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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H03M
審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する H03M
管理番号 1323795
審判番号 訂正2016-390106  
総通号数 207 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-03-31 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2016-08-18 
確定日 2016-12-15 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3636708号に関する訂正審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 特許第3636708号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり,訂正後の請求項〔10-14〕について訂正することを認める。 
理由 1 手続の経緯
本件特許第3636708号は,2002年2月8日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2001年2月13日 韓国,2001年2月14日 韓国)を国際出願日とする出願である特願2002-564843号の請求項1?27に係る発明について,平成17年1月14日に特許権の設定登録がされたものであって,平成28年8月18日に本件訂正審判の請求がされたものである。


2 請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は,特許第3636708号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり,請求項10?14を,訂正後の請求項10?14のとおり訂正することを認めるとの審決を求めるものであり,その訂正事項は次のとおりである。

(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項10の1番目に記載された「前記構成符号器」を「構成符号器」に訂正する。

(2)訂正事項2
請求項10中の訂正された1番目,2番目及び3番目の「構成符号器」を「複数の構成符号器」に誤訳訂正する。


3 訂正の適否
(1)一群の請求項について
訂正事項1,2に係る訂正前の請求項10?14は,請求項10の記載を請求項11?14がそれぞれ引用して記載されるものであるから,一群の請求項である。よって,これらに対応する訂正後の請求項10?14も一群の請求項である。
したがって,訂正事項1,2は,当該一群の請求項についてなされているから,特許法第126条第3項の規定に適合するものである。

(2)訂正の目的
ア 訂正事項1
請求人は,訂正事項1に係る訂正の目的を「誤記の訂正」としていることから,訂正事項1に係る訂正が,誤記の訂正を目的としたものであるか否かをまず検討する。
訂正事項1に係る訂正は,請求項10の「準補完ターボ符号を発生するための方法において,入力される情報シンボル列を符号化して情報シンボル列と複数のパリティシンボル列を発生するステップであり,前記複数のパリティシンボル列は,前記構成符号器から発生し,」における「前記構成符号器」の「前記」を削除するものである。
そして,請求項10は独立請求項であるところ,上記記載からも明らかなように,請求項10には最初に記載された「前記構成符号器」の前に「構成符号器」という事項は存在しない。
してみれば,請求項10の「準補完ターボ符号を発生するための方法において,入力される情報シンボル列を符号化して情報シンボル列と複数のパリティシンボル列を発生するステップであり,前記複数のパリティシンボル列は,前記構成符号器から発生し,」における「前記構成符号器」は,「構成符号器」の誤記であることは明らかである。
したがって,訂正事項1に係る訂正は,特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げられる「誤記又は誤訳の訂正」を目的とするものである。

イ 訂正事項2
訂正事項2は,請求項10において,(i)最初に記載された「前記構成符号器」(訂正事項1に係る訂正後は「構成符号器」)を「複数の構成符号器」とする訂正,(ii)2番目に記載された「前記構成符号器」を「前記複数の構成符号器」とする訂正,(iii)「前記構成符号器のうち」を「前記複数の構成符号器のうち」とする訂正,を含むものである。

請求人は,訂正事項2に係る訂正の目的を「誤訳の訂正」としていることから,訂正事項2に係る訂正が,誤訳の訂正を目的としたものであるか否かをまず検討する。

本件特許出願(特願2002-564843号)は,特許法第184条の4第1項の「外国語特許出願」である国際出願PCT/KR2002/000203(以下,「本件国際出願」という。)が,同法第184条の3第1項の規定により特許出願とみなされたものであり,同法第184条の4第1項の規定により翻訳文が提出されたものである。
そして,請求項10の
「準補完ターボ符号を発生するための方法において,
入力される情報シンボル列を符号化して情報シンボル列と複数のパリティシンボル列を発生するステップであり,前記複数のパリティシンボル列は,前記構成符号器から発生し,前記構成符号器のそれぞれは,少なくとも1つのパリティシンボル列を発生し,前記構成符号器のうち1つの構成符号器からの前記少なくとも1つのパリティシンボル列は,他の構成符号器からの前記少なくとも1つのパリティシンボル列と対応するステップと・・・」
の記載に対応する国際出願日における国際出願の請求の範囲(国際公開第02/065647号(WO,A1))(以下,「原文」という。)の請求項17の記載は,以下のとおりである。
「17. A QCTC (Quasi- Complementary Turbo Code) generating method comprising the steps of:
generating an information symbol sequence and a plurality of parity symbol sequences by encoding the information symbol sequence, the plurality of parity symbol sequences being generated from constituent encoders, at least one parity symbol sequence being generated from each of the constituent encoders, and the at least one parity symbol sequence from one constituent encoder corresponding to the at least one parity symbol sequence from another constituent encoder; ・・・」

(i) 請求項10において最初に記載された「前記構成符号器」(訂正事項1に係る訂正後は「構成符号器」)は,原文の記載では「constituent encoders」と複数形であることから,「構成符号器」を「複数の構成符号器」とすることは,誤訳の訂正又は明瞭でない記載の釈明に該当するものである。

(ii) 請求項10において2番目に記載された「前記構成符号器」は,原文の記載では「the constituent encoders」と複数形であることから,「前記構成符号器」を「前記複数の構成符号器」とすることは,誤訳の訂正又は明瞭でない記載の釈明に該当するものである。

(iii) 請求項10において3番目に記載された「前記構成符号器」に係る「前記構成符号器のうち1つの構成符号器からの前記少なくとも1つのパリティシンボル列は,他の構成符号器からの前記少なくとも1つのパリティシンボル列と対応する」との記載は,原文の記載では「and the at least one parity symbol sequence from one constituent encoder corresponding to the at least one parity symbol sequence from another constituent encoder」となっており,「前記構成符号器のうち」に対応する記載は原文には存在しない。したがって,原文に存在しない「前記構成符号器のうち」を,「前記複数の構成符号器のうち」とする訂正は,誤訳の訂正ということはできない。
しかしながら,文脈上,「one constituent encoder 」及び「another constituent encoder」は,前出の「the constituent encoders」に含まれることは明らかであり,技術的にみても,「1つの構成符号器」及び「他の構成符号器」は,ターボ符号器を構成する「複数の構成符号器」のうちの1つであることは自明である。したがって,「前記構成符号器のうち」を「前記複数の構成符号器のうち」とする訂正は,明瞭でない記載の釈明に該当するということができる。

したがって,訂正事項2に係る訂正は,特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げられる「誤記又は誤訳の訂正」及び同第3号に掲げられる「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものである。

(3)願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であること
本件訂正審判に係る訂正事項のうち,特許法第126条第1項ただし書き第2号に掲げる事項を目的とするものについて,同条第5項を適用する際の「外国語書面出願」及び「外国語書面」は,同法第184条の19の規定により,それぞれ「第184条の4第1項の外国語特許出願」及び「第184条の4第1項の国際出願日における国際出願の明細書,請求の範囲又は図面」となるので,同法第126条第5項で規定する「願書に最初に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面」は,「第184条の4第1項の国際出願日における国際出願の明細書,請求の範囲又は図面」となる。
すなわち,本件訂正審判に係る訂正事項のうち,特許法第126条第1項ただし書き第2号に掲げる事項を目的とするものについて,同条第5項を適用する際の「願書に最初に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面」は,国際出願日における本件国際出願の明細書,請求の範囲又は図面となる(以下,「国際出願日における本件国際出願の明細書,請求の範囲又は図面」を「基準明細書」という。)。

ア 訂正事項1
上記(2)のとおり,訂正事項1に係る訂正は,誤記の訂正を目的とするものであり,訂正事項1に係る訂正により何ら技術的内容が変更されるものではないから,基準明細書のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において,新たな技術的事項を導入するものではない。
したがって,訂正事項1に係る訂正は,「第184条の4第1項の国際出願日における国際出願の明細書,請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内」の訂正であり,特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

イ 訂正事項2
上記(2)のとおり,訂正事項2に係る訂正のうち上記(i),(ii)は,誤訳の訂正を目的とするものであり,訂正事項2に係る訂正により何ら技術的内容が変更されるものではないから,基準明細書のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において,新たな技術的事項を導入するものではない。
したがって,訂正事項2に係る訂正のうち上記(i),(ii)は,「第184条の4第1項の国際出願日における国際出願の明細書,請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内」の訂正であり,特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

また,上記(2)のとおり,訂正事項2に係る訂正のうち上記(iii)は,明瞭でない記載の釈明を目的とするものであり,技術的にみて「1つの構成符号器」及び「他の構成符号器」はターボ符号器を構成する「複数の構成符号器」のうちの1つであることは自明であるから,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において,新たな技術的事項を導入するものではない。
したがって,訂正事項2に係る訂正のうち上記(iii)は,「願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内」の訂正であり,特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

(4)実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでないこと
ア 訂正事項1
上記(2)のとおり,訂正事項1に係る訂正は,誤記の訂正を目的とするものであり,訂正事項1に係る訂正により何ら特許請求の範囲の内容が変更されるものではないから,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでない。
したがって,訂正事項1に係る訂正は,特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

イ 訂正事項2
請求項10には「1つの構成符号器」及び「他の構成符号器」が記載されており,ターボ符号を発生するターボ符号器が複数の構成符号器を有することは,本件特許明細書の【0005】にも「前記ターボ符号器は,2個の構成符号器と1つのインターリーバーを含む。」と記載されているように,技術常識である。したがって,訂正事項2に係る訂正により何ら特許請求の範囲の内容が変更されるものではないから,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでない。
したがって,訂正事項2に係る訂正は,特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

(5)独立特許要件
ア 訂正事項1
上記(4)のとおり,訂正事項1に係る訂正より何ら特許請求の範囲の内容が変更されるものではなく,本件発明は拒絶の理由を発見しないとして特許されたものであって,当該事情を変更する新たな事由もないことから,本件発明は特許出願の際に独立して特許を受けることができるものである。
したがって,訂正事項1に係る訂正は,特許法第126条第7項の規定に適合するものである。

イ 訂正事項2
上記(4)のとおり,訂正事項2に係る訂正より何ら特許請求の範囲の内容が変更されるものではなく,本件発明は拒絶の理由を発見しないとして特許されたものであって,当該事情を変更する新たな事由もないことから,本件発明は特許出願の際に独立して特許を受けることができるものである。
したがって,訂正事項2に係る訂正は,特許法第126条第7項の規定に適合するものである。


4 むすび
以上のとおり,本件訂正は,特許法第126条第1項ただし書第2号及び第3号に掲げる事項を目的とし,かつ,同条第3項,及び第5項ないし第7項の規定に適合するものである。

よって,結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
準補完ターボ符号(Quasi-Complementary Turbo Code;QCTC)を発生する装置において、
複数の構成符号器を有し、情報シンボル列を符号化して所定の符号率によって前記情報シンボル列と複数のパリティシンボル列を発生し、前記構成符号器のそれぞれは少なくとも1つのパリティシンボル列を発生し、前記構成符号器のうちの1つからの前記少なくとも1つのパリティシンボル列は、他の構成符号器からの前記少なくとも1つのパリティシンボル列と対応するターボ符号器と、
前記情報シンボル列と前記複数のパリティシンボル列をそれぞれ独立的にインターリービングし、前記対応するパリティシンボル列内のインターリービングされたシンボルを順次に配列し、前記インターリービングされた情報シンボル列と前記順次に配列されたパリティシンボル列を直列に結合するチャンネルインターリーバーと、
前記インターリービングされ直列に結合されたシンボル列から所定数のシンボルを選択して準補完ターボ符号のサブ符号を生成する準補完ターボ符号生成器と、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記チャンネルインターリーバーは、
前記情報シンボル列と前記複数のパリティシンボル列をそれぞれ独立的にインターリービングするためのインターリーバーと、 前記対応するパリティシンボル列内の前記インターリービングされたシンボルを多重化して新たなパリティシンボル列を発生する多重化器と、
前記インターリービングされた情報シンボル列と前記新たなパリティシンボル列を直列に結合するシンボル結合器とを含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記準補完ターボ符号生成器は、
前記直列に結合されたシンボル列を反復して出力するためのシンボル反復器と、
与えられた開始位置から所定の符号率によって前記反復されたシンボル列から所定数のシンボルを選択して前記サブ符号を生成するシンボル選択器とを含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記与えられた開始位置は、先行する伝送のために選択されたシンボルのうち、最終シンボルの次のシンボル位置であることを含むことを特徴とする請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記準補完ターボ符号生成器は、
前記直列に結合されたシンボル列を貯蔵するための回転形バッファメモリと、
与えられた開始位置から所定の符号率によって前記直列に結合されたシンボル列から所定数のシンボルを選択して前記サブ符号を生成するシンボル選択器とを含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記与えられた開始位置は、先行する伝送のために選択されたシンボルのうち、最終シンボルの次のシンボル位置であることを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項7】
前記準補完ターボ符号生成器は、最終伝送されたシンボルの次から与えられた符号率によって前記反復されたシンボル列から所定数のシンボルを選択して前記サブ符号を生成することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記チャンネルインターリーバーは、部分ビット逆順(Partial Bit Reversal Order;PBRO)インターリービング方式によって前記情報シンボル列と前記複数のパリティシンボル列をそれぞれ独立的にインターリービングすることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記準補完ターボ符号のサブ符号は、符号率及び選択情報によって前記直列に結合されたシンボル列から選択されることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項10】
準補完ターボ符号を発生するための方法において、
入力される情報シンボル列を符号化して情報シンボル列と複数のパリティシンボル列を発生するステップであり、前記複数のパリティシンボル列は、複数の構成符号器から発生し、前記複数の構成符号器のそれぞれは、少なくとも1つのパリティシンボル列を発生し、前記複数の構成符号器のうち1つの構成符号器からの前記少なくとも1つのパリティシンボル列は、他の構成符号器からの前記少なくとも1つのパリティシンボル列と対応するステップと、
前記情報シンボル列と前記複数のパリティシンボル列をそれぞれ独立的にインターリービングするステップと、
前記対応するパリティシンボル列の前記インターリービングされたシンボルを多重化して新たなパリティシンボル列を発生するステップと、
前記インターリービングされた情報シンボル列と前記新たなパリティシンボル列を直列に結合するステップと、
与えられた開始位置から所定の符号率によって前記直列に結合されたシンボル列から所定数のシンボルを循環的に反復選択して前記符号率による準補完ターボ符号のサブ符号を生成するステップとを含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
前記インターリービングステップは、
部分ビット逆順(Partial Bit Reversal Order;PBRO)インターリービング方式によって遂行されることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記与えられた開始位置は、先行する伝送のために選択されたシンボルのうち、最終シンボルの次のシンボル位置であることを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項13】
前記準補完ターボ符号生成ステップは、
前記直列に結合されたシンボル列を反復するステップと、
前記反復されたシンボル列から前記所定の符号率によって所定数のシンボルを選択して前記サブ符号を生成するステップと
を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項14】
前記準補完ターボ符号生成ステップは、
前記直列に結合されたシンボル列を回転形バッファメモリに貯蔵するステップと、
前記回転形バッファメモリから前記与えられた開始位置で所定の符号率によって所定数のシンボルを選択して前記サブ符号を生成するステップと
を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項15】
準補完ターボ符号を発生するための装置において、
入力される情報シンボル列を符号化して情報シンボル列と複数のパリティシンボル列を発生するターボ符号器と、
前記情報シンボル列と前記複数のパリティシンボル列をそれぞれ独立的にインターリービングし、優先順位が同一のインターリービングされたパリティシンボル列のシンボルを多重化して新たなパリティシンボル列を発生し、前記インターリービングされた情報シンボル列と前記新たなパリティシンボル列を直列に結合するチャンネルインターリーバーと、
前記直列に結合されたシンボル列から所定数のシンボルを循環的に反復選択して所定の符号率による準補完ターボ符号のサブ符号を生成する準補完ターボ符号生成器と
を含むことを特徴とする装置。
【請求項16】
前記ターボ符号器は、複数の構成符号器と少なくとも1つのインターリーバーを備え、前記構成符号器のそれぞれから発生する少なくとも1つのパリティシンボル列において一番目のパリティシンボル列が一番優先順位の高いものを含むことを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項17】
前記与えられた開始位置は、先行する伝送のために選択されたシンボルのうち、最終シンボルの次のシンボル位置であることを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項18】
前記準補完ターボ符号生成器は、与えられた開始位置から前記符号率によって準補完ターボ符号のサブ符号を生成することを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項19】
準補完ターボ符号(Quasi-Complementary Turbo Code;QCTC)を発生するための方法において、
情報シンボル列を受信すると、所定の符号率によって前記情報シンボル列と複数のパリティシンボル列を発生するステップと、
前記情報シンボル列と前記複数のパリティシンボル列をそれぞれ独立的にインターリービングし、前記対応するパリティシンボル列内のシンボルを順次に配列し、前記インターリービングされた情報シンボル列と前記順次に配列されたパリティシンボル列を直列に結合するステップと、
前記直列に結合されたシンボル列から所定数のシンボルを選択して準補完ターボ符号のサブ符号を生成するステップと、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項20】
前記情報シンボル列と前記複数のパリティシンボル列をそれぞれ独立的にインターリービングすることと、
前記対応するパリティシンボル列内の前記インターリービングされたシンボルを多重化して新たなパリティシンボル列を発生することと、
前記インターリービングされた情報シンボル列と前記新たなパリティシンボル列を直列に結合することとを含むことを特徴とする請求項19記載の準補完ターボ符号発生方法。
【請求項21】
前記直列に結合されたシンボル列を反復することと、
与えられた開始位置から所定の符号率によって前記反復されたシンボル列から所定数のシンボルを選択して前記サブ符号を生成することとを含むことを特徴とする請求項19記載の準補完ターボ符号発生方法。
【請求項22】
前記与えられた開始位置は、先行する伝送のために選択されたシンボルのうち、最終シンボルの次のシンボル位置であることを特徴とする請求項21記載の準補完ターボ符号発生方法。
【請求項23】
前記直列に結合されたシンボル列を貯蔵することと、
与えられた開始位置から所定の符号率によって前記直列に結合されたシンボル列から所定数のシンボルを選択して前記サブ符号を生成することとを含むことを特徴とする請求項19記載の準補完ターボ符号発生方法。
【請求項24】
前記与えられた開始位置は、先行する伝送のために選択されたシンボルのうち、最終シンボルの次のシンボル位置であることを特徴とする請求項23記載の準補完ターボ符号発生方法。
【請求項25】
先行する伝送のために選択されたシンボルのうち、最終シンボルの次のシンボルから与えられた符号率によって前記反復されたシンボル列から所定数のシンボルを選択することを含むことを特徴とする請求項19記載の準補完ターボ符号発生方法。
【請求項26】
前記独立的にインターリービングするステップは、部分ビット逆順(Partial Bit Reversal Order;PBRO)インターリービング方式によって前記情報シンボル列と前記複数のパリティシンボル列をそれぞれ独立的にインターリービングすることを特徴とする請求項19記載の準補完ターボ符号発生方法。
【請求項27】
前記準補完ターボ符号のサブ符号は、符号率及び選択情報によって前記直列に結合されたシンボル列から選択されることを特徴とする請求項19記載の準補完ターボ符号発生方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2016-11-21 
結審通知日 2016-11-24 
審決日 2016-12-07 
出願番号 特願2002-564843(P2002-564843)
審決分類 P 1 41・ 853- Y (H03M)
P 1 41・ 852- Y (H03M)
最終処分 成立  
前審関与審査官 藤井 浩  
特許庁審判長 大塚 良平
特許庁審判官 菅原 道晴
山中 実
登録日 2005-01-14 
登録番号 特許第3636708号(P3636708)
発明の名称 通信システムにおける符号を生成するための装置及び方法  
代理人 岡田 貴志  
代理人 蔵田 昌俊  
代理人 井関 守三  
代理人 蔵田 昌俊  
代理人 福原 淑弘  
代理人 岡田 貴志  
代理人 井関 守三  
代理人 福原 淑弘  

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