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審決分類 審判 査定不服 出願日、優先日、請求日 審決却下 F27B
管理番号 1319102
審判番号 不服2015-13214  
総通号数 202 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-10-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2015-07-10 
確定日 2016-09-07 
事件の表示 特願2012-501213「誘導炉及び浸透方法」拒絶査定不服審判事件〔平成22年 9月30日国際公開、WO2010/108744、平成24年 9月13日国内公表、特表2012-521531〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求を却下する。 
理由 本願に対して、平成26年9月18日付けで拒絶査定がなされ、その査定の謄本は、本件審判請求人である出願人の代理人弁理士竹下和夫(以下、「旧代理人」という。)に同年10月14日に発送され、送達された。
拒絶査定不服審判の請求は、特許法第121条の規定により拒絶査定の謄本の送達があった日から4月以内(職権による延長期間を含む)になされなければならないところ、本件審判の請求は、平成27年7月10日にされているので、明らかに上記法定期間経過後の不適法な請求であり、その補正をすることができないものである。

本件審判請求人は、特許法第121条第2項で規定する「その責めに帰することができない理由」として、旧代理人より日本国特許庁からの拒絶理由通知及び拒絶査定について何ら報告されず、モニターを始めることすらできない状況であって、通常期待される注意を尽くしてもなお避けることができない事情があった旨を主張する。

そこで、検討するに、拒絶査定の謄本の送達から拒絶査定不服審判の請求期間の満了までの期間に、旧代理人は、本件審判手続とは別に、在外者の特許出願について、審査請求を少なくとも1件、拒絶理由に対する期間延長申請を少なくとも2件、方式指令等に対する応答を少なくとも13件など、代理人としての職務を遂行していたことが当審の調査により明らかとなった。すると、この期間において、弁理士としての職務を遂行することが可能であった旧代理人が、本件については弁理士としての職務を遂行することに支障があったというのは合理的でない。

そうすると、審判請求人の主張する事情は、本件について旧代理人からの拒絶査定に関する連絡がなかったことのみを理由にするものであるから、代理人契約を結んだ審判請求人と旧代理人の間の事情にすぎず、本件が特許法第121条第2項で規定する「その責めに帰することができない理由により前項に規定する期間内にその請求をすることができないとき」に該当するとはいえない。

したがって、本件審判の請求は、特許法第135条の規定により却下すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2016-03-31 
結審通知日 2016-04-05 
審決日 2016-04-18 
出願番号 特願2012-501213(P2012-501213)
審決分類 P 1 8・ 03- X (F27B)
最終処分 審決却下  
前審関与審査官 長谷川 真一  
特許庁審判長 木村 孔一
特許庁審判官 池渕 立
鈴木 正紀
発明の名称 誘導炉及び浸透方法  
代理人 河野 直樹  
代理人 野河 信久  
代理人 堀内 美保子  
代理人 砂川 克  
代理人 蔵田 昌俊  
代理人 峰 隆司  
代理人 岡田 貴志  
代理人 佐藤 立志  

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