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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) B41L
管理番号 1239119
審判番号 不服2010-4933  
総通号数 140 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2011-08-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-03-05 
確定日 2011-06-23 
事件の表示 平成11年特許願第183189号「孔版印刷装置」拒絶査定不服審判事件〔平成13年 1月16日出願公開、特開2001- 10193〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯
本願は、平成11年6月29日の出願であって、平成21年10月7日に手続補正がなされ、同年12月3日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、平成22年3月5日に拒絶査定不服審判が請求されると同時に手続補正がなされ、当審において、平成23年1月25日付けで拒絶の理由(以下「当審拒絶理由」という。)が通知されたものである。
なお、請求人は平成23年4月4日付けで意見書を提出している。

2 本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成22年3月5日付け手続補正によって補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項によって特定されるとおりの次のものである。

「製版済みのマスタが巻装された版胴が印刷用紙の搬送方向に間隔をおいて複数配置され、各版胴に印刷用紙をそれぞれ所定の印圧で押圧する押圧手段を有し、印刷用紙の1回の搬送で多色印刷を行なう孔版印刷装置において、
上流側の版胴における印刷用紙へのインキの転移量が、印刷終了段階において下流側の版胴における印刷用紙へのインキの転移量と同等になるように、
上流側の版胴における印圧が下流側の版胴における印圧よりも低く設定されていることを特徴とする孔版印刷装置。」

3 刊行物の記載事項
当審拒絶理由で引用した「本願の出願前に頒布された刊行物である特開平11-151852号公報(以下「引用例」という。)」には、次の事項が図とともに記載されている(下線は審決で付した。)。
(1)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置等を含む印刷装置に関し、さらに詳しくは複数の版胴にマスタをそれぞれ巻装して多色印刷等を行なう複胴式印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡便な印刷方式として、感熱デジタル製版式の孔版印刷装置が知られている。この孔版印刷装置では、サーマルヘッドの微細な発熱素子に感熱孔版マスタ(以下、単に「マスタ」という)を接触させ、サーマルヘッドの発熱素子にパルス的に通電させながらマスタを搬送することで、画像信号に応じてマスタを溶融穿孔・製版し、この製版された製版済みのマスタを多孔性円筒状の版胴の外周面に巻き付けた後に、版胴内部のインキ供給手段よりインキを供給し、給送されてくる印刷用紙をプレスローラ等の押圧手段で製版済みのマスタを介して版胴に連続的に押し付け印圧を付与することにより、印刷ドラムの開孔部分、さらにはマスタの穿孔部分よりインキを滲み出させ、そのインキを印刷用紙に転移させることによって印刷画像を形成するものである。
【0003】このような単胴式の孔版印刷装置、換言すれば単色機においては、通常、プレスローラと版胴外周面とで形成される印刷ニップ部に印刷用紙の先端を給送するタイミングをとる手段として、版胴の回転に同期して動作する印圧カムを配設している。そして、単色機においては、上記印刷ニップ部に至る印刷用紙の給紙経路等での印刷用紙の搬送ジャム等が発生したようなときのために、上記印圧カムの動作によってプレスローラの上昇動作による印圧がかからないようにする、つまり印圧動作を解除するための印圧解除手段が配設されている。
【0004】また、単色機においては、例えば図1および図3を借りて説明すると、上記印刷ニップ部に至る印刷用紙の給紙経路に配設されている上下一対のレジストガイド板31,31内に印刷用紙22の給送有無を検知する複数の用紙検出フィンガー53を配置して、印刷用紙22が給送されて来た時に、用紙検出フィンガー53によって印刷用紙22の給送有りを検知し、その用紙検出フィンガー53による印刷用紙22の給送有り検知動作に連動して印圧脱着レバー55aを作動させて印圧開始のロック解除を行なっていた。なお、レジストガイド板31,31は、その上下の間隔が印刷用紙22を案内するために比較的狭く設定されていて、用紙検出フィンガー53の配設箇所においてその揺動を許容するため切り欠かれているものである。
【0005】ところで、単色機で多色印刷を行なうには、1色目の原稿に対応したマスタを製版して1色目のインキが内蔵された版胴に巻き付けて上記したように印刷を行なうことにより、1色目のインキの印刷画像を印刷用紙に転写する。その後、2色目の印刷をするには、2色目の原稿に対応したマスタを製版して2色目のインキが内蔵された版胴に巻き付けて、1色目のインキの印刷画像が転写された印刷用紙に2色目のインキの印刷画像を再度転写するという作業を繰り返すことによって、多色印刷を可能としている。つまり、先ず、初めの色の原稿に対応したマスタを製版して必要部数の印刷を行なってから、次の色の原稿に対応したマスタを製版して1度印刷した印刷用紙の上に再度印刷を行ない、この作業を必要色繰り返していた。
【0006】そこで、単色機による上述したような多色印刷の煩雑さの解消および全体的な印刷時間の短縮等を目的として、いわゆる複胴式孔版印刷装置を用いて多色印刷を行なう技術が幾つか提案されている。この複胴式孔版印刷装置では、印刷用紙の搬送方向(以下、「用紙搬送方向」という)に複数の版胴を並べて配置し、マスタを各版胴に巻き付け、各版胴上のマスタにインキを供給して、各版胴毎に配設されたプレスローラ等の押圧手段により各版胴上のマスタに印刷用紙を押し付け印圧を付与することによって連続的に印刷を行なうようになっている。このような複胴式孔版印刷装置を用いて多色印刷をする方式としては、例えば特開平7-17121号や特開平9-234941号公報で開示されている各技術が挙げられるが、用紙搬送方向上流側の上流位版胴に隣ってその下流側に配置された下流位版胴の印圧解除構成およびその制御等についての細部にわたる本格的な提案はなされていない。」

(2)「【0018】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して実施例を含む本発明の実施の形態(以下、単に「実施形態」という)を説明する。各実施形態等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素や構成部品等については、同一符号を付すことによりその説明をできるだけ省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成要素や構成部品は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。
【0019】以下、本発明の第1の実施形態について説明する。図1において、符号500は、本発明に係る複胴式印刷装置を適用した複胴式孔版印刷装置を示す。符号501は、複胴式孔版印刷装置500の装置本体としての本体フレームを示す。本体フレーム501は、略筐体状に配置されている。この複胴式孔版印刷装置500は、図1に示すように、用紙搬送方向Xにおける上流側に配置された上流位版胴1a(以下、単に「版胴1a」というときがある)とこれに隣るその下流側に配置された下流位版胴1b(以下、単に「版胴1b」というときがある)を有し、各マスタ33a,33bを各版胴1a,1bに巻き付け、各版胴1a,1b上のマスタ33a,33bにインキIa,Ibを供給して、各版胴1a,1b毎に配設された押圧手段としてのプレスローラ9a,9bにより各版胴1a,1b上のマスタ33a,33bに印刷用紙22を押し付け印圧を付与することによって連続的に印刷を行ない、同時多色印刷(この第1の実施形態では同時2色印刷である)をすることが可能なように構成されている。」

(3)「【0020】第1の実施形態では、説明の簡明化のために、用紙搬送方向Xに並んだ2つの版胴1a,1bについて説明するが、勿論3つ以上の版胴を用紙搬送方向Xに並設して多色(カラー)印刷を行なうように構成することもできる。
【0021】複胴式孔版印刷装置500は、上記した各版胴1a,1bと、上記した各プレスローラ9a,9bと、上流位版胴1aと下流位版胴1bとの間の給紙経路に配設され、上流位版胴1aの印刷部で印刷された印刷用紙22を下流位版胴1bの印刷部へ搬送する中間搬送手段としての中間搬送装置17とを有すると共に、上流位版胴1aと下流位版胴1bとの間における印刷用紙22の巻き上り有無を中間搬送装置17上で検知する印刷用紙巻き上り検知手段としての印刷用紙巻き上り検知センサ50と、下流位版胴1b側に配設されたプレスローラ9bの印圧動作を解除するための印圧解除手段としての図4に示す印圧解除装置63bと、上流位版胴1aに対するプレスローラ9aの印圧動作により印刷された印刷用紙22が印刷用紙巻き上り検知センサ50によって検知された時に、下流位版胴1b側の印圧解除装置63bを駆動制御して印圧動作の許可を行なう印圧解除制御手段としての印圧解除制御装置100とを具備している。
【0022】各版胴1a,1bのホームポジションは、例えば図1において各版胴1a,1bの各クランパ5a,5bが略直上に位置する各版胴1a,1bの初期位置をいい、図1では版胴1aがホームポジションを占めている位置状態を符号H・Pで版胴1aの上部に示してある。
【0023】版胴1aと版胴1bとは、それぞれ略同一の機能および構成を有する。これと同じように、版胴1aの内外周りに配設された後述するインキ供給手段、版胴1aを含む後述するドラムユニット、製版装置および排版装置等と、版胴1bの内外周りに配設された後述するインキ供給手段、版胴1bを含む後述するドラムユニット、製版装置および排版装置等とは、略同一の機能および構成を有しているので、それらを同一符号の末尾に符号aまたはbを付加することで区別することとし、その一方を詳述した場合には重複説明を避けるため他方の説明をできるだけ省略する。
【0024】複胴式孔版印刷装置500は、印刷用紙巻き上り検知センサ50、印圧解除装置63bおよび印圧解除制御装置100の特徴的な構成を除き、従来の感熱デジタル製版一体型孔版印刷装置と略同じ構成を有している。すなわち、複胴式孔版印刷装置500は、図1に示すように、マスタ33aを外周面に巻き付ける版胴1aと、版胴1aの右上方に配置されマスタ33aを製版する製版装置41aと、製版装置41aの下方に配置され給紙トレイ21上に積載された印刷用紙22を給送する給紙装置20と、版胴1aの左上方に配置され使用済みのマスタ33aを版胴1aから剥ぎ取り排版する排版装置42aと、版胴1aの下方に配置され給送されてくる印刷用紙22を版胴1a上の製版済みのマスタ33aに押し付けることにより印刷を行なう上記印刷部を構成する印圧装置32aと、印圧装置32aで印刷された印刷済みの印刷用紙22を版胴1aから分離・剥離するエアーナイフ7aと、マスタ33bを外周面に巻き付ける版胴1bと、版胴1bの左上方に配置されマスタ33bを製版する製版装置41bと、版胴1bの左方に配置され使用済みのマスタ33bを版胴1bから剥ぎ取り排版する排版装置42bと、版胴1bの下方に配置され給送されてくる印刷用紙22を版胴1b上の製版済みのマスタ33bに押し付けることにより印刷を行なう上記印刷部を構成する印圧装置32bと、印圧装置32aと印圧装置32bとの間に配置され版胴1aと印圧装置32aとで印刷された印刷済みの印刷用紙22を印圧装置32bへ搬送する上記した中間搬送装置17と、印圧装置32bで印刷された印刷済みの印刷用紙22を版胴1bから分離・剥離するエアーナイフ7bと、排版装置42bの下方に配置され印圧装置32aおよび印圧装置32bで多色印刷された印刷済みの印刷用紙22を排紙トレイ37上に排出する上記エアーナイフ7bを含む排紙装置35とを具備する。
【0025】複胴式孔版印刷装置500の両製版装置41a,41bおよび排版装置42aの上方には、原稿の画像を読み取るための図示を省略した原稿読取装置と、複胴式孔版印刷装置500を操作するための図示を省略した操作パネルとがそれぞれ配設されている。
【0026】図1において簡略的に示した製版装置41a,41b、排版装置42a,42bおよび上記原稿読取装置は、例えば特開平5-229243号公報記載の図8等に示されている構成と同様のものからなる。また、上記原稿読取装置には、多色重ね刷り印刷に必要な色分解のための諸機能を有する構成、例えば特開昭64-18682号公報記載の複数の色フィルターを切換可能に制御できるフィルターユニットと同様の機能及び構成を有するものが、上記原稿読取装置に配置されているミラー群とレンズとの間の光路上に配設されていて、同公報記載と同様の自動製版および給版等の動作を行なうようになっており、その詳しい説明は省略する。
【0027】版胴1aは、周知の多孔性円筒状をなし、ドラム軸2aの周りに回動自在に支持されている。版胴1aは、ドラム軸2aの中心軸線方向に延在して設けられていて、印刷インキ通過性の多数かつ微細な開孔部が形成された金属製の支持円筒体と、その外周面に巻き付けられた樹脂もしくは金属製のメッシュスクリーン層との2層構造となっており、各図においては1本の実線で示されている。上記支持円筒体には、クランパ5aの周辺を除くその円周上の所定の範囲にわたり開孔部が形成された印刷可能領域と、該開孔部が形成されていない印刷インキ不通過性の非印刷領域とが形成されている。上記非印刷領域は上記支持円筒体の両側端縁部にも設けられている。上記支持円筒体は、ステンレススチール等の金属板にエッチングやプレス加工によって上記開孔部を形成したものであり、その厚さ0.1?1.0mmのものが好ましく用いられる。
【0028】版胴1a外周部の一母線上には、図1および図2に示すように、マスタ33aの先端部をクランプする開閉自在なクランパ5aが設けられている。クランパ5aは、クランパ軸6aで版胴1a上に枢着されていて、版胴1aの外周周りの適宜の位置に配設されている図示しない開閉手段により所定位置で開閉される。
【0029】版胴1aの両端には、図2等に示すように、ホイール状の端板43がそれぞれ設けられている。版胴1aは、両側の端板43の外周面上にネジで取付けられていて、両側の端板43の中央部とドラム軸2aの外周面との間にそれぞれ介装された一対のころがり軸受(図示せず)を介して、前フレーム(図示せず)および後フレーム44内側のドラム軸2a上に回転可能に支持されている。上記前フレームの上端部と後フレーム44の上端部とは、把持フレーム45で連結されている。図2において手前側の端板43中央の外端部には、ドラムギヤ162が一体形成されている。
【0030】版胴1aの内部には、図1にのみ示すように、版胴1aの内周面から外周面に向けてインキを供給するためのインキ供給手段が配設されている。版胴1aにおけるインキ供給手段では1色目のインキとして黒色のインキが、版胴1bにおけるインキ供給手段では2色目のインキとして赤色のインキがそれぞれ供給されるようになっている。版胴1aにおけるインキ供給手段は、版胴1aの内周面に黒色のインキを供給するインキローラ3aと、このインキローラ3aと僅かな間隙を置いて平行に配置され、インキローラ3aとの間にインキ溜りIaを形成するドクタローラ4aと、インキ溜りIaへインキを供給するドラム軸2aを兼ねるインキ供給管2aとが配置されている。
【0031】インキは、本体フレーム501に対して版胴1aを着脱自在とするために構成された後述するドラムユニット90aに設けられたインキ容器からインキポンプ(共に図示せず)により圧送され、ドラム軸2を兼ねているインキ供給管2aを介してインキ溜りIaへ供給される。インキ溜りIaに供給されるインキの量は、インキ検知手段(例えば特開平5-229243号公報の図5参照)によって検知・測定され、上記インキポンプによってインキ圧送量をコントロールされる。
【0032】インキローラ3aは、アルミニウム、ステンレスなどの金属またはゴム等により形成され、図示しないギヤ列により版胴1aと共に時計回り方向に回転する。インキローラ3aと版胴1aとの回転速度の比は、所定の値に設定されている。ドクタローラ4aは、鉄やステンレスなどの金属で形成され、図示しないギヤ列により反時計回り方向に回転する。ドクタローラ4aと版胴1aとの回転速度の比も所定の値に設定されている。
【0033】図1および図2において、符号90aは、本体フレーム501に対して図示しない着脱手段を介して版胴1aを着脱自在とするために構成されたドラムユニットを示す。符号90bは、本体フレーム501に対して図示しない着脱手段を介して版胴1bを着脱自在とするために構成されたドラムユニットを示す。
【0034】ドラムユニット90aは、版胴1a、端板43、ドラム軸2a、上記インキ供給手段、上記前フレーム、後フレーム44および把持フレーム45から主に構成される。ドラムユニット90bは、版胴1b、ドラム軸2b、端板43、ドラム軸2a、上記インキ供給手段、上記前フレーム、後フレーム44および把持フレーム45から主に構成される。各ドラムユニット90a,90bは、本体フレーム501内から離脱されるとき、図示しない構造・手段等によって、各版胴1a,1bがホームポジションを占めている状態でのみ離脱可能となっている。
【0035】上記各着脱手段は、例えば実開昭61-85462号公報記載の第1図ないし第4図に示された版胴支持装置と同様の構造を有する。
【0036】各ドラムユニット90a,90bが上記した構成を有することにより、インキの色替えを各版胴1a,1bで同時に行なうために新しい各版胴と交換したいときに大変便利であると共に、1色目の版胴1aと2色目の版胴1bとの間に詰まったジャム紙を取り出すときなどに各版胴1a,1bのメッシュスクリーン等を傷つけることがない。
【0037】図2において、符号150は、版胴1aおよび版胴1bを回転させると共に、各プレスローラ9a,9bを、各版胴1a,1bの外周面に圧接する印圧位置とこの印圧位置から離間する非印圧位置とに各版胴1a,1bの回転にそれぞれ同期させて揺動・変位させるプレスローラ変位駆動手段を示す。プレスローラ変位駆動手段150は、図2に示すように、各版胴1a,1bをそれぞれ回転駆動すると共に、各プレスローラ9a,9bをそれぞれ揺動するための、図1において紙面の奥側に配設された本体フレーム501に固設された正転および逆転可能なメインモータ151と、このメインモータ151と印圧カム12aのカム軸12Aaとの間に介装された減速手段152と、本体フレーム501内に装着された版胴1aとカム軸12Aaとの間に介装された同期手段157とから主に構成される。
【0038】減速手段152は、メインモータ151の出力軸151A端部に取付けられた歯付きの駆動プーリ151Bと、本体フレーム501にプーリ軸153Aをもって回転自在に支持された歯付きのプーリ153と、駆動プーリ151Bとプーリ153との間に掛け渡された歯付きのベルト155と、プーリ153のプーリ軸153Aと同軸に取付けられた小径ギヤ154と、カム軸12Aaと同軸に取付けられ小径ギヤ154と噛合する大径ギヤ156とから構成される。
【0039】同期手段157は、印圧カム12aと大径ギヤ156との間のカム軸12Aa上に取付けられた歯付きの下プーリ158と、本体フレーム501にプーリ軸160Aをもって回動自在に支持された歯付きの上プーリ160と、下プーリ158と上プーリ160との間に掛け渡された歯付きのメインベルト159と、プーリ軸160Aの端部に取付けられた脱着ギヤ161とから主に構成される。
【0040】下プーリ158と上プーリ160とは、同径の歯付きの外周部を有していて、それぞれの回転比が1:1となるようにメインベルト159で連結され回動されるようになっている。上プーリ160は、2連プーリとなっている。図2において、版胴1bの脱着ギヤ(不図示であるが、版胴1a側の脱着ギヤ161と同じ構成である)に一体的に取付けられた連結プーリ(不図示であるが、版胴1a側の上プーリ160と同じ構成である)と図2において奥側の上プーリ160との間には、メインモータ151の回転駆動力を版胴1bへ伝達する歯付きの連結ベルト166が掛け渡されている。脱着ギヤ161は、版胴1a側のドラムギヤ162と同歯数を有し、選択的に噛合するようになっている。
【0041】一方、メインモータ151の出力軸151Aには、周知のフォトロータリエンコーダ163が取付けられている。フォトロータリエンコーダ163近傍の本体フレーム501には、フォトロータリエンコーダ163を所定の間隔をもって挾み付ける透過型フォトセンサからなるセンサ164が配設されている。メインモータ151の回転駆動によるフォトロータリエンコーダ163の回転動作に協働して発生された所定のパルスをセンサ164で検出することにより、版胴1aの回転速度が検出されるようになっている。これにより、メインモータ151を介して各版胴1a,1aの回転速度の制御がなされるようになっている。メインベルト159の略中央部に近接した本体フレーム501には、この本体フレーム501に移動可能かつ回動自在に支持されたテンションローラ165が設けられていて、このテンションローラ165は、メインベルト159の略中央部に圧接するようになっている。
【0042】印圧装置32aは、上記したインキローラ3a、プレスローラ9a、プレスローラアーム11a、印圧カム12aおよび印圧スプリング13aから主に構成されている。印圧装置32aと印圧装置32bとは、異なる構成もあるので、印圧装置32bについては異なる構成のみを説明する。なお、図1においては、プレスローラアーム11a、印圧カム12aおよび印圧スプリング13aは、幾分簡略的に示している。
【0043】プレスローラ9aは、給紙装置20から給送されてきた印刷用紙22を版胴1aに押し付けて印刷画像を印刷用紙22上に形成する押圧手段としての機能を有する。プレスローラ9aは、後述する機構により版胴1aの外周面に接離自在に設けられている。プレスローラ9aは、図1および図3に示すように、版胴1aのドラム軸2aと平行な方向に延在して配設された合成ゴム製のものであり、その軸9sに実質一体的に取付けられている。プレスローラ9aの軸9sの両端部には、一対の軸受9j,9jを介してプレスローラアーム11a,11aが取付けられていて、プレスローラ9aは、プレスローラアーム11aの揺動端において軸受対9j,9jによって回転自在に支持されている。
【0044】一方、本体フレーム501側には、支軸10aが軸受(図示せず)を介して所定角度回動自在に設けられている。支軸10aの両端部には、プレスローラアーム対11a,11aの基端部が固設されており、さらに支軸10aの両端には、図3および図4に詳しく示すように、印圧脱着レバー55aが固設されている。印圧脱着レバー55aの一側端中央部にはレバー爪55Aが形成され、印圧脱着レバー55aの他側端中央部には直角に切り曲げられた切り曲げ部55Dが形成されている。印圧脱着レバー55aの支軸10aへの取付部は、図4にのみ示すように、右斜め上方に延びて印圧解除アーム部55B(図3では省略している)を形成していて、その上端には切欠き爪55Cが形成されている。印圧脱着レバー55aの下端部にはカムフォロア58aが設けられている。カムフォロア58aは、コロ軸受からなり、印圧カム12aの輪郭周面に係合するように印圧脱着レバー55aに取付けられている。支軸10aの両端には、印圧脱着レバー55aの上部固設部に隣って印圧レバー56aが揺動自在に取付けられている。印圧レバー56aには、直角に切り曲げられた切り曲げ部56Aが形成されている。
【0045】印圧スプリング13a(引張バネ)は、その一端が本体フレーム501側に係止され、他端が印圧レバー56a他側端中央部に係止されている。この印圧スプリング13aの付勢力によって、版胴1aに対するプレスローラ9aの印圧が加えられると共に、カムフォロア58aがカム12aの輪郭周面に圧接される。印圧スプリング13aは、その長さを調整できる構造となっていて、その長さを変えることで印圧を調整することができる。
【0046】印圧カム12aは、略扇状に形成されていて、装置の組立て時において、プレスローラ変位駆動手段150による給紙装置20からの印刷用紙22の給紙タイミングおよび版胴1aの開孔範囲である印刷可能領域に対応した印圧範囲とプレスローラ9aの上記印圧位置とを考慮して、版胴1aの回転とのタイミングを取ってカム軸12Aaに固定されている。給紙装置20から印刷用紙22が給紙されないときには、その大径部をカムフォロア58aに係合させている。印圧カム12aは、給紙装置20から印刷用紙22が給送されてくると回転して、その小径部をカムフォロア58aに係合させ、プレスローラ9aを図1において時計回り方向(図3では反時計回り方向)に揺動させるようになっている。
【0047】これと略同様に、プレスローラ9b側の印圧カム12aは、装置の組立て時において、中間搬送装置17による印刷済みの印刷用紙22の給送タイミングおよび版胴1bの開孔範囲である印刷可能領域に対応した印圧範囲とプレスローラ9bの上記印圧位置とを考慮して、版胴1bの回転とのタイミングを取ってカム軸12Abに固定されている。中間搬送装置17により印刷済みの印刷用紙22が給送されてこないときには、その大径部をカムフォロア58bに係合させている。印圧カム12bは、中間搬送装置17により印刷済みの印刷用紙22が給送されてくると回転して、その小径部をカムフォロア58bに係合させ、プレスローラ9bを図1において時計回り方向(図3では反時計回り方向)に揺動させるようになっている。
【0048】印圧脱着レバー55aの切り曲げ部55Dには、プレスローラ逃げ量調整ネジ61aが螺合されていて、そのネジ61aの下端は切り曲げ部56Aに接触している。このプレスローラ逃げ量調整ネジ61aの捩じ込み量の調整によって、印圧脱着レバー55aに対する印圧レバー56aの位置を変えることができ、版胴1aに対するプレスローラ9aの逃げ量を調整することができる。
【0049】給紙装置20の下流側における上下一対のレジストガイド板31,31内には、複数の用紙検出フィンガー53が固設されたフィンガー軸53Aが揺動自在に配設されている。用紙検出フィンガー53の揺動範囲に対応した下方のレジストガイド板31には、用紙検出フィンガー53の揺動を許す切欠き開口部(図示せず)が形成されている。フィンガー軸53Aの両端部は、本体フレーム501に設けられた図示しない軸受を介して所定角度回動自在に支持されている。フィンガー軸53Aの紙面手前側の端部には、用紙検出アーム54が取付け固定されている。用紙検出アーム54の他端には、印圧脱着レバー55aのレバー爪55Aと選択的に係合する切欠き爪54Aが形成されている。
【0050】上記した用紙検出フィンガー53、フィンガー軸53Aおよび用紙検出アーム54は、上流位版胴1aの印刷部に給送されてくる印刷用紙22の有無を検知する給紙側用紙検知手段を構成している。
【0051】上記した構成のとおり、印刷用紙22が給紙されないときには、用紙検出フィンガー53が印刷用紙22の自重によって揺動されず、用紙検出アーム54の切欠き爪54Aが印圧脱着レバー55aのレバー爪55Aと係合していることにより、印圧脱着レバー55aがロックされた不動停止状態にある。そして、印圧カム12aの大径部をカムフォロア58aに係合させているとき、用紙検出アーム54の切欠き爪54Aと印圧脱着レバー55aのレバー爪55Aとの間に若干の隙間が生じるように各関係部品の組立て位置および形状等が設定されている。」

(4)上記(1)ないし(3)から、引用例には、
「製版済みのマスタを多孔性円筒状の版胴の外周面に巻き付けた後に、版胴内部のインキ供給手段よりインキを供給し、給送されてくる印刷用紙をプレスローラ等の押圧手段で製版済みのマスタを介して版胴に連続的に押し付け印圧を付与することにより、印刷ドラムの開孔部分、さらにはマスタの穿孔部分よりインキを滲み出させ、そのインキを印刷用紙に転移させることによって印刷画像を形成する孔版印刷装置であって、
用紙搬送方向Xにおける上流側に配置された上流位版胴1aとこれに隣るその下流側に配置された下流位版胴1bを有し、製版済みの各マスタ33a,33bを各版胴1a,1bに巻き付け、各版胴1a,1b上の製版済みのマスタ33a,33bにインキIa,Ibを供給して、各版胴1a,1b毎に配設された押圧手段としてのプレスローラ9a,9bにより各版胴1a,1b上の製版済みのマスタ33a,33bに印刷用紙22を押し付け印圧を付与することによって連続的に印刷を行ない、同時多色印刷をすることが可能なように構成されている複胴式孔版印刷装置において、
給紙トレイ21上に積載された印刷用紙22を給送する給紙装置20と、上流位版胴1aの下方に配置され給送されてくる印刷用紙22を上流位版胴1a上の製版済みのマスタ33aに押し付けることにより印刷を行なう第1印刷部を構成する第1印圧装置32aと、第1印圧装置32aで印刷された印刷済みの印刷用紙22を上流位版胴1aから分離・剥離するエアーナイフ7aと、マスタ33bを外周面に巻き付ける下流位版胴1bと、下流位版胴1bの下方に配置され給送されてくる印刷用紙22を下流位版胴1b上の製版済みのマスタ33bに押し付けることにより印刷を行なう第2印刷部を構成する第2印圧装置32bと、第1印圧装置32aと第2印圧装置32bとの間に配置され上流位版胴1aと第1印圧装置32aとで印刷された印刷済みの印刷用紙22を第2印圧装置32bへ搬送する中間搬送装置17と、第2印圧装置32bで印刷された印刷済みの印刷用紙22を版胴1bから分離・剥離するエアーナイフ7bと、第1印圧装置32aおよび第2印圧装置32bで多色印刷された印刷済みの印刷用紙22を排紙トレイ37上に排出する上記エアーナイフ7bを含む排紙装置35とを具備し、
第1印圧装置32aは、インキローラ3a、プレスローラ9a、プレスローラアーム11a、印圧カム12aおよび印圧スプリング13aから主に構成され、
前記印圧スプリング13aは引張バネであって、その一端が本体フレーム501側に係止され、他端が印圧レバー56a他側端中央部に係止されていて、この印圧スプリング13aの付勢力によって、上流位版胴1aに対するプレスローラ9aの印圧が加えられると共に、カムフォロア58aがカム12aの輪郭周面に圧接され、
前記印圧スプリング13aは、その長さを調整できる構造となっていて、その長さを変えることで印圧を調整することができるようになっている、
複胴式孔版印刷装置。」の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。

4 対比
本願発明と引用発明とを対比する。
(1)引用発明の「製版済みのマスタ」、「外周面に巻き付けた」、「版胴」、「印刷用紙」、「用紙搬送方向X」、「用紙搬送方向Xにおける上流側に配置された上流位版胴1aとこれに隣るその下流側に配置された下流位版胴1bを有し」、「『上流位版胴1aの下方に配置され給送されてくる印刷用紙22を上流位版胴1a上の製版済みのマスタ33aに押し付けることにより印刷を行なう第1印刷部を構成する第1印圧装置32a』及び『下流位版胴1bの下方に配置され給送されてくる印刷用紙22を下流位版胴1b上の製版済みのマスタ33bに押し付けることにより印刷を行なう第2印刷部を構成する第2印圧装置32b』」、「各版胴1a,1b上の製版済みのマスタ33a,33bに印刷用紙22を押し付け印圧を付与することによって連続的に印刷を行ない、同時多色印刷をすることが可能なように構成されている」及び「複胴式孔版印刷装置」は、それぞれ、本願発明の「製版済みのマスタ」、「巻装された」、「版胴」、「印刷用紙」、「搬送方向」、「版胴が印刷用紙の搬送方向に間隔をおいて複数配置され」、「各版胴に印刷用紙をそれぞれ所定の印圧で押圧する押圧手段」、「印刷用紙の1回の搬送で多色印刷を行なう」及び「孔版印刷装置」に相当する。

(2)上記(1)からみて、本願発明と引用発明とは、
「製版済みのマスタが巻装された版胴が印刷用紙の搬送方向に間隔をおいて複数配置され、各版胴に印刷用紙をそれぞれ所定の印圧で押圧する押圧手段を有し、印刷用紙の1回の搬送で多色印刷を行なう孔版印刷装置」の点で一致し、次の点で相違する。

相違点:
本願発明では、「上流側の版胴における印刷用紙へのインキの転移量が、印刷終了段階において下流側の版胴における印刷用紙へのインキの転移量と同等になるように、上流側の版胴における印圧が下流側の版胴における印圧よりも低く設定されている」のに対して、引用発明では、上流側の版胴における印圧と下流側の版胴における印圧とを比較した場合どちらが低く設定されているか不明である点。

5 判断
上記相違点について検討する。
(1)「製版済みのマスタが巻装された版胴が印刷用紙の搬送方向に間隔をおいて複数配置され、各版胴に印刷用紙をそれぞれ所定の印圧で押圧する押圧手段を有し、印刷用紙の1回の搬送で多色印刷を行なう孔版印刷装置」は、本願出願前に周知である(以下「周知技術」という。例.引用例、当審拒絶理由で引用した特開平7-17121号公報、同じく当審拒絶理由で引用した特開平10-166705号公報(図10、図11、【0002】ないし【0004】参照。)、同じく当審拒絶理由で引用した特開平10-309858号公報(図16、図17、【0002】ないし【0004】参照。))。

(2)上記(1)の周知技術においては、上流側の版胴で最初に印刷された用紙の表面に転移したインキが、その下流側の版胴に巻き付けられているマスタ(孔版原紙)に付着することにより奪われるバックトラッピング現象が生じるとともに、バックトラッピング現象により下流側の版胴に巻き付けられているマスタ(孔版原紙)に付着したインキが再度2枚目の用紙に付着(再転移)する再転移現象が起きることも本願出願前に周知である(以下「周知の現象1」という。上記特開平7-17121号公報の【0006】、上記特開平10-166705号公報の【0004】及び上記特開平10-309858号公報の【0004】の記載参照。)。

(3)また、色毎の版胴を用いて色毎に順次印刷する場合、印刷順の早い色については、バックトラッピング現象が生じ、多色印刷終了後の濃度が1枚目では、バックトラッピング現象により低くなり、2枚目、3枚目と印刷を行っていくとだんだん安定してくることが本願出願前に周知である(以下「周知の現象2」という。例.当審拒絶理由で引用した特開平6-79853号公報(【0004】、【0005】、【0008】、【0039】?【0051】、図9?図15参照。図15の絵柄%0?10のBKの「55」は【0043】の「5枚印刷する毎に」との記載からみて「5」の誤記であることが明らかである。)、同じく当審拒絶理由で引用した特開平8-142301号公報(【0006】参照。))。

(4)引用発明の「孔版印刷装置」では、第1印圧装置32aの印圧スプリング13aは、その長さを調整できる構造となっていて、その長さを変えることで印圧を調整することができるようになっているから、引用発明の「孔版印刷装置」は、「上流側の版胴における印圧を調整する印圧調整手段」を有しているといえる。
そうすると、「周知技術」の孔版印刷装置では、バックトラッピング現象が起こり得て、そのバックトラッピング現象による「周知の現象1」が生じ得るとともに、上流側の版胴により印刷する色については、バックトラッピング現象が生じ、多色印刷終了後の濃度が1枚目では、そのバックトラッピング現象により低くなり、2枚目、3枚目と印刷を行っていくとだんだん安定してくる(「周知の現象2」)ことが当業者に予測され得るから、周知技術の構成を備えた引用発明において、前記「上流側の版胴における印圧を調整する印圧調整手段」を調整して、上流側の版胴及び下流側の版胴のそれぞれによる印刷終了段階での印刷用紙へのインキの転移量が同等になるように印圧を設定することを、ある程度の枚数の印刷を行って用紙上での印刷濃度が安定したときに行うようになすことは、上記(1)ないし(3)からして、当業者が容易に想到することができた程度のことである。
そのようにした結果、引用発明において、上流側の版胴における印圧と下流側の版胴における印圧とを比較してどちらの印圧が低いかは、具体的な孔版印刷装置の構造、製版済マスタ(孔版原紙)の穿孔状態、各版胴で用いるインキの種類等も関係することになるところ、これらのことは、設計上の事項である。
そして、本願明細書の発明の詳細な説明の記載を総合しても、本願発明における「上流側の版胴における印圧が下流側の版胴における印圧よりも低く設定されている」点に「印刷用紙上での印刷濃度が安定したときに、上流側の版胴における印刷用紙へのインキの転移量が、印刷終了段階において下流側の版胴における印刷用紙へのインキの転移量と同等になるように」することを越える技術上の意義は見いだせないから、本願発明において「上流側の版胴における印圧が下流側の版胴における印圧よりも低く設定されている」点は設計上の事項にすぎない。

(5)本願発明の奏する効果は、引用発明の奏する効果、周知技術におけるバックトラッピング現象、周知の現象1及び周知の現象2から当業者が予測することができた程度のものである。

(6)以上のとおりであるから、本願発明は、当業者が引用例に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものである。

6 むすび
本願発明は、上記5のとおり、当業者が引用例に記載された発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-04-20 
結審通知日 2011-04-26 
審決日 2011-05-09 
出願番号 特願平11-183189
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (B41L)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 松川 直樹  
特許庁審判長 小牧 修
特許庁審判官 笹野 秀生
星野 浩一
発明の名称 孔版印刷装置  
代理人 樺山 亨  
代理人 本多 章悟  

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