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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1359397
審判番号 不服2018-9317  
総通号数 243 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-03-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-07-05 
確定日 2020-01-29 
事件の表示 特願2017-518401「アカウントと機器との間の制御関係を管理するための方法,装置,システム,プログラム及び記録媒体」拒絶査定不服審判事件〔平成28年11月24日国際公開,WO2016/183992,平成29年 8月31日国内公表,特表2017-525067〕について,次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は,成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯
本願は,2015年9月23日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2015年5月21日 中華人民共和国)を国際出願日とする出願であって,
平成27年11月20日付けで特許法第184条の4第1項の規定による明細書,請求の範囲,及び,図面(図面の中の説明に限る)の日本語による翻訳文が提出され,同日付けで審査請求がなされると共に手続補正がなされ,平成29年7月27日付けで審査官により拒絶理由が通知され,これに対して平成29年10月25日付けで意見書が提出されると共に手続補正がなされたが,平成30年3月13日付けで審査官により拒絶査定がなされ,これに対して平成30年7月5日付けで審判請求がなされると共に手続補正がなされ,平成30年8月22日付けで審査官により特許法第164条第3項の規定に基づく報告がなされたものである。

第2.平成30年7月5日付けの手続補正の却下の決定

[補正却下の決定の結論]

平成30年7月5日付け手続補正を却下する。

[理由]

1.補正の内容
平成30年7月5日付けの手続補正(以下,「本件手続補正」という)により,平成29年10月25日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲,
「 【請求項1】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するための方法であって,
サーバに,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存するステップと,
第1端末が送信した機器バインディング要求であって,目標機器がブロードキャストした前記目標機器の機器識別子及び前記第1端末のログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を受信するステップと,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定するステップと,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信するステップと,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合には,前記第1端末に前記機器バインディング要求に対するバインディング成功通知メッセージを送信し,前記バインディング問合せメッセージを送信してから所定の期間内に前記第2端末が送信した前記第1確認メッセージを受信されなかったか,或いは,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第2確認メッセージを受信した場合には,前記第1端末に前記機器バインディング要求に対するバインディング失敗通知メッセージを送信するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されている
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1端末が送信した前記目標機器に対する制御要求であって,前記第1アカウント識別子,前記目標機器の機器識別子及び制御パラメータ情報が付加された制御要求を受信するステップと,
ローカル記録に基づいて前記第1アカウント識別子に対応するアカウントが前記目標機器の補助制御アカウントであることが特定された場合,前記制御パラメータ情報に基づいて前記目標機器に制御メッセージを送信して,前記目標機器が前記制御メッセージに対応する処理を実行するようにするステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記確認メッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限が付加されており,
前記方法は,
前記第1アカウント識別子に対応するアカウントが,前記目標機器に対する制御権限の中の前記少なくとも一つの制御権限を有することを記録するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子がさらに付加されており,
前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定するステップは,前記機器バインディング要求内に付加された前記第2アカウント識別子を取得するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定するステップは,
ローカルに予め保存した前記目標機器のメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を取得するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するための方法であって,
目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信するステップと,
前記目標機器のバインディング提示を表示するステップと,
前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存しているサーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信するステップと
を含み,
前記サーバでは,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録することを特徴とする方法。
【請求項9】
前記サーバが送信した前記機器バインディング要求に対するバインディング成功通知メッセージ,又は,バインディング失敗通知メッセージを受信するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されている
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記サーバに,前記目標機器に対する制御要求であって,前記第1アカウント識別子,前記目標機器の機器識別子及び制御パラメータ情報が付加された制御要求を送信するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記通知メッセージ内には,前記目標機器の機器種類がさらに付加されており,
前記目標機器のバインディング提示を表示するステップは,前記目標機器の機器種類が含まれたバインディング提示を表示するステップを含む
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記通知メッセージ内には,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子がさらに付加されており,前記機器バインディング要求内には,前記第2アカウント識別子さらに付加されている
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項14】
目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存する保存モジュールと,
第1端末が送信した機器バインディング要求であって,目標機器がブロードキャストした前記目標機器の機器識別子及び前記第1端末のログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を受信するための受信モジュールと,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定するための特定モジュールと,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信するための送信モジュールと,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録するための記録モジュールと
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項15】
前記送信モジュールは,さらに,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合には,前記第1端末に前記機器バインディング要求に対するバインディング成功通知メッセージを送信し,前記バインディング問合せメッセージを送信してから所定の期間内に前記第2端末が送信した前記第1確認メッセージを受信されなかったか,或いは,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第2確認メッセージを受信した場合には,前記第1端末に前記機器バインディング要求に対するバインディング失敗通知メッセージを送信する ことを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項16】
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されている
ことを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項17】
前記受信モジュールは,さらに,前記第1端末が送信した前記目標機器に対する制御要求であって,前記第1アカウント識別子,前記目標機器の機器識別子及び制御パラメータ情報が付加された制御要求を受信し,
前記送信モジュールは,さらに,ローカル記録に基づいて前記第1アカウント識別子に対応するアカウントが前記目標機器の補助制御アカウントであることが特定された場合,前記制御パラメータ情報に基づいて前記目標機器に制御メッセージを送信して,前記目標機器が前記制御メッセージに対応する処理を実行するようにする
ことを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項18】
前記確認メッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限が付加されており,
前記記録モジュールは,さらに,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントが,前記目標機器に対する制御権限の中の前記少なくとも一つの制御権限を有することを記録する
ことを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項19】
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子がさらに付加されており,
前記特定モジュールは,前記機器バインディング要求内に付加された前記第2アカウント識別子を取得する
ことを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項20】
前記特定モジュールは,ローカルに予め保存した前記目標機器のメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を取得する
ことを特徴とする請求項14に記載のサーバ。
【請求項21】
目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信するための受信モジュールと,
前記目標機器のバインディング提示を表示するための表示モジュールと,
前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存するサーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信するための送信モジュールと
を備え,
前記サーバでは,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録することを特徴とする端末。
【請求項22】
前記受信モジュールは,さらに,前記サーバが送信した前記機器バインディング要求に対するバインディング成功通知メッセージ,又は,バインディング失敗通知メッセージを受信する
ことを特徴とする請求項21に記載の端末。
【請求項23】
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されている
ことを特徴とする請求項21に記載の端末。
【請求項24】
前記送信モジュールは,さらに,前記サーバに,前記目標機器に対する制御要求であって,前記第1アカウント識別子,前記目標機器の機器識別子及び制御パラメータ情報が付加された制御要求を送信する
ことを特徴とする請求項21に記載の端末。
【請求項25】
前記通知メッセージ内には,前記目標機器の機器種類がさらに付加されており,
前記表示モジュールは,前記目標機器の機器種類が含まれたバインディング提示を表示する
ことを特徴とする請求項21に記載の端末。
【請求項26】
前記通知メッセージ内には,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子がさらに付加されており,前記機器バインディング要求内には,前記第2アカウント識別子がさらに付加されている
ことを特徴とする請求項21に記載の端末。
【請求項27】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するための装置であって,
プロセッサと,
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を備え,
前記プロセッサは,
サーバに,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存し,
第1端末が送信した機器バインディング要求であって,目標機器がブロードキャストした前記目標機器の機器識別子及び前記第1端末のログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を受信し,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録するように構成される
ことを特徴とする装置。
【請求項28】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するための装置であって,
プロセッサと,
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を備え,
前記プロセッサは,
目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信し,
前記目標機器のバインディング提示を表示し,
前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存するサーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信するように構成され,
前記サーバでは,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録する
ことを特徴とする装置。
【請求項29】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するためのシステムであって,
前記システムは,サーバ,第1端末及び第2端末を含み,
前記第1端末は,目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信し,前記目標機器のバインディング提示を表示し,前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,サーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信し,
前記サーバは,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存し,第1端末が送信した機器バインディング要求を受信し,受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録する
ことを特徴とするシステム。
【請求項30】
プロセッサに実行されることにより,請求項1から請求項14のいずれか1項に記載のアカウントと機器との間の制御関係を管理するための方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項31】
請求項30に記載のプログラムが記録された記録媒体。」(以下,上記引用の請求項各項を,「補正前の請求項」という)は,
「 【請求項1】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するための方法であって,
サーバに,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存するステップと,
第1端末が送信した機器バインディング要求であって,目標機器がブロードキャストした前記目標機器の機器識別子及び前記第1端末のログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を受信するステップと,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定するステップと,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信するステップと,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録するステップと
を含み,
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されていることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合には,前記第1端末に前記機器バインディング要求に対するバインディング成功通知メッセージを送信し,前記バインディング問合せメッセージを送信してから所定の期間内に前記第2端末が送信した前記第1確認メッセージを受信されなかったか,或いは,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第2確認メッセージを受信した場合には,前記第1端末に前記機器バインディング要求に対するバインディング失敗通知メッセージを送信するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1端末が送信した前記目標機器に対する制御要求であって,前記第1アカウント識別子,前記目標機器の機器識別子及び制御パラメータ情報が付加された制御要求を受信するステップと,
ローカル記録に基づいて前記第1アカウント識別子に対応するアカウントが前記目標機器の補助制御アカウントであることが特定された場合,前記制御パラメータ情報に基づいて前記目標機器に制御メッセージを送信して,前記目標機器が前記制御メッセージに対応する処理を実行するようにするステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記確認メッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限が付加されており,
前記方法は,
前記第1アカウント識別子に対応するアカウントが,前記目標機器に対する制御権限の中の前記少なくとも一つの制御権限を有することを記録するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子がさらに付加されており,
前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定するステップは,前記機器バインディング要求内に付加された前記第2アカウント識別子を取得するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定するステップは,
ローカルに予め保存した前記目標機器のメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を取得するステップを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するための方法であって,
目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信するステップと,
前記目標機器のバインディング提示を表示するステップと,
前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存しているサーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信するステップと
を含み,
前記サーバでは,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録し,
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されていることを特徴とする方法。
【請求項8】
前記サーバが送信した前記機器バインディング要求に対するバインディング成功通知メッセージ,又は,バインディング失敗通知メッセージを受信するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記サーバに,前記目標機器に対する制御要求であって,前記第1アカウント識別子,
前記目標機器の機器識別子及び制御パラメータ情報が付加された制御要求を送信するステップ
をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記通知メッセージ内には,前記目標機器の機器種類がさらに付加されており,
前記目標機器のバインディング提示を表示するステップは,前記目標機器の機器種類が含まれたバインディング提示を表示するステップを含む
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記通知メッセージ内には,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子がさらに付加されており,前記機器バインディング要求内には,前記第2アカウント識別子さらに付加されている
ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項12】
目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存する保存モジュールと,
第1端末が送信した機器バインディング要求であって,目標機器がブロードキャストした前記目標機器の機器識別子及び前記第1端末のログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を受信するための受信モジュールと,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定するための特定モジュールと,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信するための送信モジュールと,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録するための記録モジュールと
を備え,
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されていることを特徴とするサーバ。
【請求項13】
前記送信モジュールは,さらに,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合には,前記第1端末に前記機器バインディング要求に対するバインディング成功通知メッセージを送信し,前記バインディング問合せメッセージを送信してから所定の期間内に前記第2端末が送信した前記第1確認メッセージを受信されなかったか,或いは,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第2確認メッセージを受信した場合には,前記第1端末に前記機器バインディング要求に対するバインディング失敗通知メッセージを送信する ことを特徴とする請求項12に記載のサーバ。
【請求項14】
前記受信モジュールは,さらに,前記第1端末が送信した前記目標機器に対する制御要求であって,前記第1アカウント識別子,前記目標機器の機器識別子及び制御パラメータ情報が付加された制御要求を受信し,
前記送信モジュールは,さらに,ローカル記録に基づいて前記第1アカウント識別子に対応するアカウントが前記目標機器の補助制御アカウントであることが特定された場合,前記制御パラメータ情報に基づいて前記目標機器に制御メッセージを送信して,前記目標機器が前記制御メッセージに対応する処理を実行するようにする
ことを特徴とする請求項12に記載のサーバ。
【請求項15】
前記確認メッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限が付加されており,
前記記録モジュールは,さらに,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントが,前記目標機器に対する制御権限の中の前記少なくとも一つの制御権限を有することを記録する
ことを特徴とする請求項12に記載のサーバ。
【請求項16】
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子がさらに付加されており,
前記特定モジュールは,前記機器バインディング要求内に付加された前記第2アカウント識別子を取得する
ことを特徴とする請求項12に記載のサーバ。
【請求項17】
前記特定モジュールは,ローカルに予め保存した前記目標機器のメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を取得する
ことを特徴とする請求項12に記載のサーバ。
【請求項18】
目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信するための受信モジュールと,
前記目標機器のバインディング提示を表示するための表示モジュールと,
前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存するサーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信するための送信モジュールと
を備え,
前記サーバでは,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録し,
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されていることを特徴とする端末。
【請求項19】
前記受信モジュールは,さらに,前記サーバが送信した前記機器バインディング要求に対するバインディング成功通知メッセージ,又は,バインディング失敗通知メッセージを受信する
ことを特徴とする請求項18に記載の端末。
【請求項20】
前記送信モジュールは,さらに,前記サーバに,前記目標機器に対する制御要求であって,前記第1アカウント識別子,前記目標機器の機器識別子及び制御パラメータ情報が付加された制御要求を送信する
ことを特徴とする請求項18に記載の端末。
【請求項21】
前記通知メッセージ内には,前記目標機器の機器種類がさらに付加されており,
前記表示モジュールは,前記目標機器の機器種類が含まれたバインディング提示を表示する
ことを特徴とする請求項18に記載の端末。
【請求項22】
前記通知メッセージ内には,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子がさらに付加されており,前記機器バインディング要求内には,前記第2アカウント識別子がさらに付加されている
ことを特徴とする請求項18に記載の端末。
【請求項23】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するための装置であって,
プロセッサと,
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を備え,
前記プロセッサは,
サーバに,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存し,
第1端末が送信した機器バインディング要求であって,目標機器がブロードキャストした前記目標機器の機器識別子及び前記第1端末のログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を受信し,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録するように構成され,
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されていることを特徴とする装置。
【請求項24】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するための装置であって,
プロセッサと,
前記プロセッサが実行可能な命令を記憶するためのメモリと
を備え,
前記プロセッサは,
目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信し,
前記目標機器のバインディング提示を表示し,
前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存するサーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信するように構成され,
前記サーバでは,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録し,
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されていることを特徴とする装置。
【請求項25】
アカウントと機器との間の制御関係を管理するためのシステムであって,
前記システムは,サーバ,第1端末及び第2端末を含み,
前記第1端末は,目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信し,前記目標機器のバインディング提示を表示し,前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,サーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信し,
前記サーバは,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存し,第1端末が送信した機器バインディング要求を受信し,受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録し,
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されていることを特徴とするシステム。
【請求項26】
プロセッサに実行されることにより,請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のアカウントと機器との間の制御関係を管理するための方法を実現することを特徴とするプログラム。
【請求項27】
請求項26に記載のプログラムが記録された記録媒体。」(以下,上記引用の請求項各項を,「補正後の請求項」という)に補正された。

2.補正の適否
(1)新規事項,及び,目的要件について
本件手続補正は,補正前の請求項3,同請求項10,同請求項16,及び,同請求項23を削除し,補正前の請求項1,同請求項8,同請求項14,同請求項21,同請求項27,同請求項28,及び,同請求項29に対して,限定的減縮を加えて,それぞれ,補正後の請求項1,同請求項7,同請求項12,同請求項18,同請求項23,同請求項24,及び,同請求項25としたものであって,本件手続補正前に受けた拒絶理由通知において特許をすることができないものか否かについての判断が示された全ての発明と,本件手続補正により補正された請求項に係る発明とが,発明の単一性の要件を満たす一群の発明に該当するものであるから,特許法第184条の12第2項により読み替える同法第17条の2第3項?第5項の規定を満たすものである。
そこで,本件手続補正が,特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定を満たすものであるか否か,即ち,補正後の請求項に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否か,以下に検討する。

(2)独立特許要件について
ア.本件補正発明
補正後の請求項18に係る発明(以下,これを「本件補正発明」という)は,上記「1.補正の内容」において引用した、次のとおりのものである。

「目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信するための受信モジュールと,
前記目標機器のバインディング提示を表示するための表示モジュールと,
前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存するサーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信するための送信モジュールと
を備え,
前記サーバでは,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録し,
前記機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されていることを特徴とする端末。」

イ.引用文献に記載の事項
(ア)原審における平成29年7月27日付けの拒絶理由(以下,これを「原審拒絶理由」という)に引用された,本願の第1国出願前に既に公知である,再公表特許第2013/111244号(国際公開日;2013年8月1日,以下,これを「引用文献1」という)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

A.「【0041】
(実施の形態1)
1.システムの構成 図1は,実施の形態1における家電情報共有システム1の全体構成図である。図1に示すように,家電情報共有システム1は,管理装置10と,携帯端末20と,携帯端末21と,RFIDタグ40が実装された家電30とを備える。携帯端末20と携帯端末21とは,同じ構成であり,例えば,近距離無線通信機能が搭載されたモバイル機器(例えば,携帯電話あるいはスマートフォンなど)である。
【0042】
本実施の形態における近距離無線通信機能とは,例えば,13.56Mhz帯の周波数を利用するRFID規格に規定されている通信機能である。RFID規格は,ISO 14443 Type A,ISO 14443 Type B,およびISO 15693に規定されている。また,近距離無線通信機能とは,それらのRFID規格を一括して扱えるように策定された近距離無線通信技術の国際標準規格であるNFC(Near Field Comunication)規格であってもよい。以降,本実施の形態では,近距離無線通信機能によって実現される通信がRFID通信である場合について説明する。」

B.「【0188】
図23および図24は,実施の形態4におけるマスターが登録されている場合の家電登録処理の流れを示すシーケンス図である。
【0189】
ここでは,家電30に対し,携帯端末20を持つユーザAが既にマスターとして登録されており,携帯端末21を持つユーザBが新たに家電を登録する例を用いて説明する。
【0190】
携帯端末21を使うユーザBは,管理装置10へのログインを行うために,ユーザIDとパスワードとを携帯端末21に入力する。携帯端末21は,入力されたユーザIDとパスワードとを管理装置10へ送信する(S4101)。
【0191】
携帯端末21は,管理装置10へ家電30を登録するために,家電30に対し,家電30を識別するための機器IDの読み出し要求を送信する(S4102)。家電30は,携帯端末21から機器IDの読み出し要求を受信すると,記憶している機器IDを携帯端末21へ送信する(S4103)。携帯端末21は,家電30から機器IDを受信すると,家電登録のために,管理装置10へ家電登録要求とともに機器IDを送信する(S4104)。
【0192】
次に,管理装置10の家電情報管理部103は,制御部102を介して携帯端末21から家電登録要求を受信すると,家電情報リストを参照し,受信した機器IDの家電に対してマスターが登録されているか否かを判断する(S4105)。
【0193】
家電情報管理部103は,マスターが登録されていないと判断した場合(S4105でN),ユーザBをマスターとして家電情報リストに家電の登録を行う(S4106)。ここでは,既にユーザAがマスターとして登録されているため(S4105でY),家電情報管理部103は,マスターへ家電の登録許可を確認する(S4107)。
【0194】
つまり,家電情報管理部103は,家電の登録依頼と,登録依頼をしているユーザBの識別情報とを携帯端末20へ送信する(S4108)。なお,送信方法は,携帯端末20への電子メールでもよいし,サービスを管理するアプリケーションがあれば,アプリケーションを起動したときに通知をすることにしてもよい。また,ユーザの識別情報は,ユーザのユーザIDでもよいし,ユーザのメールアドレスなどでもよい。
【0195】
登録依頼を受信した携帯端末20を持つユーザAは,管理装置10へのログインを行うために,ユーザIDとパスワードとを携帯端末20のデータ入力部205を介して入力する。そして,携帯端末20の制御部203は,入力されたユーザIDとパスワードとを通信部201を介して管理装置10へ送信する(S4109)。
【0196】
次に,ユーザAは,受信したユーザの識別情報から特定したユーザの家電登録を許可するか否かを判断する(S4110)。つまり,携帯端末20は,表示部204にユーザBの家電登録を許可するか否かを確認する画面を表示し,ユーザAのデータ入力部205からの入力によって,ユーザBの家電登録を許可するか否かを判断する。
【0197】
そして,携帯端末20の制御部203は,ユーザAがユーザBの家電登録を拒否したと判断した場合(S4110でN),登録拒否を登録依頼結果として管理装置10へ通知する(S4111)。
【0198】
また,携帯端末20の制御部203は,ユーザAがユーザBの家電登録を許可すると判断した場合(S4110でY),登録許可を登録依頼結果として管理装置10へ通知する(S4112)。
【0199】
管理装置10の制御部102は,受信した登録依頼結果を携帯端末21へ送信する(S4113)。また,当該登録依頼結果が登録を許可することを示す場合(S4110でY),管理装置10の家電情報管理部103は,ユーザBの家電30を家電情報リストに登録する(S4114)。
【0200】
以上のように,家電情報管理部103は,家電機器の識別情報(機器ID)を家電情報保持部105に記憶させる際に,家電機器の識別情報に紐付けられた第1のユーザ(ユーザA)を家電情報保持部105に記憶させる。また,家電情報管理部103は,第2のユーザ(ユーザB)に紐付けて家電機器の識別情報を家電情報保持部105に記憶させる際に,第1のユーザへ登録の可否を問い合わせるために第2のユーザを識別するユーザ識別情報を送信する。そして,家電情報管理部103は,第1のユーザからの登録許可を受信した場合にのみ,第2のユーザのユーザ識別情報を家電機器の識別情報に紐付けて家電情報保持部105に記憶させる。
【0201】
16.効果
上記実施の形態により,家電に対して,マスターを設定し,マスターが承認したユーザにのみ,家電登録処理ができる。マスターが承認していない第三者は家電登録処理をできないため,第三者が勝手に家電登録処理を実行して,家電履歴情報を不正に取得することも防止している。つまり,本実施の形態によれば,家電履歴情報を第三者と共有することなく,マスターが承認したユーザのみと共有することで,家電履歴情報などのプライバシ情報の漏洩を防止しつつ,家電情報を共有することができる。」

C.「



D.「



E.「



F.「



(イ)原審拒絶理由に引用された,本願の第1国出願前に既に公知である,特開2014-167694号公報(2014年9月11日公開,以下,これを「引用文献2」という)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

G.「【0020】
ゲートウェイ装置(M2M-GW)10は,ホームゲートウェイやスマートフォン等であり,デバイス装置12に対して接続設定(通信設定)を行う親機を構成している。
デバイス装置(M2Mデバイス)12は,近距離無線通信デバイス装置(Bluetooth(登録商標)や無線LANデバイス等であり,PC,テレビ,ビデオ録画装置,オーディオ機器,空調機器,自動掃除機,ゲーム機,車載コンピュータ,温度計等,インターネット3を介して情報を送信可能,若しくはインターネット3を介して遠隔操作可能な全ての機器が含まれ,ゲートウェイ装置(親機)10により接続設定の操作可能な子機を構成している。
ゲートウェイ装置(親機)10は設定プロファイル作成部11を備えることで,デバイス装置12の接続設定を行うに際しての各種情報を作成するように構成されている。」

H.「【0030】
上述した事前準備が行われたデバイス装置設定システムでは,ゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aにより接続設定が行われたデバイス装置12との接続設定が未設定のゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bが,デバイス装置12から発する信号を受信する既存技術でデバイス装置12を検知する(ステップS8)。
【0031】
続いて,デバイス装置12の検知を受け,デバイス装置12に対する接続設定が未設定であるゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bを使用するユーザが,デバイス装置12との接続設定を希望する場合,ユーザの入力による接続設定の処理操作について説明する。
【0032】
デバイス装置12を検知したゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bは,検知したデバイス装置12の設定プロファイルが自身に存在しない場合(対象のデバイス装置12の設定が自身に無い場合),管理サーバ2に対して設定プロファイルの取得要求を,自身のグループID及びM2Mデバイス情報とともに送信する(ステップS9)。
【0033】
管理サーバ2は,デバイス装置12に対応する設定プロファイルをゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bに応答する(ステップS10)。
【0034】
設定プロファイルを受信したゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bは,自身に設定プロファイルを適用する(ステップS11)。例えばBluetooth(登録商標)で考えた場合,ゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aとゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bのそれぞれがデバイス装置12とペアリングが完了した状態となる。
【0035】
デバイス装置12の中には,複数のゲートウェイ装置10と同時に通信できないものが多く含まれるため,デバイス装置12と通信するゲートウェイ装置をゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aからゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bに切替えるために,ゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bは,デバイス装置12の通信先の切替要求を送信する(ステップS12)。
【0036】
管理サーバ2は,自身のデータベースより対象のデバイス装置12が,現在,ゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aと通信中(利用者Z)であることを特定し,通信中のゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aに,切替要求を送信する(ステップS13)。
ゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aと通信中であることを特定した場合,利用者Yのゲートウェイ装置(M2M-GW1)10bに対しては,図3に示すような画面(利用者Zが使用中)が表示され,切替処理を行って良いかの確認が行われ,「使用する」を選択した場合に切替要求が実行され,ゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aへ切替要求が送信される。
切替要求を受信したゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aは,図4に示すように,ユーザ(利用者Z)に対して利用者Yが切換要求を希望している旨のメッセージのポップアップ等を用いた確認(OKボタンそ選択)により,通信中のデバイス装置12との通信をゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bに切り替えることを決める。
【0037】
ゲートウェイ装置(M2M-GW1)10a及びゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bは,通信中の対象デバイス装置の接続先をゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aからゲートウェイ装置(M2M-GW2)に切り替える通信制御を行う(ステップS14)。
この際,デバイス装置12には現在の各標準化団体が策定した標準に従った振舞を行うことを想定し,切替はゲートウェイ装置10(及び管理サーバ2)のみで行う。
なお,親機側から通信を切断する手順は,Bluetooth(登録商標),無線LANともに標準化団体により用意されている。」

I.「



J.「



(ウ)本願の第1国出願前に既に公知である,特開2009-010673号公報(2009年1月15日公開,以下,これを「周知文献」という)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

K.「【0025】
機器制御部240は,ユーザ入力部211あるいは機器操作要求受信部221より機器操作要求に係る情報を受け取り,本機器操作要求に従って,ネットワーク対応機器200の制御を行う。具体的には,ネットワーク対応機器200がDVDデコーダーである場合の録画や視聴操作に係る一連の機器制御や,エアコンである場合の電源起動などである。ここで,本実施の形態においては,機器操作要求受信部221からの操作要求に基づいて機器制御が行われるとしたが,ネットワーク対応機器200に直接触れられるユーザがユーザ入力部211によって操作を行う場合には,機器制御部240はユーザ入力部211からの操作要求に基づいて機器制御が行われることになる。」

L.「【0036】
まず,アクセス権判定部143は,ネットワーク送受信部150からアクセス権判定要求510を受信し,当該アクセス権判定要求510に対応するアクセス権情報をアクセス権情報生成部142に問い合わせる。
【0037】
アクセス権情報生成部142は,アクセス権判定要求510の発行元ユーザの電話番号(512)をキーとして,電話帳記憶部132に格納されている電話帳情報データベース501を検索する。本例の場合,電話番号090-yyyy-xxxxを有する電話帳情報503が発見される。
【0038】
次に,アクセス権情報生成部142は,アクセス権判定要求の機器名および操作(511)をキーとして,アクセス権設定部141に格納されているアクセス権データベース502を検索する。本例の場合,機器名がDVDレコーダであり操作が録画であるアクセス権情報504が発見される。」

M.「【0045】
機器操作用携帯電話600は,DVDレコーダ610へ機器操作要求621を送信する。DVDレコーダ610の機器操作要求受信部221は,機器操作要求621を受信し,管理者情報記憶部230に格納された管理者情報データベース631より,本操作要求に対するアクセス権を問い合わせるべき携帯電話のメールアドレス632を取得し,本メールアドレスを有する携帯電話650へ機器操作要求621を送信する。
【0046】
前記メールを受信した携帯電話650は,図4にて示した手順に従ってアクセス権の判定結果を生成し,生成した判定結果をDVDレコーダ610へ返信する。」

N.「



O.「



ウ.引用文献1に記載の発明
(ア)上記Aの「家電情報共有システム1は,管理装置10と,携帯端末20と,携帯端末21と,RFIDタグ40が実装された家電30とを備える。携帯端末20と携帯端末21とは,同じ構成であり,例えば,近距離無線通信機能が搭載されたモバイル機器(例えば,携帯電話あるいはスマートフォンなど)である」という記載から,引用文献1には,
“管理装置10,携帯端末20,及び,携帯端末21を含む,家電情報共有システム”が記載されていることが読み取れる。

(イ)上記Bの「携帯端末21は,家電30から機器IDを受信すると,家電登録のために,管理装置10へ家電登録要求とともに機器IDを送信する」という記載から,引用文献1においては,
“携帯端末21は,家電30から機器IDを受信する受信部と,管理装置10へ前記機器IDと,家電登録要求とを送信する送信部を有する”ものであることが読み取れる。

(ウ)上記Bの「家電30に対し,携帯端末20を持つユーザAが既にマスターとして登録されており」という記載,及び,同じく,上記Bの「管理装置10の家電情報管理部103は,制御部102を介して携帯端末21から家電登録要求を受信すると,家電情報リストを参照し,受信した機器IDの家電に対してマスターが登録されているか否かを判断する」という記載と,上記Fの【図21】に開示の事項から,引用文献1には,
“管理装置10の家電情報管理部103は,家電情報リストに携帯端末20のユーザAのユーザIDと,家電30の機器IDと,前記ユーザAが,前記家電30のマスタであるという情報を登録する”ものであることが読み取れる。

(エ)上記(ウ)において引用した上記Bの記載と,上記Bの「ここでは,既にユーザAがマスターとして登録されているため(S4105でY),家電情報管理部103は,マスターへ家電の登録許可を確認する」という記載,同じく,上記Bの「家電情報管理部103は,家電の登録依頼と,登録依頼をしているユーザBの識別情報とを携帯端末20へ送信する」という記載,及び,同じく,上記Bの「ユーザの識別情報は,ユーザのユーザIDでもよいし,ユーザのメールアドレスなどでもよい」という記載から,引用文献1においては,
“管理装置10の家電情報管理部103は,家電登録要求と機器IDを受信すると,家電情報リストを参照し,受信した機器IDの家電に対してマスターが登録されているか否かを判断し,マスターであるユーザAの携帯端末20へ,家電の登録依頼と,登録依頼をしているユーザBのユーザIDとを送信する”ものであることが読み取れる。

(オ)上記Bの「携帯端末20の制御部203は,ユーザAがユーザBの家電登録を許可すると判断した場合(S4110でY),登録許可を登録依頼結果として管理装置10へ通知する」という記載,及び,同じく,上記Bの「当該登録依頼結果が登録を許可することを示す場合(S4110でY),管理装置10の家電情報管理部103は,ユーザBの家電30を家電情報リストに登録する」という記載から,引用文献1においては,
“管理装置10の家電情報管理部103は,携帯端末20から登録依頼の結果としての登録許可を受信すると,ユーザBの家電30を家電情報リストに登録する”ものであることが読み取れる。

(カ)以上,上記(ア)?上記(オ)において検討した事項から,引用文献1には,次の発明(以下,これを「引用発明」という)が記載されているものと認める。

「管理装置10,携帯端末20,及び,携帯端末21を含む,家電情報共有システムであって,
携帯端末21は,家電30から機器IDを受信する受信部と,管理装置10へ前記機器IDと,家電登録要求とを送信する送信部を有し,
管理装置10の家電情報管理部103は,家電情報リストに携帯端末20のユーザAのユーザIDと,家電30の機器IDと,前記ユーザAが,前記家電30のマスタであるという情報を登録し,
前記管理装置10の家電情報管理部103は,前記家電登録要求と機器IDを受信すると,家電情報リストを参照し,受信した前記機器IDの家電に対してマスターが登録されているか否かを判断し,マスターであるユーザAの携帯端末20へ,家電の登録依頼と,登録依頼をしているユーザBのユーザIDとを送信し,
前記管理装置10の家電情報管理部103は,前記携帯端末20から登録依頼の結果としての登録許可を受信すると,ユーザBの家電30を家電情報リストに登録する,システム。」

エ.本件補正発明と引用発明との対比
(ア)引用発明における「管理装置10」,「携帯端末20」,「携帯端末21」,及び,「家電30」が,それぞれ,本件補正発明における「サーバ」,「第2端末」,「端末」,及び,「目標機器」に相当する。

(イ)引用発明における「機器ID」が,
本件補正発明における「目標機器の機器識別子」に相当するので,
引用発明における「家電30から機器IDを受信する受信部」と,
本件補正発明における「目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信するための受信モジュール」とは,
“目標機器の機器識別子を受信する受信手段”を有する点で共通する。

(ウ)引用発明において,「家電登録要求」とは,「携帯端末21」と,「家電30」とを結び付ける,即ち,「バインディング」するための「要求」と言い得るものであるから,
引用発明における「管理装置10へ前記機器IDと,家電登録要求とを送信する送信部」と,
本件補正発明における「サーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信するための送信モジュール」とは,
“サーバに目標機器の機器識別子が付加された機器バインディング要求を送信する送信手段”である点で共通する。

(エ)引用発明における「ユーザAのユーザID」,「ユーザBのユーザID」は,上記Dに引用した引用文献1の【図23】にも開示されているように,「ログイン」時に用いられるものであるから,それぞれ,
本件補正発明における「第2アカウント識別子」,「第1アカウント識別子」に相当し,
引用発明において,「管理装置10」の「家電情報リスト」に「登録」されている「携帯端末20のユーザAのユーザIDと,家電30の機器IDと,前記ユーザAが,前記家電30のマスタであるという情報」は,
“携帯端末20のユーザAが,家電30の主たる制御者であることを示す情報”に他ならなず,当該「情報」は,「携帯端末21」の「ユーザB」が,「家電登録要求」を送信する以前から,「家電情報リスト」に「登録」されているものであるから,
引用発明における「管理装置10の家電情報管理部103は,家電情報リストに携帯端末20のユーザAのユーザIDと,家電30の機器IDと,前記ユーザAが,前記家電30のマスタであるという情報を登録し」が,
本件補正発明における「サーバ」が,「目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存する」に相当する。

(オ)引用発明における「管理装置10の家電情報管理部103は,前記家電登録要求と機器IDを受信すると,家電情報リストを参照し,受信した前記機器IDの家電に対してマスターが登録されているか否かを判断し,マスターであるユーザAの携帯端末20へ,家電の登録依頼と,登録依頼をしているユーザBのユーザIDとを送信し」と,
本件補正発明における「サーバでは,受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し」とは,
“受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信する”点で共通する。

(カ)引用発明において,「携帯端末20から登録依頼の結果としての登録許可を受信すると,ユーザBの家電30を家電情報リストに登録する」ことにおいて,「家電30」は,「ユーザA」が,「マスター」として既に登録されている状態での「ユーザB」の登録であるから,当該「ユーザB」は,“サブマスター”として登録されると言い得るものである。
したがって,引用発明における「携帯端末20から登録依頼の結果としての登録許可を受信すると,ユーザBの家電30を家電情報リストに登録する」ことが,
本件補正発明における「バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録し」に相当する。

(キ)そして,以上に検討した事項から,引用発明における「家電情報共有システム」も,「ユーザID」と,「家電」との間の「制御関係」を管理するものであるといえるので,
以上(ア)?(キ)において検討した事項から,本件補正発明と,引用発明との,一致点,及び,相違点は,次のとおりである。

[一致点]
目標機器の機器識別子を受信する受信手段と,
サーバに目標機器の機器識別子が付加された機器バインディング要求を送信する送信手段と,を備え,
前記サーバは,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存し,受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録する,端末。

[相違点1]
“目標機器の機器識別子を受信する受信手段”に関して,
本件補正発明においては,「目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信する」ものであるのに対して,
引用発明においては,「ブロードキャストした通知メッセージ」については,特に,言及されていない点。

「相違点2」
本件補正発明においては,「目標機器のバインディング提示を表示するための表示モジュール」を有するものであるのに対して,
引用発明においては,「表示モジュール」については,特に言及されていない点。

[相違点3]
“送信手段”について,
本件補正発明においては,「前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合」に,「機器バインディング要求を送信するための送信モジュール」であるのに対して,
引用発明においては,「前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合」といった条件についての言及がない点。

[相違点4]
“バインディング要求”に関して,
本件補正発明においては,「前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合」,「サーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加され」ているのに対して,
引用発明においては「ユーザB」の「ユーザID」を付加する点の言及がない点。

[相違点5]
本件補正発明においては,「第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信」するものであるのに対して,
引用発明においては,「ログイン」した「携帯端末20」に,「登録依頼」を送信することは,特に,言及されていない点

[相違点6]
本件補正発明においては,「機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されている」のに対して,
引用発明においては,「制御権限」について,特に,言及されていない点。

オ.相違点についての当審の判断
(ア)[相違点1]について
上記Gに引用した,引用文献2の「ゲートウェイ装置(M2M-GW)10は,ホームゲートウェイやスマートフォン等であり,デバイス装置12に対して接続設定(通信設定)を行う親機を構成している。
デバイス装置(M2Mデバイス)12は,近距離無線通信デバイス装置(Bluetooth(登録商標)や無線LANデバイス等であり」という記載,同じく,上記Hに引用した,引用文献2の「ゲートウェイ装置(M2M-GW1)10aにより接続設定が行われたデバイス装置12との接続設定が未設定のゲートウェイ装置(M2M-GW2)10bが,デバイス装置12から発する信号を受信する既存技術でデバイス装置12を検知する」という記載から明らかな様に,「デバイス装置」(引用発明の「家電30」,本件補正発明における「目標機器」に相当)が,「発」(本件補正発明における「ブロードキャスト」に相当)する“相手を識別し得る情報を含む信号”を,「ゲートウェイ装置」(引用発明における「携帯端末21」,本件補正発明における「第1端末」に相当)が受信するような構成は,本願の第1国出願前に,当業者には広く知られた技術事項であるから,引用発明においても,「携帯端末21」が,「家電30」が「ブロードキャスト」する“ID等を含む信号”を受信するよう構成することは,当業者が適宜なし得る事項である。
よって,[相違点1]は,格別のものではない。

(イ)[相違点2],及び,[相違点3]について
引用発明における「携帯端末21」は,上記Aに「携帯端末20と携帯端末21とは,同じ構成であり,例えば,近距離無線通信機能が搭載されたモバイル機器(例えば,携帯電話あるいはスマートフォンなど)」と記載され,「ユーザB」が,操作するUIと,操作画面とを有するものであることは明らかであるから,引用発明においても,「携帯端末21」の画面上に,「家電30」から情報を受信した際,当該「家電30」を登録するか否かといった指示情報を表示し,それに基づいて,「ユーザB」が,「携帯端末21」のUIを操作して,「管理装置10」への「家電登録要求」を入力するよう構成することは,当業者が適宜なし得る事項である。
よって,[相違点2],及び,[相違点3]は,格別のものではない。

(ウ)[相違点4]について
引用発明においては,「ユーザID」は,「ログイン」時に送信していることを前提としているが,各要求の要求者を識別するために,「ユーザID」と,「機器ID」とをセットで送信するよう構成することは,先行技術を示すまでもなく,当業者には,周知の技術事項であるから,引用発明においても,「ユーザID」と「機器ID」とを同時に送信するよう構成することは,当業者が適宜なし得る事項である。
よって,[相違点4]は,格別のものではない。

(エ)[相違点5]について
「クライアント/サーバ」に関する技術分野において,「サーバ」から,あるサービスを受給する「クライアント」であって,当該「クライアント」の許可が得られれば,別の「クライアント」が新たに当該サービスが受給できる場合に,当該「クライアント」に受給許可要求を送ることは,当業者に広く知られた技術事項であるから,引用発明においても,「ログイン」した,「携帯端末20」に対して,「家電登録要求」を送信するよう構成することは,当業者が適宜し得る事項である。
よって,[相違点5]は,格別のものではない。

(オ)[相違点6]について
上記Nに引用した,周知文献の【図4】に開示されてもいるように,ユーザが,“機器の複数の操作に対するアクセス権”を有するようにすることは,本願の第1国出願前に当業者には周知の技術事項であり,周知文献における“機器の複数の操作に対するアクセス権”が,本件補正発明における「複数の制御権限」に相当する。
周知文献には,上記Mに引用した記載,及び,上記Oに引用した【図6】に開示された事項にあるように,「操作要求に対するアクセス権を問い合わせる」点についても言及されていて,引用発明と,周知文献に記載の技術とは,家電の制御関係の管理という点で,同一の技術分野に属し,家電の管理者を特定して管理の承認を求めるという同一の機能を有するものであるから,引用発明において,周知技術の様に,家電登録要求に,複数の操作に対するアクセス権の内の少なくとも1つを含ませるように設定することは,当業者が適宜なし得る事項である。
よって,[相違点6]は,格別のものではない。

(カ)以上,上記(ア)?(オ)において検討したとおり,[相違点1]?[相違点6]は,何れも格別のものではなく,そして,本件補正発明の構成によってもたらされる効果も,当業者であれば当然に予測可能なものに過ぎず格別なものとは認められない。

よって,本件補正発明は,引用発明,引用文献2に記載の技術,及び,周知文献に記載の周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるので,特許法29条2項の規定により特許出願の際,独立して特許を受けることができない。

3.補正却下むすび
したがって,本件手続補正は,特許法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に違反するので,同法159条1項の規定において読み替えて準用する同法53条1項の規定により却下すべきものである。

よって,補正却下の決定の結論のとおり決定する。

第3.本願発明について
平成30年7月5日付けの手続補正は,上記のとおり却下されたので,本願の請求項21に係る発明(以下,これを「本願発明」という)は,平成29年10月25日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項21に記載された,上記「第2.平成30年7月5日付けの手続補正の却下の決定」の「1.補正の内容」において,補正前の請求項21として引用した,次のとおりのものである。

「目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信するための受信モジュールと,
前記目標機器のバインディング提示を表示するための表示モジュールと,
前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存するサーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加された機器バインディング要求を送信するための送信モジュールと
を備え,
前記サーバでは,
受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,
前記第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,
前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録することを特徴とする端末。」

第4.原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由は,この出願の請求項21に係る発明は,本願の優先権主張の日前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献1に記載された発明及び引用文献2?引用文献4に記載された事項に基づいて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法29条2項の規定により特許を受けることができない,というものである。

1.再公表特許第2013/111244号
2.特開2014-167694号公報
3.特開2002-291057号公報
4.特開2012-3491号公報

第5.引用刊行物に記載の発明
上記「第2.平成30年7月5日付けの手続補正の却下の決定」の「2.補正の適否」おける「(2)独立特許要件について」の「イ.引用文献に記載の事項」において,引用文献1として引用した,再公表特許第2013/111244号には,上記「第2.平成30年7月5日付けの手続補正の却下の決定」の「2.補正の適否」おける「(2)独立特許要件について」の「ウ.引用文献1に記載の発明」において認定したとおりの,次の引用発明が記載されている。

「管理装置10,携帯端末20,及び,携帯端末21を含む,家電情報共有システムであって,
携帯端末21は,家電30から機器IDを受信する受信部と,管理装置10へ前記機器IDと,家電登録要求とを送信する送信部を有し,
管理装置10の家電情報管理部103は,家電情報リストに携帯端末20のユーザAのユーザIDと,家電30の機器IDと,前記ユーザAが,前記家電30のマスタであるという情報を登録し,
前記管理装置10の家電情報管理部103は,前記家電登録要求と機器IDを受信すると,家電情報リストを参照し,受信した前記機器IDの家電に対してマスターが登録されているか否かを判断し,マスターであるユーザAの携帯端末20へ,家電の登録依頼と,登録依頼をしているユーザBのユーザIDとを送信し,
前記管理装置10の家電情報管理部103は,前記携帯端末20から登録依頼の結果としての登録許可を受信すると,ユーザBの家電30を家電情報リストに登録する,システム。」

第6.本願発明と引用発明との対比
本願発明は,本件補正発明から,
「機器バインディング要求内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されており,前記バインディング問合せメッセージ内には,前記目標機器に対する複数の制御権限の中の少なくとも一つの制御権限がさらに付加されている」という構成を取り除いたものであるから,
本願発明と,引用発明との,一致点,及び,相違点は,次のとおりである。

[一致点]
目標機器の機器識別子を受信する受信手段と,
サーバに目標機器の機器識別子が付加された機器バインディング要求を送信する送信手段と,を備え,
前記サーバは,目標機器の機器識別子と,前記目標機器がバインディングしたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子との間のバインディング関係を予め保存し,受信した前記機器バインディング要求に付加された前記目標機器の機器識別子に基づいて,前記目標機器にバインディングされたメイン制御アカウントに対応する第2アカウント識別子を特定し,第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信し,前記バインディング問合せメッセージに対応する,前記第2端末が送信した第1確認メッセージを受信した場合,前記第1アカウント識別子に対応するアカウントを前記目標機器の補助制御アカウントとして記録する,端末。

[相違点a]
“目標機器の機器識別子を受信する受信手段”に関して,
本願発明においては,「目標機器がブロードキャストした通知メッセージであって,前記目標機器の機器識別子が付加された通知メッセージを受信」するものであるのに対して,
引用発明においては,「ブロードキャストした通知メッセージ」については,特に,言及されていない点。

「相違点b」
本願発明においては,「目標機器のバインディング提示を表示するための表示モジュール」を有するものであるのに対して,
引用発明においては,「表示モジュール」については,特に言及されていない点。

[相違点c]
“送信手段”について,
本願発明においては,「前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合」に,「機器バインディング要求を送信するための送信モジュール」であるのに対して,
引用発明においては,「前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合」といった条件についての言及がない点。

[相違点d]
“バインディング要求”に関して,
本願発明においては,「前記目標機器に対するバインディング命令を受信した場合」,「サーバに前記目標機器の機器識別子及びローカルのログインアカウントの第1アカウント識別子が付加され」ているのに対して,
引用発明においては「ユーザB」の「ユーザID」を付加する点の言及がない点。

[相違点e]
本願発明においては,「第2アカウント識別子に対応するアカウントを用いてログインした第2端末に,前記第1アカウント識別子及び前記機器識別子が付加されたバインディング問合せメッセージを送信」するものであるのに対して,
引用発明においては,「ログイン」した「携帯端末20」に,「登録依頼」を送信することは,特に,言及されていない点

第7.相違点についての当審の判断
本願発明と,引用発明との[相違点a]?[相違点e]は,本件補正発明と,引用発明との[相違点1]?[相違点5]と同じものであるから,前記「第2.平成30年7月5日付けの手続補正の却下の決定」の「2.補正の適否」おける「(2)独立特許要件について」の「オ.相違点についての当審の判断」において検討したとおり,[相違点a]?[相違点e]は,格別のものではない。
そして,本願発明の構成によってもたらされる効果も,当業者であれば当然に予測可能なものに過ぎず格別なものとは認められない。

第8.むすび
したがって,本願発明は,引用発明,及び,引用文献2に記載の技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるので,特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。

よって,結論のとおり審決する。
 
別掲
 
審理終結日 2019-08-28 
結審通知日 2019-08-29 
審決日 2019-09-19 
出願番号 特願2017-518401(P2017-518401)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06F)
P 1 8・ 575- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 上島 拓也  
特許庁審判長 辻本 泰隆
特許庁審判官 山崎 慎一
石井 茂和
発明の名称 アカウントと機器との間の制御関係を管理するための方法、装置、システム、プログラム及び記録媒体  
代理人 特許業務法人 ユニアス国際特許事務所  

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