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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 E05B |
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管理番号 | 1072944 |
審判番号 | 不服2001-6854 |
総通号数 | 40 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1998-05-19 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2001-04-26 |
確定日 | 2003-03-17 |
事件の表示 | 平成 9年特許願第105038号「引手用プロテクタ」拒絶査定に対する審判事件〔平成10年 5月19日出願公開、特開平10-131553、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、平成9年4月22日の出願(国内優先権主張平成8年9月3日)であつて、その請求項1乃至4に係る発明は、平成13年5月28日付け手続補正書により補正された明細書及び出願当初の図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1乃至4に記載された事項により特定される次のとおりのものである。 「【請求項1】戸の-端に穿設される貫通孔の両表面からそれぞれ挿通され戸の両面に指掛凹部を有するケ-シングと、この各ケ-シングの表面周囲にそれぞれ張り出しされるフランジ部とを有する引手であって、このフランジ部に形成される取付孔と、この取付孔に装備されるストッパとを備え、フランジ部の下面から取付孔を貫通してネジが挿通されフランジ部の下面とストッパのネジ孔を締め付けることでフランジ部の表面にストッパが突出して装備されることを特徴とする引手用ブロテクタ。 【請求項2】戸の一端に穿設される貫通孔の両表面からそれぞれ挿通され戸の両面に指掛凹部を有するケ-シングと、この各ケ-シングの表面周囲にそれぞれ張り出しされるフランジ部とを有する引手であって、フランジ部の下面と戸との間に挟込みされることでフランジ部の表面側に装備されるストッパを備え、ストッパは先端に開口部を有する二股状の差込片とこの差込片の一方の長さ方向に沿って突出される長尺壁面とから構成されることを特徴とする引手用ブロテクタ。 【請求項3】請求項1に記載の引手用ブロテクタにおいて、フランジ部の表面には、ストッパの外径と略同径であるとともにネジが貫通可能な取付孔閉塞部材が設けられていることを特徴する引手用ブロテクタ。 【請求項4】請求項2記載の引手用ブロテクタにおいて、ストッパの差込片がフランジ部の下面に挟み込みされると戸の一端から離間する側に長尺壁面が立設されることを特徴とする引手用ブロテクタ。」 一方、原審における拒絶理由通知で引用された各刊行物には、本願の請求項1及び3に係る発明の構成である「ケ-シングのフランジ部の下面から取付孔を貫通してネジが挿通されフランジ部の下面とストツパのネジ孔を締め付けることでフランジ部の表面にストッパが突出して装備されること」について何ら記載されておらず、示唆もない。 また上記各刊行物には、本願の請求項2及び4に係る発明の構成である「ケ-シングのフランジ部の下面と戸との間に挟込みされることでフランジ部の表面側に装備されるストツパを備え、ストツパは先端に開口部を有する二股状の差込片とこの差込片の一方の長さ方向に沿って突出される長尺壁面とから構成されること」について何ら記載されておらず、示唆もない。 そして本願の請求項1乃至4に係る発明は、上記構成と他の構成とが相俟って、明細書記載の「ストッパを後付け装備することができる。また指詰めの発生を防止することができる。」等の作用効果を奏するものである。 したがって、本願の請求項1乃至4に係る発明は、上記各刊行物記載の発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よつて、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2003-02-20 |
出願番号 | 特願平9-105038 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(E05B)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 原 光明 |
特許庁審判長 |
山田 忠夫 |
特許庁審判官 |
藤原 伸二 斎藤 利久 |
発明の名称 | 引手用プロテクタ |
代理人 | 吉田 芳春 |