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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  C09J
審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備  C09J
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  C09J
管理番号 1372689
異議申立番号 異議2019-701015  
総通号数 257 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2021-05-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2019-12-11 
確定日 2021-02-12 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6528881号発明「接着剤層付き積層体、並びに、これを用いたフレキシブル銅張積層板及びフレキシブルフラットケーブル」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6528881号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?12〕について訂正することを認める。 特許第6528881号の請求項1、2及び4?12に係る特許を維持する。 特許第6528881号の請求項3に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6528881号の請求項1?12に係る特許についての出願は、2015年(平成27年)7月21日(優先権主張 平成26年7月31日、日本国)を国際出願日とする特願2016-538280号の一部を、平成30年4月27日に新たな特許出願としたものであって、令和元年5月24日にその特許権の設定登録がされ、同年6月12日に特許掲載公報が発行された。その後、その特許に対し、同年12月11日に特許異議申立人戸塚清貴(以下、「申立人」という。)は特許異議の申立てを行い、当審は、令和2年2月6日付けで取消理由を通知した。この取消理由通知に対して、特許権者は、同年4月13日に意見書の提出及び訂正の請求を行った。その訂正の請求に対して、申立人は令和2年6月17日に意見書を提出した。当審は、同年7月7日付けで訂正拒絶理由を通知し、特許権者は、同年8月12日に意見書を提出した。当審は、同年9月1日付けで取消理由(決定の予告)を通知した。この取消理由通知に対して、特許権者は、同年11月4日に意見書の提出及び訂正の請求を行った。その訂正の請求に対して、申立人は令和3年1月7日に意見書を提出した。

第2 訂正の可否についての判断
1 訂正の内容
本件訂正請求による訂正の内容は、次の訂正事項1?5のとおりである。なお、訂正前の請求項1?12は、請求項2?12が、訂正の請求の対象である請求項1の記載を引用する関係にあるから、本件訂正は、一群の請求項1?12について請求されている。
(1)訂正事項1
請求項1に、「前記接着剤組成物は、厚さ25μmのポリイミドフィルム(縦200mm×横200mm)の一方の表面に、前記接着剤組成物をロ-ル塗布した塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させてBステージ状の接着剤層(厚さ25μm)を形成した正方形状の前記接着剤層付き積層体(厚さ50μm)を、前記接着剤層を上にして水平面上に載置し、四隅それぞれについて垂直方向の浮き上がり高さを測定したときに、前記積層体の四隅の平均浮き上がり高さ(H)と、前記積層体の一辺の長さ(L)(200mm)との比(H/L)が、0.05未満を示すものであり、」を追加するとともに、
「上記基材フィルムが、ポリイミドフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、アラミドフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、液晶ポリマーフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、シリコーン離型処理紙、ポリオレフィン樹脂コート紙、TPXフィルム、及びフッ素系樹脂フィルムよりなる群から選択される少なくとも1種のフィルムであり、」、
「上記基材フィルムの厚さが、5?100μmであり、」、
「上記接着剤層の厚さが、5?100μmであり、」、及び、
「上記接着剤層の厚さ(A)と上記基材フィルムの厚さ(B)との比(A/B)が10以下である」をそれぞれ追加する(請求項1の記載を引用する請求項2?12も同様に訂正する。)。
(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項3を削除する。
(3)訂正事項3
特許請求の範囲の請求項4に「上記基材フィルムの厚さが、5?100μmである」と記載されているのを「上記基材フィルムの厚さが、5?50μmである」に訂正する。
(4)訂正事項4
特許請求の範囲の請求項9に「上記接着剤層の厚さが、5?100μmである」と記載されているのを「上記基材フィルムの厚さが、5?50μmである」に訂正する。
(5)訂正事項5
訂正事項2によって削除する請求項3を直接的又は間接的に引用する請求項4?12が、削除された請求項3を引用しないように訂正する。

2 訂正の目的の適否、特許請求の範囲の拡張・変更の存否及び新規事項導入の存否について
(1)訂正事項1について
訂正事項1のうち、「前記接着剤組成物は、厚さ25μmのポリイミドフィルム(縦200mm×横200mm)の一方の表面に、前記接着剤組成物をロ-ル塗布した塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させてBステージ状の接着剤層(厚さ25μm)を形成した正方形状の前記接着剤層付き積層体(厚さ50μm)を、前記接着剤層を上にして水平面上に載置し、四隅それぞれについて垂直方向の浮き上がり高さを測定したときに、前記積層体の四隅の平均浮き上がり高さ(H)と、前記積層体の一辺の長さ(L)(200mm)との比(H/L)が、0.05未満を示すものであり、」を追加する事項は、本件訂正前の明細書の【0057】に記載された所定の測定条件における反り性の評価が「◎」又は「○」とされたものに基づき、上記所定の測定条件を特定し、積層体の端部の浮き上がり高さ(H)と、積層体の一辺の長さ(L)との比(H/L)が、0.05未満であることを特定するものである。
そして、同【0057】には、その評価が比(H/L)が、0.05未満であるものについて、「◎」又は「○」としていることから、本件訂正前の明細書においては、上記所定の測定条件にかかわらず、比(H/L)が、0.05未満であるものが反り性が良好であるものと評価していることが理解できる。
さらに、同【0057】から、本件訂正前の請求項1のカルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)とエポキシ樹脂(B)とに関する規定を満たし、上記所定の測定条件において比(H/L)が、0.05未満である実施例1、7が、そのようなカルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)とエポキシ樹脂(B)とに関する規定を満たさない比較例2に比べて、反りを抑制できるものであることが理解できる。
そして、訂正事項1は、訂正前の請求項3の記載に基づき、「基材フィルムの厚さが、5?100μmであ」ることを特定し、訂正前の請求項4の記載に基づき、「接着剤層の厚さが、5?100μmであ」ること特定するものである。
また、訂正事項1は、同【0048】に好ましいものとして記載されたものに基づき、「接着剤層の厚さ(A)と基材フィルムの厚さ(B)との比(A/B)が10以下である」ことを特定するものである。

そうすると、訂正事項1は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものではない。訂正後の請求項1を直接的又は間接的に引用する訂正後の請求項2、4?12についても同様である。

(2)訂正事項2について
訂正事項2は、請求項3を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものではない。

(3)訂正事項3について
訂正事項3は、同【0018】により好ましいものとして記載されたものに基づき、訂正前の請求項3の「基材フィルムの厚さ」の範囲の上限値の「100μm」を「50μm」とするものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものではない。

(4)訂正事項4について
訂正事項4は、同【0048】により好ましいものとして記載されたものに基づき、訂正前の請求項9の「接着剤層の厚さ」の範囲の上限値の「100μm」を「50μm」とするものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものではない。

(5)訂正事項5について
訂正事項5は、訂正事項2にともない、引用請求項の一部を削除したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものではない。

3 むすび
以上のとおり、訂正事項1?5は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
よって、特許請求の範囲を、訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?12〕について訂正することを認める。

第3 本件発明
上記第2で述べたとおり、令和2年11月4日付けの訂正請求は認められるので、本件訂正請求により訂正された請求項1?12に係る発明は、訂正特許請求の範囲の請求項1?12に記載された次の事項により特定されるとおりのものである(以下、各請求項に係る発明を、項番号に応じて「本件発明1」などといい、まとめて「本件発明」という。)。
「【請求項1】
基材フィルムと、該基材フィルムの少なくとも一方の表面に接着剤層とを備える接着剤層付き積層体であって、
前記接着剤層は、カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)と、エポキシ樹脂(B)とを含有する接着剤組成物からなるものであり、前記カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)の含有量が、接着剤組成物の固形分100質量部に対して50質量部以上であり、前記エポキシ樹脂(B)の含有量が、カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)100質量部に対して1?20質量部であり、
前記接着剤層はBステージ状であり、
前記接着剤層の厚さが、前記基材フィルムの厚さより厚く、
正方形状の前記接着剤層付き積層体を、前記接着剤層を上にして水平面上に載置したときに、前記積層体の端部の浮き上がり高さ(H)と、前記積層体の一辺の長さ(L)との比(H/L)が、0.05未満であり、
前記接着剤組成物は、厚さ25μmのポリイミドフィルム(縦200mm×横200mm)の一方の表面に、前記接着剤組成物をロ-ル塗布した塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させてBステージ状の接着剤層(厚さ25μm)を形成した正方形状の前記接着剤層付き積層体(厚さ50μm)を、前記接着剤層を上にして水平面上に載置し、四隅それぞれについて垂直方向の浮き上がり高さを測定したときに、前記積層体の四隅の平均浮き上がり高さ(H)と、前記積層体の一辺の長さ(L)(200mm)との比(H/L)が、0.05未満を示すものであり、
上記基材フィルムが、ポリイミドフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、アラミドフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、液晶ポリマーフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、シリコーン離型処理紙、ポリオレフィン樹脂コート紙、TPXフィルム、及びフッ素系樹脂フィルムよりなる群から選択される少なくとも1種のフィルムであり、
上記基材フィルムの厚さが、5?100μmであり、
上記接着剤層の厚さが、5?100μmであり、
上記接着剤層の厚さ(A)と上記基材フィルムの厚さ(B)との比(A/B)が10以下であることを特徴とする
接着剤層付き積層体。
【請求項2】
上記接着剤層が、上記接着剤組成物及び溶媒を含有する樹脂ワニスを、上記基材フィルムの表面に塗布して樹脂ワニス層を形成した後、該樹脂ワニス層から前記溶媒を除去することにより形成されたものである請求項1に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項3】(削除)
【請求項4】
上記基材フィルムの厚さが、5?50μmである請求項1又は2に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項5】
上記カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)の酸価が、0.1?25mgKOH/gである請求項1、2又は4のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項6】
上記カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)が、スチレン-ブタジエンブロック共重合体、スチレン-エチレンプロピレンブロック共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体、スチレン-エチレンブチレン-スチレンブロック共重合体、スチレン-エチレンプロピレン-スチレンブロック共重合体よりなる群から選択される少なくとも1種のスチレン系エラストマーを、不飽和カルボン酸で変性したものである請求項1、2、4及び5のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項7】
上記エポキシ樹脂(B)が、グリシジルアミノ基を有しないエポキシ樹脂である請求項1、2及び4?6のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項8】
上記エポキシ樹脂(B)が、脂環骨格を有する多官能エポキシ樹脂である請求項1、2及び4?7のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項9】
上記接着剤層の厚さが、5?100μmである請求項1、2及び4?8のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項10】
上記接着剤層を硬化させた後、周波数1GHzで測定した接着剤層付き積層体の誘電率が3.0未満であり、かつ、該誘電正接が0.01未満である請求項1、2及び4?9のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項11】
請求項1、2及び4?10のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体の接着剤層に、銅箔を貼り合せてなることを特徴とするフレキシブル銅張積層板。
【請求項12】
請求項1、2及び4?10のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体の接着剤層に、銅配線を貼り合せてなることを特徴とするフレキシブルフラットケーブル。」

第4 取消理由(決定の予告)の概要
訂正前の請求項1?12に係る特許に対して、特許権者に通知した取消理由は、次の理由1、2のとおりである。なお、訂正前の請求項であることは明示していない。
1 理由1(サポート要件)について
本件発明の課題は、「ポリイミド樹脂等からなる基材フィルムや銅箔に対する高い接着性、及び優れた電気特性を有する接着剤層付き積層体を提供する」こと、及び、「接着剤層がBステージ状のときの積層体の反りが少なく、積層体の貯蔵安定性も良好な接着剤層付き積層体を提供すること」(【0008】)と解せられる。
そして、「積層体の反り」の大きさは、接着剤層の厚さや、基材フイルムの厚さによって変わるものであることが明らかであるところ(一般に、接着剤層が厚くなれば「積層体の反り」が大きくなり、「基材フイルム」が薄くなれば「積層体の反り」が大きくなると解される。)、本件の請求項1には、基材フィルムの厚さ、接着剤層の厚さについては何ら特定されていない。
そうすると、接着剤層の厚さが厚い場合、「積層体の反り」の大きさが大きくなり、本件発明の課題を解決しない発明が含まれるといえる。
また、積層体の一辺の長さ(L)が大きい場合、積層体の端部の比(H/L)の値が小さくても、積層体の反りが少ないものとはならないことから、請求項1に係る発明には、本件発明の課題を解決しない発明が含まれるといえる。
請求項2?12に係る発明についても同様である。

2 理由2(実施可能要件)について
請求項1に係る発明は、「接着剤層の厚さが、基材フィルムの厚さより厚」いという規定はあるものの、基材フイルムの材質や厚さ、接着剤層の厚さについては特定されておらず、基材フイルムの材質や厚さ、接着剤層の厚さが異なれば、請求項1の発明特定事項である「接着剤層の厚さが、前記基材フィルムの厚さより厚く、正方形状の前記接着剤層付き積層体を、前記接着剤層を上にして水平面上に載置したときに、前記積層体の端部の浮き上がり高さ(H)と、前記積層体の一辺の長さ(L)との比(H/L)が、0.05未満であること」を満たさない接着剤層付き積層体となることは当業者にとって明らかである。
そして、本件明細書の実施例として記載されたものを除き、基材フイルムの材質や厚さ、接着剤層の厚さとして、どのようなものであっても、上記発明特定事項を満たすようにするために、どのようにすればよいかについては、明細書には記載がなく、当業者にとって明らかでもない。
そうすると、明細書の記載は、本件請求項1に係る発明の全ての範囲について、当業者がその実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載したものであるとはいえない。
請求項2?12に係る発明についても同様である。
したがって、本件特許は、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり、取り消されるべきものである。

第5 取消理由(決定の予告)に対する当審の判断
1 理由1(サポート要件)について
本件訂正によって、訂正後の請求項1に、基材フィルムの厚さ、接着剤層の厚さが特定され、上記理由1は理由がないものとなった。また、訂正後の請求項1に係る発明は、積層体の端部の浮き上がり高さ(H)と、積層体の一辺の長さ(L)との比(H/L)が、0.05未満であることが特定され、これは反りが小さいことを意味するものであって、訂正後の請求項1に係る発明は、本件発明の課題を解決するものであることは、発明特定事項や本件明細書の【0048】、【0049】の記載、実施例から理解できる。
請求項2及び4?10に係る発明についても同様である。

2 理由2(実施可能要件)について
本件訂正によって、訂正後の請求項1に、基材フィルムの厚さ、接着剤層の厚さが特定されたことにより、上記理由2は理由がないものとなった。
また、訂正後の請求項1に係る発明が、実施例を手がかりとして、実施可能であることは、当業者にとって明らかであり、過度の試行錯誤を有するものであるとはいえない。
請求項2及び4?10に係る発明についても同様である。

第6 取消理由通知(決定の予告)において採用しなかった特許異議申立理由について
1 上記第4で述べた取消理由の理由1、2は、特許異議申立て理由の「ウ.実施可能要件違反、サポート要件違反」に関する申立理由に相当するものであるから、取消理由通知(決定の予告)において採用しなかった特許異議申立て理由は、次の(1)の理由3である。
(1)理由3(イ.新規性進歩性の欠如)
本件の訂正前の請求項1?12に係る発明は、甲第1号証(特開2002-88332号公報、以下、「甲1」という。)に記載された発明であるか、甲1に記載された発明から容易になし得た発明であるから、本件特許は、特許法第29条第1項第3号又は同条第2項に違反して特許されたものである(特許異議申立書においては、特許法第29条第1項第3号については明示されていないものの、相違点について「一見相違する」としており、「イ.新規性進歩性の欠如」という見出しになっているので、上記のように解釈した。)。

2 特許異議申し立て理由についての当審の判断
(1)理由3(イ.新規性進歩性の欠如)について
ア 甲1の記載
甲1には、次の記載がある。
「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着剤組成物および接着シートに関する。本発明の接着剤組成物および接着シートは、電子部品等の固定用途、特にICパッケージ等の電子部品内で使用される金属の補強材とポリイミドフィルム等の耐熱フィルムの接着に有利に利用することができる。」
「【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の電子部品固定用の接着剤組成物及び接着シートが有していた前記のごとき問題点を解決して、低圧・短時間の接着処理にて強固な接着強度を発現し、ハンダリフロー時の200℃以上の高温においてもリフロークラックのない高耐熱性を有し、しかも糊はみ出しが生じない前記接着剤組成物及び接着シートを提供することを目的とする。さらには、常温保存可能で貯蔵安定性が良好な接着剤組成物及び接着シートを提供することを目的とする。」
「【0029】
【実施例】以下に、本発明の実施例をあげて、より具体的に説明する。なお、表中の各成分の数値は重量部を意味する。
【0030】実施例1?3、比較例1?2
マレイン酸変性ブロック共重合体(旭化成工業(株)製、商品名タフテックM1943)、グリシジルアミノ基含有エポキシ化合物(三菱ガス化学(株)製、商品名TETRAD-C)およびエポキシ樹脂(油化シェルエポキシ(株)製、商品名エピコート828または1004)をそれぞれ表1の組成比となるように配合し、濃度20重量%となるようにトルエン溶媒に溶解し、接着剤組成物溶液を作成した。ただし、実施例3では、4,4′-ジアミノジフェニルスルホン、比較例2ではシリカを各々表1の組成比となるように混合した。
【0031】上記接着剤組成物溶液を、剥離ライナーとしてシリコーン離型処理した厚さが50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムからなる離型処理フィルム上に塗布した後、150℃で3分乾燥させることにより、厚さ50μmの熱硬化型接着剤の層を形成して、熱硬化型接着シートとした。
【0032】上記の実施例1?3及び比較例1?2で得られた熱硬化型接着シートについて、以下の方法により、接着強度、糊はみ出し、ハンダ耐熱性に関する試験を行つた。また、貯蔵安定性の促進試験として、各接着シートを50℃、120℃に168時間放置したサンプルについて接着強度の試験を行った。これらの結果を表1に示す。
【0033】<90°ピール接着強度>幅10mm、長さ50mmの接着シートを、厚さが75μmのポリイミドフィルムに接着し、これをSUS(BA304)に接着した。このサンプルを200℃×10kg/cm2 ×10秒のプレス条件で圧着し、150℃×2時間熱風オーブン中で加熱処理により硬化させた後、温度23℃、湿度65%RHの雰囲気条件で30分放置後、23℃の雰囲気条件で、引張り速度50mm/分で90°方向に引張り、その中心値を90°ピール接着強度(N/cm)とした。
【0034】<糊はみ出し>10cm角にカットした接着シート中央に直径2cmの穴をあけ、温度200℃、圧力0.98MPa、プレス時間10秒のプレス条件にて圧着した後、穴中にはみ出した糊の長さの最大値を測定した。
【0035】<ハンダ耐熱性>接着テープにより、SUS(BA304)とポリイミドフイルム(75μm)とを、両者間に気泡が入らないように貼り合わせた。これを30mm角に切断したサンプルを、200℃×0.98MPa×10秒のプレス条件で圧着し、150℃×2時間の加熱処理により硬化させた後、35℃/80%RHの加湿条件に168時間放置した後、SUS(BA304)を上にして、260℃に溶融したハンダ浴浮かせた状態で60秒間処理した。処理後のシート貼り合わせ状態を目視で観察し、接着剤の発泡と、接着異常(浮き、しわ、剥がれ、ずれ)の有無を判別した。○:変化・異常なし、×:変化・異常あり、と評価した。
【0036】
【表1】

注1:タフテックM1943(旭化成工業(株)製)、
注2:TETRAD-C(三菱ガス化学(株)製)、
注3:エピコート828(油化シェル(株)製)、
注4:エピコート1004(油化シェル(株)製)、
注5:アドマファインS0-E5(アドマッテクス(株)製)を示す。」

イ 甲1に記載された発明(甲1発明)
上記アの【0031】から、甲1には、「接着剤組成物溶液を、剥離ライナーとしてシリコーン離型処理した厚さが50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムからなる離型処理フィルム上に塗布した後、150℃で3分乾燥させることにより、厚さ50μmの熱硬化型接着剤の層」が「形成」された「熱硬化型接着シート」が記載されているといえる。
そして、上記「接着剤組成物溶液」は、【0036】の【表1】の実施例1においては、カルボン酸変性ブロック共重合体(a)(タフテックM1943(旭化成工業(株)製))100部、エポキシ化合物(b)(TETRAD-C(三菱ガス化学(株)製))0.2部、エポキシ樹脂(c)(エピコート828(油化シェル(株)製))5部からなるものである。
そうすると、甲1には、上記実施例1に関して、次の発明(以下、「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。
「カルボン酸変性ブロック共重合体(a)(タフテックM1943(旭化成工業(株)製))100部、エポキシ化合物(b)(TETRAD-C(三菱ガス化学(株)製))0.2部、エポキシ樹脂(c)(エピコート828(油化シェル(株)製))5部からなる接着剤組成物溶液を、剥離ライナーとしてシリコーン離型処理した厚さが50μmのポリエチレンテレフタレートフィルムからなる離型処理フィルム上に塗布した後、150℃で3分乾燥させることにより、厚さ50μmの熱硬化型接着剤の層が形成された熱硬化型接着シート」

ウ 対比・判断
本件発明1と甲1発明とを対比する。
甲1発明の「離型処理フイルム」、「接着剤組成物溶液」、「厚さ50μmの熱硬化型接着剤の層」及び「熱硬化型接着シート」は、本件発明1の「基材フィルム」、「接着剤組成物」、「基材フィルムの少なくとも一方の表面」の「接着剤層」及び「接着剤層付き積層体」にそれぞれ相当する。また、甲1発明の「離型処理フイルム」は、その厚さが50μmであるから、本件発明1の「基材フィルムの厚さは、5?100μm」の範囲に含まれ、材質はポリエチレンテレフタレートフィルムであるから、本件発明1で規定される材質に含まれ、甲1発明の「厚さ50μmの熱硬化型接着剤の層」は、熱硬化前のものであるから、本件発明1の「Bステージ状であ」るものに相当し、その厚みは、本件発明1の「接着剤層の厚さは、5?100μm」の範囲に含まれ、「厚さ50μmの熱硬化型接着剤の層」の厚さ(A)と「離型処理フイルム」の厚さ(B)との比(A/B)は、本件発明1の範囲に含まれる。
そして、甲1発明の「エポキシ化合物(b)(TETRAD-C(三菱ガス化学(株)製))」は、本件明細書の【0064】に「エポキシ樹脂(B)」として例示されたものの一つであるから、本件発明1の「エポキシ樹脂(B)」に相当する。また、甲1発明の「エポキシ樹脂(c)(エピコート828(油化シェル(株)製))」も、本件発明1の「エポキシ樹脂(B)」に相当する。

そうすると、本件発明1と甲1発明とは、
「基材フィルムと、該基材フィルムの少なくとも一方の表面に接着剤層とを備える接着剤層付き積層体であって、
前記接着剤層は、エポキシ樹脂(B)を含有する接着剤組成物からなるものであり、
前記接着剤層はBステージ状であり、
上記基材フィルムが、ポリイミドフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、アラミドフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、液晶ポリマーフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、シリコーン離型処理紙、ポリオレフィン樹脂コート紙、TPXフィルム、及びフッ素系樹脂フィルムよりなる群から選択される少なくとも1種のフィルムであり、
上記基材フィルムの厚さが、5?100μmであり、
上記接着剤層の厚さが、5?100μmであり、
上記接着剤層の厚さ(A)と上記基材フィルムの厚さ(B)との比(A/B)が10以下である接着剤層付き積層体。」である点で一致し、次の点で相違が認められる。
(相違点1)
本件発明1は、接着剤組成物に「カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)」を含有するのに対し、甲1発明の「接着剤組成物溶液」は「カルボン酸変性ブロック共重合体(a)(タフテックM1943(旭化成工業(株)製))」を含む点。
(相違点2)
本件発明1は、接着剤組成物において「カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)の含有量が、接着剤組成物の固形分100質量部に対して50質量部以上であり、前記エポキシ樹脂(B)の含有量が、カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)100質量部に対して1?20質量部であ」る点が特定されているのに対し、甲1発明の「接着剤組成物溶液」では、このようなものであるかどうか不明な点。
(相違点3)
本件発明1は、「接着剤層の厚さが、基材フィルムの厚さより厚」いのに対し、甲1発明の「厚さ50μmの熱硬化型接着剤の層」の厚さは「離型処理フイルム」の厚さと同じである点。
(相違点4)
本件発明1では、「正方形状の前記接着剤層付き積層体を、前記接着剤層を上にして水平面上に載置したときに、前記積層体の端部の浮き上がり高さ(H)と、前記積層体の一辺の長さ(L)との比(H/L)が、0.05未満であり、
前記接着剤組成物は、厚さ25μmのポリイミドフィルム(縦200mm×横200mm)の一方の表面に、前記接着剤組成物をロ-ル塗布した塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させてBステージ状の接着剤層(厚さ25μm)を形成した正方形状の前記接着剤層付き積層体(厚さ50μm)を、前記接着剤層を上にして水平面上に載置し、四隅それぞれについて垂直方向の浮き上がり高さを測定したときに、前記積層体の四隅の平均浮き上がり高さ(H)と、前記積層体の一辺の長さ(L)(200mm)との比(H/L)が、0.05未満を示すものであ」る点が特定されているのに対し、甲1発明はそのような特性を満たすものであるかどうか不明な点。

ここで、相違点について検討する。
事案に鑑み、まず、相違点3、4について検討する。
甲1発明は、甲1の【0006】に記載されるように、低圧・短時間の接着処理にて強固な接着強度を発現し、ハンダリフロー時の200℃以上の高温においてもリフロークラックのない高耐熱性を有し、しかも糊はみ出しが生じない前記接着剤組成物及び接着シートを提供することを目的としたものであるところ、甲1には、熱硬化型接着シートの端部の浮き上がり高さについては何も記載されておらず、本件発明1の上記相違点4に係る発明特定事項で規定されるような「熱硬化型接着シートの端部の浮き上がり高さ(H)と、熱硬化型接着シートの一辺の長さ(L)との比(H/L)が、0.05未満であ」るかどうかは不明としかいうほかない。
しかも、本件発明1の接着剤組成物の具体例である実施例と甲1発明の接着剤組成物溶液とは同一ではなく、甲1発明が、上記相違点4に係る発明特定事項を満たす蓋然性が高いとはいえない。
さらに、上記相違点3で述べたように、本件発明1は、「接着剤層の厚さが、基材フィルムの厚さより厚」い点で甲1発明と相違することから、仮に、甲1発明において、甲1発明において、上記比(H/L)が0.05未満であるものがあったとしても、本件発明1のように、「厚さ50μmの熱硬化型接着剤の層」の厚さを「離型処理フイルム」の厚さより厚くした場合に、上記比(H/L)は甲1発明のものより大きくなることから、「熱硬化型接着シートの端部の浮き上がり高さ(H)と、熱硬化型接着シートの一辺の長さ(L)との比(H/L)が、0.05未満」のものとなることは、より一層明らかではない。
したがって、本件発明1は甲1発明であるとすることはできない。
また、甲1発明の反りが小さいことが望ましいといえたとしても、具体的にどの程度までの反りが臨まれるのかは不明であって、甲1発明において、上記比(H/L)を0.05未満とする動機付けを見出すことはできない。

そして、本件発明1は、上記相違点4に係る発明特定事項を備えることで、結果的に、接着剤層がBステージ状のときの積層体の反りが少なく、積層体の貯蔵安定性も良好なものなるという、甲1発明からは予測し得ない格別顕著な作用効果を奏するものであって、その作用効果は、明細書に記載された実施例において確認されているといえる。
したがって、上記相違点1?2について検討するまでもなく、本件発明1は、甲1発明ではないし、甲1発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである、ということはできない。

本件発明1を直接的又は間接的に引用する本件発明2、4?12は、本件発明1をさらに特定したものであるから、同様に、甲1発明であるとはいえないし、甲1発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである、ということはできない。
よって、上記理由3は、理由がない。

第7 むすび
以上のとおりであるから、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては、本件請求項1、2、4?12に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1、2、4?12に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
さらに、本件請求項3は削除されているので、特許法第120条の8第1項で準用する同法第135条の規定により、本件請求項3に係る特許についての特許異議申立を却下する。
よって、結論のとおり決定する。

 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材フィルムと、該基材フィルムの少なくとも一方の表面に接着剤層とを備える接着剤層付き積層体であって、
前記接着剤層は、カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)と、エポキシ樹脂(B)とを含有する接着剤組成物からなるものであり、前記カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)の含有量が、接着剤組成物の固形分100質量部に対して50質量部以上であり、前記エポキシ樹脂(B)の含有量が、カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)100質量部に対して1?20質量部であり、
前記接着剤層はBステージ状であり、
前記接着剤層の厚さが、前記基材フィルムの厚さより厚く、
正方形状の前記接着剤層付き積層体を、前記接着剤層を上にして水平面上に載置したときに、前記積層体の端部の浮き上がり高さ(H)と、前記積層体の一辺の長さ(L)との比(H/L)が、0.05未満であり、
前記接着剤組成物は、厚さ25μmのポリイミドフィルム(縦200mm×横200mm)の一方の表面に、前記接着剤組成物をロール塗布した塗膜付きフィルムをオーブン内に静置して、90℃で3分間乾燥させ、Bステージ状の接着剤層(厚さ25μm)を形成した正方形状の接着剤層付き積層体(厚さ50μm)を、接着剤層を上にして水平面上に載置し、四隅それぞれについて垂直方向の浮き上がり高さを測定したときに、積層体の四隅の平均浮き上がり高さ(H)と、積層体の一辺の長さ(L)(200mm)との比(H/L)が、0.05未満を示すものであり、
上記基材フィルムが、ポリイミドフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、アラミドフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、液晶ポリマーフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、シリコーン離型処理紙、ポリオレフィン樹脂コート紙、TPXフィルム、及びフッ素系樹脂フィルムよりなる群から選択される少なくとも1種のフィルムであり、
上記基材フィルムの厚さが、5?100μmであり、
上記接着剤層の厚さが、5?100μmであり、
上記接着剤層の厚さ(A)と上記基材フィルムの厚さ(B)との比(A/B)が、10以下であることを特徴とする
接着剤層付き積層体。
【請求項2】
上記接着剤層が、上記接着剤組成物及び溶媒を含有する樹脂ワニスを、上記基材フィルムの表面に塗布して樹脂ワニス層を形成した後、該樹脂ワニス層から前記溶媒を除去することにより形成されたものである請求項1に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項3】
(削除)
【請求項4】
上記基材フィルムの厚さが、5?50μmである請求項1又は2に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項5】
上記カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)の酸価が、0.1?25mgKOH/gである請求項1、2又は4に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項6】
上記カルボキシル基含有スチレン系エラストマー(A)が、スチレン-ブタジエンブロック共重合体、スチレン-エチレンプロピレンブロック共重合体、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体、スチレン-エチレンブチレン-スチレンブロック共重合体、スチレン-エチレンプロピレン-スチレンブロック共重合体よりなる群から選択される少なくとも1種のスチレン系エラストマーを、不飽和カルボン酸で変性したものである請求項1、2、4及び5のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項7】
上記エポキシ樹脂(B)が、グリシジルアミノ基を有しないエポキシ樹脂である請求項1、2及び4?6のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項8】
上記エポキシ樹脂(B)が、脂環骨格を有する多官能エポキシ樹脂である請求項1、2及び4?7のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項9】
上記接着剤層の厚さが、5?50μmである請求項1、2及び4?8のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項10】
上記接着剤層を硬化させた後、周波数1GHzで測定した接着剤層付き積層体の誘電率が3.0未満であり、かつ、該誘電正接が0.01未満である請求項1、2及び4?9のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体。
【請求項11】
請求項1、2及び4?10のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体の接着剤層に、銅箔を貼り合せてなることを特徴とするフレキシブル銅張積層板。
【請求項12】
請求項1、2及び4?10のいずれか1項に記載の接着剤層付き積層体の接着剤層に、銅配線を貼り合せてなることを特徴とするフレキシブルフラットケーブル。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2021-02-03 
出願番号 特願2018-86615(P2018-86615)
審決分類 P 1 651・ 537- YAA (C09J)
P 1 651・ 536- YAA (C09J)
P 1 651・ 121- YAA (C09J)
最終処分 維持  
前審関与審査官 菅野 芳男  
特許庁審判長 蔵野 雅昭
特許庁審判官 川端 修
木村 敏康
登録日 2019-05-24 
登録番号 特許第6528881号(P6528881)
権利者 東亞合成株式会社
発明の名称 接着剤層付き積層体、並びに、これを用いたフレキシブル銅張積層板及びフレキシブルフラットケーブル  
代理人 井出 正威  
代理人 井出 正威  
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