーブベルトの外周側に向けて引っ張る復路側ローラ部とを具備し、前記往路側ローラ部は、カーブベルトの往路面の表面および裏面のいずれか一面に接触する往路側駆動ローラと前記カーブベルトの往路面の表面および裏面のいずれか他面に接触し前記往路側駆動ローラとで前記カーブベルトの往路面を挟持するとともに前記往路側駆動ローラに前記カーブベルトの往路面を押し付ける往路側ピンチローラとを有し、前記復路側ローラ部は、前記カーブベルトの復路面の表面および裏面のいずれか一面に接触する復路側駆動ローラと前記カーブべルトの復路面の表面および裏面のいずれか他面に接触し前記復路側駆動ローラとで前記カーブベルトの復路面を挟持するとともに前記復路側駆動ローラに前記カーブベルトの復路面を押し付ける復路側ピンチローラとを有し、前記往路側駆動ローラは、前記カーブベルトの円弧中心と前記カーブベルトの外周部中央とを結んだ径方向に沿った基準中央線に平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記往路側ピンチローラは、前記往路側駆動ローラの回転中心軸線と平面視で一致する回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記復路側駆動ローラは、前記カーブベルトの基準中央線と平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記復路側ピンチローラは、前記復路側駆動ローラの回転中心軸線と平面視で一致する回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記往路側駆動ローラ側のプーリおよび前記復路側駆動ローラ側のプーリには無端体が架け渡されていることを特徴とするカーブベルトコンベヤ。
【請求項2】往路側ピンチローラおよび復路側ピンチローラは、カーブベルトの外周側に向って縮径した円錐台形状にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記載のカーブベルトコンベヤ。
【請求項3】往路側ピンチローラおよび復路側ピンチローラは、カーブベルトの外周側に向って拡径した円錐台形状にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記載のカーブベルトコンベヤ。
【請求項4】往路側ピンチローラおよび復路側ピンチローラは、カーブベルトの外周縁近傍に配設され前記カーブベルトの外周縁よりこのカーブベルトの内側に位置することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカーブベルトコンベヤ。」

2.甲第1号証に記載された発明
請求人の提示した甲第1号証:特願平10-121108号(特開平11-314719号公報参照)の願書に最初に添付した明細書及び図面(以下、「先願明細書」という。)には、以下の事項が記載されている。
a.「【発明の属する技術分野】この発明はカーブベルトコンベアの改良に関する。」(段落【0001】)
b.「上記往路側ベルト挟持ユニットの駆動ローラとピンチローラとは、各々の軸芯を、平面視においてカーブベルトの旋回中心から同往路側ベルト挟持ユニットへ向けて延びる基準線に対して所定方向へ傾斜せしめた状態で軸支してあり、上記傾斜角を介してカーブベルトと接触して回転することになる。したがって、往路側の駆動ローラとピンチローラとの回転接触力は、上記した如くカーブベルトの円周方向へ作用すると同時に、上記傾斜角の分、旋回外側へ向けて作用するようになり、その結果、上記駆動回転するカーブベルトの往路側外周部を旋回外側へ向けて付勢する。この付勢力は、カーブベルトの往路側が旋回中心へ向けて移動するのを抑止すると共に、同ベルトを幅方向へ張る力として作用し、駆動回転中において同ベルトの中央部に膨らみや弛みが生じるのを防止する。」(段落【0013】)
c.「よって、復路側ベルト挟持ユニットの駆動ローラとピンチローラとの回転接触力は、カーブベルトの円周方向へ作用して同カーブベルトを駆動回転せしめると同時に、上記傾斜角の分、旋回外側へ向けて引き込む力が作用し、これにより上記カーブベルトの復路側外周部を旋回外側へ向けて付勢する。この付勢力は、カーブベルトの復路側が旋回中心へ向けて移動するのを抑止し、上記した往路側の場合と同様に、同カーブベルトを幅方向へ張る力として作用する。」(段落【0015】)
d.「上記カーブベルトコンベアAは、フレームとなるコンベア本体aの上に、コンベア始端部のローラ2aと、コンベア終端部のローラ2bとを、平面視90゜の角度を介して設置すると共に、これら両ローラ2a,2b間に無端状のカーブベルト1を架設することにより、平面視略円弧状且つ水平な搬送軌道を構成する。尚、上記カーブベルトコンベアAはカーブベルト1の有効幅が1〜1.5m程度となる幅の広い大型なものである。・・・上記カーブベルト1の外周部の中央部には、カーブベルト1を駆動回転せしめるベルト挟持ユニットbが設けてある。また、上記ベルト挟持ユニットbは、カーブベルト1の往路側に設置する往路側ベルト挟持ユニットb1と、同カーブベルト1の復路側に設置する復路側ベルト挟持ユニットb2とから構成してある。・・・上記ベルト挟持ユニットbの往路側ベルト挟持ユニットb1は、駆動ローラ4aとピンチローラ5aとを具備する。また、同ベルト挟持ユニットbの復路側ベルト挟持ユニットb2も、同様に駆動ローラ4bとピンチローラ5bとを具備する(図2)。そして、上記往路側ベルト挟持ユニットb1の両ローラ4a,5aがカーブベルト1の外周側縁部を挟持した状態で回転駆動すると同時に、復路側ベルト挟持ユニットb2の両ローラ4b,5bがカーブベルト1の外周側縁部を挟持した状態で回転駆動することにより、上記カーブベルト1を搬送方向へ向けて駆動回転せしめるように構成してある。」(段落【0021】〜【0023】)
e.「コンベア本体aのカーブベルト1の外周側の中央部には、同カーブベルト1を駆動回転せしめるベルト挟持ユニットbを設置してある。前述した如く、ベルト挟持ユニットbは、往路側ベルト挟持ユニットb1と、復路側ベルト挟持ユニットb2とから成り、これら往路側復路側両ベルト挟持ユニットb1,b2が各々に具備する駆動ローラ4a,4b及びピンチローラ5a,5bによって、上記カーブベルト1の往路側外周部と復路側外周部とを別々に挟持して回転駆動せしめる。これにより、両ベルト挟持ユニットb1,b2は上記カーブベルト1を駆動回転せしめると共に、同カーブベルト1の外周縁部を旋回外側へ向けて引き込むように付勢し、駆動回転中のカーブベルト1に適度な張りを持たせ、旋回内周側へ向けてずれるのを防止する。」(段落【0032】)
f.「上記駆動ローラ4aは、・・・支軸40の一端に嵌着してある。上記駆動ローラ4aは、カーブベルト1の外周部の口内に挿入すると共に、カーブベルト1の外側へ向けて水平に突出せしめた支軸40を、上記ユニット基板b1’の内周側から外側へ向けて貫挿し、同ユニット基板b1’の背面に設置した駆動機構cのギアボックスc1内に挿入し、駆動回転可能に接続してある。・・・尚、上記駆動機構cと後述する復路側ベルト挟持ユニットb2の駆動機構とは同期した状態で回転駆動する。」(段落【0035】〜【0036】)
g.「上記した如く構成した往路側復路側両ベルト挟持ユニットb1,b2の駆動ローラ4a,4bの軸芯4a’,4b’と、ピンチローラ5a,5bの軸芯5a’,5b’とは、平面視において軸芯4a’と5a’,4b’と5b’とが一致し、且つ、側面視において、上記軸芯4a’と5a’,4b’と5b’とが所定の間隔を置いて並行に配置されるように設定してある(図3-a,図2-a,図2-b)。」(段落【0041】)
h.「上記した如く構成した往路側復路側両ベルト挟持ユニットb1,b2は、図1にて示すように、平面視において、カーブベルト1の外周部の中央を挟んで若干の間隔を置いた状態で設置してある。また、上記往路側ベルト挟持ユニットb1は、カーブベルト1の外周部中央の終端側、復路側のベルト挟持ユニットb2は同カーブベルト1の外周部中央の始端側に配置してある。・・・尚、上記した往路側復路側両ベルト挟持ユニットb1,b2は、相互に干渉しない範囲において、できるだけ接近させた状態で設置することが望ましい。」(段落【0042】)
i.「ところで、上記往路側ベルト挟持ユニットb1の駆動ローラ4a及びピンチローラ5aの軸芯4a’,5a’は、平面視においてカーブベルト1の旋回中心Oから上記両ローラ4a,5aの接触中心部へ向けて延びる基準線L1に対して、所定方向へ傾斜せしめた状態で回転自在に軸支せしめ、これにより、ピンチローラ5aの接触力により、上記した如く回転するカーブベルト1の外周部を旋回外側へ向けて付勢するように構成してある(図3-a)。・・・図3-a(平面視)にて示すように、往路側ベルト挟持ユニットb1の駆動ローラ4a及びピンチローラ5aの軸芯4a’,5a’は、平面視においてカーブベルト1の旋回中心Oから上記両ローラ4a,5aの接触中心部へ向けて延びる基準線L1に対してα゜だけ傾斜せしめた状態で軸支している。尚、上記軸芯4a’,5a’の傾斜方向とは、旋回内側へ向いて突出する支軸50及び支軸40の先端が、コンベア終端側へ向けて前進する方向であり、本実施例の場合、その傾斜角α゜を7.5゜に設定してある。・・・一方、復路側ベルト挟持ユニットb2の駆動ローラ4b及びピンチローラ5bの軸芯4b’,5b’は、平面視においてカーブベルト1の旋回中心Oから上記両ローラ4b,5bの接触中心部へ向けて延びる基準線L2に対して、所定方向へ傾斜せしめた状態で回転自在に軸支せしめ、これにより、ピンチローラ5bの接触力により、上記した如く回転するカーブベルト1の復路側の外周部を旋回外側へ向けて付勢するように構成してある(図3-a,図3-b)。・・・図3-a(平面視)にて示すように、復路側ベルト挟持ユニットb2の駆動ローラ4b及びピンチローラ5bの軸芯4b’,5b’は、平面視においてカーブベルト1の旋回中心Oから上記両ローラ4b,5bの接触中心部へ向けて延びる基準線L2に対してα゜だけ傾斜せしめた状態で軸支している。尚、上記軸芯4b’,5b’の傾斜方向とは、旋回内側へ向く支軸50及び支軸40の先端が、コンベア始端側へ向けて前進する方向であり、その傾斜角α゜を7.5゜に設定してある。」(段落【0044】〜【0047】)
j.「尚、上記駆動ローラ4a,4b及びピンチローラ5a,5bの傾斜角α゜は大きく設定するほどカーブベルト1の外周部を外側へ引く力F2,F2’を増大せしめることが可能であるが、安定した走行状態を維持するには、F2 ,F2’がカーブベルト1を旋回中心Oへ向けてずらす力以上であれば十分であり、必要以上に増しても良好な効果は期待できない。本願出願人は、数多くの試験を繰り返し行った。その結果、上記傾斜角α゜は5゜〜10゜の範囲が特に良好であるとの結論を得た。しかし、上記傾斜角α゜は、上記した値に限定するものではなく、効果が期待できるならば上記範囲を外れる角度に設定してもよい。」(段落【0053】)
上記摘記事項a〜j、及び1〜5図の記載からみて、先願明細書には、
「搬送始端側から搬送終端側に向けて被搬送物を搬送する円弧状で無端形状のカーブベルト1と、このカーブベルト1の走行方向の中央より搬送終端側の往路面を挟持した状態で回転可能に配設され、回転により前記カーブベルト1を走行させるとともにこのカーブベルト1の往路面の表面および裏面をこのカーブベルト1の外周側に向けて引っ張る往路側ベルト挟持ユニットb1と、前記カーブベルト1の走行方向の中央より搬送始端側の復路面を挟持した状態で回転可能に配設され、回転により前記カーブベルト1を走行させるとともにこのカーブベルト1の復路面の表面および裏面をこのカーブベルト1の外周側に向けて引っ張る復路側ベルト挟持ユニットb2とを具備し、前記往路側ベルト挟持ユニットb1は、カーブベルト1の往路面の表面および裏面のいずれか一面に接触する往路側の駆動ローラ4aと前記カーブベルト1の往路面の表面および裏面のいずれか他面に接触し前記往路側の駆動ローラ4aとで前記カーブベルト1の往路面を挟持するとともに前記往路側の駆動ローラ4aに前記カーブベルト1の往路面を押し付ける往路側のピンチローラ5aとを有し、前記復路側ベルト挟持ユニットb2は、前記カーブベルト1の復路面の表面および裏面のいずれか一面に接触する復路側の駆動ローラ4bと前記カーブベルト1の復路面の表面および裏面のいずれか他面に接触し前記復路側の駆動ローラ4bとで前記カーブベルト1の復路面を挟持するとともに前記復路側の駆動ローラ4bに前記カーブベルト1の復路面を押し付ける復路側のピンチローラ5bとを有し、前記往路側の駆動ローラ4aは、前記カーブベルト1の旋回中心0から往路側の駆動ローラ4aの接触中心部へ向けて延びる基準線L1に対して所定方向へ傾斜角α°傾斜せしめた軸芯4a’を中心として回転可能に配設され、前記往路側のピンチローラ5aは、前記往路側の駆動ローラ4aの軸芯4a’と平面視で一致する軸芯5a’を中心として回転可能に配設され、前記復路側の駆動ローラ4bは、前記カーブベルト1の旋回中心0から復路側の駆動ローラ4bの接触中心部へ向けて延びる基準線L2に対して所定方向へ傾斜角α°傾斜せしめた軸芯4b’を中心として回転可能に配設され、前記復路側のピンチローラ5bは、前記復路側の駆動ローラ4bの軸芯4b’と平面視で一致する軸芯5b’を中心として回転可能に配設され、前記往路側の駆動ローラ4aの支軸40および復路側の駆動ローラ4bの支軸40は、ぞれぞれ独立のギアボックスc1内に挿入され、同期した状態で駆動回転可能とされているカーブベルトコンベア。」という発明(以下、「先願発明」という。)が記載されていると認められる。

3.対比・判断
(1)本件発明1についての対比・判断
本件発明1と先願発明とを対比すると、後者の「カーブベルト1」は、その技術的意義において、前者の「カーブベルト」に相当し、以下同様に、「往路側ベルト挟持ユニットb1」は「往路側ローラ部」に、「復路側ベルト挟持ユニットb2」は「復路側ローラ部」に、「往路側の駆動ローラ4a」は「往路側駆動ローラ」に、「往路側のピンチローラ5a」は「往路側ピンチローラ」に、「復路側の駆動ローラ4b」は「復路側駆動ローラ」に、「復路側のピンチローラ5b」は「復路側ピンチローラ」に、「旋回中心0」は「円弧中心」に、「軸芯4a’、軸芯5a’、軸芯4b’、軸芯5b’」は「回転中心軸線」に、「カーブベルトコンベア」は「カーブベルトコンベヤ」に、それぞれ相当するものと認められる。
したがって、両者の一致点及び相違点は、以下のとおりである。

【一致点】
搬送始端側から搬送終端側に向けて被搬送物を搬送する円弧状で無端形状のカーブベルトと、このカーブベルトの走行方向の中央より搬送終端側の往路面を挟持した状態で回転可能に配設され、回転により前記カーブベルトを走行させるとともにこのカーブベルトの往路面の表面および裏面をこのカーブベルトの外周側に向けて引っ張る往路側ローラ部と、前記カーブベルトの走行方向の中央より搬送始端側の復路面を挟持した状態で回転可能に配設され、回転により前記カーブベルトを走行させるとともにこのカーブベルトの復路面の表面および裏面をこのカーブベルトの外周側に向けて引っ張る復路側ローラ部とを具備し、前記往路側ローラ部は、カーブベルトの往路面の表面および裏面のいずれか一面に接触する往路側駆動ローラと前記カーブベルトの往路面の表面および裏面のいずれか他面に接触し前記往路側駆動ローラとで前記カーブベルトの往路面を挟持するとともに前記往路側駆動ローラに前記カーブベルトの往路面を押し付ける往路側ピンチローラとを有し、前記復路側ローラ部は、前記カーブベルトの復路面の表面および裏面のいずれか一面に接触する復路側駆動ローラと前記カーブべルトの復路面の表面および裏面のいずれか他面に接触し前記復路側駆動ローラとで前記カーブベルトの復路面を挟持するとともに前記復路側駆動ローラに前記カーブベルトの復路面を押し付ける復路側ピンチローラとを有し、前記往路側駆動ローラは、回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記往路側ピンチローラは、前記往路側駆動ローラの回転中心軸線と平面視で一致する回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記復路側駆動ローラは、回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記復路側ピンチローラは、前記復路側駆動ローラの回転中心軸線と平面視で一致する回転中心軸線を中心として回転可能に配設されているカーブベルトコンベヤ。

【相違点】
イ.往路側駆動ローラ及び復路側駆動ローラの配設構成について、本件発明1は、「前記往路側駆動ローラは、前記カーブベルトの円弧中心と前記カーブベルトの外周部中央とを結んだ径方向に沿った基準中央線に平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記復路側駆動ローラは、前記カーブベルトの基準中央線と平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され」るものであるのに対し、先願発明は、「前記往路側駆動ローラは、前記カーブベルトの円弧中心から往路側駆動ローラの接触中心部へ向けて延びる基準線L1に対して所定方向へ傾斜角α°傾斜せしめた回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記復路側駆動ローラは、前記カーブベルトの円弧中心から復路側駆動ローラの接触中心部へ向けて延びる基準線L2に対して所定方向へ傾斜角α°傾斜せしめた回転中心軸線を中心として回転可能に配設され」るものである点(以下、「相違点イ」という。)。
ロ.本件発明1は、「前記往路側駆動ローラ側のプーリおよび前記復路側駆動ローラ側のプーリには無端体が架け渡されている」ものであるのに対し、先願発明は、「前記往路側駆動ローラの支軸40および復路側駆動ローラの支軸40は、ぞれぞれ独立のギアボックスc1内に挿入され、同期した状態で駆動回転可能とされ」ており、「前記往路側駆動ローラ側のプーリおよび前記復路側駆動ローラ側のプーリには無端体が架け渡されている」ものではない点(以下、「相違点ロ」という。)。

上記相違点について検討する。
〈相違点イについて〉
該相違点イに係る先願発明の発明特定事項「前記往路側駆動ローラは、前記カーブベルトの円弧中心から往路側駆動ローラの接触中心部へ向けて延びる基準線L1に対して所定方向へ傾斜角α°傾斜せしめた回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記復路側駆動ローラは、前記カーブベルトの円弧中心から復路側駆動ローラの接触中心部へ向けて延びる基準線L2に対して所定方向へ傾斜角α°傾斜せしめた回転中心軸線を中心として回転可能に配設され」(以下、「先願特定事項A」という。)は、先願明細書の記載事項(摘記事項b、c、e、j参照)からみて、少なくとも、「上記基準線L1、L2に対する駆動ローラの回転中心軸線の傾斜角α°に伴う外周方向の分力の作用により、カーブベルトの往路面及び復路面に、カーブベルトを外周方向に引っ張る力を発生させることで、カーブベルトの円弧中心側への移動を防止する」機能を有するものと認められる。
一方、該相違点イに係る本件発明1の発明特定事項「前記往路側駆動ローラは、前記カーブベルトの円弧中心と前記カーブベルトの外周部中央とを結んだ径方向に沿った基準中央線に平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記復路側駆動ローラは、前記カーブベルトの基準中央線と平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され」(以下、「本件特定事項A’」という。)は、本件明細書及び図面の記載(段落【0051】〜【0056】、【図7】〜【図9】参照)からみて、例えば、本件図面(【図7】、【図8】)に先願明細書及び図面に倣って、カーブベルトの円弧中心から往路側駆動ローラ及び復路側駆動ローラの接触中心部へ向けて延びる補助線を引くと、該補助線が先願特定事項Aの基準線L1、L2に対応する線とみることができ、また、この基準線L1、L2に対応する線に対して往路側駆動ローラ及び復路側駆動ローラの回転中心軸線がそれぞれ所定方向に例えば傾斜角β°だけ傾斜することから、「該基準線L1、L2に対応する線に対する駆動ローラの回転中心軸線の傾斜角β°に伴う外周方向の分力の作用により、カーブベルトの往路面及び復路面に、カーブベルトを外周方向に引っ張る力を発生させることで、カーブベルトの円弧中心側への移動を防止する」機能を有するものと認められる。
そうすると、先願特定事項Aと本件特定事項A’は、「基準線L1、L2又は基準線L1、L2に対応する線に対する駆動ローラの回転中心軸線の傾斜角α°又β°に伴う外周方向の分力の作用により、カーブベルトの往路面及び復路面に、カーブベルトを外周方向に引っ張る力を発生させることで、カーブベルトの円弧中心側への移動を防止する」機能を有する限度において一致していると解することができる。
しかしながら、先願特定事項Aのように、単に「基準線L1、L2に対する駆動ローラの回転中心軸線の傾斜角α°の値」を「該傾斜角α°に伴う外周方向の分力の作用により、カーブベルトの往路面及び復路面に、カーブベルトを外周方向に引っ張る力を発生させることで、カーブベルトの円弧中心側への移動を防止する」ことができるように選択しても本件特定事項A’のような「前記往路側駆動ローラは、前記カーブベルトの円弧中心と前記カーブベルトの外周部中央とを結んだ径方向に沿った基準中央線に平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され、前記復路側駆動ローラは、前記カーブベルトの基準中央線と平行な回転中心軸線を中心として回転可能に配設され」るといった「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線の特定の関係」、すなわち、「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線とが平行であること」が一義的に決まるわけではない。
してみると、本件特定事項A’は、先願特定事項Aに加えて、「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線の特定の関係」、すなわち、「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線とが平行であること」をさらに特定したものと解することができる。
そして、このようにさらに特定した事項「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線とが平行であること」は、先願特定事項Aの「基準線L1、L2に対する駆動ローラの回転中心軸線の傾斜角α°に伴う外周方向の分力の作用により、カーブベルトの往路面及び復路面に、カーブベルトを外周方向に引っ張る力を発生させることで、カーブベルトの円弧中心側への移動を防止する」機能のうち、同機能をより確かなものにする最適値に特定するといった事項と異なることから、該本件特定事項A’のこのようにさらに特定した事項「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線とが平行であること」は、先願特定事項Aから想起できる事項とはいえない。
また、他にこのような本件特定事項A’が、先願特定事項A又は先願明細書若しくは先願図面の記載から想起できる事項であるとするに足りる根拠も見当たらない。
これに対し、請求人は、先願明細書に記載された傾斜角α°の値(5°〜10°)を基に先願特定事項Aの範囲において、「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線とが平行である」点があるとする参考資料1を提出して、本件特定事項A’と先願特定事項Aは、表現を変えたにすぎないからとか、2つの駆動ローラを基準中央線に平行にすることは周知ではないが、本件特定事項A’が先願特定事項Aに含まれる技術的事項であるからとかを理由にして、両者は実質的に同じである旨主張している(II.請求人の主張(2)(3)参照)。
確かに、先願明細書には、カーブベルトへの往路側駆動ローラ及び復路側駆動ローラの配設態様について、「上記カーブベルトコンベアAはカーブベルト1の有効幅が1〜1.5m程度となる幅の広い大型なものである。」(上記摘記事項d参照)、「往路側復路側両ベルト挟持ユニットb1,b2は、相互に干渉しない範囲において、できるだけ接近させた状態で設置することが望ましい。」(上記摘記事項h参照)、及び「駆動ローラ4a,4b及びピンチローラ5a,5bの傾斜角α゜は大きく設定するほどカーブベルト1の外周部を外側へ引く力F2,F2’を増大せしめることが可能である・・・本願出願人は、数多くの試験を繰り返し行った。その結果、上記傾斜角α゜は5゜〜10゜の範囲が特に良好であるとの結論を得た。しかし、上記傾斜角α゜は、上記した値に限定するものではなく、効果が期待できるならば上記範囲を外れる角度に設定してもよい。」(上記摘記事項j参照)といった記載はある。
しかしながら、このような記載事項から、「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線とが平行である」ことが直ちに導き出せることでもない。例えば、参考資料1からみても明らかなように、傾斜角α°の値を特定の値に設定しても、ベルトの幅等により、カーブベルトの円弧中心から駆動ローラの接触中心部への距離が多様なものが選定される可能性があることからみて、「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線とが平行である」ことは、一義的に定まるものでなく、むしろ、希な態様と解される。
また、参考資料1、3及び4のように本件特定事項A’と先願特定事項Aの双方をみて、両者を同時に満足する具体的な態様を考え出すことができたとしても、両者の構成及び機能が異なることは前示のとおりであるから、このような事実をもって本件特定事項A’が先願特定事項Aに含まれる技術的事項であるとする根拠にならないばかりか、ましてや、両者が実質的に同一であることの根拠にはならない。
してみると、本件特定事項A’と先願特定事項Aは、表現を変えたにすぎないようなものでなく、別異のものというべきである。
加えて、後述のように、「往路側駆動ローラの回転中心軸線と復路側駆動ローラの回転中心軸線とが平行である」ことは、ベルト駆動を有利にする機能を有するものであることからみても、本件特定事項A’と先願特定事項Aは、形式的に同一でないばかりか、実質的にも同一ではないというべきである。

〈相違点ロについて〉
先願発明が属する「コンベア」に関する技術分野において、2つの駆動ローラのプーリに、無端体を掛け回して、両駆動ローラを同期して駆動することは、従来周知の技術的事項であると認められる{特開昭55-123804号公報(請求人が提出した資料3)、特開平3-264229号公報、等参照}。
しかしながら、本件発明1の、「前記往路側駆動ローラ側のプーリおよび前記復路側駆動ローラ側のプーリには無端体が架け渡されている」との技術的事項は、上記「〈相違点イについて〉」の項で説示したとおり、往路側駆動ローラと復路側駆動ローラの回転中心軸線が共に基準中央線に平行であることに関連して、往路側駆動ローラのプーリと復路側駆動ローラのプーリに、無端体を掛け回すことが容易に行え、無端体により往路側駆動ローラと復路側駆動ローラとを確実に同期駆動させることができる、という作用効果を奏するものと認められることから、本件発明1は、先願発明に比して新たな効果を奏するもの、といわざるを得ず、請求人の「周知慣用の技術の転換であって、これによって発明の本質が変わるものではない」旨の主張(II.請求人の主張(4)参照)は、理由がない、というべきである。
したがって、上記相違点ロに係る本件発明1を特定する事項は、周知技術、慣用技術の転換であって、新たな効果を奏するものでない、と認めることはできないことから、当該事項が、課題解決のための具体化手段における微差である、と認められない。

なお、2つの相違点イ及びロを個別に検討して、これらの相違点がいずれも実質的な相違でないことは前示のとおりであるが、互いに平行な回転軸を同期して駆動する場合、ベルト掛け駆動が有利であり、互いに平行でない回転軸を同期して駆動する場合、独立駆動が有利であることが技術常識であることからみて、2つの相違点イ及びロは、相互に関連した密接不可分のものと解することができ、この点を理由としても、本件発明1と先願発明とは、明らかに同一ではない。

以上のとおりであるから、本件発明1は、先願発明と同一であるとすることはできない。

(2)本件発明2ないし4についての対比・判断
本件発明2ないし4は、本件発明1の発明を特定する事項を全て含み、さらに他の発明を特定する事項を付加したものに相当するから、上記「(1)本件発明1についての対比・判断」の項で説示した理由と同様の理由により、先願発明と同一であるとすることはできない。

V.むすび
以上のとおりであるから、本件発明1ないし4についての特許は、審判請求人の主張する理由及び証拠方法によっては無効とすることはできない。
審判に関する費用については、特許法第169条第2項で準用する民事訴訟法第61条の規定により、請求人が負担すべきものとする。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2002-10-03 
結審通知日 2002-10-08 
審決日 2002-10-21 
出願番号 特願平11-136323
審決分類 P 1 112・ 16- Y (B65G)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 黒石 孝志  
特許庁審判長 舟木 進
特許庁審判官 氏原 康宏
西野 健二
登録日 2000-03-17 
登録番号 特許第3045297号(P3045297)
発明の名称 カーブベルトコンベヤ  
代理人 樺沢 襄  
代理人 長南 満輝男  
代理人 山田 哲也  
代理人 細井 貞行  
代理人 石渡 英房  
代理人 樺沢 聡  

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