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審決分類 再審 査定不服 その他 審決却下 A61G
再審 査定不服 出願日、優先日、請求日 審決却下 A61G
管理番号 1281703
審判番号 再審2010-950003  
総通号数 169 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2014-01-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-09-28 
確定日 2011-10-11 
事件の表示 平成 9年特許願第260785号「介助機」拒絶査定不服審判事件〔平成11年 3月 2日出願公開、特開平11- 56908〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求を却下する。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成9年8月20日の出願であって、平成17年3月15日付けで拒絶査定され、これに対して同年4月20日に拒絶査定不服審判の請求(不服2005-9621号)がなされたが、平成19年11月12日に「本件審判の請求は、成り立たない」との審決(以下、「原審決」という。)がなされた。
再審請求人は、原審決の取消しを求める訴えを平成19年12月24日に知的財産高等裁判所に提起したところ(平成19年(行ケ)第10421号)、知的財産高等裁判所は、平成20年6月26日に、請求を棄却する旨の判決を言い渡した。
再審請求人は、平成20年7月9日に該判決を不服として上告をしたところ(平成20年(行ツ)280号)、最高裁判所は、平成21年1月15日に、上告を棄却し、原審決が確定した。
再審請求人は、平成22年1月13日に、二回目の再審の請求をし、それに対し平成22年4月14日に「本件審判の請求を却下する。」との審決がなされたため該審決の取消しを求める訴えを平成22年5月12日に知的財産高等裁判所に提起したところ(平成22年(行ケ)第10148号)、知的財産高等裁判所は、平成22年7月15日に、請求を棄却する旨の判決を言い渡した。
再審請求人は、平成22年7月24日に該判決を不服として上告受理の申立てをしたところ(平成22年(行ノ)10051号)、知的財産高等裁判所は、平成22年10月5日に、上告受理申立てを却下した。
再審請求人は、平成22年9月28日に、三回目の本件再審の請求をした。

2.請求の理由
本件再審における再審請求人の主張は、原審決には不服の理由に示す事項について民事訴訟法第338条第1項第4号及び同条第2項所定の再審の事由があるというものであり、その不服の理由は、「審決には虚偽の記述がある。無形偽造であり、刑法第156条所定の虚偽公文書作成罪(有印)に該当する疑いがある。」というものである。

3.当審の判断
(1)特許法においては、再審の請求期間について、「請求人が審決が確定した後再審の理由を知った日から三十日以内に請求しなければならない。」(特許法第173条第1項)と定められている。
再審請求人が本件の再審の理由とする、再審請求書に記載された不服の理由1ないし5の内容は、先の二回目の再審の請求において再審の理由とした、再審請求書(二回目)に記載された不服の理由1ないし5と同じものである。そうすると、再審請求人は本件の再審の理由について、遅くとも二回目の再審の請求をした平成22年1月13日には知っていたことになるから、本件再審の請求をした平成22年9月28日は、再審の理由を知った日から三十日を過ぎており、本件再審の請求は、特許法第173条第1項の規定に適合しない。

(2)再審の理由となる、特許法第171条第2項が準用する民事訴訟法第338条第1項第4号にいう「職務に関する罪」として、再審請求人が主張する刑法第156条所定の虚偽公文書作成罪については、公訴が提起されたものでなく、まして有罪の判決若しくは過料の裁判が確定したものではない。さらに、証拠がないという理由以外の理由により有罪の確定判決若しくは過料の確定裁判を得ることができないとの事実が明らかにされたものでもない。そうすると、再審請求人が再審の理由として主張する理由は、特許法第171条第2項が準用する民事訴訟法第338条第2項の規定に適合しない。
なお、再審請求人は、「同法338条2項前段の要件は、それが可罰行為に係わる再審原告の請求の当否すなわち本案判決の要件と同一のものである場合には、手続の重複と時間の浪費を招くにすぎず、訴訟経済の観点からも当然排除されるべきものである。したがって同法338条1項4号に該当する可罰行為が本案判決に係わるものである場合においては、有罪の確定判決を得ることができないとき、すなわち同法338条2項後段に該当すると解すべきである。」等と主張している。
しかしながら、そもそも民事訴訟法第338条第2項の要件は、再審の訴えを、再審事由の存在する蓋然性が顕著な場合に限定して濫訴の弊害を防止しようとする趣旨によるものであると解されるところ、仮に再審請求人の主張どおりとすれば、確定審決に不服がある場合、その不服の点を審決の虚偽の記述とし、審決を作成した審判官の虚偽公文書作成罪を再審の理由としさえすれば、再審事由の存在する蓋然性を問わず自動的に再審が開始されることとなり、上記趣旨に沿わない事態となることは明らかであるから、上記再審請求人の主張は採用できない。

4.むすび
以上のとおり、本件再審の請求は不適法なものであって、その補正をすることができないものであるから、特許法第174条第1項において準用する、同法第135条の規定により、却下すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2010-11-05 
結審通知日 2010-11-16 
審決日 2010-12-01 
出願番号 特願平9-260785
審決分類 P 5 8・ 09- X (A61G)
P 5 8・ 03- X (A61G)
最終処分 審決却下  
前審関与審査官 鈴木 洋昭  
特許庁審判長 亀丸 広司
特許庁審判官 蓮井 雅之
黒石 孝志
発明の名称 無  
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