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審決分類 |
審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 取り消して特許、登録 E05B 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 E05B 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 E05B |
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管理番号 | 1071465 |
審判番号 | 不服2001-10770 |
総通号数 | 39 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1997-12-16 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2001-06-25 |
確定日 | 2003-02-18 |
事件の表示 | 平成 9年特許願第 36406号「リモート制御装置及びそれに用いられる方法」拒絶査定に対する審判事件〔平成 9年12月16日出願公開、特開平 9-324567、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、昭和63年5月16日に出願した特願昭63-117173号(パリ条約による優先権主張1987年5月21日 (US)アメリカ合衆国)の一部を平成9年2月20日に新たな特許出願としたものであって、その請求項1ないし4に係る発明は、平成15年1月8日付け手続補正書により補正された明細書の特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載されたとおりのものである。 これに対し、原査定の拒絶の理由で引用され、本願出願前に頒布された各刊行物には、本願の請求項1に係る発明の構成である「レシーバ手段及び該記憶手段に従って、(a)該記憶手段に、最も最近の該プログラミング期間の間に受信されていたトランスミッタを代表する情報を格納する様にさせると共に、(b)該貯蔵されている当該情報に従って、非プログラミング期間の間中に、受信したコード信号を評価し、該コード信号を発生したトランスミッタが、最も最近の該プログラミング期間の間に該レシーバに当該トランスミッタを代表する情報を送信してあった場合のみに限って、該コード信号に応答して該自動車に於ける各種機能の少なくとも一つを選択的に実行させる事を許可する」点、 請求項2に係る発明の構成である「フィールドプログラミングモード期間中に操作されたトランスミッタと同じトランスミッタからその後送信されるコード信号を該レシーバに認識せしめるに足る情報を該レシーバに保持し、それ以降、保持された情報に従って、該レシーバが自動的に手動による干渉操作なしに、使用者によって最も最近のフィールドプログラミングモードの間に操作されてあったトランスミッタからのコード信号にのみ応答して該ドアロックを操作しそして他のトランスミッタからのコード信号には応答しないよう該レシーバを操作する」点、及び、 請求項3、4に係る発明の構成である「フィールドプログラミング手段は、所定のトランスミッタからの識別コードが当該プログラミング期間中に新しく入力された場合に、当該レジスタ手段のそれぞれに既に格納されていた古い同一性確認コードの全てが消去され、それと同時に当該新たに送信されてきた識別コードが同一性確認コードとして当該プログラミング期間中に、該全てのレジスタ手段に格納される」点について記載も示唆もない。 そして、本願の請求項1ないし4に係る発明は上記構成により、「許可されていない第三者が仮にレシーバ内の同一性確認コードを変更したとしても、当該自動車の所有者は、早期に当該レシーバー内の同一性確認コードが不正に書き換えられた事を知ることが出来る」(段落【0029】)等の明細書記載の特有の作用効果を奏するものである。 したがって、本願については、原査定の拒絶理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2003-02-04 |
出願番号 | 特願平9-36406 |
審決分類 |
P
1
8・
537-
WY
(E05B)
P 1 8・ 121- WY (E05B) P 1 8・ 536- WY (E05B) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 清藤 弘晃、原 光明、古屋野 浩志 |
特許庁審判長 |
田中 弘満 |
特許庁審判官 |
藤原 伸二 山口 由木 |
発明の名称 | リモート制御装置及びそれに用いられる方法 |
代理人 | 斉藤 武彦 |